[???]
「それはそれは苦労したでござるな“双介氏”」
「本当にな……“優飛”コーラ貰うぞ」
「良いでござるよデュフフ」
「ふぅ……コーラは美味いな」
「当たり前でござるよ、双介氏」
「優飛、頼んだデータもらえるか?」
「しばし待たれよ〜」
「あぁ」
「できたでござる」
「サンキュー」
「にしても双介氏が、強襲科に人生何があるかわからないでござるな~」
「俺の意思ではないがな」
「まぁ、なる様にしかでござるなデュフフ」
「あぁ、そうだな」
「双介氏、ランクが上がると良いでござるな」
「そうだな」
「双介氏のランクが上がったら拙者もあがるように頑張るでござるよ〜」
「無理はするなよ」
「拙者達は同じEランク、上がる時も一緒でござるデュフフ」
「そうか」
「デュフフ」
コイツの名前は
見た目は皆が想像するオタクだ。
迷子の猫探しの時に情報をくれた。
そして俺は今、優飛のパソコンルームにいる。
とある依頼をしていたからだ。
「それにしても双介氏、怪我は大丈夫でござるか?」
「あぁ、医者にも完治って言われたしな」
「それは良かったでござる〜」
「またな優飛。今度、遊びに来いよ」
「気がむいたら行くでござるデュフフ〜」
俺は優飛の部屋を後にする。
「双介氏……強襲科の危険人物データを見て何をするのでごさるか………不安でごさる〜」
[自宅]
「ただいま」
「あっお帰り、双ちゃん!朝ご飯できてるよ~」
「ありがとう望海、今日は何だ?」
「今日はおでんだよ~」
「そうか」
朝からおでんだと!?
しかも作ったのか。
「嫌だった?」
「いや、好きだ。しかし大変じゃないか?」
「ん?そうかな~私は作るの好きだから全然平気だよ?」
望海は食卓におでんの鍋をおく。
「今日からいよいよ強襲科だね!準備できてる?」
「あぁ、できてる」
「そっか!良かった~楽しみだね双ちゃん!」
「………そうだな。いただきます」
正直言って楽しみではないんだが、我儘言ってられないか。
「双ちゃん、訓練頑張ってね」
「あぁ頑張るよ。この大根美味いな」
「でしょう!仕込みはりきっちゃった!」
自慢気に胸をはる。
「そこまでしなくてもだな」
「良いのっ!私が好きでやってるんだし。ほらほら!早くしないと間に合わない時間になっちゃうよ!」
「あぁ、わかってる」
おでんを堪能しつつ、朝食を食べ終わるのだった。
「双ちゃん、ネクタイまた曲がってるよ」
「ん?そうか?」
「全然違うよ~。はいっ直ったよ」
望海がネクタイを直してくれる。
そんなに曲がってたか?
「そろそろ行く時間だね双ちゃん」
「あぁ、そうだな。忘れ物はないよな」
「うん、必用な物は全部このバックにしまったから大丈夫だよ双ちゃん」
「ありがとう望海」
「このくらい普通だよ双ちゃん。じゃ、いこっか」
「あぁ」
望海と俺は部屋の鍵を閉めて学校へと向かう。
[学校]
「また強襲科でね!双介君」
「またな望海」
望海と別れ俺は教室へと入る。
「おはよう」
「おはようネ!ソウスケ!」
カユゥが挨拶をしてくれる。
他の奴は目を逸らす。
松野もちらっと見ただけで目を逸らした。
有川にシバかれて大人しくなったか。
「………邪魔」
「あぁ有川、おはよう」
「ん」
「それは挨拶なのか?」
「うっさい」
「すまん」
「はぁ………………」
「姫そんなにイライラしてやっぱりあの日カ?」
「あ?」
「イライラは健康に毒ネ!ミルク飴あげるヨ」
「いらない………良く食べれるわね」
「普通のミルク飴ヨ?」
「濃厚過ぎる……その飴」
「濃いの好キ、女子は特にネ!」
「黙れ痴女」
「何よ!………ごほんっ…それだけで痴女扱いオカシイネ!そう言う発言が出る方が痴女ヨ」
「はぁ?」
カユゥと有川が口論しはじめる。
「ふっ」
思わず笑ってしまう。
「………殺す」
「ソウスケもやっぱり姫がオカシイって思ってるネ!」
「すまんすまん。そろそろチャイムなるぞ」
「後でしばく………」
「私の勝ちネ」
それぞれ席に座る。
HRが終わり普通の授業へと進み時間が過ぎるのであった。
[放課後]
「強襲科は……確かここだよな」
普通の授業を終えた俺は強襲科の施設に着いた。
今まで探偵科だったからここに来る事なんてなかったしな。
手帳の地図にも書いてあったから間違いないだろう。
「………緊張するな」
緊張してきたので深呼吸をした。
