【キャラ募集中】英雄(ヒーロー)戦記 ジェット・ウォッシャー!   作:カレーうどん赤星

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ヒーロー募集から、はらへりニャンコさんのパペットナース/絹華 結(きぬはな ゆい)を採用させていただきました!
はらへりニャンコさん、素敵なヒーローをありがとうございます!

キャラクター募集は、まだまだ開催中です!
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第三話 華燐!魔法少女パペットナース

鉄板怪人にやられ、気絶したジェットウォッシャーこと私、川藤閃は、倒れた状態からでも、勝ち筋を模索していた。

 このままやられて、町の人々への被害を見逃し続けるわけにはいけない…ヒーローである以上、立ち上がらなければ…

 しかし、どうやって?長時間チャージしなければ、技は全く通用しない、チャージする為には、大きな隙を作る必要がある…

 

 有効打のない私一人では、それも難しいだろう

 せめてもう一人、あの怪人の動きを止められるような能力を持ったヒーローが居れば…

 そんな奇跡を心の片隅で願いつつも、現実的な解決策を練る。

 

…このまま気絶したフリをして、チャージを続ける。

 これしかない。

 気付かれたらもう一度殴られて終わりだが、やらないよりはマシだ…

 

 そう思った次の瞬間だった。

 

 ふわり…一人の女の子が、空から舞い降りた。

現れたのは、長い金髪と、眠そうな瞳をした小さな女の子。

 その子は、ナース服に上品なフリルと可愛らしいポーチを追加した、薄桃色の魔法少女衣装を着ていた。

 そしてその背後には…熊や兎、小鳥などのぬいぐるみが、ひとりでに動いている。

 すごい神秘的で…美しさを感じる光景だった

 

「テッパテン!?貴様、何者でテッパン」

「私はパペットナース、魔法少女ですわ。」

 

「チッ、援軍でテッパン!まぁ良い 何人来ようが同じこと!」

鉄板怪人は、現れた魔法少女に一瞬驚きつつも、私の時と同じく腕を「く」の字に曲げ、パペットナースの首を狙って突っ込んできた。

 

「あ、あぶない!その攻撃は…!」

倒れたフリをする作戦も忘れ、私が彼女を庇おうとした次の瞬間だった!

彼女は最小限の動きで、鉄板怪人の攻撃を…躱した!

 

「何っ!?くそッ、次はコレだ!テッパン・ブルドーザー!」

勢い余ってよろけた鉄板怪人は、手に持った鉄板を巨大化させ、ブルドーザーのような形にしてパペットナースに襲いかかってきた。

 しかし、彼女はこれも、ひらりと躱す。

その表情は真剣だったが、焦りは一切ない。

 彼女は、張り詰めた空気の中にも、冷静さと勇気を感じさせる佇まいだった。

 

「敵の行動原理くらい予測できますわ。ですから慌てる必要はありませんの。」

 

「チッ…ならこれでどうだ!テッパン・ヘルホイール!」

鉄板怪人は、アルマジロのように丸まり、高速回転を開始する…

「緊急縫合『キリンさん』」

「なっ!?」

 

 彼女が金の針を取り出し、それを振るうと、どこからともなく布と綿が現れ、神秘的な赤い糸により、空中でキリンの形に縫い合わせられてゆき…キリンのぬいぐるみが現れた。

 

「ジラーフ!」

 そして現れたキリンのぬいぐるみは、首を振り回し…鉄板怪人を弾き返した!

 

「こちらの番ですわね。おいで、『ウサギさん』達」

彼女は金の針を指揮棒のように振るうと、今度は、白色、黒色、桃色の三匹のウサギのぬいぐるみが穴を掘って地面から出現し、キリンさんに弾き返された鉄板怪人を蹴る。

 ……しかし、ウサギさん達は奴の強靭な鉄板装甲に弾かれてしまう。

「ムダでテッパン!どんな打撃も、刃物も効かないでテッパン!」

 

ぬいぐるみのウサギさんは、どこか悲しげな顔をして、穴の中に戻る。

 

「……ごめんなさい……防御力を見誤ってしまいましたわ。

では、足止めをするには……おいで、『熊さん』」

彼女がもう一度、指揮棒のように針を振るう。

 

ガシッ!

 

彼女の背後に立っていた大きな熊のぬいぐるみが動き、鉄板怪人を動けなくする。

「貴方がどんなに頑丈でも、行動を縛る事は可能ですわ」

「テッ…テテパッ!くそっ、小癪な!テッパンファイア!」

鉄板怪人は、絞められつつも悪あがきで口から炎を出す!しかし、それは隙だらけだった。

 彼女は針で攻撃を弾き返すと、初めて私に話しかけてきた。

「さぁ、チャージ解放ですわ。ヒーローさん」

彼女の指示で、熊さんが敵から離れた瞬間…

 

「…フルチャージ!ジェーット・ストラァイク!」

ズォォォ、ズドドドドドドド…!!!

