TSして魔法少女になったら頭が可笑しい奴しかいないんだが 作:つる植物
黒井 美鈴関する報告書
黒井 美鈴(以下対象)は〇〇県にある黒井病院敷地内においてへその緒が付いた状態で発見された。
対象を発見したのは病院の看護婦であった。
発見時は軽い脱水症状が見られたが命に別状はなかった。
乳児院において名字は黒井病院敷地内で発見されたことから「黒井」、鈴の様な声で泣くことから「美鈴」と名付けられた。
対象は乳児院においては普通に育つ。
知能、運動能力共に異常は見られず発育に関しては普通だった。
尚、この時点では女の子としての言葉を使っていたことは確認済み。
性格は引っ込み思案であり、他者と余りコミニケーションを取る様子は見られなかった。
乳児院から孤児院に移った後も人と極端にコミニケーションを取らずに過ごしている状態であった。
小学校に上がった際も人とコミニケーションを取らない状態が確認出来ている。
1年生の時から孤児院の先生に対し、担任から懸念が伝えられていた。
尚、この懸念は6年生になるまで毎回孤児院側に伝えられている。
孤児院では気にしていたものの、対象に掛かり切りになることも出来ず半ば放置される形となる。
対象が3年生辺りから通っていた学校及び孤児院、孤児院の周辺において主に昆虫が解体された状態のものが多く見つかるようになり、その現場近くで何度か対象も確認された。
孤児院で昆虫の解体自体は把握しており、一応対象にも確認したが対象は「私ではないです」と否定した。
確たる証拠もないためそのまま放置されることになった。
しばらくは解体された昆虫は発見されなかったが、対象が4年生になった夏ごろから再び解体された昆虫が散見される様になった。
対象が5年生になる前の春先では、昆虫ではなくネズミなどの小動物が孤児院の近くの公園内で解剖された状態で発見される。
〇〇県警も調査に乗り出したがそれ以降、公園で解剖された動物が発見されることはなかった。
孤児院の聞き取りで対象が昆虫解体している疑いがあったことから、〇〇県警が対象への聞き取りを行ったが「私は知りません」と言われ、証拠もないためそれ以上の追求はなかった。
対象が5年生の夏休み前、小学校の校舎裏において解剖された猫の死骸が発見。
しかし目撃者や防犯カメラの設置もないことから犯人の発見には至らなかった。
尚、当時の担任間で昆虫の解体について一応の引継ぎがされていた。
担任が対象に本件について確認したところ「俺はなにも知らない」と言ったが証拠もないためそれ以上の追求はなされていない。
対象は5年生の2学期以降の学業の成績が落ち、稀にサボることも出てくる様になった。
孤児院の先生がサボった理由を確認したところ「なんかダルい」や「かったるかった」等と答えた。
しかしそれ以外のトラブルは特になく学校には通っていた。
6年生の春、簡易の魔力検査において一定以上の魔力量を確認。
本検査において魔法少女となれる魔力量がある事が確認された。
形式的に魔法少女になる意志を確認したところ対象は「どっちでもいい」と回答した。
魔法少女学校の中等部に入ると刃物に強い執着を見せ、武器は刀を選択した。
座学、研修共に壊滅的な成績であったが実戦においては無類の強さを発揮した。
ルームメイトである九条理子との関係は良好であり、自堕落さが九条理子の琴線に触れたらしく甲斐甲斐しく世話を焼いている姿が学園中で確認されている。
中等部1年生時点で既にエース級の活躍を見せていたが魔力量が少なく規定によりCクラス止まりであった。
中等部2年生でも活躍は変わらないが突出癖が改善されないため九条の指揮下に置かれる事になった。
中等部2年生の終わりに事件が発生。
危険性から数度排除が試みられたがいずれも失敗に終わっている。
当然、殺意などないタイマー式爆弾や善意の第三者を使った方法が試されているがいずれも失敗、首謀者及び関係者は全て首が斬られた状態で発見されている。
対象の権能は殺意感知であると対象から申告がある。
天野円の権能により虚偽でない事は確認済み。
しかし殺意感知では殺意のない攻撃に対して反応できないはずなのに、対象はこれに反応している。
Sクラス5位の推測では「殺意を持って実行されれば、その殺意を感知している可能性がある。権能が超越したんじゃない?首が斬れた理由はしらん」とのことであった。
対象の排除は無期限停止とされた。
※ 他国でも首が斬られた死体が見つかっている。
※ 対象が国外に出た記録はない。
※ 同盟国おいては被害は確認されていない