男女比100対1で男が多いとかマジ終わってる   作:ののじん

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64話 ニューロノット

「お嬢様、こちらの方々は?」

 

 濃紺のスーツを身につけた女性が、俺と姫岡さんを交互に見た。

 

「学校の後輩だ」

 

 天ヶ瀬先輩は女性へそう答えると、俺の隣に立つ姫岡さんへ視線を移した。

 

「そちらも同じ学校の生徒か?」

 

「はい。同じクラスの姫岡みはるさんです」

 

「姫岡みはるです」

 

 姫岡さんが小さく頭を下げる。

 

「天ヶ瀬美紘だ」

 

「知ってます。生徒会長ですよね」

 

「ああ。そうだ」

 

 先輩の口元が、わずかに緩んだ。

 

 短いやり取りが途切れても、俺の視線は先輩の首から下がる関係者証へ戻ってしまう。

 

「先輩は、KIEの関係者なんですか?」

 

 俺が尋ねると、天ヶ瀬先輩は自分の胸元へ視線を落とした。

 

「ああ。母方の家が、クライン・グループの創業家に連なっていてな。今日は運営の見学を兼ねて、簡単な手伝いをしている」

 

「クライン・グループの……」

 

 家電や映像機器を中心に、情報通信や半導体、娯楽事業まで幅広く展開している世界的な企業グループだったはずだ。

 

 天ヶ瀬先輩が財閥の令嬢だということは知っていた。

 

 しかし、その家がKIEの親会社であるクライン・グループの創業家とつながっているとは思わなかった。

 

 学校で見るときと同じ落ち着いた態度だが、制服ではないせいか、いつもより少し大人びて見える。

 

 先輩は俺の反応を確かめるように見たあと、隣に立つ姫岡さんへ視線を移した。

 

「二人で来たのか?」

 

「はい。姫岡さんに誘ってもらいました」

 

「……そうか」

 

 返事までに、ほんの短い間があった。

 

 先輩の視線が俺から姫岡さんへ移り、すぐに戻ってくる。

 

「今日は何を試遊する予定なんだ?」

 

「『VANGUARD FRAME』です」

 

 今度は姫岡さんが答えた。

 

「二人で協力任務をする予定です」

 

「そうか。あれは今回の展示でも、特に力を入れている作品だと聞いている」

 

 天ヶ瀬先輩は実物大のブラック・ウォラントを見上げた。

 

「ニューロノットの試遊も兼ねているから、説明と調整には少し時間がかかるらしい。開始前には余裕を持って受付へ行った方がいい」

 

「ありがとうございます」

 

「専用受付は、この展示の裏側だ。台座の右手に通路がある」

 

 先輩が示した先には、試遊参加者用と書かれた案内板が立っていた。

 

 俺たちが見ていた正面からでは、実物大展示の陰になっていたらしい。

 

「お嬢様、そろそろ展示確認のお時間です」

 

 そばにいた女性が、控えめな声で告げた。

 

「ああ、分かった」

 

 天ヶ瀬先輩は女性へ頷き、再び俺たちへ顔を向ける。

 

「私はまだ確認する場所がある。あまり二人を引き留めるのも悪いからな」

 

 先輩は俺と姫岡さんを順番に見た。

 

「では、二人とも楽しんでくるといい。また学校で会おう」

 

「はい。また学校で」

 

 俺が答えると、先輩は女性やほかの関係者と一緒に区画の奥へ歩いていった。

 

 濃紺のジャケットを羽織った後ろ姿は、周囲の社員たちにも自然に馴染んでいる。

 

 学校で生徒会長をしている姿とは、また違って見えた。

 

「天ヶ瀬先輩、クラインの創業家だったんだ……」

 

 隣で姫岡さんが呟いた。

 

「俺も知らなかった。財閥の令嬢だとは聞いていたけど、KIEとつながっているとは思わなかったな」

 

「お嬢様って呼ばれてた」

 

