アストラルパーティのキャラに人格を被せる 作:|2:<|<‘/
気が付けば、私にはもう仲間がいなかった。
元々私の周りにいるのが敵だらけだったから、今更憂うことでもないのだけれど。
実のところ相手が私をどう思っているかは知らないけど、少なくとも私とは親しい関係でいてくれたのがとても嬉しかったんだ。
もちろん、それを素直に伝えたことはない。顔でも、言葉でも。
それでも、友達ではなくとも、仲間として受け入れてもらえたのが幸せだった。
……それなのに。
いつから現れたのか、新技術とやらのせいで、一人ずつ失っていった。
いつも笑ってたあの人は失業と飢えで笑わなくなって、そのまま薄汚い夜景の中に消えていった。
仲間思いで皆に慕われていたあの人は、技術の餌食となって粉々に分解された。
そして、私が一番の友達だと思っていた……活発で、問題ばかり起こすあの子。
あの子もまた、どこかへ消えちゃった。私はただ見ていることしかできなかったって、ずっと後悔していたのに。
一番大事だったあの子に限って、最後を看取ることもできなかった。
もしも皆が生きていたら……今も裏路地を巡りながら笑っていられたのかな。
人のための技術だなんて、そんなのは幻想で、嘘だった。結局は人を殺すんだ。
元々は技術の最先端を行っていたけれど……今は没落した翼を深淵から堀り起こして、E.G.Oを手に入れた。
そう、それもまた私が恨んだ技術の産物。
これを着てみた時、ぞっとしたの。耐えがたい寒さと、孤独感が襲い掛かってきたから。
同時に、それを知っていた。私も似たような思いを抱いていたって気付いたのは、多分その時から。
そしたら、戦う気が湧いて来たの。きっとその心が私を選んでくれて、力を貸してくれたんだと思う。
あの技術を守ろうとした奴らを全部、この永劫の雨の中に沈めてしまえた。
だけど、どんなにこの傘で敵を叩きのめしても、それでも気持ちは晴れなかった。
晴れるはずがない。ただひたすらに、暗く、深く、涙を流しながら恨むだけ。
こんなことをしたって、仲間たちは戻ってはこない。でも、次にこんな思いをする人は減るでしょ?
……分かってる。
結局、今の私は一人なんだ。いずれはこのE.G.Oにも最後には見放されるんじゃないかな。
どうせ考えたって答えはでないし、今はただ、自分の思う仕事をこなしていくだけ。
新しい世界を
もし、あの子が生きているなら……できることなら、また、会いたいから。
……君も向こうへ行きなよ。余計な興味なんて抱かないで。
私にはもう、友達なんていないんだから。