お前いまウチの子のことエロいっつったか?   作:味噌カツ伝説

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白狼(ホワイトルプス)】……ボーカル
械馬(ミス・サントール)】……トランペット
赤兎(レーゴス)】……ギター

↑をメインにして演奏してくれますが、全然急に違う楽器持ったり役割入れ替えたりするので、固定ではありません。


う、ウチの子が、エロい……わけ……

 俺は、SNSで深淵を見た。

白狼(ホワイトルプス)は、その僅かな胸の膨らみを爆乳化され。

械馬(ミス・サントール)は、アンドロイド部分と馬の部分の両面で爆乳化され。

赤兎(レーゴス)は、やっぱり爆乳化されていた。

 

 くそ、どうなってやがるんだこの国は。

ふた○りやら壁○やら四肢○損もあったが、そのことごとくで『盛られて』いる。

 

 ハァ〜……

しかし、まあ、裏を返せばこの子たちが愛されているということでもある。

この調子なら機械人形(アニマトロニクス)付きの店舗も増やしていけるだろう。

グッズ制作の話も来てたしな。

……こっちが主事業になってしまいそうだ。

 

 


 

 

「これは!期待していた以上によく出来てるじゃないですか!」

 

「そう言って頂けると嬉しいです。」

 

「良いですよ!とっても!置きましょう、いえ、置かせてください。」

 

「ッありがとうございます!」

 

 ぬいぐるみの制作をしているクリエイター集団だというアリヤさん。

SNS経由で、ぜひウチの子たちのぬいぐるみを作らせてくれないかという打診があった。

 

 『ん~クオリティ次第かな』と超適当な返事をしてからしばらくして、最高のぬいぐるみを持ってウチの事務所に来てくれたのだ。

ある程度の量産も可能とのことなので、いくつかは店舗の方で販売させてもらうことにした。

 

「あれ、こちらは……?」

 

 超デフォルメした2頭身のぬいぐるみ。

手のひらサイズでもふもふのそのぬいぐるみたちを熱く紹介する最中、アリヤさんの鞄から何かが落ちる。

 

「あ、えっとこれは……」

 

 それは、精巧なフィギュアだった。

白狼(ホワイトルプス)の、何分の1スケールかは分からんが、手のひらサイズの彩色済みフィギュアだ。

 

「へぇ、よく出来てるじゃあ「し、趣味で!」……趣味?」

 

「ええ、そうです!趣味で、ちょっとこういうフィギュアも作ってるんです!こ、個人、いや、自分用で!」

 

 アリヤさんは俺からフィギュアを分捕ると、鼻息荒くそう言った。

 

……M字開脚の8頭身(目分量)フィギュアを、趣味で?

いや、たぶんこれは、あんまり触れちゃいけないやつだ。

商業的な意味で。

 

 

◆◆◆

 

 

 あぁ~やっちゃった〜!!

製作者の前で同人フィギュア出すとか……

社長さんが見逃してくれて助かった。

 

 まさか、家に忘れてきた最後の1個を焦って鞄に入れたのが仇になるなんて……

 

 うう、フィギュアの方ならまだしも、ぬいぐるみの件が立ち消えとかになったら私、みんなからチョー怒られちゃうし。

このタイミングしか無かったとは言え、同人イベントの直前に会うんじゃなかった〜!

ホント、見逃してくれてありがとう、社長さん。

 

……そう言えば、結構若い人だったな。

あの会社、学生時代に創ったとか言ってたっけ。

凄いな〜。

そんな凄い人の前であんなことしちゃったのか、私……

 

 


 

 

 新店舗がオープンしてから、1年が経った。

ステージでは3体の機械人形(アニマトロニクス)が歌い。

配膳用に作った2体の猫メイド型双子ロボ、誘猫(プスプス)惑猫(ミヌミヌ)が料理を運ぶ。

 

 ステージの時間が終われば双子は一旦捌け、白狼(ホワイトルプス)赤兎(レーゴス)がホールへと降りてくる。

そして左側にある厨房の自動ドアを通り、反対側の自動ドアから料理を持って出てくる。

少し遅れて、双子はトレイを取り外された状態でホールへ出てくれば、ホールをうろうろとしながらお客さんを楽しませるのだ。

 

 席では各キャラクターのぬいぐるみを持つ子供がはしゃぎ、親はそれを汚すんじゃないかとハラハラしながら見つめている。

すっかり常連になった近所の中学生2人組は、いつしかより多くの友達を連れてくるようになり。

女子高生は、近くに来てにこやかな笑顔を浮かべる機械人形(アニマトロニクス)とツーショットを撮っていた。

 

 その光景は、いつしか見慣れたものになりつつあった。

 

 

 

 

──今、惑猫(ミヌミヌ)笑ってなかった??

 

 いや、そんなわけない。

そんな仕様変更は飯田から聞いてないしな。

 

 


 

 

「はあ?惑猫(ミヌミヌ)がニッコリ笑って、なんならポーズも取ったって?」

 

「気の所為、かな。」

 

「当たり前だろ、そんな仕様入れてないんだから。つーか、写真撮られてるかなんてどう判別させんだよ。」

 

「そうだよなあ……」

 

 そう。

ウチの機械人形(アニマトロニクス)が認識出来るものはそこまで多くないのだ。

いや、高性能ではあるんだけどね。

大企業が本腰入れて作ったら、比じゃないくらいの代物が出来るんだろう。

 

 基本的な、近くにある障害物や自分の現在位置の認識はもちろん。

自分が今何の料理を持ってて、それをどのIDの元に持っていくべきで、自分がどういうルートで向かうべきなのか。

今の時間は何時で、ステージにはいつまでに向かわなきゃいけないのか。

電池残量はいくつで、身体に異常は起こっていないか。

出来るのはそのくらいで、機械人形(アニマトロニクス)はそういうことを考えて行動している、はずだ。

 

「あ、でも、システム的には名前を認識して呼ばれた方を向くようにはしてあるぞ。」

 

「あぁ、そう言えばそうか。でもあそこ作ったのお前だよな?しかも反応するのは名前だけなんだろ?」

 

「そうなんだけどさあ。」

 

「……ちょっと調べてみるか。なんかあってからじゃ遅いしな。」

 

 

◆◆◆

 

 

 プルルルルル……

 

 

 プルルルルル……

 

 

 ガチャ。

 

 

 

あー、もしもし?聴こえてるかな?

 

 

この度は夜間警備員のアルバイトに応募してくれたこと、嬉しく思うよ。

 

 

既に説明されてると思うが、これから君には6時間、この店舗で()()()()()が行われていないか監視してもらう。




 誘猫(プスプス)惑猫(ミヌミヌ)はメイド服のロングスカートの下から尻尾が外に出ているというデザインなので、後ろ側のスカートが気持ちめくりあがっているような姿です。

 ま、服含め全部金属の()()なんですけどね。

(それはそれとして下半身は服と脚パーツが別れてるので全力で床に這いつくばればパンツも見れるぞ!ちなみにエッッッグイや……)
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