もしもかぐやにママがいたら 作:稚拙者
キャラの口調が違うとかがあれば何卒指摘お願いします
2043年 酒寄家マンションに一通のメールが届いた。
「拝啓
青葉若葉の美しい季節となっていることでしょう。 あなたにおかれましては、変わりなく健やかに過ごしていることと存じます。
そちらは日差しにも少しずつ夏の気配が感じられるようになったことでしょう。 こちらは変わりなく皆忙しくも平和に過ごしております。
さて、夏が本格的に訪れる前に、一度あなたの顔を見に伺いたく思っております。 久しく会えておりませんので、母としては少し気掛かりでもあり、またあなたの成長した姿を楽しみにもしております。
急な話になってしまいますが、次の満月の夜、亥三つ時にそちらに伺いたく存じます。
暑さに向かう折、どうか身体を大切になさいませ。
敬具」
「え?」
「どうしたの?かぐや」
「!?!?!?いろはぁ!!ママが来る!」
「え?…………え!?!?」
「お母さん!?」
「月からママがくるってメッセージきた!!」
どうやらまだ穏やかに夏を満喫することはできないらしい。
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2043年 6月28日 午後23時
酒寄家ベランダにて
「本当に今日で合ってるよね?」
「うん、今から出発するってメッセージも届いたし、ママがこんな嘘つくわけないもん。」
「うぅ、ヤッチョも珍しく緊張してきちゃった...。」
一ヶ月前に突如家のメールアドレスに届いた月からのメッセージ、かぐやから聞いた時はイタズラかとも思った。でもヤチヨに発信元を調べてもらったところ本当に月から来たことがわかった。
「ヤチヨ、かぐや、聞いてなかったけどお母さんって多分あの記憶の中で言ってた姫のことだよね。」
私の問いにヤチヨが答えた
「うん、そうだよ、私達が月で生まれた時、家出した時、彩葉に会いに行く時、そのどの時にも側にいてくれた人」
「私の仕事を手伝ってくれて、聞いたらなんでも優しく答えてくれた私達にとってのお母さん。」
「そぉ!なんか彩葉と似たあったかさがあってホントにお母さんみたいだったの!」
二人のお母さん、ヤチヨの記憶を追体験したときに初めて聞いたかぐやたち以外の姫、まだ知らないことも多い、だけどかぐやたちが懐かしそうに語っているから悪い人だとは思ってない。
「メッセージではかぐやたちに会いたくて来るって言ってたけどどうやってここまで来るつもりなんだろう、万が一ツクヨミに来た時のためにスマコンつけとかなきゃ」
「ん〜ヤッチョたちもよくわかんないんだよね、でも私たちに会いに来るって言ってたからツクヨミじゃなくて、現実で、もと光る竹に乗ってくると思うなぁ」
「かぐやもそう思う!」
かぐや達と同じで、もと光る竹に乗ってここまで…、あれ?まずいちょっと不味い想像しちゃったんだけど…、
「え、ねぇ待って、もと光る竹で来ると仮定して、それってここに着いたときに赤ん坊の姿…とかじゃないよね…?」
「あ、」
「ちょっと!?少しでもいいから否定してぇ!?」
まずい、私が小さくなったかぐやのお母さんのお世話をするという結構、いやかなり気まずい状況になる可能性が出てきてしまった。
「だ、だいじょうぶ!ママなら素体年齢を書き換えて大人のままくることくらい楽勝っしょ!たぶん…」
「ちょ!多分って大丈夫だよねぇ!?」
「あ、いろは!上見て!」
ヤチヨに言われ空を見上げる。
空には一筋の流れ星が見えた。
待て、この展開はまずい、かぐやもヤチヨも流れ星みたいに地球に落ちてきたはず、まって!まさか本当に?!
「てかめちゃくちゃこっちに向かってきてない?!それに速度全く落ちてないように見えるんだけど!」
「ええぇぇぇぇ!?ちょっとぉ!これってまずいんじゃないの!?」
「うぅ、ヤチヨはここまでなのです、いろは来世でも一緒になろうね」
「ヤチヨそんなこと言わないで!?」
焦り、平常じゃない私たちをもと光る竹は待ってくれず、そのまま私たちの目の前まで迫ってきた。
私たちは反射的に目を閉じた。
しかし、衝撃は来ないかった。
もと光る竹は私たちの間をすり抜け、そのまま窓を突き破って家の中へ飛び込んでいった。
窓を突き破ったもと光る竹は床を突き抜けることなく弾性を持ったように部屋を跳ね続け、最終的にバスルームで落ち着いた。
「「助かった?」」
かぐやとヤチヨが同時に言葉をつぶやき、その場に膝から崩れ落ちた
「と、とにかく無事でよかった…。かぐやとヤチヨはリビングで待ってて、私はもと光る竹を見てくるから!」
私は力が抜けた2人をリビングに入れ、1人でもと光る竹の下に向かう
「うわ、なんか見覚えがありすぎる…」
リビングが明るかったためかよくわからなかったけど、近づくとわかる、めちゃくちゃ光ってる、七色に光り輝いている
「いろは!かぐやたちも一緒にお迎えする!」
「こういうのはみんなで、だよ?」
自分たちだけ待っていられなかったのか2人とも来てしまった。
七色に光り輝くドア、そしてドアの中から陽気になり続けるBGM、まさか人生で2度もこんな光景に出くわすとは思っても見なかった。
私たちに気づいたのかドアがひとりでに開いていく、今回は扉を閉めようとせずにそのまま開ききるまで待った。
「うぅ…、色覚、視覚機能に問題はっせい…、じこ修復を…。」
部屋の中央に、一人の女性が倒れていた。
艶やかな長い黒髪。
月明かりを溶かして織ったような白い着物。
そして、眠っているだけなのに目を奪われるほど整った顔立ち。
「ママ!?」「お、お母さん!?」
二人が同時に入って行った。
「かぐや!ヤチヨ!あんまり刺激しないようにベットに持っていって!」
着陸に失敗した?かぐやの時とは中身の確認状態が違う、分からない、でもとにかく今はこんな床に寝かせるんじゃなくてベットに運ぶのが最優先。
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ベットに運び終わってヤチヨが口を開いた。
「地球に来たときの落下の衝撃が弾性化しても抑えきれてなかったみたい。」
「もと光る竹ってそんな機能あったんだぁー」
「今はどんな状況か分かったりする?」
「うん、今は衝撃で破損した素体の回復にもと光る竹の自己修復機能が動いてるから明日の朝には起きてるはず。」
「そっか、じゃあ明日事情を聞こっか。」
夜も遅いため事情は明日聞くことにし、ささっとお風呂を沸かし、3人で入った後リビングに布団を敷いて眠りについた。
彩葉が仕事でいないときにかぐやとヤチヨが甘えられるような人がいたらなぁって思いまして、ママとかおったらいいんじゃないかなぁって思って、
ママの詳細と関係性の話を書き終えたら日常系にシフトします