男女比100対1で男が多いとかマジ終わってる   作:ののじん

61 / 62
61話 鈴蘭のブローチ

 8月4日。

 

 学校説明会当日の朝、俺は昨日よりも少し早く学校へ到着した。

 

 集合時間は8時だが、昇降口にはすでに何人かの教員が集まり、受付周辺の確認を始めている。

 

 昨日設置した案内板も、動かされた様子はない。

 

 生徒会室へ入ると、天ヶ瀬先輩が今日の予定表へ目を通していた。

 

「おはようございます」

 

「おはよう、槻山。早いな」

 

「天ヶ瀬先輩も」

 

「会長が遅れるわけにはいかないからな」

 

 天ヶ瀬先輩の机には、筆記具や名札、連絡用の無線機が並べられていた。

 

 今日も朝から忙しくなりそうだ。

 

「あの、天ヶ瀬先輩」

 

「どうした?」

 

 俺は鞄から弁当箱を取り出し、天ヶ瀬先輩へ差し出した。

 

「お弁当です」

 

 天ヶ瀬先輩は一瞬だけ目を見開き、それから両手で受け取った。

 

「本当に作ってきてくれたのか」

 

「そのつもりで聞いたんですから、作りますよ」

 

「……ありがとう。昼にいただく」

 

 天ヶ瀬先輩の表情が、僅かに柔らかくなる。

 

 そのとき、生徒会室の扉が開いた。

 

「おはよー。あ、約束のお弁当だ」

 

 入ってきた如月先輩が、天ヶ瀬先輩の手にある弁当箱へ目を向ける。

 

「はい。昨日頼まれたので」

 

「槻山君、がっせーは家庭的な男に弱いんだよ」

 

「佳乃」

 

 天ヶ瀬先輩の声が僅かに低くなる。

 

「料理上手で、約束したら本当に作ってきてくれるんだもん。がっせーには効くよね」

 

「朝から余計なことを言うな」

 

「分かりやすいなあ」

 

「仕事の準備をしろ」

 

「はいはい」

 

 如月先輩は楽しそうに笑いながら、自分の席へ向かった。

 

 天ヶ瀬先輩も、それ以上は何も言わずに弁当箱を鞄へしまった。

 

 8時になる頃には、生徒会役員全員が揃った。

 

 天ヶ瀬先輩が今日の配置を改めて確認する。

 

「受付開始は8時半だ。槻山、鷹取、石倉は受付で資料を配ってくれ。来場者が増えてきたら、槻山は体育館への誘導に回る」

 

「はい」

 

「全体説明が終わったあとは、予定どおり校内案内を担当してもらう」

 

「分かりました」

 

「何か問題が起きた場合は、自分だけで判断せず、必ず近くの役員か教員へ報告するように」

 

 全員が返事をし、生徒会室を出る。

 

 昇降口へ移動すると、昨日並べた受付用の長机には、学校案内や入試要項が種類ごとに積まれていた。

 

 俺たちは来場者へ渡しやすいよう、資料を一組ずつ封筒へ入れていく。

 

「槻山君、こちらは終わったよ」

 

 隣で作業していた鷹取が、揃え終わった封筒を机の端へ移した。

 

「ありがとう。あと何部くらい必要かな」

 

「今ある分で足りると思う。ただ、予備は下に置いておこう」

 

「そうだね」

 

 石倉も無言で頷き、予備の資料が入った箱を机の下へ運ぶ。

 

 8時半になると、正門から少しずつ受験希望者と保護者が入ってきた。

 

「おはようございます。学校説明会へお越しの方はこちらで受付をお願いします」

 

 来場者名簿を確認し、資料の入った封筒と名札を渡していく。

 

 最初のうちは余裕があったが、9時を過ぎる頃には受付の前に列ができ始めた。

 

 男子の受験希望者は、ほとんどが保護者と一緒に来ている。

 

