今回は、オリジナル作品を書いてみました!作品の設定に縛られず、伸び伸びと書いていきたいと思いますので、皆様、どうか温かい目で見守ってください!
それでは、はじまりはじまり~
早朝。カモメが鳴きながら空を駆け、人々はゆっくりゆっくりと日常生活へと入っていく。こんな平和な島に、物騒な髑髏印の帆を張った船が一隻⋯
海賊の朝は早い。
女部屋はまだ静まり返っていたが、こっそり抜け出して甲板に出てみると、もう起きている奴らの姿がちらほら見える。
その中に見慣れた紺色の頭が見えて、私はゆっくり歩を進めた。
目的の人物は、私が近付いて来るのに気づいたらしく、全開の笑顔でこちらに振り向いた。さすが、伊達に海賊やってねぇな、と思った。
「やー!今日も可愛らしいねアイリスは!おはよう!」
この海賊船の船長、アスターだ。まだ朝早いってのに、髪型までバッチリキメてやがる。
「⋯おはようアスター。朝はルーヴル産の紅茶がいい」
「もちろん、君がそう言うと思って用意してあるよ!この前の島であんなに目を輝かせてたからね、オキザリスに頼んで10箱買ってもらったんだ~」
「そんなに?確かにあれは美味しいけど、毎日毎日だと飽きる味だろ」
「え~そうかな?僕もあれ飲んだけど、結構いけると思うよ?」
「いや、そういう問題じゃなくて⋯」
なんだかんだ、こうやって会話するのは楽しい。
歩きながらアスターと喋っていると、何人かの船員とすれ違う。
「あ、船長!おはようございます!」
「おはよう、コリウス。今朝も元気だな」
「はい、ありがとございます!へへ~」
にへら、と笑うコリウスに私も笑って挨拶し、アスターに付いていく。
この船に乗って、もう1週間が過ぎた。最初はイキシアもコリウスも、勿論他のクルーも、私に警戒心を抱いていた。特にイキシアなんて、私が寝てる間に首を取ろうとしたくらいだ。そのあとオキザリスとアスターにこっ酷く叱られていたが。まぁそうはいっても、私だって警戒はしていた。船長があれだからといって、全員そういうんじゃないだろう、と思っていた。でも、この人たちと過ごすにつれ、だんだんと打ち解けていった。ミルトニアは⋯人じゃないけど、よく一緒にご飯食べるし、オキザリスは私に服をくれた。海賊なんて言っても、根は優しい人たちなのだ。
「おはよう、アスター、アイリス」
そう言って出てきたのはオキザリス。
イキシアの姉で、この海賊団の幹部だ。アスターとは古い付き合いで、こうやって呼び捨てできるのもそのせいらしい。
「おはようオキザリス!おや、今日はいつものキモノじゃないの?」
「ふふ、今日はイキシアと町で買い物するの。あの格好だとすぐばれちゃうでしょ」
「いーなぁ!僕も行きたい⋯買い物⋯行きたい⋯」
「あら、困った船長さんね。じゃあ、アイリスと2人でお出掛けでもしたらどうかしら」
「えっ!?そんな、私は別に、買い物なんて⋯」
突然出てきた自分の名前に驚く。自慢じゃないが、私は買い物をした回数なんて、この指で数えられるほどしかないのだ。特に今、海賊の仲間として、もしヘマをしたら皆にどう言っていいか分からない。
「そんな、買い物なんて楽しめばいいのよ。なんなら、今度私と服でも買いに行く?いい物買ってあげるわよ」
「ふっ、服なんて⋯っ、この前も貰ったのに、そんなに⋯っ」
「オーイ、2人で楽しんでんじゃねーよー。オキザリス、僕のアイリスとんなよ~」
「分かってるわよ、アスター。じゃあね、2人とも。私、朝は部屋で摂るわ」
「分かった!コリウスには言っとく!ちゃんと変装して出かけろよー!」
「勿論よ!」
遠ざかっていくオキザリスを横目で見ながら、私は気になっていたことをアスターに聞いた。
「なぁ、アスター」
「ん、なんだい?」
「幹部になると、自分の部屋がもらえるのか?」
「あー、それか」
髪を梳きながら、彼はこっちを見る。
「さっきオキザリスが言ってたやつだろ?」
「うん、部屋で食事って⋯」
「んーとね、別にそういう訳でもないんだ。彼女は古くからこの船に居たからね。それこそ、まだこの[船]が小さかった頃から。たくさん修理を重ねて、船がダメになっちゃってね⋯ じゃあ新しくするかって時、彼女が言ったんだ。『私はこの船にいたい』って。なんとか大工に頼んで、前の船のある部屋を、この船にくっつけ⋯て、部屋を作ったんだよ。それが今の彼女の部屋。気に入っちゃってたからね、前の船を。だから、少しでもなんか⋯なんだろう?新しい船でも楽しくやってほしいなって⋯思って」
てへ、と笑うアスターに私は微笑み、「いい話だな」と言った。
さて、どうでしたか?
初めてにしてはよく書けたかな、と思っております!笑
次回は新しいキャラクターを登場させます!の予定です!
皆様、どうぞご支援よろしくお願いします!!