クルスマ様、一藤二鷹様、最強系主人公様、感想ありがとうございます
お気に入り登録してくれた皆さん大変ありがとうございます
皆さんのおかげでUAが2,000件を超えました。
大変励みになっています。
投稿が遅くなり大変申し訳ございません。
これからは定期試験の勉強もしないといけないのでさらに遅くなると思いますが、気長に待っていただけるとありがたいです。
これからも第七王子の護衛は胃が痛いをよろしくお願いします m(_ _"m)ペコ
重力系統魔術はできたが、これで終わりではない。
むしろここからが大変なのだ。
現状一つしかない魔術を自分で増やさなければならないのである。
まず大前提、この魔術を創ったのは漫画のキャラクターの力を使いたいというのと、旅に出るための戦える力が欲しいから。
しかし重力系統魔術は戦えるような魔術は今のところ1つもない。
そんな魔術で冒険に出ようものなら、すぐに命を落としてしまうだろう。
というわけで、ノヴァはこれから重力系統魔術に戦える魔術を増やさなければならない。
だが、重力系統魔術の基礎はもうできているのでそこから難易度は今までやっていた魔術を創るよりは難しくない。
「また頑張らないとだな」
ノヴァはそう呟くと机の上にあるノートを開きまた書き始める。
その顔は満面の笑みで溢れていた。
◆◆◆◆
翌日
町から少し離れた森の中、広場のように開けた場所にノヴァはいた。
なぜこんな場所にいるかというとノヴァがこれからやろうとしている2つのことが関係している。
1 重力魔術の性能の確認
重力はまだわからないことが多い。
なのでその性能や弱点、不具合が無いかの確認のため。
2 自分自身の強化
まず前提としてこの世界の人間は全員が魔力を持っている。
人によって持ってる量は違うが、多かれ少なかれ持っている。
人間はこの魔力が無いと活動できない。酸素や血液と同じようなものだ。
魔術師にとって魔力は多ければ多いほどいろいろな魔術を多く発動できるので、魔力量も魔術師を構成する中でも重要なものである。
では、その魔力は体のどこにあるのか。
それは魔力線と呼ばれるものにある。
魔力線
血管のように体中にある線のことで、ここに魔力が流れており、魔力が体中に循環できている。
さらに、体外に魔力を放出するための魔力孔という穴がある。
魔力孔
手や足など全身に存在する魔力を放出する穴。
この穴があることによって魔術を発動できる。
この2つは魔術師にとって大事な要素である。
魔力線と魔力孔が丈夫であるほど大量の魔力を使って強力な魔術を発動することができる。
では、魔力量、魔力孔、魔力線、この3つを鍛えるにはどうすればいいのか。
答えは単純、魔術を使いまくる、ただそれだけ。
魔力線と魔力孔は体の一部、つまり筋肉のようなものである。
筋肉は破壊されると、再生してさらに強靭なものになる。
それと同じように魔力孔は使えば使うほど強いものになる。逆に使わなければ弱くなってしまう。
そうならないためにも魔術を使い続けるのは大切なのだ。
魔力量も同じように使い続けるとより多い量の魔力を持つことができる。
そこでノヴァが考えたのは重力魔術を使いまくるということだった。
重力魔術の研究もできて、自身の強化もできる。まさに一石二鳥。
しかし、ここで問題があった。
それは魔術を気楽に打てるところが無いということだった。
仮にもし家の庭で魔術を使おうものなら父が世話をしている花が一瞬で消し飛ぶだろう。
そうならないためにも人もおらず、壊されても困る人が少ない森で魔術の訓練をすることにした。
「ここなら大丈夫だな」
周りに人がいないことを確認すると魔術を発動するために集中し、右手を前に出して岩を浮かせようとする。
重力系統魔術《
それは重力系統魔術の基礎の魔術。
ノヴァが昨日、魔術書を持ち上げたのもこの魔術だ。
詠唱を終えると昨日、魔術書で試した時と同じように岩が浮かび上がる。
どうやら術式に関しては問題はないらしい。