 緊張した様子で辺りを見回す者もいれば、受付を済ませるなり、興味深そうに校舎を眺める者もいた。

 

 9時20分を過ぎたところで、受付の列が途切れる。

 

「槻山、そろそろ体育館へ移動してくれ」

 

 近くにいた真壁先輩に声をかけられた。

 

「分かりました」

 

 資料を鷹取へ引き継ぎ、体育館へ向かう。

 

 中にはすでに、多くの受験希望者と保護者が席へ着いていた。

 

 空いている席を案内しながら、俺は入口付近へ視線を向ける。

 

 ちょうどそのとき、一人の少女が、母親らしい女性とともに体育館へ入ってきた。

 

 艶のある長い黒髪は、頭を囲むようなクラウンブレイドにまとめられている。

 

 淡い色のワンピースを着ており、立ち姿も綺麗だ。受験希望者というより、どこかの式典へ出席しに来たような雰囲気だった。

 

「こちらへどうぞ」

 

 俺が声をかけると、少女はこちらへ顔を向けた。

 

「ごきげんよう」

 

 柔らかく微笑み、丁寧に頭を下げる。

 

「本日はよろしくお願いいたします」

 

「はい。空いている席へご案内します」

 

「お願いいたしますわ」

 

「前の方でも大丈夫ですか?」

 

「ええ。せっかくですもの。よく見える場所で拝聴したいと思っております」

 

「それなら、こちらが空いています」

 

「ありがとうございます」

 

 少女は母親と並んで席へ着いた。

 

 それを見届け、俺は再び入口へ戻る。

 

 9時半になると、体育館の扉が閉められ、学校説明会が始まった。

 

 最初に校長から挨拶があり、続いて教員が学校の教育方針や年間行事について説明する。

 

 壇上のスクリーンには、授業中の様子や文化祭、体育祭などの写真が順番に映し出されていった。

 

 俺は体育館の後方に立ち、途中で入ってくる人がいないか確認する。

 

 説明を聞く受験希望者の反応はさまざまだ。

 

 熱心に資料へ書き込んでいる者もいれば、部活動の紹介写真が映るたび、隣の保護者と小声で話している者もいる。

 

 先ほど案内した黒髪の少女は、背筋を伸ばしたまま壇上を見つめていた。

 

 説明が切り替わるたび、手元の資料へ視線を落としている。

 

 かなり真面目に聞いているらしい。

 

 学校生活と進路実績についての説明が終わると、最後に校内見学の案内が行われた。

 

 参加者は名札に書かれた番号ごとに分かれ、それぞれ別の経路を回る。

 

 俺が担当するのは、受験希望者と保護者を合わせて20人ほどのグループだった。

 

 体育館前で人数を確認していると、先ほどの少女とその母親も列の中へ入ってきた。

 

「高等部1年、生徒会書記の槻山叶多です。これから校内をご案内します。移動中に分からないことがありましたら、遠慮なく聞いてください」

 

 全員が揃っていることを確認し、俺は廊下を歩き始めた。

 

 最初に向かったのは図書室だ。

 

 夏休み中のため利用している生徒は少ないが、図書委員の生徒が中で待機し、蔵書数や貸し出し方法について説明してくれる。

 

「こちらの図書室は、中等部と高等部の生徒が共同で利用しています。放課後だけでなく、昼休みも開いています」

 

 俺が説明すると、参加者たちが室内を見回した。

 

 本棚の間を歩いていると、黒髪の少女が静かに手を挙げる。

 

「一つ、伺ってもよろしいでしょうか」

 

「はい」

 

「希望する書籍が置かれていない場合は、取り寄せていただくこともできますの?」

 

「図書委員か司書の先生に申請すれば、学校で購入してもらえる場合があります。ただ、全部が通るわけではないと思います」

 

「そうなのですね。個人で購入したものを寄贈することはできますか?」

 

「状態や内容によると思います。詳しくは図書委員の先生に確認してください」

 

