前職勇者のショタ配信者 作:曇らせはいつかガンにも効くようになる
ー「アリスのロジェロ君観察日記」ー
ロジェロ君と出会ってから、ロジェロ君のことを色々知ることができた。
ロジェロ君はいつも、無表情で感情を余り表に出していないように見える。でも、よく見ると、彼は結構感情豊かだ。特に、ご飯を食べている時なんかは、とても分かりやすい。異世界では、美味しいものをあまり食べてこなかったのだろう。食事時は、いつも幸せそうにしている。ロジェロ君は、なんでも美味しそうに食べるけど、甘いものを食べている時が一番口角が上がっている。だから、たぶん甘いものが好物なのだと思う。
ダンジョン配信にもついて行って、体感することができたが、ロジェロ君はとても強い。これまでの配信で、聖剣は『浄化』、『破砕』*1『加護』、『金剛』、『呪詛』は見てきたが、どれもとても強力なものだった。戦い方も、とても参考になる。強くなるため、ロジェロ君の配信は繰り返し見ることにしよう。
ロジェロ君は今、カレンさんと一緒に暮らしている。(羨ましい!!)ダンジョン配信以外では、教養のため小学生の範囲から色々勉強しているらしい。元々、聖剣となった勇者たちから、計算などは多少教えられていたらしく、本人の飲み込みが速いというのもあるが、凄いスピードで課程を終えていっているらしい。また、最近カレンさんとテレビゲームをしたりもしているという。自慢されて、ちょっとイラついたのは内緒だ。
Aランクになるまで、コラボ配信はしないとは言ったが、別に一緒に遊んだりしないとは言っていないし、今度、ショッピングにでも誘おう。ロジェロ君に、いろんな服を着させてみたいし!
ー橘花恋の思いー
初めてロジェロ君に会った時は、かわいい男の子だと思った。とても素直で、優しい子だと。
一人っ子で、もともと弟か妹が欲しいと思っていたということもあり、ロジェロ君が弟になった時は、思わず舞い上がってしまった。
その後、彼のこれまでを知って、胸を締め付けられるような思いをした。彼と暮らす中、彼の人となりを知るなかでも。ねぇ、君は知っているの?―――いつも自分が、どこか気を抜くことが出来ていないことに―――――君が、自分を勘定に入れることをしていないことに―――――いつも、眠っている時、魘されてることに―――――何かに謝りながら、震えて涙をこぼしていることに―――――
なのに、なのに―――――君は、決して弱音を吐かない。辛いと言うことも、苦しいと言うこともない。君が、過去を語った時、報われたなんて言っていたけど―――――そんな訳、ないじゃん。
美味しいものも、楽しいことも知らず―――――誰かに頼ることも、何の心配もすることなく、熟睡することも出来ないくせに―――――。
だから、私は、君が助けを請うことのできる人になろう。君が弱音を吐けるようになるまで、君の隣にいよう。君が、くだらないことで、心から笑えるようになるまで、ずっと味方で在ろう。
これは、私が、君がただの男の子になれるようにする為の、些細な誓いだ。
ー■■■■の夢ー
断頭台に登る―――――一歩ずつ、一歩ずつ。
後悔は無い。憂いは無い。その後に残すものは、何も無い。―――そのハズだ。
務めを果たした。使命を全うした。思いを継いで、成就させた。
だから、思い残す事など―――――本当に?
声が聞こえる――――罵る声が―――――
声が聞こえる―――――責め立てる声が―――――
声が、聞こえる―――――
――――「お前
目を覚ます。
何か、夢を見ていたような気がするが、もう思い出すことは、出来なかった。
短めですが、このくらいで。
登場人物紹介だけじゃ、なんかなぁってことで書きました。
ロジェロ君に関しては、境遇的に、全く心に傷がないなんて、有り得ないよねってことですね。
ロジェロ君は、大きく分けて三つトラウマがありますが、今後それが爆発するかは、お楽しみってことで。