「マドカが死んでいない?突然何を言い出すんですか」
「鑑識官さん、マドカのDNA鑑定はどうやって調べる?」
「FBIから提出してもらったDNAを科捜研のDNA照合ソフトで焼死体のDNAと照合したのね」
「つまり、コンピューターを使った」
「そうなのね」
「もしそのソフトが【Witch】に感染していた場合、マドカが自分を死んだ様に見せる事は可能ですか?」
「可能なのね」
「ッ!!今すぐ調べて下さい!!」
「合点承知の助なのね!!」
翌朝、鑑識官総出&残業で調べてもらった結果、やはりDNA照合ソフトにも【Witch】感染の痕跡が見つかり焼死体がマドカでない可能性が出てきた。更に鑑識官が調べると焼死体のDNAがとある前科持ちの女性のDNAが一致しこれまでの事がチョコザイを貶める為の罠であった事が分かった。
「あ!!また【Witch】が送られてます!!」
「場所は!?」
「〇〇の河川中央送電所」
刑事達が慌ただしく動き始める。
「送電所に連絡して一時送電停止を通達して下さい!!」
「今からじゃとても間に合わないのね」
「現場の地図見せて!!」
星野は広げられた地図からマドカの目的を割り出し沢に河川敷広場に向かう様に指示を出す。
そこにはチョコザイが割り出したブレーカーを使っている場所が1箇所だけ存在した。
「パソコンを1台借りられるか?」
星野が沢を見送った後、背後からヒロが声を掛ける。
「彼女を止められるのは在だけだ、少しは我々を信用して欲しい」
「……………………分かりました」
星野は1番近くにあったパソコンをほぼ引ったくる様に取りヒロ達と共にチョコザイが収容されている独房に向かった。
途中星野がバランスを崩し車椅子から転倒するがシェリーが抱えヒロと共に走る。
途中警備をしていた警官に止められるが星野の顔を見た瞬間敬礼しそのまま素通り出来た。
「チョコザイさん!!」
「君の力が必要だ」
シェリーが息を切らせながらチョコザイを呼ぶとチョコザイは窓の外を眺めるのを止めヒロからパソコンを受け取るとそこから凄まじい速度でキーを打ち始める。
その間に沢も星野に言われた場所に辿り着き他の警官と共にその小屋を調べる。
鍵をこじ開け中に入ると案の定中に囚われた人がおり沢達が突入したタイミングでブレーカーが火を吹き燃え広がる。
しかし同時にチョコザイがブレーカーの電源を掌握しそれ以上の事は起こらず小さなボヤ程度で済んだ。
結果として死傷者は0と言う結果で終わった。
その1時間後、チョコザイは釈放の手続きが取られた。