「学校にいるときは、そう呼ばれているところを見る機会もないからな」

 

 生徒会室で仕事をしている姿だけを見ていれば、特別な家の出身だということを忘れそうになる。

 

 もっとも、本人は学校へ家の立場を持ち込むつもりがないのだろう。

 

 俺は天ヶ瀬先輩たちが去っていった方向から視線を戻した。

 

「そろそろ受付を確認しておくか」

 

「うん。まだ少し早いけど、ニューロノットの説明もあるから」

 

 姫岡さんと一緒に、実物大展示の右手へ回り込む。

 

 台座の裏側には、先ほど先輩が教えてくれた専用受付が設けられていた。

 

 受付前には数人の優待客が集まり、それぞれ首から入場証を下げている。

 

 俺たちが近づくと、黒い制服を着た係員が声をかけてきた。

 

「9時40分からの先行試遊にご参加のお客様でしょうか?」

 

「はい」

 

「入場証を確認いたします」

 

 俺と姫岡さんは、首から下げていた入場証を差し出した。

 

 係員が端末へかざすと、それぞれの名前と試遊台の番号が画面に表示される。

 

「槻山様と姫岡様ですね。お二人は隣接する試遊台を接続し、同じ協力任務へ参加する形で登録されています」

 

「合ってます」

 

「ありがとうございます。装着方法と操作確認を行いますので、開始時刻より少し早いですが、中へご案内いたします」

 

 受付の奥にある仕切りが開かれた。

 

 中には、外から見えていたものと同じ試遊台が並び、その一つ一つにスタッフが待機している。

 

「叶多君、行こう」

 

「ああ」

 

 姫岡さんに続いて中へ入り、指定された2つの席へ向かう。

 

 俺の席は12番。

 

 姫岡さんの席は、その隣の13番だった。

 

 椅子の脇には、黒い小型ユニットから左右へ細いフレームが伸びた機器と、大型のヘッドセットが置かれている。

 

 間近で見るニューロノットは、想像していたよりもずっと小さかった。

 

 頭全体を覆うようなものではなく、後頭部へ当てる薄いユニットを中心に、耳の上を通ってこめかみまで伸びる2本のフレームで構成されている。

 

「こちらが、今回使用していただくニューロノットです」

 

 俺の席を担当するスタッフが、ニューロノットを両手で持ち上げた。

 

「まず頭部へニューロノットを装着し、その上から音声通信用のヘッドセットを着けていただきます。初期調整中は、画面に表示される指示へ従ってください」

 

「分かりました」

 

「装着位置のずれや、締めつけが気になる場合はお知らせください。こちらで調整いたします」

 

 隣を見ると、姫岡さんもスタッフの説明を聞きながら、ニューロノットをじっと見つめていた。

 

 前髪で目元は隠れている。

 

 それでも、早く試してみたくて仕方がないことだけは、離れた席からでもよく分かった。

 

「それでは、椅子へ深く腰をかけてください」

 

 スタッフに促され、試遊台の椅子へ座る。

 

 背もたれは身体を包み込むような形になっており、頭を預けても窮屈さはなかった。

 

 スタッフがニューロノットを俺の後頭部へ近づける。

 

 薄いユニットが後頭部へ当てられ、そこから伸びた左右のフレームが耳の上を通って、こめかみへ添えられた。

 

「少しだけ締まります」

 

 後頭部のユニットから小さな作動音がする。

 

 左右のフレームが頭の形に合わせてわずかに動き、こめかみにあるセンサー部分が軽く触れた。

 

 強く締めつけられる感覚はない。

 

 後頭部とこめかみに機器が触れていることは分かるが、思っていたよりも気にならなかった。

 

「装着状態に問題はありません。続いて、ヘッドセットを着けます」

 

 ニューロノットの上から大型のヘッドセットを重ねられる。

 

 耳が覆われると、周囲で流れていた音楽や話し声が遠ざかった。

 

