ベイブレードNEO Season1   作:マツザキ蓮

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冥来中学校編
ベイブレードNEO 第3話 呪い


根尾中に転校してきた転校生、焔ツバサとのベイバトルに勝利したソウタ。

 

そんな彼は根尾中ベイブレード部メンバーのバンとヒカルにツバサを紹介する。(ナレーション)

 

__根尾中ベイブレード部部室__

 

「バン、ヒカル!」

「新メンバーを紹介するぜ!」  

 

「新メンバー?」

 

「さぁ、新メンバーのお出ましだ!」

 

勢いよく開かれたドアからハリのある声が響く。

 

ソウタはすぐにドアの側から離れた。

 

「はじめまして、僕は焔ツバサ。よろしく」 

 

挨拶をすまし、ついに新入りとメンバー達が対面した。

 

「お前が新メンバーか……」

 

「こちらこそよろしくな」

 

互いに手を差し伸べ、握手を交わす。

 

新メンバーが加わり、部室の空気も心無しか暖かかった。

 

そんな中、ヒカルが口を開く。

 

「……そういえば、ソウタ。お前には言ってなかったことがある」

 

「言ってなかったこと?」

 

「実は顧問から手紙を受け取った」 

 

そう言って、彼は手紙をソウタに手渡した。

 

「へぇー……」

「一体、誰からだ?」

「あっ!ひょっとして入部希望の手紙かな?」

 

ソウタは期待を胸に手紙を開く。

 

しかし……

 

__こんにちは、根尾中ベイブレード部の皆さん。我々は冥来中学校の者です。神世学園との戦いを見てあなた方に興味を持ちました。そこで我々はあなた方に勝負を申し込みます。我々がもたらす『呪い』に耐えられるか根尾中学校校庭で検証しましょう。__

 

「ベイバトルの申し込みだって?」

「しかし、この『呪い』というのはどういうことなんだ……?」

 

バンは「呪い」という言葉に何か引っかかるような反応を見せた。

 

「そんな〜……、入部希望の手紙じゃなかったのかよ……」

 

ソウタは手紙の内容に肩を落とした。

 

「『呪い』というのは何か、気になるがここは校庭に行ってみるか」

 

4人は校庭に向かう。  

 

__モヤァ……

 

「なんだこれ……?」

「霧か?」

 

校庭には何やら霧のようなものが蔓延していた。

 

「あっ、ソウタ!」

「あっちに誰かいる!」

 

ツバサが指し示した方向に4人の人影が見えた。

 

風が吹き、霧は一瞬で晴れた。

 

そこに包まれるようにいた4人の影が姿を表す。

 

「ようこそおいでくださいました。私、冥来中学校の根黒マサと申します」

 

「私は浦見シア」

 

「僕は庵手ツトム」

 

「俺は石呉ルゴン」

 

手紙の送り主の正体である冥来中学校がとうとうその姿を現した。

 

4人はどことなく陰鬱な雰囲気を放っていた。

 

「お前達か!手紙を送りつけてきたのは!」

「入部希望の手紙だと思って楽しみにしてたのに!」

 

「……」 

 

ソウタは入部希望の手紙ではなかったことにまだ怒っていた。

 

「説明に移ります。バトルは5ポイント先取した方の勝ちです」

「ですが、バトルの際に我々は呪いを予告するという作法があるのですよ。 我々がかける呪いを超えられるか調べさせていただきます」

「説明は以上です。さぁ、最初は誰が出ますか?」

 

呪いの予告……独特で不気味な作法がマサの口から淡々と説明される。

 

「私が行きます……」

 

冥来中学校からはメンバーの一人である浦見シアが出る。

 

「俺が出る、この部の部長として」  

 

対して、根尾中学校からはバンが前に出た。

 

「予告します。 あなたのケルベロスはファントムの呪いによって力尽きる……」

 

ベイを見せつけながら、「呪い」を予告する。

 

「そんな迷信、俺が打ち破る!」

 

冥来中先鋒であるシアの「呪い」をバンは「迷信」と一蹴し、ランチャーを構える。

 

Ready……Set!

 

3・2・1 ゴーシュート!

 

__ユラリ

 

浦見シアのベイ、カースファントムは揺らめくような動きでスタジアムを駆け回る。

 

まるで宛もなく彷徨う亡霊のように……

 

「そんな動きでケルベロスに勝てるのか?」

 

「もう忘れたのですか? ファントムの呪いはここからです……」 

 

彼女が"呪いはここから"と言って間もなく、ケルベロスが弾かれた。

 

「何ッ!?」 

 

「カースファントムのブレードは3枚のアッパー刃にディスクフレームの2枚刃が組み合わさることによってブレを生みます…そのブレた動きと突然与えられる痛みはまさに"亡霊の呪い"」

 

バンに聞こえるか聞こえないかぐらいの声でファントムの呪いを囁く。

 

「……ッ!」

 

その声を聞いて、彼の体は一瞬震え上がった。

 

単なる寒気ではない、恐怖に近しい感情があった。

 

重たい攻撃でスタミナを削られた末、スピンフィニッシュ。

 

2度目の敗北となった。

 

「そんな……これが呪いなのか?」

 

膝をつくバン。

 

その姿には神世学園の時に続き、またしても敗北を喫することになった悔しさとカースファントムの不気味な衝撃への震えがあった。

 

そんな中、新入りのツバサは鋭い目でカースファントムを見つめる。

 

(呪い……か。いや……あのベイの動きは……!)

 

「マジかよ……バン」

「ど、どうしよ〜! ヒカル〜!」

 

「ソウタ、気持ちは分かるが俺を揺さぶるな」

 

彼の敗北にソウタがヒカルの肩を掴んで揺さぶる。

 

「(カースファントムの最大の特徴は

軌道の読みにくさ……この特徴をどう突破するかだ)」

 

指を顎に触れながら相手のベイの特徴を分析する。

 

「次は俺が行く」

 

「おやおや、今ので怖気づいたかと思いましたが…

いいでしょう、シア相手をしてやりなさい」

 

「はい、リーダー……」

「今のを見て退かない姿勢、そこは評価しますよ。一角ヒカル」

 

「御託はいい、始めるぞ」

 

堂々とした態度でランチャーを構え始める。

 

突如として現れた冥来中学校。

 

彼らの齎す「呪い」は根尾中ベイブレード部を飲み込むのか、それとも跳ね返されるのか……

 

その運命は1つの戦いに委ねられた。(ナレーション)

 




__イメージCAST__

蒼龍ソウタ-小林千晃

門守バン-梶裕貴

一角ヒカル-小野賢章

焔ツバサ-榎木淳弥

冥来中学校

根黒マサ-松岡禎丞

(髪:黒のボサボサ髪でメカクレ(右側が隠れている)/目の色:赤)

浦見シア-安野希世乃
(髪:薄水色のウェーブヘア/目の色:紫色)

庵手ツトム-下野紘
(髪:白のメカクレ(両目)/目の色:黄色)

石呉ルゴン-伊藤健太郎
(髪:茶色のドレッドヘア/目の色:黒)

ナレーション-森川智之

ベイブレード

ヘルスカル.D3.N
(ディフェンススリー.ニードル)
(死神モチーフのディフェンスタイプ。)

カースファントム.Tw5.A
(ツインファイブ.アクセル)
(亡霊モチーフのアタックタイプ。)
デッドマミー.B5.K 
(バランスファイブ.キック)
(ミイラモチーフのバランスタイプ。)

ロックメデューサ.R4.B
(リングフォー.ボール)
(メデューサモチーフのスタミナタイプ。)
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