しかし何か違和感を覚える。昨日はなかった何かがあった。
その違和感が何かを確認するために天穹を解除して岩を地面に置いてから少し考える。
「消費する魔力が多い?」
そう、昨日魔術書に使ったときより少しだけ多く魔力を消費した。
なぜなのか、昨日と同じようにやったし、感覚だって同じだった。術式だって変わらない。
一体何が違うのか、それは後で家に帰った時に考えることにし、次の実験に移る。
次にやるのは、生物にかけるとどのような影響があるのかというものだった。
これはノヴァにとって大事なことだった。
もし何も問題なく発動することができれば理論上は空だって飛べるはずだから。
逆に人体に悪影響があるようなら術式を変えなければならないので、とても大事なものだ。
少し緊張した顔立ちで詠唱をはじめ、自分に天穹をかける。
すると、先程の岩と同じようにノヴァが宙に浮かび上がる。
「よし」
問題なく浮かび上がったことにノヴァは顔を緩める。
どうやら生物に対しては問題なく発動するらしい。
宙に浮かびながら少しホッとするとそのまま次の実験に移る。
次にやるのは無重力状態での移動。
これが成功すれば空を自由に移動することができる。
そうなれば移動するのにとても楽になる。
早速、詠唱を始め自分に天穹をかける。
瞬間、落下するような速度で右に行きそのまま木に激突する。
「ふげっ」
さらに木にぶつかったことで天穹も解除されて背中から地面に落ちる。
「いてて……出力調整失敗したな」
どうやら重力系統は魔力の出力調整や操作が大事らしい。
これもかなり大きな発見だ、とノヴァは今起きたことをしっかり覚える。
「よし、次だ」
そう言ってまた新しい実験を始めるノヴァ。
その後ノヴァは心配した父が迎えに来るまで実験をした。
◆◆◆◆
「はぁ、疲れた」
家に帰って両親からの説教を正座で1時間くらったあと、ノヴァは自分の部屋に戻った。
足がしびれてぷるぷるして辛いが、今はそんなことより今日のことをはやくノートに書きたかった。
早速、机の上にあるノートを開いて今日の実験の成果を書き始める。
今日の実験でわかったことが4つある。
1つ目、天穹の効果は対象の重力を0にするというもの。
木の枝や岩、リンゴなどいろいろなものに掛けてみたが、どれも必ず宙に浮かび上がった。
対象の重力を0にして操作する。それが天穹の使い方のようだ。
また、天穹の発動対象を操る場合は、手でその方向を示さなければならない。
2つ目、天穹の対象が重ければ重いほど発動するための魔力は多くなる。逆に軽ければ軽いほど発動するための魔力は少なくなる。
これはいろいろなものに天穹をかけていくうちにわかったことだ。
例えば、木の枝や石ころなど軽いものなら消費魔力は少ないが、木や岩などの重いものは消費する魔力が多い。
3つ目、天穹は生物、非生物に関係なくあらゆるものの重力を0にする。
自分以外の人間や物、まだ試してはいないが仮説が正しければ魔術にも発動できるかもしれない。
4つ目、天穹の発動中は少しずつ魔力を消費していく。
この消費量は発動時に消費した魔力量と同じ量だけ、一定時間ごとに消費される。
例えば、木の枝に天穹を発動した時の魔力を5だとすると、魔力は5ずつ減っていく。
つまりこれは、重いものほど多くの魔力を消費する。
「こんなもんかな」
ここまでノートに書くとノヴァはペンを置き、内容を見返した。
改めてみると天穹には課題が多い、まだまだ改善すべきところがある。
しかし、それ以上に問題なのはノヴァ自身の魔力の扱い方だ。
今日の実験でわっかたことだが、重力系統魔術は扱いがとにかく難しい。
術式は完成しているが、やはり重力という強大な力を扱うのには細かい操作能力は必要なようだ。
今のノヴァでは完全に使いこなすほどの技術はない。
そこでノヴァは明日から出力調整、操作精度、魔力量の増加の3つを中心的に行うことにした。
この3つは重力系統魔術を扱うえで、他系統の魔術よりも大切なものになってくる。
