転生者山内春樹くん 作:裏桜
7月A日
寄生虫橋本が擦り寄ってきた。
どうやら坂柳を負かした俺に鞍替えもといパイプを作りたいらしい。
口外するなとは言ったがそれ以外のことについては止めてはいないので俺との関係を構築しようとする強かな考え方は悪くない。
橋本は好かれようと自分の有用さをアピールしてくるがぶっちゃけ原作知識を持つ俺からすれば橋本正義は信用出来ない。話を聴いて情報収集能力が高いことは評価するが、裏切る可能性があることを考慮すれば手駒にする価値は薄い。現に俺と接触していることにより自身のリーダーである坂柳を見限ったと捉えられるような行動をしている。勝ち馬に乗りたい気持ちは分からないこともないが、もう少し忠義というか情というのはないだろうか。
それともう一つ、コイツは中途半端に能力があるお陰で余計なことをしそうな気がするんだよな。
適度に実力を見せることにより、他クラスにスパイを作れるのはメリットだが中々に面倒臭い。
まあ、最終的には情報屋として使うことに決めたが。
決め手としては橋本というスパイスを取り入れるのは悪くないと思ったからかな。それに橋本を御せなかったら俺の能力が不足していたことになる訳だし。そう言う意味では橋本という存在は面白い。
7月B日
入り浸る有栖たちに櫛田がブチギレた件。
発端は有栖たちがちょくちょく俺の部屋に来るようになったのが始まり。一応、相手をしてやると言った手前、PPを使って部屋を借りるくらいなら俺の部屋でということになった。基本的に有栖+真澄のセットだが、真澄単独で来る時もある。後、名前呼びになったのは賭けチェスで有栖が負けたから。真澄の方は確か坂柳から有栖呼びになった時の次いでみたいな感じで呼ぶことになった筈。因みに俺は今も全勝記録を更新中だ。
そんな感じで有栖たちが来ることにより必然的に櫛田が来れる回数は減った。俺も苦労した。自分の部屋の筈なのに彼女たちがブッキングしないようにスケジュールの調整したりさ。プライベートスペースとはなんぞな?結局、今日で無駄になった訳だが。
櫛田が連絡もなく来たことによって。最早、確信犯やろ。
二人が顔を合わせた時『山内(春樹)くん。この人(方)は誰(ですか)?』こんな言葉を最初、彼女たちが喋った気がする。俺を見てくる目が笑ってねぇ。台詞だけを見るなら二股して詰められている糞野郎にも見えなくもないが実際はクラスメイトとチェス友という至って健全な関係でしかない。俺は悪くねぇ。
そういえば、櫛田がブチギレたのは双方の紹介をしてから、有栖がチェス友の地位を利用して櫛田にマウントを取ったからである。ただのクラスメイトが何で夜に異性の部屋へ来ているんですか?勉強会?おかしいですね。春樹くんよりも成績優秀な貴方が何故?私はお前と違ってチェス友で親交を深めてるだけだから問題ないんやで(笑)負け犬。
結果、黙れ!と櫛田ブチギレ。
そして矛先は有栖から俺の方に向かい何故か詰められた。可愛い女の子を侍らせて大層なご身分ね。佐倉さんとも最近、仲がよさそうだし。何で私に教えてくれなかったの?何で名前呼び?疚しい気持ちがあるから言えなかった?ねぇ、聴いてるの?とこんな感じのことを言ってた気がする。
取り敢えず、櫛田にはコールド・リーディングっていう読心能力擬きを有栖が持っているから下手に教えて櫛田が有栖のことを警戒すると有栖と会話をした時に櫛田自身が困るからと説明したがあまり納得した様子ではなかった。
櫛田がブチギレたことで今夜はお開きにはなったがそれにより後日、俺が対応することが確定した。口では言わなかったが、め、めんどくせぇ。
櫛田と坂柳の二人は恋愛感情は今のところないです。