【キャラ募集中】英雄(ヒーロー)戦記 ジェット・ウォッシャー! 作:カレーうどん赤星
遂に、強化形態の登場です!
ヒーロー募集から、団子狐さんのアーマーライダー/金原 柳(かねはら やなぎ)
モフモフ毛玉さんのホワイトキャット/白壁(しらかべ)ハク、ディスマントル/甲斐(かい)スルベを
ヴィラン募集から、GALSさんのアルラウネ/赤坂 華(あかさか はな)を採用させていただきました!
団子狐さん、モフモフ毛玉さん、GALSさん、素敵なキャラクターを、ありがとうございます!
キャラクター募集は、まだまだ開催中です!
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第十話 急加速!ジェットウォッシャー・アクセル!
私の名前は
川藤クリーニングの一人娘で、ヒーロー連盟のヒーロー、ジェットウォッシャーその人だ。
そんな私は、今日放課後、狼男ループスに変身する葉月くんと一緒に、電車に乗ってヒーロー連盟第六支部に向かっていた。
水菜町には他のみんなも居るので、もし怪人が出ても安心だ。
「葉月くん、連盟に行くの……付き合ってくれてありがとうね」
「気にするな、仲間だろ?
それに、俺も第六支部のみんなに挨拶したかったし、『アグリー・ダックリング』について調べようと言ったのは、俺だからな!」
目的は2つ。
1つ。ひびき野高校を襲った謎のヴィラン組織……『アグリー・ダックリング』の情報を集めること。
彼らが強大な科学力と物量を持つのは何故なのだろうか……?
例えそれが分からなくとも、どんな敵が所属しているか
どんな構造なのかが分かるだけでも、全然対策が立てられると思う。
2つ。ジェットギアを改造し、瞬間最高速度を強化してもらうこと。
3日前、中華屋さんでまとめた特訓スケジュール(集中力強化・減量)と、装備の強化改造案(軽量化・高機動化)を私の技術担当の
甲斐先生は天才だ。
たった3日で、強化プログラムを完成させてしまった。
ジェットギアにそれをインストールし、改造を加え……
あとは私の異能出力が要求値を超えていれば、起動出来るらしい。
……正直、欲張った強化をしちゃったから、出力が要求値を超えているかは心配だけど、もし超えてなくても、今後の特訓で、補えば良い……よね!
だとしても、達していてほしいなぁ。
甲斐先生を、本部から何度も呼び出してしまうのも悪いし。
朝の電車が水菜駅を出発し、加速度で身体が揺れる。
車窓から見れるいつもの商店街が、遠く離れていく。
支部と言っても、田舎の水菜町からは電車で2時間半はかかる。
私は、隣にいた葉月くんに話しかけようとした。
「あの……葉月くん。」
「ん?どうした、川藤。」
……しまった、異性と話す話す話題がない!
あっ……そう言えば、転校の時のインタビューで卵料理が好きって、言ってた気がするなぁ。
「あの……えと……水菜町の、おいしい店の話なんだけど……オムライスの。」
「!?」
——2時間半後。第六支部の最寄駅……
「凄いな川藤!美味しい店こんなに知っているなんて!また教えてくれ!」
「葉月くんもありがとう!私もいつか、時間が出来たらそっちのグルメも食べに行きたいな」
お互いに食いしん坊だったのが幸いして、電車での話は盛り上がった。
そして、ホームからも見える、7階建ての鈍色で物々しいビル……ヒーロー連盟第六支部に向かって、歩き出す。
——
約束の時間の1時間前に、連盟支部に到着した。
甲斐先生が到着するまでまだ時間がある。
先に、白兎さんの情報を集めよう……
私達はエレベーターに乗り、4階の情報課に向かった。
私達は、アグリー・ダックリングに関する書類を、ファイルから手分けして探し、重要なものだけコピーを取る。
「川藤、この『アグリー・ダックリングの持つ無人兵器・装置の種別に関する報告書』のコピーも取るか?」
「うん、欲しい。
その隣の『アグリー・ダックリングの重視する事件の見栄えと規模について』……ってのはどうしようかなぁ。」
情報収集に勤しんでいると、ある事務員さんと目が合った。
きれいな深緑色の髪をサイドテールに束ね、清潔感あふれるスーツを着た、ヒーロー連盟の事務員……
「赤坂さん、お疲れ様です!金原さんは居ますか?
