【キャラ募集中】英雄(ヒーロー)戦記 ジェット・ウォッシャー! 作:カレーうどん赤星
少し遅れました。今回は無双回です!
今回も、新キャラクターの発表は最後に致します。
キャラクター募集は、まだまだ開催中です!
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俺の名前は
そんな俺は、今日……
水菜町の工場「星野鉄工所」で、アルバイトをしていた。
蒸し暑い環境の工場で、バイト先の先輩が元気に話しかけてくる。
軽薄そうな茶髪の、20代後半くらいの男だった。
「よう新人!ここ、星野鉄工所では、ドローン用の頑丈なプロペラを作っている!
そしてこのプロペラは、なんと、あのブラックスワンメカニクスに納入しているんだぞ!凄いだろ〜」
「……なるほど、参考になります。」
アルバイトと言っても、旋盤の操作経験も、溶接の資格もない俺に任される仕事は、機材の運搬と清掃が中心だ。
「すまないな新人、倉庫にある青いドラム缶を、ここに持ってきてくれ
30キロくらいある上に、中身は化学物質だから、落ち着いて台車に乗せるんだぞ」
俺は、倉庫に向かうと、青いドラム缶はすぐに見つかった。
「どっこい……しょ!」
俺は軽々と持ち上げると、台車に乗せて先輩の前まで持ち運んだ。
「ありがとう、凄いな新人!みんな、ドラム缶を運ぶのはかなり苦戦するんだがなぁ。」
「……いえいえ、俺……力仕事は得意なんで。」
こう言っても、先輩に頼られて、褒められる感じは、嫌いじゃない。
そうして、数時間ほど仕事をこなしていると、製作所にスーツを着た、茶髪の女がやって来た。
「あ、貴女はブラックスワンメカニクスの三毛野さん!毎日、お世話になっております!」
社長の星野さんが、彼女に頭を下げて挨拶する。
「いえいえ!ビジネスはお互い様にゃあ。
にゃひひ、それで、今後の生産のことにゃんだけどぉ……こちらとしては、もっと増やしてくれると嬉しいにゃ。」
「えっ、もっとですか?すこし……検討させていただいても宜しいでしょうか?」
「構わないにゃあよ!生産能力が必要なら、良いローンも紹介するにゃ。」
どうやら、プロペラの増産についての話らしい。
社長の表情と、工場の機械を見るに……この鉄工所の生産能力はほぼ限界のようだ。
「……しかし……」
「ま、よーく考えておけにゃ 私達の気が変わらないうちに、ね……クックック。」
三毛野さんはそう言い残すと、正面のドアから出ていこうとした。
その次の瞬間だった。
ドシュッ。
何者かが、彼女の首根っこを掴んだ。
「にゃだ っ……はなず にゃーっ!」
「ギーヒヒヒ!見つけた 見つけた キャットパルスみーつけた!」
「さぁ、ボクたちの本拠地でエネルギープラントの場所を吐いてもらうぞな!頑張っている所を見せれば、きっとヴォルフ先輩にも帰って来てもらえるぞな!役立たず返上ぞな!」
「ギヒヒーッ!ヴォルフ先輩居ないと 俺達いつ処刑されるかわからない!ヴォルフ先輩の目撃情報も聞かせてもらう!」
ギヒギヒうるさい、おもちゃのロボットみたいな赤い怪人と、ぞなぞなうるさい牛の角を生やした女怪人の、二人組。
二人の左胸には、悪魔帝国の階級章……悪魔帝国か!
確か、葉月に見せて貰った連盟の資料に載っていた。
二人とも、階級は『大尉』らしい。
大尉と言えば、会社ならば課長に相当する重役だ。
かなりの戦闘能力があるはず。
「……だりぃな。」
俺はメッセージアプリで、知り合いのヒーローに連絡を取る。
今、高校生はちょうど下校中……葉月と閃は、徒歩30分ぐらい離れた距離にいるはずだ。
二人とも移動用の能力を持つが、それでも10分はかかる。
絹華は小学生でもう帰宅済みだが少し遠くに住んでいて、白兎とはそもそも連絡が取れねぇ。
「耐えるしかねぇ、か……」
そして、連盟にも通報を行い、ゆっくりとロッカールームに向かう。
ロッカーから、一升瓶を取り出し、飲む。
何度飲んでも、このまずさは慣れない。
辛く、痛く味がしない…物凄い拒否感に耐えながら、酒を呑み込む。
「…変身!」
酒を飲んだ俺の身体が、変貌していく。
ガッ…ガガッ…
骨格が歪み、大きな筋肉を受け入れられるように膨らんでいく。
ただでさえ高い身長が、更に伸びる。
ギギッ…
その骨格変化に呼応するように、口に巨大な牙が生えていき、黄色に染まった、『鬼』のような角も生える。
作業服が妖力により和装に変化。腰に、腰布のように巻かれる。
ゴリゴリッ…
そして、筋肉が何倍にも膨らんでいく 二倍、三倍、五倍…!