1つ目の出力調整は多すぎると木に激突したように過剰な反応を出してしまうし、少なすぎても浮ばない。さらに重たいものを持ち上げるのには、出力量を上げなければいけない。
出力調整をすることで、より繊細に大きなものを持ち上げることができるようになる。
2つ目の操作精度は天穹を掛けたものを操作するのに必要な要素だ。狙った通りに動かすためには大事な技術だ。
3つ目の魔力量の増加は重力系統魔術は魔力消費が多く、すぐに魔力切れを起こしてしまう。
だが魔力量を増やすことによって、このデメリットは打ち消すことができるので、必要な訓練だ。
さらに、この3つを育てることで魔術師としての必要な要素を育てることができる。
「しばらくは、この3つを重点的に鍛えよう」
ノヴァは、重力系統魔術の研究より自分自身の強化を中心に活動するほうがいいと考えた。
「明日に備えてもう寝るか」
気づけば時刻は丑三つ時、明日からの特訓のために今日は寝ることにした。
テーブルの上にあるランプを消し、ベットにもぐる。
昼間の研究と先程のノートまとめで体も頭もくたくただったノヴァはすぐに眠りについてしまった。
◆◆◆◆
次の日からノヴァは森の広場で修行を始めた。
修行の内容は、天穹を常に使い続けるというものだった。
この修行法は昨日、強化すると決めた3つをいっぺんにできる方法だった。
天穹を岩にかけて、その状態を魔力切れが起きるまで常に維持し、魔力量の増加を目指す。
さらに、岩を上下左右に動かしたり急停止を繰り返す動作をすることで操作精度の上昇を目指す。
最後に、使用する魔力量をしっかり調整することで出力調整を極める。
しかし、言うは易く行うは難し。
「はぁ、もう無理……限界だ……」
最初は5分も維持することが出来ず、岩を落としてしまった。
さらに魔力枯渇特有の貧血を何倍にも強めたようなそんな感覚がノヴァを襲った。
立ってられずに地面に寝っ転がる。
「きっっっっっつ…………でもこれを繰り返せば………強くなるはずだ………」
息切れを起こしながらも笑いながらそう呟く。
この修行は確かに辛いし、苦しい。
しかし、前世で残業をしている時よりも何百倍も楽しいことだった。
自分は今、好きなことを好きなようにして生きているということを改めて実感する。
ノヴァはそれが何より嬉しかった。
しかし、自分はまだ満足はしていない。
自分が見たことない面白いものを全部見る。
そのために冒険に出ようと決めたのだ。
そのために今、修行をしているのだ。
それを改めて確認すると、今寝っ転がっている暇はないと足を踏ん張り立ち上がる。
「よし、やるぞ」
ふらふらしながらも気合を入れて修行を始める。
その顔には大粒の汗を流しながらも満面の笑みが広がっていた。
◆◆◆◆
1年後
「よし、新記録更新だ」
岩を持ち上げる時間が1時間を超える。
それにともない、魔力量、魔力出力、魔力操作、すべてが向上した。
2年後
「うわ、おっも」
対象の重力を増やす魔術と減らす魔術の開発に成功。
名称は《天穹・
天穹・墜を使い自分の重力を常に少しだけ重くなるようにして生活をする。
その重さに慣れてきたらさらに重くするという修行法を開始。
これにより、魔力関連だけでなく体に筋肉が付き始めて格闘術を独学で習い始める。
魔術だけでなく生身の体でも戦えるようになった。
3年後
「ふぅ、ようやく慣れてきた」
修行により、天穹の複数同時発動を可能になった。
今では総量2tまで持ち上げられるようになった。
さらに重力の方向を変更して、壁や天井に立つことができる新しい術を開発。
名称は《天穹・
「なんか天井に立つって変な感じだな」
これは外など開けた空間で相手にかけると横方向に飛んでいき、もし飛べないなら相手は確定で死ぬ初見殺しの魔術だ。
さらに、密室で使えば相手を翻弄できるのでとてもいい魔術だ。
しかし、魔力消費は多い。
そして4年後
その時はついに来た。
◆◆◆◆
その日グランベルクの入り口にはたくさんの人がいた。
全員がノヴァを見送ろうと集まってくれた人たちだった。