 目の前の画面が暗くなり、中央に白い文字が表示される。

 

『NEURO KNOT 初期調整を開始します』

 

「画面の指示に従って、表示された点を目で追ってください」

 

 スタッフの声が、ヘッドセットから聞こえた。

 

 画面の中央に小さな光が現れ、ゆっくりと左右へ動き始める。

 

 顔は動かさず、視線だけで光を追う。

 

 上下や斜めにも位置を変えたあと、画面に円形の表示が浮かんだ。

 

『視線入力の調整が完了しました』

 

「次に、ご自身の右腕を前へ伸ばそうとしてください。ただし、実際の腕は動かさないようにお願いします」

 

 自分の右腕を動かすときと同じように、前へ伸ばそうとする。

 

 だが、画面には何も起こらなかった。

 

「力を込めたり、動きを頭の中に描いたりする必要はありません。普段、腕を動かす直前の感覚を意識してください」

 

 そう言われても、実際の腕を止めたまま、動かす直前の感覚だけを意識するのは難しい。

 

 一度息を吐き、余計なことを考えずに、もう一度右腕を伸ばそうとした。

 

 その瞬間、画面に表示されていた人型の模型が、滑らかに右腕を上げた。

 

「動いた……」

 

『運動意図の取得を確認しました』

 

 続いて左腕、前進、後退と調整が進められた。

 

 最初こそ戸惑ったが、一度感覚をつかめば、難しくはなかった。

 

 身体を動かそうとした瞬間に、画面上の模型が反応する。

 

 手足の細かな角度や姿勢の維持は、機械側が自動で補ってくれているらしい。

 

「叶多君」

 

 不意に、ヘッドセットから姫岡さんの声が聞こえた。

 

「聞こえる?」

 

「ああ。よく聞こえる」

 

「こっちも調整終わった」

 

 すぐ隣の席にいる姫岡さんの声が、ヘッドセット越しにはっきりと聞こえた。

 

「俺も今終わったところだ」

 

『それでは、試遊を開始します』

 

 スタッフの声が途切れる。

 

 すぐに機体選択へ移るかと思ったが、画面は一度暗転した。

 

 静かな音楽とともに、暗闇の中へ無数の星が浮かび上がる。

 

『人類は、かつてない危機にさらされていた』

 

 光に満ちた恒星を中心に、いくつもの惑星と宇宙居住区が映し出された。

 

 惑星の夜側には都市の明かりが広がり、その間を無数の船が行き交っている。

 

『標的となったのは、複数の居住惑星を抱える、人類圏最大級の恒星系』

 

 映像が切り替わる。

 

 星空の中に浮かんでいたのは、惑星と見間違えるほど巨大な人工要塞だった。

 

 表面を無数の装甲板と砲塔に覆われ、その周囲を大小さまざまな無人兵器が飛び交っている。

 

『旧文明が遺した巨大人工要塞、フォート・アルファ』

 

『それを守るのは、今なお最後の命令を遂行し続ける自律機械群、スロール』

 

 フォート・アルファの中央部が、ゆっくりと展開していく。

 

 幾重もの装甲が左右へ割れ、その奥から恒星へ向けられた巨大な砲身が姿を現した。

 

『恒星破壊兵器――OBLIVION LANCE(オブリヴィオン・ランス)

 

『その一撃を受ければ恒星は破壊され、星系に存在するすべての惑星と居住区が失われる』

 

 迎撃へ向かった艦隊が、フォート・アルファから放たれた無数の光に呑み込まれていく。

 

『各勢力の艦隊は、スロールの防衛網を突破できなかった』

 

『残された時間は、わずか』

 

 画面が暗転する。

 

 次の瞬間、闇の中へ5機のVFが一機ずつ浮かび上がった。

 

『人類は、各勢力が有する最高戦力を招集した』

 

『これは、5機の精鋭VFが同じ戦場へ集った作戦の記録である』

 