身体中の皮膚が『赤色』に染まる…まるで、『赤鬼』のように!
目の形が、グリンと大きく
鬼、
「宴の始まりじゃ!つまみを持ってこい!
大尉だか太鼓だか知らんが、二人ともワシが打ち鳴らしてやるわぁっ!」
ガシャーン!
酔いが回ったワシは、ロッカー室の扉を勢いよく開け、二人の怪人の前に飛び降りた。
「な、なんなんだコイツはー!怪人の援軍か!?」
「はひゅっ……こわい……」
おお、ワシの魑魅魍魎のごとき姿に、鉄工所の者までたまげさせてしまった。
ここは『怪人の敵』であると名乗りをあげて、少し安心させてやろうかの?
「クカカッ、一般人はそのまま逃げておれ!
ワシの名は羅刹酒天!元悪鬼ながら、そこの大尉のような悪に悲鳴をあげさせるために力を振るう。怪人狩りってとこじゃのぉ!」
ドシン!
ワシは大声を張り上げ、二人の敵を威嚇する。
「て、敵ぞな!?み、妙な事をしてみろ!この小娘を……」
シュン!ドカ!
「ぞなーっ!?」
「ほう、この小娘とは……コイツか?」
ワシは、脅し文句を言い終わる前に牛女大尉の背後に回り込み、体当たりで三毛野とやらを助けてやった。
「言っておくが、ワシに人質など通用せんぞ?」
「ぐっ……こいつ、強いぞな!」
「ギーヒヒヒ、おおかた『あの組織』の用心棒だろう!野郎ども!やっつけちまえ!」
赤いロボット大尉が叫ぶと、血のような毒々しい赤色の戦闘服に身を包んだ、悪魔のような怪人……悪魔戦闘員が、鉄工所の外からゾロゾロとやってきた。
「こそばゆい!
ボォオオオ
ワシは持ち前の妖力で炎を作り出し、鉄工所に入る前に悪魔戦闘員の集団にぶつける!
「ギャアーッ!アツイ!アツイ!」
悪魔戦闘員は、焼けた痛みにたまらず逃げ惑う。
「カーッカッカッカ!絶好調じゃあ!もっと!もっと行くぞ!もう一発!」
ワシは焼けて逃げ惑っている悪魔戦闘員一人の首根っこを捕まえ、妖術で召喚した金棒を全力で叩きつけ、ロボット大尉に向けて焼き悪魔を飛ばしてやった!
ドゴオオーン!
焼き悪魔はそのまま火炎弾になり、ロボット大尉と近くにいた牛女大尉に爆発を伴うダメージを与える!
「ギッ……ギッヒャーッ!何をしやがる、この残虐怪人め!」
「カーッカッカッカ!良い音が鳴ったじゃないか!
これぞまさに、
奴等、少し遅かったな!もう少し早く着けば、面白いものが見れたというのに!」
「ごほっ、ごほっ……ゴーレム!ボクがカバーする!デーモン・パイク!」
牛女大尉は、ワシに向かって血でできた槍を投げてくる。
ガシッ。
その槍は、何者かによって掴まれる。
青白の装甲を纏った、銀髪の女子。
両腕に装備した、巨大なカラクリ。
流水を操るヒーロー、川藤閃……ジェットウォッシャーがそこに居た。
ジャキン!
そして、牛女大尉と、ゴーレム大尉の体に、切り傷が付けられる!
「な、何者ぞな!」
二人の大尉の前に現れたのは、鋭い目をした、巨大な狼男。
ヒーロー連盟の羽織を身に付けた、その男は葉月宗介……ループスと言う。
「来たか、ジェットウォッシャー!ループス!」
「ギヒヒーッ!もう許さんぞヒーローども!ぶっ倒してやる!」
そう言って、丸腰で突撃してくるゴーレム大尉。
「ごめん、少し遅くなっちゃっ……てっ!」
ジェットウォッシャーはそう言うと、掴んだ槍をゴーレムに投げつける。
「ギヒャーッ!」
槍は膝に深々と突き刺さり、奴は動けなくなった!
「……そして……これで数の有利も、無くなったのう?」
牛女大尉の背後に魔法陣が描かれ、熊の人形が現れる。
バキィッ!熊の人形は彼女の背中を殴り、転倒させる!