「行くか…………失礼します」
気合いを入れ中に入る。
「おっ!きよったな!板倉!」
「あっ!双介君!」
獅子堂先生と望海が挨拶する。
周りの人からもジロジロ見られる。
「皆!注目しぃ!コイツが今日から転科してきた」
「1年Eランクの板倉双介です。よろしくお願い至します!」
「そう、固くならんでええ。今日からコイツ等がお前さんの新しい仲間や」
って言われてもな上級生の先輩方もいるし凄ぐ見られてて緊張がとけないんだが。
「緊張するか?最初はそんなもんや。板倉、お前さんがEランクであろうと関係なぃ。ただ強くなる為そして人の為に強くなるや。武偵であるかぎりなぁ。此処はそういう場所や。わぁったか?」
「はい!」
「えぇ返事や。ただまぁ~訓練はめっちゃ厳しいで~そこんとこ忘れんでな〜」
「わかりました」
事前準備である程度知ってるしな。
「よしよし、最初は小手調べに近接戦闘を見たぃ。初歩的な事でかまへん。できるか?」
「はい!できます!」
「ほな~素手での戦闘やから~そうや“有川”ぁ!お前さん相手してみぃ!」
「…………………………………………………?」
筋トレをしていた有川が言う。
「同じクラスやろう~ええからやってみぃ」
「………はぁ」
「有川ぁ、そんなに訓練増やされたいんか~そうか~なら他の奴は~」
「………喜んで引き受けます!」
「なら、良かったわ~」
「……………………ちっ」
不機嫌そうな有川が近くに来る。
有川そんなに睨むな。
俺は悪くないんだ。
「先生!何で私じゃないの!」
「篠原ぁ、お前さんは加減できないやろ~」
「できますよっ!双介君相手ならっ!」
「いや無理やな~」
「何でですか!?」
俺もそう思う。
望海は若干………………いやかなりの戦闘狂だから加減ができるなんて考えられん。
相手すると怪我再発しそう。
「よろしく頼む、有川」
「……………………ん」
速攻で終わらせたいのが伝わってきた。
「よしよし!なら初めるで~。板倉ぁ!拘束されたらどんな手使ってもえぇ解くの心がけぇ~」
「はい。やってみます!」
「よーい!初め!」
先生の合図で俺は戦闘体勢に入る。
対する有川はまだ入ってない。
「板倉………怪我は?」
「ばっちり完治した」
「あっそう」
「!」
有川が戦闘体勢に入り間合いを責めてくる。
そして軽い右ストレートがきた。
「!?くっ」
初段のパンチはミスリードだったのか避けた所を殴られる。
「ふっ!」
鋭いパンチを繰り出す有川。
素早い。
「ぐはぁっ」
カードもできず食らってしまう。
一撃一撃が重い。
これがAランク武偵の力か。
「ふっ!」
有川は更にパンチのスピードを上げる。
「くぅっ」
畜生、全然見えない。
反撃をする余裕すらもない。
どうにか一発入れれないか。
「………………………終わり」
有川の回し蹴りがきた!
「ふっ…………」
「なっ!?」
何とかかわせたか。
有川は足技が多いと優飛から貰った資料に書いてあった。
だから、決め手は足技だと思いかわしたのだ。
「はぉ……はぁ……」
まぁ、かわせただけなのだが。
でもチャンスだな。
反撃する為、有川に足払らいする。
「ちっ…………………くたばれ板倉!」
俺の足払いを簡単に避けた。
「ぐぁっ!」
有川が飛び上がり俺の首を太ももで絞める。
これ初歩的な事だったか?
「ぐぅ………ぁっ……」
「……………落ちろ」
殺意マシマシじゃないか有川。
マズいどうにかしないと!
どんな手でも…………そうか!
「くっこっの!」
有川の靴を脱がした。
「…………ひゃんっ!?」
そしてそのまま足をこちょばす。
「どうだ……はぁっ……はぁっ」
拘束を解けた隙を見て体勢を整える。
「あちゃ~やってもうたか~」
「双介君…………」
おい何だ?その反応?
周りの人達の空気も凍ってないか?
「スッ〜〜〜……………」
「………」
何となく察した。
たぶん、これ有川の逆鱗に触れた感じだな。
でもデータにはこちょばしが弱点って書いてあったんだ。
「殺す」
何か凄いオーラ出てる様に見える。
怒りの頂点迎えた様な。
髪黄色になりそう。
スーパー○○○人!みたいな!
「マジか…………」
有川が高く飛び上がった。
人間ってこんなに高く飛べるんだな。
「あっ水色……」
軽い現実逃避をしていたら、スカートの中が見えてしまい声に出してしまう。
「そのまま死ね!」
脳天カカト落し!
