[自室]
今日は学校が休みの日だ。
しかし、任務を探す為に学校に行かなければならない。
学校のネット掲示板を見ても良いが後手続きが面倒だから俺は直接行く。
「双ちゃんおはよう!朝ご飯できてるよ~」
「おはよう望海。今日は?」
「今日は焼鮭とあさりの味噌汁と蟹の炊き込みご飯だよ~」
「そうか……」
まさかの海鮮づくしだったか。
にしてもまた手のこったのを。
「いつもありがとうな望海」
「え?別に普通だよ~学校行くんだよね?」
「あぁ、そうだ」
「私も一緒に行って良い?」
「別に良いが、任務を探すだけだぞ?」
「うん、わかってるよ~」
「そうか…………いただきます」
物好きなもんだ、掲示板見るだけなんだがな。
「はい、召し上がれ」
俺と望海は朝食を堪能したのだった。
「よし、そろそろ行くか」
<<ピロン>>
「ん?有川からだ」
「姫ちゃん、何だって?」
<学校よる前にカユゥの店。拒否権ないから。>
「だとよ」
「姫ちゃんらしい〜」
[カユゥのお店]
「ついたか…………ん?定休日だぞ?」
「あれ本当だ~」
表ドアには定休日と貼紙がしてある。
おかしいなやっているはずなんだかな。
「いらっしゃネ、ソウスケ、望海ちゃん。こっちヨ」
立ち止まっていると裏口からカユゥが出てくる。
俺達はそのまま裏口から入店した。
「遅い…………望海ちゃんもきたの」
「うん、駄目だった?」
「ん」
「なら良かった〜」
入ってきた早々、有川に遅いと言われる。
普通だと思うが。
「んで、何の様だよ。有川?」
「アンタ単位足りてないんでしょ?」
「いやっべつに足りてない訳ではっ」
「ん」
有川から一枚の紙を渡される。
{ショッピングモールの警備}
必用ランク:E以上
人数:2~4人
報酬:現金
内容:店内の警備
「ほう…………日程は…………今日!?」
時間は15時か今が12時だから後、3時間か。
カユゥの店からだと急いでも一時間かかるか。
「いやそもそも人数が…………」
「ん」
「双ちゃん、私、カユちゃん、姫ちゃんの4人だって」
「マジか」
「望海ちゃんは大丈夫?」
「うん!大丈夫だよ!双ちゃんと一緒に任務するの初めてだね!」
「あぁ…………カユゥも受けるのか?」
「えぇそうよ。何処ぞのお節介に言われてね」
「…………………………誰が?」
「姫以外誰がいるのよ」
カユゥが普通の口調で喋る。
「折角、営業しようとしてたのに姫が双介の為に任務受けたって連絡きて。急遽臨時休業よ」
「言ってない」
「言ったわよ、ツンデレお姫様」
「…………猫かぶり乳女」
「ふんっ負けおしみ?」
「は?何が……」
「胸の大きさよ」
「デカければいい訳……」
「あら、私は形も良いわよ?
」
「………………………………負けてないし」
有川とカユゥが白熱してる。
「ねぇ二人共、私の前で胸の話題?」
「「あっ」」
二人が静かになる。
「どうしたの?二人共」
「板倉、プロテスター買え」
話題を逸らした有川が言う。
「プロテクター?どうしてだ?」
「自分で考えろ」
「今回の任務は私服なのよ。防弾制服じゃないから」
有川の変わりにカユゥが答えてる。
「望海ちゃんある?」
「あるよっ姫ちゃん。カユちゃんの所に!」
「そうね双介のも確かあったはず」
「何で?」
「いちいち突っかからないで」
「…………………………」
「それよりも姫、双介に言う事あるんじゃないかしら?」
「板倉、新しい10話までかえ」
「は?どうしてだよ」
「“デザートイーグル”を使いこなせてないから」
「それもそうだが…………持ち合わせが……」
「板倉でも使えそうな銃がある…………カユゥ」
「はいはい。双介まずは見てくれる?ハンドガンにしては珍しい銃なのよ」
カユゥが一丁の銃を渡す。
「これは?」
「これはね、lMl社の“ジェリコ941”って言って通称“ベビーイーグル”って呼ばれる銃なの」
「ベビーイーグル…………」
何というか良い響きだ。
「しかもこの銃バレルとマガジンを変えるだけで色んな弾が撃てるのよ」
「そんなのがあるのか?凄いな」
「えっと~どう凄いの?」
望海が首を傾げる。
「簡単に言うと鞘を変えるだけで切れ味や性能が変わるって事だな」
双介が昂奮気味に言う。
「へぇ~それは凄いね〜」
「だろ?あっ。でも…………」
「ん?」
有川が聞く。
「いやっ金が…………」
「あるよ、双ちゃん。お金なら心配しないで!こうゆう時の為に貯めてたから!」
