タルコフに取り残された子供、一人で脱出する 作:どっかの軍曹.bb
僕「うーん…ここは?」
なぜかTerraGroupの本社ロビーで目を覚ます。何があったかは記憶がおぼろげで思い出しにくい。落ち着け、僕。なぜそうなったかはわかるはず…だ。
数時間前
BEARオペレーター1「これよりTerraGroupの本社に突入を開始する。各員、気を引き締めるように。」
BEAR小隊「了解」
僕「了解」
最近よくTerraGroupに関する報道を聞く。中身はけっこうブラックな感じだったから言いにくいが、まずいことを行っていた。
で、僕たちはその調査のためにTerraGroupへと入ることになった。
BEAR分隊長「調査に派遣された、BEARの者だ。単刀直入に言うが、ここに入れてくれないか?」
USECオペレーター1「ダメだ」
BEAR分隊長「はぁ…一応この本社は包囲されている。大人しくしたほうが身のためだ。」
~数分後~
門前払いを食らった。その後何度か分隊長は交渉を試みたものの、TerraGroup側の拒否一点張りで終わった。
僕「またダメでしたか…」
分隊長「仕方がない、しばらく待機しよう。応援を待つぞ」
僕「了解。はぁ…それほど重要な情報を持っているでしょう。ここはなんとしてでも応じさせなければ」
分隊長「重要な情報があれば、心は入れ替わるのはないだろう。それに…」
バンッ!!!
分隊長「敵襲だ!!遮蔽に隠れろ!」
突然のことだった。TerraGroupの警備をしていたUSECオペレーターの一人が僕たちBEARの部隊へ発砲したのだ。
BEARオペレーター2「仕方がねぇ…交戦だ!」
分隊長「おいバカやめろ!ったく仕方がねぇ!各員、戦闘用意!USECの奴らを根絶やしにするぞ!」
そうして、BEARとUSECによる血みどろの銃撃戦が幕を開けた。
途中、僕は仲間が死んでいくのを見た。心が苦しい。人の死を突然見るのは言葉にしにくいがすごく来るものがあった。
そうして銃撃戦の真っ只中…
ピカッ!!
青色の炎がTerraGroup本社前の庭に立ち上る。すぐ消えたが、たちまち情報機器がだめになっていくことに気がついた。周りの建物までも暗くなり、闇に包まれた。暗視デバイスを持っていなかったしで見えない。
僕「っ…!」
それと同時に、建物が崩れていった。そうして瓦礫の下に巻き込まれ…
…ということだ。まずはこの爆心地から脱出しないと。
持っていたAK-74Mがお釈迦になり、持っているのはライトが付いた
道中、部隊が保管していたであろう食料や医療品を片っ端からかき集める。とにかく生き残らなければ。
そうして探索していると、敵であるUSECのオペレーターの遺体を見つけた。
物資が少ない僕はすかさずやつが背負っていたバックパックを開け、ひっくり返した。中には医療品が入っていた。ありがたい。
それに近くに武器が。これは…MPXだ。AR-15をベースとした高連射のサブマシンガン。EOTechのホロサイトとライト、レーザーがついている。早速拾って使わなければ。
誰か「いたぞ!隠れる前にぶっ殺せ!」
…!?
バンッ!!
僕「っ…!!」
突然現れた民間人に撃たれた。しかも散弾で撃たれたから左腕は一瞬にして使い物にならなくなった。
僕「かはっ…!」
それにひどい出血も起こしている。このままでは命に関わる。すかさず拾った止血帯を使い、血を止める。すごく痛いが、死ぬよりかはマシだ。
そうして車を遮蔽にしつつ、僕は敵を探した。
コツコツ…
歩いている音が聞こえる。…いた。奴はこちらに気がついていないみたいだ。
チッ!
僕「は?おい動けよ…!動けってんだよこのポンコツが!!」
うっっっっっそだろ!?!?ジャムってる!?まずいこのままじゃ死ぬ…!
誰か「かかってこいよこのクソ野郎!」
僕「やばい…!!」
もう来てる…しかも装備が貧弱だから撃たれたら終わりかもしれない…。
コロン…
僕「やっと直ったか!!」
バババン!!
撃ってきた民間人は頭に鉛玉が入り、そのまま倒れた。しかしここにいると本当に命に関わる。逃げなければ。
にしてもあのMPXジャムってたなんて前のUSECオペレーターは銃の管理もまともにしていなかったのか…?
あれから数日後。タルコフは大きく変わった。
民間人の避難が始まり、北方連合民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省、通称EMERCOMや北方連合軍などが一丸となって民間人への脱出支援を開始した。アズールレーン連合軍もタルコフの状況を重く見て、UNTAR作戦が始まった。
途中民間人を乗せたバスが襲撃される、といった悲惨な事故が起きた。
いやな…それでもさぁ…そんなことよりもさぁ…!!!
僕「支援打ち切りってなんだよ!!このクソったれ!!!ふざけんじゃねぇよ!!!!!」
どうやらBEARは、タルコフでの紛争が激化したことを受けてこの騒動が市外に広まるのを防ぐために支援をすべて打ち切った。
で、何があったって?脱出できなくなったんだよ脱出。
アズールレーンと北方連合がタルコフ市南部の港以外をすべて封鎖しやがった。おかげで僕は母港のみんなと切り離されて紛争地帯のタルコフ市に取り残された。
偶然、誰も使っていない防空壕を見つけたから僕はそこを拠点として活動していくこととなった。だがまずは、部隊がくれた連絡先に連絡してみないとだ。
ちなみにスマホは生きてて、大量の通知が来てた。送り主はKAN-SENたちで、いつ帰れるかを心配する声が多かった。みんなのためにも、早く帰還しなければ。