「グェっ」
綺麗に喰らった俺はその場に崩れ落ちる。
「はぁっ……はぁっ………殺す」
「そこまでや!有川、もうやめぃ見てみぃ綺麗に落ちてるわ」
「双介君!?大丈夫?双介君!」
「板倉~どんな手って言ったが、乙女の逆鱗に触れたらアカンで~。でもまぁナイスガッツや〜。篠原~医務室連れてきぃ」
「はい!双介君!しっかり!まだ死ぬ時ではないよ!姫ちゃん!加減して初日なんだから!」
「うっさい!」
篠原が板倉を抱え医務室に連れて行く。
「他に私の下着見た男子共!………潰す………上級生とか関係ない!」
周りの男子は全力で首を振る。
触らぬ神に祟りなし。
[医務室]
「つっつぅ~」
ここは医務室か流石にわかる。
「双介君起きた?」
「あぁ。望海が運んでくれたのか?」
「そうだよ~。それよりも双介君!姫ちゃんにアレは駄目だよ!どんな手っていっても」
「いやっ………それしか思いつかなかった」
「あぁいう時は後ろ向きに倒れこんで相手にダメージを与えるの!」
「そうなのか」
全く考えつかなかったな。
「それにね強襲科では姫ちゃんに、こちょばしはタブーなんだよ!」
「そうなのか?」
「うん!前に上級生の先輩がからかって、姫ちゃんにこちょばしをしたんだけどね、その場にいた男子全員絞めたの」
「………そうか」
他の人達大丈夫なのか?
何かとんでも無い事をして俺は退場したんだな。
「今日は獅子堂先生がいたから被害は最小限だと思うけど」
「最小限って確定なのか」
「じゃないと姫ちゃん収まらないから」
なるほど、覚えておこう。
優飛、新しいデータが取れたぞ。
それにしても次会うの怖いんだが。
「ちゃんと姫ちゃんに謝るんだよ」
「あっあぁ」
謝っても許してもらえるのか?
有川だぞ?
「それじゃ、私は強襲科に戻って双介君が起きたって報告してくるから、もう少し休んでてね!」
「了解」
望海は医務室から退出する。
………水色か有川もあぁいうのも持ってるんだな。
前目撃してしまった時は黒が多かったな。
「水色か」
「本当に死にたい?」
「有川!?」
「獅子堂に今日の訓練は良いって…………命令で板倉の面倒見に来た」
明らかに不機嫌な有川が言う。
「そうなのか…………」
望海とすれ違ってるよな絶対。
という事は謝れと
「まだ、10人しか絞めてないのに…………」
もう、10人が犠牲に。
俺の所為で申し訳ない。
「……………大丈夫?」
一応心配はしてくれるのか。
「あぁ望海が看病してくれてたからな。それより、有川」
「………何?」
「その…………すまんかった」
「………………」
「有川?」
「何に対して?」
「水色って言ってすまなかった」
「変態………………イチゴ牛乳」
「え?」
「私の気がすむまで毎朝イチゴ牛乳」
「わっわかった」
「ふん…………」
「…………」
沈黙が続く。
「……………気絶しすぎ」
「……そうだな」
俺も最近思ってたよ。
でも気絶はどうしようもないだろ?
「はぁ……これだから……変態は」
「違うと言いたい」
「あっそ」
「たまたまだ…………」
「あっそ…………ムッツリ」
「俺はムッツリでは」
「ムッツリ変態ドスケベ」
「どれも違うぞ!」
「…………………………ふん」
何も言い返せん。
悔しくて泣きそう。
あの頃の俺を憎むぞ。
「………………………………帰える」
「帰るのか?」
「板倉も………獅子堂に言われてるし」
「それ初耳だぞ?有川?」
「今言った………早く支度して………」
「あぁ。わかったよ」
帰り支度をすべく俺と有川は医務室を出た。
帰るね途中心なしか有川の機嫌が直ってるように思えた。
[自宅]
「ただいま」
勿論、望海はまだ帰ってきてない。
「夜飯、流石に作らすのは申し訳ないな」
家事ができない訳ではないので今日は俺が作るとするか。
「オムライスでも作ってやるか」
食材は望海が常に買ってくれてるから十分にある。
望海が帰ってくるの楽しみだな。
帰ってくるまで何かテレビでも見てるとするか。
「ただいま~双ちゃん!ごめんね少し遅くなっちゃった。すぐに夜ご飯の支度するね!」
「お帰り望海、ご飯できてるぞ」
「え?双ちゃんが!?あっ!オムライスだ!」
望海が飛び跳ねた。
小学生かよ。
「ありがとう!双ちゃん!」
望海がとびっきりの笑顔で言う。
「まぁ、たまにだけどな」
こんなに喜んでくれるのなら良かった。
「あっそうだ双ちゃん。単位足りてる?」
「………………単位?」
「その顔もしかして足りてない?」
「いやっ大丈夫なはずだ」
「もう、ちゃんと管理しないと駄目だよっ!」
「すまん。確認して依頼探す」
「よろしい」
明日依頼探ししよう。
こうして今日の一日が終わるのだった。