「いや、望海」
こんな時にも望海を頼るのは少しばかり悔しい。
「良いんだよ双ちゃん。この先も必用となってくるかもだし、それに双ちゃんがこんなに嬉しそうなんだもん遠慮しないで!」
「ヒモ」
「うるせぇ」
「双介心配しないでそこまで高くないわ」
「そうか……カユゥいくらだ?」
「この子はこれくらいね」
カユゥが電卓で金額を表示してくれた。
「なるほど…………」
少なくともデザートイーグルよりは普通に安いな。
「カユちゃん今払うよ!」
「え?後日でいいわよ。安いって言っても大金に変わりないもの」
「ううん大丈夫だよ。はい」
望海はカバンからお金を出す。
「……………………ん!?」
有川が驚く。
「万が一の為にね」
そうだったのか知らなかった。
「うん丁度ね。双介、弾はどうする?」
「なら、9mmで頼む。」
「わかったわ、そのカスタムにするわね。少し待ってて」
カユゥが工房へ入って行く。
「ありがとう有川」
「……………………別に足手まといにならないでくれれば。着替える」
有川は更衣室へと入っていった。
「望海も本当にありがとうな」
「ううん、気にしないで」
「お待たせ。はい双介」
カユゥがベビーイーグルを渡してくれる。
「これはっ!?」
「好きでしょう?この色」
「あぁ!」
ベビーイーグルは塗装されて居てデザートイーグルの色と同じ漆黒だ。
「カユゥまさか…………」
「双介なら欲しいって言うかなって思って塗装してたのよ」
「試し撃ちしても良いか?まだ時間に余裕あるだろ?」
「えぇ、使い方はわかるわよね?」
「あぁ!」
双介は射撃場に入る。
「男の子だね~ね?カユちゃん?」
「そうね望海ちゃん」
「カユちゃん。ありがと」
「私は好きそうなのを選んだだけよ。でも喜んでくれて良かったわ」
「アイツは?」
「射撃場よ」
「……………………はぁ〜」
「まぁまぁ、姫ちゃん。双ちゃん、喜んでるから。あっ!姫ちゃんの服可愛い!」
「ありがとう」
「あからさまに男受けを狙ってる格好ね」
「………………喧嘩売ってる?」
「別に~。私も着替えてくるわ。望海ちゃんは?」
「私も着替えるよ〜」
カユゥと望海はそれぞれ更衣室に向かった。
「後は板倉だけ………………(あんなに嬉しそうにするなんて)………………良かった」
「ふぅ~。ん?望海とカユゥは?」
「着替えてる…………後はアンタだけ」
「あぁ、すまん。今すぐ着替える」
俺はカユゥの工房へと入って行き着替えをすませる。
「ノーコメントか…………」
「あら?褒めて欲しかったの姫?」
「うっさい」
「素直じゃないわね」
「…………………………胸元空いてる男受け」
「生憎こういうのしかサイズないのよ」
「…………………………あるし」
「あら?そうだったかしら?」
「ちっ…………」
「もう!すぐ喧嘩する!駄目だよ二人共!」
「ん!」
「姫が勝手に突っかかってくるのよ」
「ふ・た・り・と・も!」
「「ごめんなさい」」
「もうっ〜」
「着替え終わったぞ………おぉ…………」
着替え終わった俺が見たのは私服姿の三人だった。
カユゥの服装ヤバイな詳しくは言わんが動く度に凄い揺れてる。
最高じゃないか。
「もう!双ちゃん!すぐそうやってカユちゃんの胸ばっかり!」
「双介のエッチ」
「…………………………変態」
「いやっ俺はだな……」
「………………武器は見えないように。カムフラージュして。」
有川が小型の無線を渡す。
「………………髪に隠れるから大丈夫。ボタンも押さなくていい」
「了解」
皆それぞれ無線などつけ装備を整える。
「双介、予備マガと弾薬よ。今回はサービスしとくわ」
「すまない助かる」
揺れる。
とても揺れる。
「…………双介のえっち」
カユゥが胸元を隠して言った。
「あっいや」
「………………………………っ!」
有川に叩かれる。
「いってぇ…………」
「死ね変態」
「双ちゃんったら…………………………やっぱり大きいのが好きなんだ」
「はぁ…………出発」
「あぁ」
「えぇ」
「うん!」
有川は手下げカバンに銃を入れ、俺はリュックに銃を、カユゥは見た目が扇子なので腰に、望海は刀なので楽器ケースにいれている。
「カユゥ、車」
「はいはい。皆車に乗って」
「はーい!」
カユゥが用意してくれた車に俺達は乗る。
ちなみに助手席に有川、後部座席に俺と望海が乗った。
いよいよ警備任務の開始だ!