テロ組織アグリー・ダックリングの情報について、聞きたいんです。」
私がそう言うと、赤坂さんはスマートパッドに文字を打ち始めた。
赤坂さんは喉に病気があるらしく、喋って話すことができない。
その為、こうやってスマートパッドの筆談機能を使って話してくれている。
>>川藤さん 葉月さん お疲れ様なのです!↩️
金原さんは今 訓練棟で新人の訓練中なのです。↩️
今いる中でしたら……白壁さんが詳しいと思うので 彼女に聞いてほしいのです!↩️
探偵なのか!情報が欲しかった私にとって、まさしく渡りに船だった。
しかも、彼女が『頼りになる』と言うほどの人だ。
私は期待に胸を膨らませながら、赤坂さんに白壁さんの専用部屋まで案内してもらった。
>>白壁さんの部屋は ここなのです↩️
「失礼します。」
「あ、ようこそ〜」
「ゆるふわにゃんこな、ハクちゃんでぇす。よろしくね」
私を出迎えてくれたのは、ふわっとした白髪のショートヘアに、サファイアのように蒼い瞳と、鬼塚さんと並べるくらい高い身長と、抜群のスタイルが特徴的な……
トレンチコートを羽織った、柔和な感じの探偵だった。
ふわっとしているとは聞いていたが、話し方は想像以上に緩かった。
なにか、かなり調子が狂う。
「よ、よろしくお願いします……
早速ですが、ひとつお聞きしたいことがあって……
アグリー・ダックリングという、テロ組織の事なんですが……
どんな怪人が所属しているか聞けるだけでも、対策が出来る気がして。」
白壁さんは、簡単な問題に答えるかのように答えた。
「アグリー・ダックリングかぁ……私も、独自で調査してるよぉ。
あの組織はねぇ、無人兵器によるハードパワーが目立つし、実際この間のひびき野高校の事件の際は、蜘蛛型の無人兵器が主な破壊活動を担っていたけどぉ……
それに指示を出す怪人達は、強化改造手術を受けた生物兵器が中心だね。」
「生物兵器……?」
「身体の中に、機械とかを入れてるってコト〜
鋼鉄や武装で、カッチカチなのよね。
葉月くんが戦ったプロフェッサー・13も機械まみれだったでしょ?新聞で見たよ〜」
「あぁ、そうだったな」
「ふふふ……じゃあここでそんな葉月くんに問題!機械を壊すには、何が必要でしょうか?」
「機械は基本的に金属だから、ドリルや俺のツメみたいな……金属を壊せる頑丈な武器!または爆発物!」
葉月くんは、質問に対して自信満々に答える。
実際、かなり妥当に感じる。
しかし、そんな彼の答えを聞いた白壁さんは、指で小さく△マークを作る。
「ぶぶー、というか、三角?それは『金属の壊し方』だねぇ。
機械は繊細なので、金属の鎧を壊さなくとも張り手で内部に衝撃を与えるとかでも壊せちゃうのだ!
ま、すこしイジワルな答えだけどぉ
二人とも『点』で貫くに拘らなくても良いんじゃない?」
葉月くんも、私も、少しはっとした。
「威力が下がるのをある程度許容しつつ……攻撃の範囲を広げる……という事ですか?」
「俺が射撃タレットを壊した時みたいに、蹴ったり、ぶつけるとかの技を磨いた方がいいのか?」
それを聞いた白壁さんは、ニコッと笑う。
「ぴんぽん、そーゆーこと!
さ、敵を知っちゃえば百戦危うからずっ!