「ぞなっ!」
「ふわぁ……熊さん、ありがとうですわ。」
「パペットナース、お前も来れたか!」
ふわふわとした看護師のような衣装に身を包んだ、金髪の女子。絹華結こと、パペットナース。
「全力で走ったんですわよ。」
「さぁ、役者が揃った事じゃし……名残惜しいが、この
「ジェットウォッシャー、昨日練習したアレをやるぞ!」
「了解、アレね!」
そう言うと、ジェットウォッシャーは、ループスの背後に回り込み、カラクリの銃口を向ける。
「ジェットブースト、オン!」
「ロケット・ドライバー!」
ジェットウォッシャーはカラクリから高圧水流を発射すると、ループスはそれを靴で受けて、超加速!
長い爪を伸ばし、槍が刺さって装甲が剥けたロボット大尉に向かって、飛んでいく!
「ギッヒャーウッ!!」
「兎さん、やっつけて!」
ゴーレム大尉は上空に打ち上げられ、パペットナースが呼び出した三羽の兎の人形に撃墜される!
ビュン!ビュン!ビュン!!
ドガッシャーン!
ロボットらしい内部のカラクリが露出して、声も出ない……もはや動けないじゃろう。
「ゴーレム!」
牛女大尉は、ゴーレム大尉の心配をしている。
「よそ見は感心しないのう、
ワシは牛女大尉に向かって金棒を振る!
「ぐへ……」
横っ腹を殴られたあまりの痛みに、牛女大尉は倒れる。
「さて。シメはコレにするかの?」
ワシは妖力の炎を金棒に纏わせ、振りかぶると……
「こ……降参です。煮るなり焼くなり好きにしてください……」
牛女大尉は降参してきた。
——20分後。
警察の怪人犯罪課と、連盟の事務係と……閃と同じ制服を着た、見覚えのある女子高生が、鉄工所にやってきた。
「ギヒヒ……ちくしょう、覚えてろ……」
「ボクは減刑して欲しいぞな……えっ、お前は、アルラ……!?……あっ思い出したぞな、今のナシぞな。」
怪人二人が、警察の装甲車両に載せられ、連行されていく。
そして、もう一つの影……女子高生が口を開く。
「はあっ、はあっ、はあっ……一体どうしたのコレ!?警察が来てるんだけど!?」
「あっ、由美子!そうか、ここ由美子の家か。」
「星野、怪人が鉄工所にやって来たが、撃破出来た。
今居る警察は怪人を警察署に送る為の人達だ。安心していい。」
「なんだぁ、ビックリした……
ありがとう、みんな!星野鉄工所を守ってくれて!」
そう言うと、星野は冷や汗を拭きながら、俺たちに感謝を伝えた。
星野由美子。
ピンク色の髪をした、キラキラで面食いな女子高生。
葉月と川藤の同級生で、二人のヒーロー活動に協力している……らしい。
そして、俺、鬼塚赤丸は……
「ううう……頭がいてぇ……」
「鬼塚さん、大丈夫ですの?」
酔いが覚めて変身が解け、頭痛と吐き気に襲われていた。
俺のヒーロー体……羅刹酒天は、酒を飲んで酔わないと、変身する事が出来ない。
しかし、俺は酒が苦手で、酒を飲むと頭が痛くなっちまう。
酔いが覚めて変身が解けると地獄だ。
頭がギンギンと痛くなり、まともに立つ事もできない。
変身中は人格が変わり、大の酒好きになって頭痛も無くなるが、逆にそのせいで勝手に酒を飲んでしまう事もある。
あー……難儀だなぁ。
俺は社長の車でアパートまで送ってもらい、今日は早めに寝ることにした。
——
夜、ある企業の地下会議室
「ヴォルダイソン先輩、プロペラの仕入れに行ったら、悪魔帝国の連中に捕まって、酷い目にあったにゃあ。
危うく、BSC地下エネルギープラントの場所を喋らされそうになった。あーつかれた。」
「まったく……どうした?らしくないぞキャットパルス。」
「能力波ジャマーが壊れたとか、最悪の失態にゃ。
私のミスにゃ。今後は油断せず、能力波探知の妨害も丁寧にやるにゃ。」
「その代わり〜そこそこ使える情報も手に入れたにゃ。
我々が散々、散々手を焼かされ続けた悪魔帝国のヴォルフ……
「……ほう、それは良い事を聞いた。
しかし、それだけでは話にならんぞ
悪魔帝国を脱退して、別の組織に入ったのかもしれん。
キャットパルス、ヴォルフの行き先を調べるのだ。
もし出来るのなら、勧誘してしまおう。」
「了解にゃ!」
ヴィラン募集から、モフモフ毛玉さんの悪魔の魔犬(デーモン・ヴォルフ)を採用させていただきました!
モフモフ毛玉さん、素敵なヴィランをありがとうございます!
次回は、ついに閃が強化……!?
お楽しみに!
活動報告でキャラクターを募集中です!
興味がありましたら、ご参加頂けると幸いです!
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