TSして魔法少女になったら頭が可笑しい奴しかいないんだが 作:つる植物
あらソフィアさん、どうしましたか?
話がしたいのですか、ええもちろん構いません
美鈴との出会いについて?ええ、問題ないです
美鈴とは同級生で寮も同部屋です、初対面というなら寮の部屋ですね
第一印象はそうですね……雨の日に段ボールに入れられて捨てられた子犬、というところでしょうか
髪もぼさぼさ、肌の手入れもろくにされていない、服もよれよれといった感じです
え、今とさほど変わらない?ふふ、あれでかなり改善されたんですよ?
まぁ同室ですし、私の性格上放っておけなくてね
実は当時ペットを飼いたかったのですが、親にはだめだと言われていたんですよ
おそらく私の性格を見抜いていたんでしょうね
美鈴はすごいぶっきらぼうで表情の変化も少ないと自分で言っているけど、かなり表情豊かなんですよ
あらそう?優しそうな顔をしているって言われると照れるわね
話を戻しますね、彼女と私は当然練習生から始まったんですけど、美鈴は授業も実習もあまり真面目ではなかったですね
練習生の期間が終わり、私はBクラスからスタート、美鈴はCクラスでしたね
実践になると美鈴は人が変わったように魔物の群れに突っ込んではほぼ瞬殺、いまよりちょっと粗削りだったけど美鈴は中学1年の終わりには既に撃破数1位のエースオブエースになっていました
でも魔力量が足りずにCクラスに据え置きだったんですよ
赤崎本部長も現場の士気に影響があるので特例を認めるよう更に上に掛け合っていたみたいですけど、我が国の官僚は先例主義ですからね
まぁ、なんでもかんでも突っ込んでしまうので狂犬と言われていましたね
いまと変わらない?ふふ、そうですね
まぁ、私は彼女をAクラスにするのは反対でした
Aクラスは小隊のリーダーを任されることもあります、あの子は視野が狭すぎるのと突出癖がひどすぎて司令部の命令を聞いていませんでしたからね
まぁ、美鈴はクラスについてはどうでもいいと言ってましたが……
それで私に一任されることになったんです
美鈴は私の言うことは聞いてくれるので赤崎本部長の苦肉の策といったところですね
それで最初は手綱をちゃんと引いてたんですよ
彼女の撃破数は落ちたんですけど、私がサポートしてたので特に問題はなかったです
でも私はある時気づいたんです
美鈴の戦場での嗅覚のすごさを……
私の指揮の時、変な方向を見る時があるんです
後で確認するとそっちに統率個体がいたり、美鈴が見た方向にいた魔物を先に処理しておけば楽になったりと……
今でも美鈴は視野が狭いので戦略という点では私の方がはるかに優れています
しかし戦術レベル、現場の空気に対する嗅覚は美鈴がはるかに勝っていると
それからは手綱を握るのをやめました
美鈴を好きに暴れさせて私がフォローする
撃破数はとんでもないことになったんですよ?
赤崎本部長は頭を抱えていましたね
苦言は言われましたけど結果は出ていますからね
この中学2年生の終わりまでは何の問題もなかったんですよ
中学2年の時に私達はほぼ同時期にSクラスになりました
何を超越してSクラスになったのか、まぁ、流石に秘密ですね
まぁ、私の理由は既に察していると思いますけど
そちらでも把握していると思いますが、私達2人がSクラスなってから急激に魔獣の数が増えました。
出現する頻度は変わらないのですが、数が明らかに増えたのです
対処は可能でした、まぁ、私の魔法で面制圧は可能でしたしね
ただお恥ずかしい話ですが今ほど上手く魔法を扱えていなかったので準備に時間が掛かってしまいました
美鈴が突っ込んで時間稼ぎしてくれたんですけど、ある時美鈴が圧殺されそうになったんです
私は迷いませんでした、美鈴を生かすために殺す気で、全力で塵1つ残さない程の攻撃を叩きこんだんです
その後は関係性が微妙になってしまい、同部屋は解消して私が出ていったという流れです
1つ面白い事を教えましょう
美鈴の地雷についてです
美鈴の地雷は単純で「本当の殺意を向けられる」事ですよ
本当の殺意を向けられた場合はその対象を殺さずにはいられなくなるそうですよ
魔法少女化をやめても衝動は暫く続くそうです
模擬戦だろうがなんだろうが本当の殺意向けた相手は本能的に殺さずにはいられない、是非とも気を付けて下さい
え?私はなぜ殺されてないかですって?
ふふ、美鈴は健気だと思いません?
私が殺そうとした後の美鈴って本当に可愛いいんですよ?
いつもすぐに見に行きたくなっちゃう、美鈴は頑張って耐えているんですけどね
あの殺意が混じった目で睨みながらブルブルと子犬のように震えている
抱きしめたくなっちゃうんですけど、流石に自重してます
私は美鈴になら殺されたって良いと思っているんですけどね
そうですね、歪んでいる事は理解しています
まぁ、私を含めSクラスはやはりどこかしら狂っていますよ
狂っているからこそSクラスなのかもしれませんね
まぁ、話を戻すのですが美鈴の見えている地雷です、気を付けてくださいね
私はどんな事があろうと美鈴を優先しますからね
ふふ、私ばかり喋って申し訳ありませんでした
今度はソフィアさんの事、聞かせて下さいね
それでは、ええ、また