【キャラ募集中】英雄(ヒーロー)戦記 ジェット・ウォッシャー! 作:カレーうどん赤星
ヴィラン募集から、ベクセルmk. 5 さんのブラックスワン・コーポレーションを採用させていただきました!
大剣さん、ベクセルmk. 5 さん、素敵なヒーローと、悪の組織ををありがとうございます!
キャラクター募集は、まだまだ開催中です!
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俺はループス……本名、
今日からこの水菜町の担当になる予定だったのだが……引っ越しも挨拶も終わらないうちに、いきなり出動要請が来てしまった。
場所は、ひびき野高校第二校舎の屋上……
俺が、これから通うはずだった学校の屋上だ。
そんな俺は、今……ある組織に所属している有名ヴィラン、『プロフェッサー・13』と相対している。
そして、隣に見える第一校舎には……
連盟の先輩が言っていた、この水菜町を担当するたった一人のヒーロー……ジェットウォッシャーが居た。
「役割分担だ、プロフェッサーはオレが倒すから、お前はあっちの無人兵器を倒しに行っててくれ!」
「了解!ありがとう、そっちは頼む!」
初めて会う銀髪の少女は、会釈をして指示を聞いてくれた。これで心置きなく戦える…!
「自分から1人になるとは、死にたいようですねぇ」
「1人じゃない!連携し続ける限り、距離が離れても仲間はそこに居る!」
そう啖呵を切ると、俺は両手の爪を剥き出しにして、プロフェッサー・13に殴りかかった。
「やぁーっ!」
ジャキーン!
鋼をも貫く、狼男の爪……
俺の攻撃を防ぐために現れた飛行機型のドローンは、コアを破壊され一撃で撃墜された。
「あらよっと!」
俺は破壊されたドローンを投げつけ、プロフェッサーを狙う!
しかし、別のドローンに打ち落とされる。
「そんな乱暴な戦い方では、私は倒せませんよ?」
チッ、この弾幕じゃゼロ距離でブン殴るしかねぇな……
プロフェッサーへの残り距離は……あと25メートルくらいか。
良いぜ、全部避けて、全部縮めてやる。
「クックック……少しはデキるようですね?では、これはどうでしょう?」
ドドドドドドドド……
プロフェッサーは、鋼鉄の玉座に備えられた砲台から溶けた鉄を俺に向かって射出してくる!
その弾幕は豪雨のように鋭く、ちょうど人一人分の隙間しかない。
その温度はマグマのように熱く、この装備で命中したら大怪我では済まないだろう。
だが、俺にとってこの程度大した問題はなかった。
「そんなもの当たるか!」
俺は狼のように身軽な体さばきで、溶鉄の雨をかわす!
残り距離、あと17メートル!
しかし……
「まぁ、避けると思ってましたよ!」
ズダダダドド……
俺の目の前に、地面から2体の射撃タレットが現れ、大量の銃弾を撃ってくる!
やられた!奴の狙いは、回避ルートを制限してタレットの目の前に誘導する事だったのか!
「くっ!」
爪で一部の銃弾を弾くが、かなり当たってしまう。
出血が辛い……スタミナを、どんどんと削られる……!
「学校で、この技を使いたくはなかったが……!」
敵は強い。このままでは負ける。
しかも今日は三日月。パワーが出ない。
俺は、禁断の技『完全獣化』に手を出そうとした。
完全獣化。
その名の通り、狼男の状態から更に『狼』に近付く技。
負担は更に大きく、身体を傷つける。
それでも、その選択肢を選ぶ理由はあった。
俺が初めて、この狼男になったのは2年前……
それはデパートで、両親が怪人に殺されてしまった時だった。
家族と離れて自分の買い物をしていた俺は、家族の居る方向から悲鳴を聞き、急いで駆けつけた。
そこで見たものは血と惨劇。怪人の悪逆により、大勢の人が
もちろん、俺の家族も……
……その死体を見た俺は、身体中に猛烈な怒りが走り、怒りのままに獣化し、暴走して怪人を蹴散らした。
……あの時のことを思い出すと、今でも気が狂いそうだ。
あれから人の優しさを知り、ヒーロー連盟に入るまで、俺はずっと、魂が抜けたように生きていた。
怪人の悪逆が、俺から魂を、家族を奪ったんだ。
ここで俺が頑張らないと、誰かの家族が奪われるかもしれない!
答えは一つだった。
「いくぞ!グォラァアアア!!」
俺は吠えた。喉が千切れるのを覚悟で、吠えた。
顔面が変形し、狼のような形状になり、身体中から太く鋭い獣毛が生え、筋肉……特に脚部が異常に隆起し、爪は更に伸びる!最後に狼の尾が、より太く強靭になる!
俺は、完全に獣化した。
銃で撃たれた傷は、狼の力により完全に癒えていた。
「ハァ……ハァ……お前は俺が、ぶっ倒す!」
「出来るものならしてみなさい?」
「ヴルゥア゙ア゙ア゙!!」
聞こえねェ。ゲスの言う事なんか!
「お返しだ!そら!」
俺は破壊したドローンの残骸を、クソ射撃タレット共に蹴りつける!