 最後に5機が並び、その背後でフォート・アルファが赤い光を放つ。

 

『オブリヴィオン・ランスを破壊せよ』

 

 映像が途切れ、画面が切り替わった。

 

 そこには、先ほどのムービーに映っていた5機のVFが並んでいる。

 

 光を吸い込むような黒い装甲を持つ汎用機。

 

 全身に電子戦装備を搭載した特殊機。

 

 鋭い輪郭と大型の近接武装を持つ強襲機。

 

 分厚い装甲と重火器に覆われた重砲撃機。

 

 細身の機体に大型の推進器を備えた高速機動機。

 

 形も装備も大きく異なっているが、どれもただの量産機には見えなかった。

 

 画面の上部には、『VF選択』と表示されている。

 

『……かっこいい』

 

 隣から、姫岡さんの小さな声が聞こえた。

 

 5機を見比べているのか、いつもより少しだけ声が弾んでいる。

 

「この5機から選ぶのか」

 

『うん。選ばなかった機体は、AIが動かして一緒に出撃するみたい』

 

 それぞれの機体の下に、名前が表示されていく。

 

BLACK WARRANT(ブラック・ウォラント)

 

NOISE GHOST(ノイズ・ゴースト)

 

GRIM SHURA(グリム・シュラ)

 

IRON VERDICT(アイアン・ヴァーディクト)

 

LAST ACE(ラスト・エース)

 

「全部、さっきの映像に出ていた機体だな」

 

『本編より数年前にあった作戦で、各勢力の精鋭が集められたんだって』

 

 姫岡さんの声が弾んでいる。

 

 画面の端に、隣の席で選択されている機体の情報が表示された。

 

LAST ACE(ラスト・エース)

 

 細身の機体に大型の推進器を備え、背部には翼を思わせる可動式の装甲が広がっている。

 

 5機の中でも、ひときわ速そうな姿をしていた。

 

「姫岡さんは、それにするのか?」

 

『うん。5機の中で一番速いみたいだから』

 

「扱うのが難しそうだな」

 

『装甲は5機の中で一番薄いけど、機動力と加速力、旋回性能は一番高いみたい。攻撃を受けないように動く機体なんだと思う』

 

 選択画面の下には、ラスト・エースの得意な性能と苦手な性能が簡潔に表示されていた。

 

 姫岡さんはそれを読みながら、実際の動かし方まで想像しているらしい。

 

『叶多君には、ブラック・ウォラントがいいと思う』

 

 俺の画面で、黒いVFが選択状態になった。

 

BLACK WARRANT(ブラック・ウォラント)

 

 先ほど展示されていた、実物大模型と同じ機体だ。

 

 光沢を抑えた黒い装甲の隙間から、ガンメタルの内部フレームがのぞいている。

 

 右手にはアサルトライフル。

 

 左手には、機体の前腕ほどもある長銃身のマグナムハンドガン。

 

 右肩には大型ランチャー、左肩には複数の弾頭を収めたミサイルポッドが搭載されていた。

 

 画面下の説明を見ると、性能は全体的に偏りが少なく、さまざまな距離や状況へ対応できる機体らしい。

 

「確かに、これなら扱いやすそうだな」

 

『うん。武器の役割も分かりやすいから、叶多君にはこれがいいと思う』

 

「なら、姫岡さんを信じる」

 

 ブラック・ウォラントを選択する。

 

 画面が暗転し、ヘッドセットの奥から低い駆動音が響いてきた。

 

『VF、ブラック・ウォラント。起動準備を開始します』

 

 自分が選んだ機体の名を呼ばれ、思わず姿勢を正す。

 

 暗闇の中へ、機体の輪郭といくつもの表示が浮かび上がった。

 

『神経接続 正常』

 

『姿勢制御 正常』

 

『火器管制 接続完了』

 

『推進機関 待機』

 