川藤ちゃんも、もうすぐ甲斐さんとの約束の時間らしいでしょ?急いだ方がいいぞ〜」
本当だ!話しているうちに、約束の時間まで15分前になっていた。
「あ、ありがとうございます!」「参考になりました!」
私達は彼女に礼を言うと、部屋を出て、3Fの技術開発室に向かった。
——3F 技術開発・実験室
8つほどのパーテーションで区切られた、実験室のような場所に、それぞれデスクトップPCと私にも分からない様々な分析・製造装置が設置されている。
パーテーションの中の一つに、白衣を見に纏い、黒目に黒縁眼鏡で、あちこち跳ねた癖っ毛の、30代くらいに
「来たか。まったく……お前はいつもいつも呼び出して……
武装メンテナンスなら1ヶ月も先だったはずだぞ。
いきなり強化の要求とは、どういう風の吹き回しだ?」
「こんにちは、甲斐先生……事前に言った通り、装備の軽量化と高機動化……瞬間機動力の強化をしにきました。」
「……正直、『やっと、気付いたか。』と言いたいところだ。」
甲斐先生は、少し呆れたような表情をしてそう言った。
「まぁ無理は無い。お前は環境が悪かった。
半年前の準急マン異動以降、一人で何でもしなくてはいけなかったからな。
だが、この頃やっとお前の周りにヒーローが集まり出した……だから、チームに意識を回す事が出来た。」
「はい、嬉しい限りです。
ここにいる葉月くんもそうですし、結ちゃんも、鬼塚さんも、白兎さんも……」
「シャオラ店長、シェン……それに、川藤!頼れる仲間が、たくさん出来た!」
私と葉月くんは、笑顔で応える。
しかし、甲斐先生は複雑な顔をしていた。
「…だが、気を付けろ、野良のヒーローの中には、一応は正義の側に居るだけのヒーローも居る。
無条件に野良のヒーローを信頼はするな、連盟所属でない以上は、腹に何かを抱えた訳アリだ。
大体、何故葉月まで来たんだ?
川藤も誘うな!水菜町の平和を、野良任せにするな!
連盟の監視網が水菜町から無くなれば、何が起きるか分かったもんじゃない!」
先生の言葉に、私達はすぐ反論した。
「葉月くんは、一切悪くないです!来たのは、私が……」
「川藤!庇わなくて良い!
俺が悪いです……開けるのは、軽はずみな行動でした、申し訳ございません……
しかし……俺達はみんなを無条件に信じた訳じゃないんです!
みんな、外から来た俺に親身になってくれて、優しかった!出会った怪人を倒した所も目撃しました!俺は中華屋と鉄工所で2回、彼らと一緒に怪人と戦いましたが……!」
「それは、科学的
ただの経験則だ。」
「つっ……」
甲斐先生の言葉に、反論がつまる。
確かに、経験は証拠にはならないけれど……何回も一緒に戦ってくれた仲間を信じる気持ちは、本物だ。
しかし、本題はそこではない。
連盟の連絡網。
一人の連盟ヒーローが怪人と接敵すれば、装備カメラを通じて連盟に情報が行き渡る。
……だから、担当のヒーローが担当地区を開けてしまうのは、相応のリスクがある。
私は、それを理解しきれていなかった。
「まぁ、分かったようだな、いい子だ。
それで、軽量・高機動化の話に戻るが……
特訓スケジュールに『減量』と書かれているが、これは何だ?」
私は、先生の質問に答える。
「はい。身体を軽くする事で、同じ筋肉量でも素早く、瞬発力を高める事ができ、強化で目指す瞬間的機動力を……」
「お前は何を言っているんだ?高校生なら減量など考えるな、お前は痩せている。これ以上体重を減らしてどうする気だ…機動力の向上??
そんなものは武装に任せろ!!お前自身の身を削ってまでやるべき事ではないわ!!!」
「で、でもこれは私自身が責任を持って……」
「何?子供扱いをするな?お前はまだまだ子供だ、大人に張り合おうとするな、馬鹿め。」
ごもっともだった……体重や脂肪を減らせば、その分だけ負傷や、重症化のリスクを伴う。
装甲が減るなら、もっと危険だ。
「……了解です。」
「まぁ、練習は集中力の強化だけを重点的にやっていれば良い。……お前を始めて見た時から、苦労はするだろうとは思っていたが、これは中々だな……」
「まぁ良い、ジェットギアをよこせ。
強化プログラムをインストールと、形状の改造で……25分ほどでスーツの強化が終わる。」
私はジェットギアを渡すと、甲斐先生は自信たっぷりに言ってきた。
「川藤、外で待っていろ。
葉月も、情報収集の為に来たのなら、今更水菜町に帰れとは言わん……
何故ならば、ジェットウォッシャーの強化形態『アクセル』は……お前を背負って、電車より1時間半も速く、水菜町に着けるからだ!」
結構フカすなぁ……叱りすぎたから、茶目っ気を出してくれているのだろうか?気にしてないのに。
甲斐先生はいつも、私を心配して……子供扱いというか、孫扱いしてくる。
冗談を言うタイプだとは思わなかったけど……さすがに、冗談で言ってる……よね?
