船恋 ~海賊少年と猫娘の懐かしい恋物語~   作:探洲

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 はじめまして、探洲(さがす)と申します!物書きは生まれて初めてでございます!ですのでどんな失敗をするかひやひやしながら書いております⋯汗
 今回は、オリジナル作品を書いてみました!作品の設定に縛られず、伸び伸びと書いていきたいと思いますので、皆様、どうか温かい目で見守ってください!
 それでは、はじまりはじまり~


第1楽章 「朝」

 早朝。カモメが鳴きながら空を駆け、人々はゆっくりゆっくりと日常生活へと入っていく。こんな平和な島に、物騒な髑髏印の帆を張った船が一隻⋯

 

 

 海賊の朝は早い。

 女部屋はまだ静まり返っていたが、こっそり抜け出して甲板に出てみると、もう起きている奴らの姿がちらほら見える。

 その中に見慣れた紺色の頭が見えて、私はゆっくり歩を進めた。

 目的の人物は、私が近付いて来るのに気づいたらしく、全開の笑顔でこちらに振り向いた。さすが、伊達に海賊やってねぇな、と思った。

 

「やー!今日も可愛らしいねアイリスは!おはよう!」

 

 この海賊船の船長、アスターだ。まだ朝早いってのに、髪型までバッチリキメてやがる。

 

「⋯おはようアスター。朝はルーヴル産の紅茶がいい」

 

「もちろん、君がそう言うと思って用意してあるよ!この前の島であんなに目を輝かせてたからね、オキザリスに頼んで10箱買ってもらったんだ~」

 

「そんなに?確かにあれは美味しいけど、毎日毎日だと飽きる味だろ」

 

「え~そうかな?僕もあれ飲んだけど、結構いけると思うよ?」

 

「いや、そういう問題じゃなくて⋯」

 

 なんだかんだ、こうやって会話するのは楽しい。保警(ほけい)のやつらとは、こうやって気兼ねなく話すことはあんまりなかったから。

 歩きながらアスターと喋っていると、何人かの船員とすれ違う。

 

「あ、船長!おはようございます!」

 

「おはよう、コリウス。今朝も元気だな」

 

「はい、ありがとございます!へへ~」

 

 にへら、と笑うコリウスに私も笑って挨拶し、アスターに付いていく。

 この船に乗って、もう1週間が過ぎた。最初はイキシアもコリウスも、勿論他のクルーも、私に警戒心を抱いていた。特にイキシアなんて、私が寝てる間に首を取ろうとしたくらいだ。そのあとオキザリスとアスターにこっ酷く叱られていたが。まぁそうはいっても、私だって警戒はしていた。船長があれだからといって、全員そういうんじゃないだろう、と思っていた。でも、この人たちと過ごすにつれ、だんだんと打ち解けていった。ミルトニアは⋯人じゃないけど、よく一緒にご飯食べるし、オキザリスは私に服をくれた。海賊なんて言っても、根は優しい人たちなのだ。

 

「おはよう、アスター、アイリス」

 

 そう言って出てきたのはオキザリス。

 イキシアの姉で、この海賊団の幹部だ。アスターとは古い付き合いで、こうやって呼び捨てできるのもそのせいらしい。

 

「おはようオキザリス!おや、今日はいつものキモノじゃないの?」

 

「ふふ、今日はイキシアと町で買い物するの。あの格好だとすぐばれちゃうでしょ」

 

「いーなぁ!僕も行きたい⋯買い物⋯行きたい⋯」

 

「あら、困った船長さんね。じゃあ、アイリスと2人でお出掛けでもしたらどうかしら」

 

「えっ!?そんな、私は別に、買い物なんて⋯」

 

 突然出てきた自分の名前に驚く。自慢じゃないが、私は買い物をした回数なんて、この指で数えられるほどしかないのだ。特に今、海賊の仲間として、もしヘマをしたら皆にどう言っていいか分からない。

 

「そんな、買い物なんて楽しめばいいのよ。なんなら、今度私と服でも買いに行く?いい物買ってあげるわよ」

 

「ふっ、服なんて⋯っ、この前も貰ったのに、そんなに⋯っ」

 

「オーイ、2人で楽しんでんじゃねーよー。オキザリス、僕のアイリスとんなよ~」

 

「分かってるわよ、アスター。じゃあね、2人とも。私、朝は部屋で摂るわ」

 

「分かった!コリウスには言っとく!ちゃんと変装して出かけろよー!」

 

「勿論よ!」

 

 遠ざかっていくオキザリスを横目で見ながら、私は気になっていたことをアスターに聞いた。

 

「なぁ、アスター」

 

「ん、なんだい?」

 

「幹部になると、自分の部屋がもらえるのか?」

 

「あー、それか」

 

 髪を梳きながら、彼はこっちを見る。

 

「さっきオキザリスが言ってたやつだろ?」

 

「うん、部屋で食事って⋯」

 

「んーとね、別にそういう訳でもないんだ。彼女は古くからこの船に居たからね。それこそ、まだこの[船]が小さかった頃から。たくさん修理を重ねて、船がダメになっちゃってね⋯ じゃあ新しくするかって時、彼女が言ったんだ。『私はこの船にいたい』って。なんとか大工に頼んで、前の船のある部屋を、この船にくっつけ⋯て、部屋を作ったんだよ。それが今の彼女の部屋。気に入っちゃってたからね、前の船を。だから、少しでもなんか⋯なんだろう?新しい船でも楽しくやってほしいなって⋯思って」

 

 てへ、と笑うアスターに私は微笑み、「いい話だな」と言った。

 

 

 

 

 




 さて、どうでしたか?
 
 初めてにしてはよく書けたかな、と思っております!笑
 次回は新しいキャラクターを登場させます!の予定です!
 皆様、どうぞご支援よろしくお願いします!!
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