「承知いたしました。ありがとうございます」

 

 質問の仕方も、受け答えも丁寧だ。

 

 ただ、自分で読むために買うのではなく、学校への寄贈を考えるところは少し変わっている気がする。

 

 図書室を出たあとは、普通教室や理科室などを順番に案内していく。

 

 廊下を移動する途中、男子受験生の一人が俺へ声をかけてきた。

 

「先輩、この学校って、女子はどのくらいいるんですか?」

 

「全校で160人弱ですね。1クラスだと、7人か8人くらいです」

 

 それを聞き、受験希望者の男子たちが小さくざわついた。

 

 保護者からも、授業中の雰囲気や席の配置についていくつか質問される。

 

 俺は実際のクラスを思い浮かべながら、分かる範囲で答えていった。

 

 次に案内したのは食堂だった。

 

 夏休み中なので営業はしていないが、入口にはメニューの見本や利用時間が掲示されている。

 

「食堂は昼休みに利用できます。日替わり定食のほか、麺類や丼物もあります」

 

「お弁当を持参してもよろしいのですか?」

 

 また黒髪の少女が尋ねてきた。

 

「もちろんです。教室で食べてもいいですし、食堂へ持ってきて食べることもできます」

 

「そうなのですね」

 

 少女は掲示されているメニューへ目を向ける。

 

「こちらのお料理は、皆さま同じものを召し上がるのでしょうか」

 

「メニューの中から自分で選びますよ」

 

「自分で、ですか?」

 

「はい。食券を買って、カウンターで受け取ります」

 

「まあ」

 

 少女は小さく目を見開いた。

 

「毎日、ご自身でお昼のお料理をお決めになるのですね」

 

「そうなりますね」

 

「昼食は、あらかじめ決まっているものだと思っておりました」

 

 感心したように頷いている。

 

 周囲の受験希望者たちにとっては、特に珍しくもない話だろう。

 

 少女の母親が隣で困ったように微笑んでいるところを見ると、本人だけが真面目に驚いているらしい。

 

 身なりや立ち居振る舞いからして、随分と大切に育てられてきたのだろう。

 

 もしかすると、食事の献立まで家の者に管理されてきたのかもしれない。

 

 食堂のあとは階段を上がり、特別教室の並ぶ廊下を通る。

 

 途中で一度人数を確認し、最後に体育館前まで戻ってきた。

 

「校内案内は以上です。このあとは、希望する方は個別相談会場へ移動してください」

 

 参加者たちがそれぞれ頭を下げ、受付や相談会場へ向かっていく。

 

 俺も次の案内までの時間を確認しようとしたところで、後ろから小さな声が聞こえた。

 

「どうしましょう……ございませんわ」

 

 振り返ると、先ほどの少女が胸元へ手を当てていた。

 

 母親と一緒に、鞄や服の周りを確認している。

 

「どうかしましたか?」

 

 俺が声をかけると、少女は不安そうな表情で顔を上げた。

 

「ブローチが見当たりませんの」

 

「案内が始まる前にはありましたか?」

 

「ええ。体育館へ入る直前に、母が位置を直してくれましたので」

 

 隣にいた母親も頷いた。

 

「確かに、そのときにはございました」

 

「それなら、校内案内の途中で落とした可能性が高いですね。どんな形ですか?」

 

「銀色の鈴蘭をかたどったものです。小さな青い石が一つ、あしらわれております」

 

 少女の表情が曇る。

 

「幼い頃、お婆様から譲っていただいた、大切な品なのです」

 

 それまでの穏やかな声とは違い、僅かに震えていた。

 

「分かりました。さっき通った経路を確認してみましょう」

 

「ですが、槻山先輩には、まだお役目がおありなのでは?」

 

「先輩に確認してきます。少し待っていてください」

 

「……はい。お願いいたします」

 

 俺は近くで参加者を案内していた如月先輩のもとへ向かった。

 