『戦闘システム スタンバイ』

 

 最後の表示が消えると、目の前を覆っていた黒が開いた。

 

 狭い機内で、ブラック・ウォラントは投下区画の床に立ち、両肩を大型の固定具で挟まれていた。

 

 視界の端には、『強襲輸送艇内部』と表示されている。

 

 周囲には最低限の配管やケーブルが走り、足元の床には投下ハッチの継ぎ目が見えた。

 

 輸送艇の低い振動が、肩部の固定具を通して機体全体へ伝わってくる。

 

 このままフォート・アルファの近くまで運ばれるらしい。

 

『叶多君、聞こえる?』

 

「ああ。問題ない」

 

『私も準備できたみたい』

 

「そっちも別の輸送艇なのか?」

 

『うん。画面にはラスト・エースしか映ってない』

 

 機体同士の姿は見えないが、姫岡さんの声が聞こえるだけで少し安心した。

 

『目標宙域へ到達』

 

 ヘッドセットから、落ち着いた女性オペレーターの声が流れた。

 

『作戦目標を確認』

 

『フォート・アルファへ突入し、恒星破壊兵器オブリヴィオン・ランスを破壊してください』

 

『砲撃開始まで、残り12分』

 

 機内の照明が赤へ切り替わった。

 

『VF投下シークエンスを開始します』

 

 足元から重い駆動音が響いた。

 

 床を兼ねていた投下ハッチが左右へ開き、両肩を固定されたブラック・ウォラントの足元に星空が広がった。

 

 その先には、全長数十キロにも及ぶ巨大なフォート・アルファが浮かんでいた。

 

 無数の装甲板と砲塔に覆われた姿は、要塞というより、一つの都市をそのまま宇宙へ運び出したように見える。

 

『最初は私についてきて』

 

 姫岡さんの声だった。

 

「ああ。頼んだ」

 

『VF、ラスト・エース。投下します』

 

 オペレーターの宣言に続き、通信の向こうから低い駆動音が聞こえた。

 

 姫岡さんの乗るラスト・エースが、別の輸送艇から先に投下されたらしい。

 

『VF、ブラック・ウォラント。投下します』

 

 両肩を挟んでいた固定具が、一斉に開いた。

 

 ブラック・ウォラントが投下ハッチを抜け、輸送艇の腹部から宇宙空間へ放たれる。

 

『戦闘システム オンライン』

 

 機体側のシステム音声が告げた。

 

 同時に視点が機体の背後まで引き、ブラック・ウォラントの全身が画面へ映し出される。

 

 各部から姿勢制御用の噴射が短く放たれ、投下された機体がフォート・アルファへ正面を向けた。

 

『叶多君、右』

 

 姫岡さんの声に従い、カメラを右へ向ける。

 

 青白い推進光を引きながら、細身のラスト・エースがこちらへ接近していた。

 

 翼を思わせる背部装甲は左右へ広がり、その間に並ぶ大型推進器が強い光を放っている。

 

『これがラスト・エース』

 

「選択画面で見るより、ずっと速そうだな」

 

『うん。早く動かしてみたい』

 

 少し離れた場所では、残る3機のVFも、それぞれの輸送艇から投下されていた。

 

 5機が次々と隊列を組み、フォート・アルファへ向きをそろえる。

 

『全VF、投下完了』

 

『作戦を開始します』

 

 ラスト・エースが推進器の出力を上げ、先頭へ飛び出した。

 

『ついてきて』

 

「ああ」

 

 前へ出ようとした瞬間、ブラック・ウォラントが滑らかに加速した。

 

 操作方法を考える必要はない。

 

 自分の身体を動かすときと同じように、動こうとした意思へ機体が遅れることなく応える。

 

 細かな姿勢制御は機体側が補っているのか、巨大な兵器とは思えないほど動きが滑らかだった。

 

 ブラック・ウォラントは先行する4機を追い、さらに速度を上げた。

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