カツラギエースのデビュー戦のための資料を集め、
今日のトレーニングメニューを作り終え休憩に行った帰り。
ClimbKaiser
「…あれ?」
サングラスのウマ娘
「そんな、どうして!?」
揉め事か?
赤髪のウマ娘
「分かったのよ、私達はデビューも出来ないって」
サングラスのウマ娘
「けど今まで三冠ウマ娘になる為に頑張って来たじゃん‼」
赤髪のウマ娘
「けど私達は模擬レースでもいつも最下位」
「そんなウマ娘が三冠ウマ娘になれるわけがない、それに」
「ミスターシービーのあの圧倒的な走り、勝ち目がないよ」
ClimbKaiser
「…」
中央でデビュー出来るウマ娘は全体の本の一握り
さらにOP戦を勝てるウマ娘の数はそれ以下だ。
重賞を勝てるウマ娘は更に少ない。
そもそも、多くのウマ娘はデビューも出来ないまま消えていく。
俺がいた世界の競馬も同じだ。
多くの期待された馬が去っていくのを俺は見た。
数時間後
トレーニング中
カツラギエース
「…」
ClimbKaiser
「…そっちも、何かあったか?」
エースがトレーニング中に憂いのようなものを見せていた。
カツラギエース
「…トレーナーさんも何かあったか?」
ClimbKaiser
「…現実を見た」
カツラギエース
「…アタシも」
エースが日中にあった事を話してくれた。
カツラギエース
「トレーナーさんはさ気づいたか?」
ClimbKaiser
「二人とも勝ちたいとは言ってないな…」
カツラギエース
「ダチになった頃の二人は違ってさ」
「二人とも勝ちたいって言ってたんだ」
「けどさ、トレセン学園で過ごすうちに」
ClimbKaiser
「現実を見たと…」
カツラギエース
「この学園で、たくさんの現実を見た」
「生まれや育ちの違いをたくさん味わってきたさ」
カツラギエース
「でもだからこそ、あたしは止まらずに前へ進みたいって」
「受け入れずに戦いたいって、思ってる」
「だからトレーナーさん」
「あたしは…勝ちたい」
「デビュー戦を走りきってあたしは勝てるウマ娘だと」
「証明していきたい!」
ClimbKaiser
「分かってる」
エースが打ち破りたいものを自分は理解してるつもりだ。
そして現実を甘んじて受け入れるつもりは無い。
エースと共に戦う覚悟はとっくに済んでいる。
カツラギエース
「へへッ」
「話、聞いてくれてありがとな!お陰ですげえスッキリした!」
「よおし、勝てるウマ娘になってダチにもアタシ達でもやれるって証明しないとな!」
現実と戦う想いを共にして、改めてカツラギエースとデビュー戦に向けて進むのだった。