「如月先輩、少しいいですか?」

 

「どうしたの?」

 

「先ほど案内した方が、校内でブローチを落としたみたいです。次の案内まで時間があるので、通った経路を一緒に探してきてもいいですか?」

 

 如月先輩が時計へ目を向ける。

 

「次の案内は?」

 

「20分後です」

 

「分かった。こっちは私が見ておくよ。間に合わなそうなら連絡して」

 

「ありがとうございます」

 

「見つからなかったら、受付にも特徴を伝えてね」

 

「はい」

 

 許可をもらい、少女のところへ戻る。

 

「探しに行っても大丈夫だそうです。案内した順番に戻ってみましょう」

 

 少女は一瞬驚いたように目を見開いたあと、深く頭を下げた。

 

「わたくしのために、ありがとうございます」

 

「大切な物なんですよね。見つけましょう」

 

「はい」

 

 少女は胸元で両手を重ね、真剣な表情で頷いた。

 

 母親には受付で落とし物が届いていないか確認してもらい、俺たちは最後に通った特別教室前の廊下から探し始めた。

 

 窓際や壁際へ目を向けながら、ゆっくりと歩く。

 

 少女も俺の隣で床を見つめていたが、長いスカートの裾を押さえながら歩いているため、少し探しづらそうだ。

 

「急がなくて大丈夫ですよ。見落とさないように探しましょう」

 

「ですが、次のお役目までお時間がないのでしょう?」

 

「まだ余裕はあります。時間がかかりそうなら、先輩へ連絡すれば大丈夫ですから」

 

「そうでしたの」

 

 少女は少し安心したように息をついた。

 

「槻山先輩は、随分と落ち着いていらっしゃいますのね」

 

「そうですか?」

 

「はい。わたくしは、なくしたと気づいてから、どうすればよいのか分からなくなってしまいました」

 

「それだけ大切な物なら、慌てるのも当然ですよ。恥ずかしがることじゃありません」

 

「そう……ですね」

 

 少女は少しだけ表情を和らげた。

 

 廊下の端まで確認したが、それらしい物は見つからない。

 

 次に階段を下りる。

 

「お婆様から譲ってもらったと言っていましたよね」

 

「ええ。元は、お婆様がお使いになっていたものですの」

 

 少女は何もなくなった胸元へ手を添えた。

 

「初めて一人でお茶会へ出席した日、緊張しないようにと着けてくださいました。それから、大切な日にはいつも身につけておりますわ」

 

「だから、今日も着けてきたんですね」

 

「はい。これから通いたいと思っている学校を、自分の目で確かめる大切な日ですもの」

 

「実際に見てみて、この学校はどうでした?」

 

「とても素敵な学校だと思いましたわ」

 

 少女は迷うことなく答えた。

 

「女子生徒も多く通っていらっしゃるだけでなく、学校の運営にも関わっていらっしゃると知り、安心いたしました」

 

「会長も副会長も女子ですからね」

 

「ええ。皆さまが責任あるお役目を任され、学校のために動いていらっしゃる姿が、とても頼もしく見えましたわ」

 

 少女は少しだけ憧れるように、目を細めた。

 

「中でも、天ヶ瀬様が生徒会長を務めていらっしゃることには驚きました」

 

「天ヶ瀬先輩を知っているんですか?」

 

「お目にかかったことはございませんが、お名前は以前から存じております。今日、壇上でお話しになる姿を拝見して、わたくしもあのようになりたいと思いましたの」

 

 少女は胸元で両手を重ねた。

 

「こちらへ入学しましたら、わたくしも生徒会のお仕事に携わってみたいと思っております」

 

「そうなったら、一緒に仕事をすることになるかもしれませんね」

 

「まあ。そうなりましたら、ぜひよろしくお願いいたしますわ」

 

 そんな話をしながら階段を下りていると、踊り場の隅で、窓から入った光を反射するものが見えた。

 

