「
「ま、それが一番安心だよなあ。」
とにかく、
理由は、脚周りの故障だ。
というのも、どうやら海外のSNSでウチの新店舗がバズったらしく、観光ついでの外国人が増えたのが原因だ。
生で動く
次第にそれはそういう
もしも配膳中に後ろ脚にガタが来ようもんなら大事故間違いなしなので、今後は
「まあ、実際あのフォルムは良くなかったのも事実だからな。仕方がないと割り切るしかない。」
「ん、良くなかったのか?」
「ああ。あの子、前後に長いだろ?今の席配置だと結構ギリギリなんだよ。」
「あー、その辺は俺も考えてなかったなあ。」
「……じゃあさ、いっそのこと小さい奴にしたらどうよ?」
「んー……」
「あれ、乗り気じゃない感じ?小さけりゃその分
「背が低いとさ……余計なトラブル招きそうでなあ。」
「?」
「いや、ほらさ。日本は海外ほどじゃないにしてもよ?流石にオーナーをロリコン呼ばわりはちょっと避けたいって言うかさ……」
「あぁ〜そういうことね?」
「身長が低くて女の子っぽいキャラは色々ね……それが無けりゃ是非増やしたいんだけど。」
昨今、あらゆるコンテンツは常に炎上の危機に晒されている。
特にゲームやアニメなんかは長い間カモにされており、どんなキャラクターも発表された瞬間に炎上
そういった輩に目を付けられると面倒なので、始めのうちはまだ中性的かつ大人っぽいキャラクターで揃えておきたい。
「ってなると、結局
「そうなるな。一応候補としては、兎、狐、猫、鴉、熊──はちょっと厳しいか、でもまあそんな所よ。」
「やっぱり兎じゃないか?なんだかんだ王道だろ。」
「だな、よし。3機目は兎に決定!とくれば、急いでデザインしなくちゃな。」
「おい見ろよ!SNSで新入りが大バズリしてるぞ!」
「まじ!?いやあ苦労してデザインした甲斐があったってもんよ。」
当社の公式SNSでは普段、飯田が各種店舗のキャンペーンや新メニューについて発信している。
それらに追加する形で、今後は
今までは完成してから店舗配置、宣伝をしていたが……
事前にデザインだけ発表すれば反応を見て修正することが出来るからね。
「今回の投稿でフォロワー数が5万人増加!」
「おお!」
「有名声優やらインフルエンサーが投稿に反応し、更なるバズを生み!」
「しかも……」
「しかも?」
「qixivで日間R18カテゴリランキング1位だってよ!」
ん?
「発表から3日でR18件数が200件を突破したんだよ!」
「……」
「いいか?これは
「ち、ちょっ……と待て。えぇ、と、
「あー、
「そっ……かぁ。」
震える手でパソコンを開く。
ここ数日は忙しくて殆どSNSは見れていなかった。
◇◇◇
『え、このドチャクソシコイ兎は誰?』
引用された投稿先の画像には、ウチの
『(リンク)←この店の新しいマスコットらしい。』
『は、これ動くの?』
『えっっっっ』
『これ子供の性癖歪むて』
『は、別の奴もいるやん、てか近所やんけ!!行こ!!!』
コメント欄は、好き勝手に書かれていた。
こうならないように、スレンダーな身体にしたのに──
◇◇◇
「フー……」
「あれ?どうした?」
「いや、何でも……ない……」
デザイン(社長)→設計、組立、
これが大まかな流れで、業務の合間を縫って概ね2ヶ月ほどのペースで1機が完成します。