幻想の彼方へ   作:どんとこいや

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#第二話 幻想郷

 

「飛んでる...!?」

 

「貴方、見た所外の世界から来た人よね?」

 

「分かるんですか!?」

 

「ええ、だって幻想郷にこんなヘンテコな衣装着ている人なんていないもの。」

 

「そっそんな・・・!?」

 

アルスに衝撃が走った。─ヘンテコ。

確かにこの世界と元の世界では常識の違いは少なくないであろう、ギャップに苦しむ事もあるであろう。

しかしアルスは無意識の内に自分の旅人の服に対して絶対的な自信を持っていた。旅立ちの為母が夜なべして編んでくれたその旅人の服はまさしく王道と言える様な勇者スタイルだった。事実その旅人の服は現実でも見事アルスと調和し今や勇者といえばと日本国民に問えばドラクエを知らない人々ですら彼を連想する程である。

事実霊夢もヘンテコと言ってもそのデザイン自体を貶した訳では無い。幻想郷にゲーム器はあまり普及していないと言ってもその衣装自体は幻想郷に流れ着いていた。霊夢が指したのは言えばその超有名な架空の衣装を外来人が当然の様に着ている事についての物だった。

 

「ヘンテコ・・・・・」

 

「ごっごめん!そんなつもりはなかったのよ!」

 

「パンツマスクスタイルで冒険していた父さんにヘンテコは分かるけど・・・・・俺がそんな事言われるなんて・・・・・」

 

「・・・・・え?・・・・・え?パンツマスクスタイルで冒険?」

 

霊夢はその強すぎる字面に呑まれアルスへの罪悪感は何処かへ飛んでしまった。

 

「・・・・・まあ良いわ、詳しくは博麗神社で聞く事にするわ。着いてきなさい、その様子じゃどうせ泊まる場所も無いんでしょ?」

 

「え!?泊まらせてもらって良いんですか!?」

 

「外来人を放って野宿させるなんてできる程私は薄情じゃないのよ。」

 

少女&勇者移動中

 

 

アルスは今までしてきた旅の事、謎の声の事、竜王という存在が数多の世界を脅かしている事、そして竜王は幻想郷にも来るという事、幻想郷の少女達と協力し竜王を倒せと言われた事、謎の声の話を聞き終わるといつのまにか幻想郷に居た事を話した。

 

「へえ、なるほどね」

 

「信じてくれるのか?」

 

アルスは少し驚いた。アルスはてっきり話した所で冗談か痛いやつと思われ流されると思っていた。

 

「私の勘が本当だと言ってるのよ。」

 

アルスは唖然とした。

 

「勘って・・・・・」

 

「私の勘はよく当たるのよ、そんな邪悪がこの幻想郷に来るなんて信じたくもないけどね。」

 

「じゃあ表でなさい」

 

「・・・・・え?」

 

アルスは戸惑いを隠さなかった。

(俺なんかやばい事言った?雑な人だな〜とは思っていたけれどまさか声に出てたか?いや、そんな事ないよな・・・・・まさか人の心が読めるのか!?)

 

「読めないわよ」

 

「読んでるじゃねえか」

 

「今の言葉はモロ声に出てたわよ」

 

アルスは頭を掻いた

 

 

「で?何をするんだ?」

 

「今から幻想郷内での揉め事や争いを解決する為の手段、弾幕ごっこについて解説するわ。」

 

「弾幕ごっこ?」

 

「ここ幻想郷には人間、妖怪、妖精、鬼といった様々な種族が暮らしているわ、でも妖怪や鬼といった種族は人間とは比にならない程強大な力を持っているの、そこで人間などの弱い種族と妖怪などの強い種族が対等に戦ったり強い力を持つ物同士が戦って幻想郷を破壊しない為に制定されたのが弾幕ごっこよ。」

 

「へぇ・・・・・」

 

「まあやっていけばなんだか分かると思うわ。」

 

「弾幕ごっこの背景だけ語ってルール説明しないのマジ?」

 

「あっ丁度良いのがここに来てるわね」

 

霊夢の視線の先には箒に跨いで空を飛んでいる魔法使いが居た

 

「俺の世界だと飛行って結構な高等技術なんだがなぁ・・・・・」

 

「まあそこは使っている力や様式にも違いがあるからなんでしょうけどね」

 

「霊夢〜!遊びに来たぜ〜!!」

 

魔法使いは地面にぶつかる寸前で止まり箒から降りた。

 

「よっ!!・・・・・ってそいつ誰だ?霊夢の彼か?」

 

「親友じゃなかったら引っ叩いてたわよ」

 

「ごめんて」

 

二人が軽口を交わしている間に割って入りアルスは自己紹介した

 

「俺の名前はアルス、見ての通り外来人だ。・・・・・こんなヘンテコな格好している奴なんて幻想郷には居ないらしいからな。」

 

「コイツなんかあったのか?」

 

「いつまで引きずってんのよアンタは」

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