サヴァン少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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逃走

マドカとチョコザイはマドカが廃工場に持ち込んだベットに背中合わせで座っている。

 

「懐かしい、あの時は楽しかったね。アタル、これから一緒に汚い大人に罰を与えるのよ」

 

マドカの言葉にチョコザイは何も言わずカバンの紐を強く握る。マドカは振り返り更に言葉をつなぐ。

 

「人の命を奪った大人がのうのうと生きながら得るのはおかしい。私達は、史上最強の犯罪者になれる」

 

そう言いチョコザイの手を握るがチョコザイはその手を拒否する様にマドカから距離を取る。

 

「……………………私の事嫌?」

 

「………………………………ううん」

 

「そっか…………触られるの苦手だもんね」

 

「………………………………マドカちゃん、一緒に行こう?」

 

「警察に突き出すの?」

 

「う〜ん」

 

どうすれば良いのかチョコザイ自身も分かっていないのかそんなあやふやな声が漏れる。同時にチョコザイはマドカと自身の胸を指差す。

 

「ここ…………ここ、泣いてる。絶対…………絶対守る」

 

同時に複数の足音が聞こえマドカは立ち上がると沢と蛯名、それからヒロ達が現れる。

 

「チョコザイさん!!」

 

「在!!やっと見つけた」

 

「アレクサンドロ・カロリナ・マドカだな、署まで同行してもらおうか」

 

沢が警察らしくそう言うとマドカは銃を取り出しチョコザイに向け沢も反射的にマドカに銃を向ける。

 

「止めて!!」

 

「止せ!!」

 

ヒロと蛯名が叫ぶがマドカは銃を降ろさず侮蔑の表情でチョコザイを見る。

 

「騙したのね」

 

「ううん…………」

 

「お前に、チョコザイさんが撃てるのか?」

 

「撃っても良いよ、バーンって」

 

「何を言ってるの!?」

 

「そいつは凶悪な犯罪者だ!!」

 

「マドカちゃん悪い子じゃない!!」

 

蛯名と沢の言葉にチョコザイには珍しく強めの語気で反論する。

 

「そうだな、君の言う通りだ、在」

 

そしてその言葉をヒロは肯定しマドカを見る。

 

「君は、捨てられたんだろう。氷上メルルに」

 

「……………………誰?」

 

「後で説明するから」

 

ミリアが沢と蛯名にそう言い黙っていてもらう様に合図しヒロは続ける。

 

「ユキの代替体に精神が宿ったもの、それが君だ」

 

「……………………そう、私の事調べたんだ」

 

「ああ、ユキが関わっているなら私達も無視出来ないからな」

 

「最初に見たのはあの女の嬉しそうな顔とその後の失望の顔、私を見ながら私を見てなかった。でもそんな事どうでも良くなるくらい私は行く先々で大人の汚い所ばかり見てきた、だからそんなオトナは皆殺しにする。嘗ての大魔女の様に」

 

「そんな事は不可能だ、大魔女は死んだ、私達の目の前でな」

 

「ええ、だから私のやり方で殺すの」

 

同時に沢がマドカの持っていた銃を撃ち抜き2発目を装填する。

 

「駄目ええええええええ!!」

 

しかしチョコザイがマドカを守る様に立ち塞がり沢は銃を構えながらも引き金を引けずにいる。

 

「主任撃たないで!!」

 

その隙にマドカはスプリンクラーを作動し持っていたスタンガンを電源が入ったまま放り投げ全員が感電している隙にその場から逃走し逃がしてしまった。

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