「あれじゃないですか?」

 

「えっ?」

 

 壁際へ近づき、落ちていた物を拾い上げる。

 

 細い茎にいくつもの鈴蘭の花が並び、中央に青い石が埋め込まれた、銀色の小さなブローチだった。

 

「これですよね?」

 

「まあ……!」

 

 少女が目を見開き、両手を差し出した。

 

 その手のひらへブローチを載せると、少女は壊れ物を扱うように、そっと包み込む。

 

「間違いございません」

 

 しばらく手の中を見つめたあと、少女は安堵したように息をついた。

 

「本当に、よかった……」

 

 それから顔を上げ、深く頭を下げる。

 

「槻山先輩、ありがとうございました」

 

「見つかってよかったです」

 

「わたくし一人では、どこから探せばよいのかも分かりませんでした」

 

「案内した経路なら覚えていましたから。俺も一緒に探した方が早かっただけですよ」

 

「それでも、わたくしのために時間を使ってくださいました」

 

 少女は顔を上げ、柔らかく微笑んだ。

 

「槻山先輩は、とてもお優しい方なのですね」

 

「如月先輩がすぐに許可してくれたから探せたんです。見つからなければ、ほかの先輩たちも手を貸してくれたと思います」

 

「ええ。皆さま、とても親切でいらっしゃいますわ」

 

 少女がブローチを胸元へ戻そうとする。

 

 けれど、留め具は少し開いたままになっていた。

 

「そのまま着けると、また落とすかもしれません」

 

「では、どうすればよろしいでしょう」

 

「受付に小袋があると思います。今日は鞄に入れて持ち帰った方がいいですよ」

 

「承知いたしました」

 

 少女は素直に頷き、ブローチを大切そうに握ったまま、俺と一緒に受付へ戻った。

 

 母親は俺たちの姿を見つけると、すぐに立ち上がる。

 

「見つかったのですか?」

 

「はい。階段の踊り場に落ちていました」

 

「まあ、本当によかった」

 

 少女が手のひらを開き、ブローチを見せる。

 

「槻山先輩が見つけてくださいましたの」

 

「お手数をおかけしてしまい、申し訳ありません」

 

「いえ。無事に見つかってよかったです」

 

 受付にいた桜庭先輩へ事情を話すと、小さな袋を用意してくれた。

 

 少女はブローチを丁寧に袋へ入れ、鞄の奥へしまう。

 

「槻山先輩」

 

 少女が改めて俺の方を向いた。

 

「本日は、学校をご案内いただいただけでなく、大切な品まで探してくださり、本当にありがとうございました」

 

「どういたしまして」

 

「あ……」

 

 少女は何かに気づいたように、小さく目を見開いた。

 

「わたくし、まだ名乗っておりませんでしたわね」

 

 姿勢を正し、胸元で両手を重ねる。

 

一条院鈴(いちじょういんすず)と申します」

 

「一条院さんですね」

 

「はい。覚えていただけましたら嬉しいですわ」

 

 一条院さんは柔らかく微笑んだ。

 

「わたくし、こちらの学校へ通いたいという気持ちが、先ほどよりも強くなりましたわ」

 

「そう思ってもらえたなら、案内した甲斐があります」

 

「来春、こちらへ入学いたしましたら、改めてお礼をさせていただいてもよろしいでしょうか」

 

「お礼はもう十分ですよ」

 

「それでは、わたくしの気が済みませんもの」

 

 真剣な表情で言われ、断る理由も見つからない。

 

「分かりました。そのときはお願いします」

 

「はい。お約束ですわ」

 

 一条院さんは丁寧に頭を下げた。

 

「それでは、槻山先輩。ごきげんよう」

 

「はい。また来年、会えるといいですね」

 

 母親と並んで歩いていく一条院さんの背中を見送る。

 

 一条院鈴。

 

 今日のことを考えれば、来年この学校へ入学してきても、すぐに気づくだろう。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。