自分のためにこんなにたくさんの人が集まってくれたことにノヴァはうれしかった。
両親に冒険に出たいといったのは今から一週間前のことだった。
重力系統魔術の研究もあらかた終えて、それなりの強さをつけることができ、もう冒険に出てもいいだろうと思い、両親に許可を取りにいった。
父は「ノヴァには自由に生きてほしいから」とすぐに許可を出してくれた。
しかし問題は母だった。
そんな危ないことしちゃダメだと猛反対された。
説得するのに3日もかかったが、最終的には1年に1回は帰ってくるという条件で許可をもらえた。
その後食料や道具などの準備を始めたが、祖父が昔使っていた道具類をすべてくれたためそれもすぐに終わった。
「じゃあ俺、そろそろ行くから」
「あぁ、気をつけてな」
「うん。ありがとう父さん」
父がいつものように笑顔で優しく声をかけてくれた。
しかしその顔は少しだけ不安そうな表情が浮かんでいた。
「うぅ~~必ず帰ってきてね」
「泣きすぎだよ母さん」
親バカな母は顔をぐちゃぐちゃにしながら見送りに来てくれた。
本当は行ってほしくないのだろうけど、自分も親だからと心を鬼にしてノヴァを自由にしてくれたのだろう。
「じいちゃんも今までありがとな」
「別にいいってことよ。こっちも楽しかったからな」
祖父にはいつも魔術のアドバイスや魔術書を貸りるためによく会いにいっていた。
そんなノヴァに嫌な顔一つせずノヴァを迎えてくれた。
もし、祖父がいなかったら自分は魔術を覚えられなかっただろうし、こうして冒険にでることもなかったかもしれない。
そう考えると祖父には頭が上がらなかった。
「あ、そうだノヴァ」
「何?」
何かを思い出したのか祖父が声を掛けてくる。
そして一枚の古びた地図を渡してきた。
「もし、行く場所が決まってないならサルーム王国に行くといい。その地図に行き方が載ってる」
「サルーム王国?」
「そこはウィリアム・ボルドーがいた魔術大国だ。いろいろな魔術書があるから、お前の重力系統魔術の研究に役立つと思うぞ」
「そっか……ありがとうじいちゃん。行ってみるよ」
「あぁ、楽しんでこい」
そう笑って答える祖父を見て、じいちゃんには最後まで世話になりっぱなしだったな、と思うノヴァだった。
次に会った時は、祖父孝行しようと決意する。
「じゃ、俺ほんとに行くから。みんな元気でな」
そう言って見送りに来てくれた人たちに手を振る。
「じゃあねーノヴァ」
「気を付けてなー」
「お土産楽しみにしてるぞ」
「楽しんで来いよー」
「必ず帰ってきてねー」
町の人からの声を背にノヴァは歩きだす。
一歩一歩、しっかりと力強く歩いていく。
ノヴァ・レイヴン
この世界に来て14年。
5歳のときに決意した旅に出るという夢を今、叶えた。
「ここからだ。俺の人生はここから始まるんだ」
この日が後に【天墜】と呼ばれるようになる魔術師の始まりだった。
補足・解説
天穹
重力を0にする
ようするにヒ〇アカの某ヒロインの個性
天穹・墜
対象の重力を増やす
どのくらい増やすのかは自分で決めることができる
増やしまくって自重でつぶすことも可能
天穹・昇
対象の重力を減らす
天穹はものを浮かべてしまうので、それを補うための術
消費魔力も天穹より少ない
天穹・虚
重力の方向を変えて地面や天井に立つことができる
ようするに重力〇ンキ
ノヴァ君はよく人助けや手伝いなどをしていたので、老若男女問わず町の人から好かれています。
今日は7月7日で第七王子の日(勝手に認定)
というわけで今日はもう一本投稿します。(できたら)
何時くらいの投稿がいい?
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朝(7時~)
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昼(12時~)
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夜(19時~)