口悪男子ノ魔女裁判   作:しがなくない

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In娯楽室

ピコン

 

「…ん?」

 

俺がスマホを確認すると、佐伯から連絡が来ていた

 

『おすすめの映画を見つけたんだけど、良かったら見に来ない?』

 

「…へぇ、映画か…見に行ってみようかな」

 

『OK、邪魔させてもらうわ』

 

『わかった!それじゃあ2階の娯楽室で待ってるね!』

 

俺はスマホをしまった

 

「…さて、娯楽室だったな。言ってみるか」

 

俺は談話室に向かった

 

~~~

 

「邪魔するぞ」

 

「あ、いらっしゃいカケル君!」

 

娯楽室に入ると、テーブルの上にいくつかDVDが入った映画が積まれていた

 

「おすすめの映画って話だが…どんな映画があったんだ?」

 

「うん。ここにあるほとんどがホラーだったんだけど、その中でも厳選したよ!早速見る?」

 

「おう、そこまでいうんなら相当なものだろうな?」

 

「ふっふっふ〜。もちろん、楽しみにしてて?」

 

そう言って佐伯はディスクを差し込み、部屋の照明を落とした

 

「…映画館の再現か」

 

「うん、雰囲気出るでしょ?」

 

「そうだな」

 

俺はソファに座り、佐伯はその隣に座った

 

~~~

 

俺はしばらく映画を見ていた

 

(…面白いな。佐伯がおすすめっていうのも納得だ)

 

『…ウオオオオォォォ!!!』

 

「っ…!!」

 

ジャンプスケアが起こり、佐伯が体を跳ね上げた

 

(…まぁ、こういうのは展開知ってても慣れないもんだろうからな)

 

『オオオオオォォォォォ!!!!!!!』

 

「どっひゃああっ!!」

 

佐伯が声を上げ、腕にしがみついてきた

 

「…近い」

 

「ご、ごめん!」

 

「いや、いい。怖いもんは怖いからな」

 

「う、うん…」

 

佐伯はゆっくりと俺の腕から手を離した

 

『ヴォオオオオオォォ!!!』

 

「ぎょえええええぇぇぇ!!!」

 

しかしふたたびジャンプスケアのシーンが現れ、先ほどより力強く腕を掴まれた

 

「…」

 

俺は佐伯にジト目をせざるを得なかった

 

「ご、ごめんよ…」

 

「…いっそのこと掴んでるか?」

 

「い、いいの?」

 

「まぁな。その方が俺が驚かなくて済む」

 

「う、うう…わかった…」

 

その後、佐伯に腕を掴まれながら映画を視聴した

 

〜〜〜

 

映画が終わった後、俺はそっと佐伯の腕を払い、部屋の電気をつけた

 

「い、いや〜…どうだったかな?私は面白いって思ったんだけど…」

 

「ん、面白かったぞ。おすすめするだけはあるな」

 

「そ、そう?ならよかった…」

 

佐伯は胸を撫で下ろした

 

「ちなみにちなみに、どこが面白かった?」

 

「そうだな…」

 

俺と佐伯は、今見た映画の感想を互いに語り合った

 

〜〜〜

 

「…そういえば少し気になったんだけど、カケル君って洋楽が好きなのかい?」

 

「聞く機会があって聴き続けてたらいつのまにかな」

 

「そうなんだ…おじさん英語とか少し苦手だから、外国語ができるって尊敬するなぁ」

 

「苦手?どうして?」

 

「いやぁ…聞いても何言ってるかわからないし、歌詞見ながら聞いててもいつのまにか見ているところと別のところが流れてたりするし…」

 

「まぁある程度慣れが必要だからな…それに聞くって言っても、一音一音丁寧に聞こうとしてたら聞けるもんも聞けなくなるぞ」

 

「え、そうなの?」

 

「おう、ある程度ざっくり聞いて、それから単語を少しずつ拾っていくと聴きやすいぞ。なるべく遅めの曲で試してみるといい、カーペンターズとかな」

 

「へぇ…参考にしてみるよ。…まぁ、ここから出られたらの話だけど」

 

「ここから出られたらじゃなくて、いくつかレコードがあるから試してみるといいんじゃないか?ここにおあつらえ向きにあるじゃないか」

 

「あ、確かに…今度試してみよう」

 

「おう」

 

俺はスマホを確認すると、昼食の時間にさしかかっていた

 

「…そろそろ昼飯みたいだな」

 

「あ、もうそんな時間なんだ…」

 

「俺飯食いに行くけど一緒に行くか?」

 

「そうだね。じゃあご一緒させてもらおうかな」

 

「了解、んじゃ行くべ」

 

俺と佐伯は娯楽室を出た

 

〜〜〜

 

「やぁ生駒君!私も一緒にいいかな?」

 

俺と佐伯が同じテーブルで飯を食っていると、蓮見が食事を持って近づいてきた

 

「蓮見か。いいぞ」

 

「ありがとう」

 

蓮見が俺の隣に座った

 

(…佐伯の隣に座るもんだと思ってたが)

 

「いただきます。…2人が一緒なのは珍しいね、何かしていたのかい?」

 

「え、えーっと…」

 

「談話室で映画を見ててな。ホラー映画だったがなかなか面白かった」

 

「へぇ、映画があったのかい?」

 

「ああ、だよな佐伯」

 

「う、うん。そうだね…」

 

「他にはどんなものがあったんだい?」

 

「他にはレコードとか…それ以外はあまり知らないな。佐伯は知ってるか?」

 

「う、うーんと…あ、あとはトランプとかもあったよ、ビリヤードの台もあった」

 

「なるほど…娯楽品もあるみたいだね」

 

「まぁ娯楽室っていうくらいだしな。流石にゲーム機は無かったよな?」

 

「うん、なんというか…アナログのものしか無かったよ」

 

「へぇ…そういえば、レコードがあるんだったね」

 

「おう、洋楽があったぞ」

 

「へぇ、洋楽が…生駒君は洋楽を聞くのかい?」

 

「ああ、なんなら歌える」

 

「え、そうなのかい?」

 

「カケル君歌えるんだ…ちょっと意外かも」

 

「まぁな。聞いているうちにってやつだ」

 

「是非興味があるよ。あとで聞かせてくれないかな?」

 

「いいぞ。あとでな」

 

「私も聞いていいかな?」

 

「いいぞ」

 

俺たちは談笑しながら昼食を食べすすめた

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