私は、両腕の高圧洗浄機から、先程防がれたものとは比べ物にならない水流を発射した!

 

「テテッパ、そんな バカなァー!!」

今度は効果テキメンで、油汚れで出来た鉄板怪人は、ギトギトの油と共に浄化され、消滅していった…!

 

「感謝いたしますわ、この街のヒーローさん お会いできて嬉しいですわ」

 パペットナースは怪人の消滅を確認すると、鈴を転がすような優しい声で、私に感謝を伝えてくれた。

 その表情は、まるで重いものから解き放たれたような、清々しいものに見えた。

 

「パペットナース…さん、こちらこそ救援、ありがとう!」

 私は勝鬨を上げる前に、助けてくれた少女にお礼を返す。すると、少女はこう言った。

 

「あの、よかったら一緒に帰りませんこと?私、貴女に少し興味があるんですの」

 

〜〜〜

 川藤クリーニング店 2F居間

 先程、私を助けてくれたパペットナースが、変身を解いて礼儀正しく座っていた。

 

 変身前と変わらず、長くて美しい金髪をしていて、服は小学校の制服だろうか?黒を基調としたシックでおしゃれな服の右胸に、校章らしきものが刺繍されている。

 

 座るその姿からは、年相応に素朴で可愛らしい所が見えつつも全ての所作から、育ちの良さが感じられる。

 そして…赤いランドセルを背負っている。

 幼いとは思っていたけれど、まさか小学生だとは。

 もしかしたら高校生の私よりも、マナーがしっかりしているかもしれない。

 

「改めまして、私、私立御嬢学園小等部の絹華(きぬはな)(ゆい)と申しますわ、ふふっ、以後、お見知り置きを…」

 スカートの裾をたくし上げて、彼女は綺麗に挨拶を行う。

「私、川藤閃って言います。絹華さん、よろしくお願いします。」

 

 彼女の表情は、戦っている時の感じとはかなり違う。

 年相応にふわふわしながらも、安心している。

 どうやら、私の事を先輩としてかなり信頼してくれているみたいだった。

 

「川藤さま…良いお名前ですわね。」

 絹華さんは、私の顔をじっと見つめる…

 見上げる姿が、少し可愛らしい。

「ん?どうしたの?」

 

「いえ、その銀色に光る髪が綺麗で素敵だとおもっていまして…その紺色のリボンも、髪色と合って良く似合っておられますわよ」

「本当!?ありがとう絹華さん!」

 

 私の、少し珍しい銀色の髪。

 目立つから初めて会った人にはよく聞かれる。

 父さんと母さんが言うには、突然変異?らしい。

 

「あ、あと…川藤さま、年上の方にさん付けされると、なんというか少し…」

「じゃあ、結ちゃんで!私も閃で良いよ!」

 

 結ちゃんと話していると、1階からドン…ドン…とした足音と、ダンボールが触れ合う音が聞こえてきた。

「……閃さん、お取り込み中失礼しゃす、この洗剤の段ボール、2階に置いても良いっすか?」

 

 この平たくて低めの声は…数日前、バイトに入ってくれた鬼塚さんだ。

 整った顔、短めの黒い髪に、赤い目。180くらいの身長の…大人しい雰囲気の、青年って感じ。

 

「勿論いいよ、その辺に置いちゃって」

「あざっす。……?そこに座ってる女の子は誰です?」

 鬼塚さんは、少し驚いた目で結ちゃんの方を見る。

「こっちは今日友達になった絹華 結ちゃん。とっても優しくて、良い子だよ」

「……あぁ、俺は鬼塚(おにつか)赤丸(あかまる)と言います。このクリーニング屋でアルバイトをやっています。よろしくお願いしゃーす」

「鬼塚さまですわね。よろしくお願いいたしますわ。」

 

 鬼塚さんと結ちゃんは、気さくに自己紹介を返し合う。

 こうして、鉄板怪人も撃破し…今日も私の日常が帰ってきたのでした。

 

 あれ?でも何か、一つ忘れているような

「しまった!宿題をやらなくちゃ……ごめんね結ちゃん、続きは後で……あっ、連絡先も交換しとこう 一緒にヒーローやる事になるだろうし」

「えっ!?えぇ……あ、りがとうございますわ」

 私がそう言ってスマホを差し出すと、彼女は少し複雑な表情をした感じがした。

 いきなり距離を縮めすぎたかな……?そう思いながら、私は結ちゃんと別れた。

 

「閃さま、またお会いしましょう!……必ず」

「うん、また会おうね結ちゃん!」




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