【キャラ募集中】英雄(ヒーロー)戦記 ジェット・ウォッシャー!   作:カレーうどん赤星

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うぐぐ…話がなかなか進みません
取り敢えず、次回からはアグリー・ダックリング編の予定です
(別の組織も出していきます)

今回の新キャラはネタバレになるので、最後に出します

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第八話 柔軟さとバネ

 私の名前は川藤 閃(かわふじ せん) |。私立ひびき野高校2年生。

 川藤クリーニングの一人娘で、ヒーロー連盟のヒーロー、ジェットウォッシャーその人だ。

 

 そんな私は、仲間のヒーロー3人と一緒に、中華屋で50体以上の黒タイツの怪人と戦っている時に……凄いものを、見てしまった。

 

「つーか、怪人ども……店の前で営業妨害してるんじゃネェヨ、叩き潰すアルよ?」

「ま、素早く片付けるアル!」

 突如、乱入してきた男女の二人組。

 男の方は、袖が地面に付く程に長いダボダボな袖の中華服と、グラサンを着けている。

 女の方は、スリットの入ったチャイナ服を来ていた薄い青髪の子で、おっぱいが大きくて……私と同年代くらいの子。

 

 その二人が、中華屋さんの天井から、黒タイツの戦闘員達を眺めていた。

 

娘娘(ニャンニャン)、二極の陣から行くアルよ!」

「了解ね、ナユタ!」

 

 ビュン!

 その二人は、一瞬の内にジャンプと着地を済ませると、息をぴったりと合わせて、技を放った。

 

「アイヤーッ!」「アチョーッ!」

「「双発勁(そうはっけい)!」」

 その掛け声に合わせて二人の手のひらから放たれた衝撃波は、共鳴し……途轍もない破壊力を生んだ!

 

 キーン……ドドドドドドド!!

「ゲギャーッッ!!」

 

 す……凄い!

 二人から3メートル以上離れた怪人も、見えない攻撃を喰らったのかのように、バタバタと倒れていく!

 

「な、何が起こったんだ!川藤!」

 

 す、すごい……あんなに沢山いた怪人を、一撃で倒してしまった。

 みんなが唖然とした。

 

「ふう、終わったね!シャオラさん!」

 そう言うと、娘娘(ニャンニャン)と呼ばれた女の子は変身を解く。

 

 シャオラと呼ばれた男の人も早着替えで変身を解き、私達に話しかける。

 

 「大豊娘娘(ダーフォンニャンニャン)…リェンも、ここに集まってくれたみんなも、よくやったアル。

 でも、そこの銀髪のコ……ジェットウォッシャーこと、川藤閃サンには少し、お説教が必要アルネ」

「!?」

 

 名前を呼ばれて、ぎょっとする。えーっ、何で私の名前を知ってるの!?

 もしかして、連盟の偉い人!?

 

 ……しかし、名前を知ってる理由は分からずとも、お説教の理由は分かる。

 先程、私は判断ミスをした。

 敵の大群に攻め込む時、周囲へのクリアリングが出来ず、想定外の一撃をくらってしまって……

 その隙に、敵に囲まれてしまった。

 それが原因だろう。

 

「ちょっと、みんなと一緒に店の裏に来るアル」

 私達5人は店長に連れられ、中華屋……満腹円満亭のバックヤードに行くことになった。 

 

 ーーーーー

 

 「閃サンの問題点、それは筋力ではなく……想像力と、チームプレー意識の欠落ネ」

私の耳に入ったのは、意外な言葉だった。

 

「えっ……?」

「閃サンはさっき、隣りに近距離が得意な仲間がいるのに

 単騎で敵の大群に突っ込んでいったアル。

 何故アルか?」

「俺も気になった。教えてくれ、川藤」

シャオラ店長と葉月くんは、真剣な顔で私に理由を問う。

 

「それは、ウォーター・ガトリングを使って、敵を素早く倒すため……」

「……そうなのか?川藤。側から見たら、完全に暴走だったぞ」

「うーん、問題外ネ

 確かに減衰がある以上、近距離の方が威力は出るけど……あの程度のザコなら、後ろから撃っても大して変わらないアル」

「それに、水だから曲射だって出来たはずよ!」

 

 うぐっ、シャオラ店長とシェンちゃんの言う通りだ!

 ……本当に、その通りだった。

 私は、自分のことだけを考えて直観的に答えを決めてしまい、そのせいで自滅してしまった。

 

「せっかく射程が長いんだから、宗介サンの後ろに立って、射程と視野を生かすべきだったヨ、これは意識の問題アルネ」

「すみません、焦ってしまっていて……」

「そもそもあのタイミングで『焦る』必要はないアル!ゆっくり考えれば、思い付くはず……

 一体何をそんなに、焦っていたアルか?」

 

 ホントだ。

 考える為に足を止めるタイミングは、幾らでもあったはずだ。

 それなのに、私は直感的に『突撃』を選択した。

 私は言葉に詰まった。

 