べギョッと良い音を立てて、破壊される!
あと10メートル!
「フッ……その程度……」
「果たしてその程度かなぁ!?」
衝突したタレットとドローンは、過電圧により爆散!
破片が飛び散り、プロフェッサーを守るドローンが一部破壊される!
それによりドローンの『隊列』という壁が崩れ、道が開ける!
俺は、その道を全速力で走った!
残り、5メートル!
「小癪な!」
プロフェッサー・13は再び溶鉄の雨を浴びせる!
しかし、放物線状に撃たれた溶鉄の雨は、近距離だと着弾するまで却って時間がかかる!
そして、玉座まで残り1メートル50センチ、爪の射程圏内!
「これで、最後だ!ロングネイル・ドライバー!」
「ギャーッ!!」
グシャーッ!!
俺は奴の両腿に長く伸びた狼の爪を突き刺し、激痛で気絶させる。
俺は奴を玉座から引き摺り下ろし、ヒーロー連盟にプロフェッサー・13の撃破を報告した……
ーーー
「はあっ、はあっ、はあっ……」
連盟から来た援軍……狼男のヒーローに第一校舎の無人兵器退治を任された私、川藤閃は……危機に直面していた。
敵の数が、多すぎる。
蜘蛛のような形をした、建物破壊用の無人兵器。
5階から潰していって、2階まで辿り着いたものの、製造プラントでもあるのか、潰しても潰しても出てくる。
「何人居るの……!ウォーター・ガトリング!」
ズドドドドド……
私は、両腕の高圧洗浄機から水をガトリング銃のように射出し、無人兵器を倒していく。
グシャッ、グシャッ、グシャッ。
一発で、無人兵器は、仕留められる。
ウィーン、ウィーン、ウィーン。
しかし、倒しても、倒しても、湧いてくる。
脚が痛む。
私のスタミナも、かなり限界に近づいていた。
「ウォーター・ガトリング!……あれ?」
ズドドドドド…
グシャッ、グサッ、グシャ
プシュー……
倒せはしたものの、高圧洗浄機からは力の無い音が鳴っている。
水の勢いも足りない。
私の能力は水の生成……体力がある限り発動出来るはず
この結果は、私の体力が限界に近付いている証拠だった。
その時だった。
廊下から、ドドドドド……と走る音が聞こえる。
ガン!ガン!ガン!
走る者が持っているのは、鬼の金棒。
金棒のフルスイングで、無人兵器が破壊される!
「クカカカッ!宴じゃ!宴じゃーっ!!」
その者は……赤い、鬼のような姿をしていた!
服を腰巻きのように着ていて、筋肉が大きく隆起し、牙と黄色い鬼の角が生えている。
「これにて……終宴じゃ!
ガシャーン!
鬼は、最後に蠢いていた一つの無人兵器に金棒を振り下ろし、撃墜した。
……援軍は一人という話だ、という事は……別組織の怪人かもしれない。
私は、鬼に向かって高圧洗浄機を構える。
「おおっと、その必要は無いぞ?ワシの名は
「……?つまり、味方って事か?」
私は、鬼にひとつ尋ねる。敵意は感じない。
「ま、そんな感じじゃのう。
校庭や、玄関からここまでのカラクリは、ワシが全滅させた!いやー、楽しい宴だったわい。」
「ここから何の音もしないのを見るに、上の階のカラクリはお主が倒したんじゃろう?大したもんじゃ」
赤い鬼……羅刹酒天はそう返し、笑ってみせた。
私は少し安心して、窓の外を見る余裕ができた。
彼が言う通り、無人兵器はどこにもない。
彼が全滅させたんだ。
姿は凄まじく怖い。
怖いが……敵ではない事は、すぐに分かった。
「ありがとう、助かったよ」
私は窮地を救ってくれた羅刹酒天に感謝を伝えると、一緒に校庭に向けて歩き始めた。
次の瞬間だった
「うぅ……酒が抜け……酒が……頭がいたい……うぅ……」
羅刹酒天が、呻いている!
「だ、大丈夫か!?」
羅刹酒天の姿が、みるみるうちに変わっていく。
角が短く、小さくなっていく。
牙も、歯の中に引っ込んでいく。
体の赤みが減り、まるで人肌のような色になる。
かなり隆起していた筋肉も縮む。
変貌の果てに見えたのは……私がよく知る人物だった。
黒く短い髪。
切れ長の赤い瞳。
身長は180センチくらい。
私の実家、川藤クリーニング店でアルバイトをしている……
「あー……。どもっす。」
変化が終わると、鬼塚さんはいつものダウナーな口調に戻っていた。
「えっ!?鬼塚さん、ヒーローだったの!?」
私は驚いた。
まさか、鬼塚さんもヒーローだったなんて……!
やっぱり、世界は狭い。
「……その声、その髪型……。もしかして川藤さんです?」
そして、鬼塚さんは鋭かった。
バタバタバタバタ……B・S・Cの救助ヘリの音が聞こえる。
私は、何故か酔っ払っている鬼塚さんを庇いながら、学校を出た。
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興味がありましたら、ご参加頂けると幸いです!
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