阪神競バ場 控室
ClimbKaiser
「ふう…」
「危なかったあ」
まさか、メジロモンスニーがここまでとは。
結果はハナ差でエースの勝利だった。
カツラギエース
「トレーナーさん」
ClimbKaiser
「?」
カツラギエース
「帽子が」
ClimbKaiser
「!あっぶねッ」
取れるところだった。
ClimbKaiser
「ありがとな」
カツラギエース
「今日のレースのこと考えてたのか?」
ClimbKaiser
「ああ」
「まさか、メジロモンスニーがここまでとはね」
カツラギエース
「アタシも今日は怖かったな」
ClimbKaiser
「まあ、逃げウマからすれば急に来る差しウマなんて恐怖でしか無いからな」
「帰ったら、それの対策トレーニングもやろうか」
カツラギエース
「そうだな」
ClimbKaiser
「ところで着替え、終わったか?」
カツラギエース
「今終わる」
ガチャッ
ClimbKaiser
「じゃ、帰るか」
カツラギエース
「おう」
タッタッタッ
ClimbKaiser
「ところで寄りたい所とかはないか?」
カツラギエース
「いや、ないな」
ClimbKaiser
「じゃ、行こう」
バタ
バタン
俺達は、トレセン学園に帰った。
数日後
三女神像
ACESide
カツラギエース
「トレーナーさん、遅いな」
三女神像を見る。
カツラギエース
「ん?」
『ボ、僕といっしょに走らない?』
カツラギエース
「よしっ!アタシなら幾らでも付き合ってやるぜ!」
「あれ?誰かに誘われた気がしたんだけど」
ジュワッッッ
カツラギエース
「ワヒャッ!?」
目の前が急に真っ白になった。
カツラギエース
「う、うううん?」
『ご、ごめん、驚いちゃったかな?』
カツラギエース
「え?」
一面草原の景色。
そこには、アタシ達と同じ耳·尻尾を持った四足歩行の生き物がいた。
『ボ、僕の事わかる?』
カツラギエース
「あ、あんたが話してるのか?」
『う、うん』
『じ、自己紹介をするね』
『僕はカブラヤオー、馬だ』
カツラギエース
「カブラヤオーって確か…」
『そ、そう僕が狂気の逃げ馬だ』
カツラギエース
「けど、あんたは」
『ウマ娘じゃない、でしょ?』
『まあ、見て、証拠が有るから』
どこからともなくスクリーンが現れた。
『最後のところだけ流すよ』
『カブラヤオー先頭だ‼カブラヤオー先頭だ‼カブラヤオーが勝った‼』
それは目の前の生物に人が乗りレースをしている映像だった。
カツラギエース
「…あんたがカブラヤオーなのは分かった」
「けどなんでこんなところに?」
『あるものをあげるために呼んだ』
カツラギエース
「あるもの?」
『まあ、ちょっとあそこまで全力で一緒に走ればあげられるね』
カツラギエース
「?」
『じゃ、ちょっと行こっか』
バシュッ
カツラギエース
「え、待って」
バシュッ
必死に追いかけた。
途端、何かが湧いてきた。
カツラギエース
「な、なんか力が湧いてくる」
『継承できたみたいだね』
『さて、そろそろ時間だ』
そう言われた途端目がぼやけた。
『あ、ちなみにクライムカイザー達も元馬だよ』
カツラギエース
「え?」
聞き返す間もなく視界が黒くなった。
スキル
『狂気の逃げ』が使えるようになった。
狂気の逃げ
1200m〜2400mのレースで終盤に追い抜かれたり競り合った時、すごく速度が上がる。〈作戦逃げ〉