 代わりに、結ちゃんが小さな口を開く。

「もしかして……ですが、閃さまは、私と同じく……かなりの期間、一人で戦って居ましたわよね?」

「うん、そうだね……準急マン先輩とサイダーキッド先輩が本部に異動してから、半年……結ちゃんと会うまでは、一人っきりだった。」

 

「……それでしたら、一人の戦い方に、慣れすぎてしまっているのかもしれませんわね。

 一人なら、射程という概念もなく、全ての相手と戦わないといけない……

 持久力や能力のリソースも少なく、カバーして貰える仲間もいないので、即断即決で行動しないと間に合わない。

 私も、私以外のヒーローに逢うまでは、集団戦は苦手でしたから、わかりますわ……」

 

 はっとした。

 私は、長いソロ活動のせいで『長考は危ない』『自分だけで全てを倒す』という認識が、刷り込まれていた。

 それが、問題だったんだ!

 今の私達はチームだ、時には頼り、頼られなければいけない。

 

「あっ……」

 私は、はっとした。

 

「おお、問題点が分かった顔をしたアルね?

 それじゃあ次は、強化の方針についての話アル。」

「スーツとかの話もあるから、よく聞くように!」

 

私の気づきを察したのか、シャオラ店長とシェンちゃんは、次の話を始めた。

 

「まず最近、どういうトレーニングをしてるネ?」

 

「はい、筋力トレーニングをしています。

 瞬発力とスタミナを向上させ、重く強力な装備を持つ事もできるようになるかと思って……」

「あー、ダメダメネ、若い上に柔軟な身体を筋肉で固めるのはダメヨ、君の持ち味を活かすと良いヨ」

 

 ……先程の通り、私は自分一人で怪人全員を倒そうとしていた。

 だから、他人と協力する連携や戦術を学ぶのではなく、筋力トレーニングで個の機動力や攻撃力を磨こうとしていた。

 しかし、それじゃダメ……か。

 そして、気になる言葉が一つあった。

 

「じゃあ、私の、『持ち味』って……?」

「ちゃんとあるネ、その『身体の柔軟さ』と『射程』アル。」

 どういう事なのだろうか……私はまず、シャオラ店長に話を聞いた。

「柔軟さと射程が、どう役に立つんですか?」

 

「まず、中国拳法では素早く動く為に、『バネ』が最も必要と考えているアル。

 よく弾む、軽い野球ボールは、そうでない鉄球より、強く早く進めるのと一緒アル。」

「どういう、コトですか?」

「だから、重い装備も、重い筋肉も必要ないってことよ!

 タメを作れば……身体が、トビウオのように弾んでいく、ネ!」

 

 ビュン!

 シェンちゃんが、大きくしゃがんでその場で飛び跳ねる!と、とっても弾んでる……

「うおう……」

 その分だけ、大きなおっぱいがプルンプルンと揺れて、あの……えーと……つまり……

 

「あの……えと、軽い方が早く動ける、タメ……チャージを作れば筋力が無くても瞬発力は高められる……?」

「ビンゴ!その通り、ネ!」

「じゃあ、強くなる為にやる事もわかるよね!」

 

「瞬発力を高めるために、筋トレじゃなくて減量をして……

 装備も重くするんじゃなくて、逆に削ったりして、軽量化して……

 高水圧砲を撃つ前の一瞬で、私は瞬間的に大きく動くから……」

 私が、考えを言葉にすると……

 

「……水圧とダッシュのチャージを、同期させるために……集中力の練習も、必要ですわね?」

 結ちゃんが、練習手段を示してくれる。

「そうだ!川藤、ダッシュ時に装備から水を発射するってのは、どうだ?その反動で、ダッシュを強化するとか……」

 宗介が、装備の新しいアイデアを考える。

「……俺も、そんな感じが良いと思うっす……」

「あっ、私も私もー!」

「由美子、いつ来たの!?」

 鬼塚さんと、避難していたはずの由美子も、冷静に考えて同意してくれた。

 

「よし、閃サンの強化の方針は決まりアルね?」

 そして、シャオラ店長が、最終的な確認を求めてくる。

 

「勿論です!」

 私はそう答えると……シャオラ店長はこう言ってくれた。

「では閃サン、明日からの戦いは、ヒーローとして進化する為の、実戦練習アルね!本日は、解散!!」

 

「はい!」

 心なしか、私はその言葉で、気持ちが少し軽くなったような気がした。

 『軽さ』と『柔軟さ』……簡単じゃないだろうけど、絶対掴んでみせると、そう思えた。

 

 ーーーーー

同時刻、ある企業の地下会議室

 

「プロフェッサー・13、良い『ヒールレスラー』だったにゃあ。でもさ、逮捕されちゃったけど、どーするです?ヴォルダイソン先輩。」

「長期的に考えろ……キャットパルス。

 我等アグリー・ダックリング、そして『企業』の真の目的を忘れるな。」

「にゃひひ……了解。

 それじゃあ、偵察、始めるにゃあ。」

 

 ーーーーー




ヴィラン募集から、ベクセルmk. 5 さんのヴォルダイソンを採用させていただきました!
ベクセルmk. 5 さん、素敵なヴィランををありがとうございます!

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