ここから水菜町まで電車で2時間半だから、スーツの改造時間も入れたら30分で着く計算じゃないか。
今の私の移動速度は、これでも速くなった方だけど……急いでも精々、原付ぐらい。
それがいきなり電車の5倍の速度になるなんて、想像もつかない。
しかも葉月くんを背負ってなんて……私は戦闘機にでもなるのだろうか?
そう考えながら、私は技術開発・実験室のすぐ外で、強化改造が終わるのを待っていた。
しかし、事件は完成直前、唐突に起こった……!
「デロロロ!ヒーロー連盟を攻めれば、『注目度』は一気に上がる!バズる!『B・Sドゥーガー』で、皆が俺を見てくれる!」
異様な外観……巨大化した青白いトカゲのような大男の胸には大きな穴が空いており、その中に眼球が生えている。
全ての指の先には、ドライヤーのような装置が接続され、身体中にオレンジ色の動力パイプが蠢く。
……アグリー・ダックリングの強化改造怪人……アシッドデューが、私達のすぐそこまで迫っていたのだ。
「緊急出動!緊急出動!訓練棟Bブロックに、怪人出現!」
「こちら金原!っ……研修中の者は全員退避!
アーマーライダー、変身する!」
「何!?甲斐技術長官!川藤にジェットギアを!」
「そうです、改造中でも良いですから、速く!」
私達は、焦りながら甲斐技術長官に詰め寄る。
「ったく……急かさんでも、もう完成しとるわ。ほれ。
ボイスコマンドは『ジェットウォッシャー・アクセル』じゃ。」
甲斐先生からジェットギアを受け取り、ボイスコマンドを入力する!
「装着!変身!ジェットウォッシャー・アクセル!!」
そう大きく叫ぶと、いつもの青と白を基調として……赤い差し色が入り、肉抜きされた機械の装甲が、稲妻のエフェクトと共に装着される。
そして、武器である高圧洗浄機2機が、それぞれ上下に分割され、4機となり……両腕と脚部に自動的に装着され、武装完了!
私は新たな姿……ジェットウォッシャー・アクセルへと変身した。
「葉月くん、行くよ!」
「おう!」
異能出力の達成に喜ぶ間もなく、私は変身前の葉月くんの腕を握ると、超加速飛行で訓練棟に突っ込んでいった。
ギュウウウウーン!
凄い、凄すぎる……!
いつもに比べて、異常に向上した飛行速度に、目眩すらする!
1秒ごとに、何十メートルの景色が流れるのか?ついていけない!
身体に途轍もない風を感じ、目に映る全てが残像に見える!
『電車の5倍の速さ』は、冗談じゃなかったのか!?
いや、瞬間的にはそれ以上ある!絶対に!
……バリィーン!
水の弾丸を2発同時に発射し、訓練棟の窓が割れて……
二人のヒーローが、訓練棟に立つ。
そこで私達が見たのは、アーマーライダーと、通報にあった怪人と……そして、知らないヒーローだった。
「デロロロ!これ以上変なのを連れて来られても、俺は困る!開け!デスマッチ・リング!」
それを見た怪人は、小さな機械を投擲する!
——デスマッチ・リング……
アグリー・ダックリングの怪人が使う、バリア発生装置。
バリアといっても、自分の身を守るためのものではない。
触れると高圧電流が流れる網が、戦闘者の周囲の領域に展開され……
リング内外への干渉……つまり、援軍や逃走を咎める。
このバリアから生きて帰るには、私達4人で怪人と戦闘員を倒し切るしかない。
高速度の戦いの火蓋が、切って落とされた。
戦闘は次回となります!
各募集の候補リストも、明日には更新致します。
活動報告でキャラクターを募集中です!
興味がありましたら、ご参加頂けると幸いです!
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