お陰様で熱が下がりました。
さて、何と今日で私が投稿を始めてちょうど一ヶ月くらいになるそうですね。
たった一ヶ月で40話程投稿しているのは、我ながら頭おかしい・・・・・・とは思うのですが。
これからも可能な限り進めていきますので、よろしくお願いします。
先を行くベートの後を付いて行けば、広場にフィルヴィスがいた。
彼女はその首にかけるネックレスを手のひらに乗せ、眺めていた。
遠目からも美しさがわかるほどに存在感を放つそれを見る彼女の頬と口元は少し解けていて、目つきも優しい。
レフィーヤがここまでの道中に見ていた鋭い目つきはなりを潜め、まるで恋する乙女のような表情を浮かべる彼女に、先程噂話を聞いたばかりの少女は何と声をかければいいのか分からない。
───が、ベートは違った。
「よお、陰険エルフ」
「・・・・・・貴様か。情報収集は終わったか?」
隠すかのように──或いは守るかのようにネックレスを胸元へと仕舞う彼女は、それまで浮かべていた微笑みが嘘のように消え、ベートを睨んだ。
それを見てもベートは嘲笑を止めず、むしろより深くなっていく。
「てめえの話はある程度聞いた。──ざまぁーねぇな。自分たちの力量すら見れねえ癖にてめえらは戦って、てめえを残して全滅。彼我の実力差も分からねえのに、なんでまだ冒険者やってんだ?」
「べ、ベートさんっ!!」
まるで人の傷口を抉るかのように詰るベートに、レフィーヤは声を張り上げる。
───しかし、できることはそれだけ。
ある意味では正論にすら聞こえるベートの言葉に対する反論を、レフィーヤは持ち合わせていなかった。
例え言えることがあったとしても、それはあくまで『感情論』。
ベートの『冒険者としての正論』に、真っ向から立ち向かえるような種類のものではない。
それでも、と声を上げようとするレフィーヤとは裏腹に──フィルヴィスは、静かに影のある笑みを浮かべた。
「確かにな」
一利ある、とベートの詰りを受け入れ、フィルヴィスは納得を示した。
「私はあの日、死に損ねた。ファミリアの先達を失い、その後に戦いに明け暮れるようになった私を見て『死妖精』などと呼ぶ者たちがいることも知っている」
自嘲するかのように語る彼女に、レフィーヤは何も言ってあげられない。
少女には、彼女の心の内は分からない。
同じような状況になったとして、自分が何をするのかが分からない。
何も言えない自分に少女が絶望し、顔も俯く中、「だが──」とフィルヴィスは続ける。
「そんな私にも、待ってくれている者がいる」
ハッとして、レフィーヤは顔を上げた。
その目には、何処か愛おしそうな顔をしたまま胸元──先程のネックレスのあるであろう位置を撫でる彼女の姿があった。
「私が冒険者を続ける理由など、その者を守れる程に強くなる以外にない。先達の時と同じことにならないように」
強い意思を秘めた目で、彼女は睨み返した。
それを見たベートは、少し不愉快そうに頬を顰め。
やがて興味をなくしたかのように、鼻を鳴らしながら去っていった。
方向を見るに、次の階層への道を歩いて行ったようだ。
「フィルヴィスさんは、強い人なんですね」
「そんなことはない。私はまだLv4だ」
「そういうことじゃないんですけど・・・・・・」と溢しつつ、彼女は強い人なんだな、と。
レフィーヤは、フィルヴィスに尊敬の念を覚えていた。
そして、同時に思った。
───もしかしたら、今なら恋バナで距離を縮められるのではないか?と。
先ほどの流れで、あのネックレスが恋人、ないし想い人からの贈り物であることは明白。
なら、それを起点に仲良くなれるかも?と考えてレフィーヤは話題を振った。
───その先に広がるのが、『深淵』であることなど知らずに。
「もしかして、さっきのネックレスってフィルヴィスさんの好きな人からの贈り物なんですか?凄く嬉しそうな顔をしてましたけど!」
先程までは沈んでいた心が、今は浮かれていることがよくわかるほどに明るく、興奮した様子でレフィーヤは聞いた。
───通常時の彼女であれば気付いたであろう、フィルヴィスの暗い目を見ながら。
「ああ・・・・・・・・・・・・私の、夫からの贈り物だ」
「─────フィルヴィスさん、結婚してたんですか!!??」
「ああ。・・・・・・実は私が24階層に行くのは、『義孫』の迎えだからなんだ」
「孫!!??その体で!!??!!??」
ふふふ、と嬉しそうに笑いながら語るフィルヴィスに、レフィーヤは顎が外れそうなほどに口を開きながら、驚きの声を──むしろ咆哮が近いかもしれないが──あげまくる。
そもそも自分とそんなに歳は離れてなさそう、と思っていたら孫がいる──違います──経産婦(?)らしいフィルヴィス。
(一体どんな魔法を使ったらこんなに若々しくなるんですか!?そもそも、フィルヴィスさんは一体何歳なんですか!!?!?!)
内心で悲鳴に近い叫び声を上げ、フィルヴィスの齢が気になる少女を他所に。
彼女は次々と思い出──所謂存在しない記憶──を語り出す。
「私と夫の間にはとても綺麗で、自慢の娘がいるのだが・・・・・・とても反抗期が長い子でな。夫はともかく、私は未だに嫌われているんだ」
「へ、へぇ・・・・・・」
───無論、そんな事実は存在しない。
反抗期云々以前に、娘も、結婚自体も、という意味で。
けれど、それを否定できる存在などこの場に居なく。
少女は本当にフィルヴィスが『既婚者』で『経産婦』、かつ『孫すら居る』ということを信じた。
それでも当初の目論見通りに距離が縮まったのは、不幸中の幸い、というものだろうか。
気になることはありつつも、レフィーヤは純粋に友人と呼べる存在ができたことを喜んだ。
───実際はそんな事実は存在せず、彼女の妄想と夫と言われる存在が語ったことのある義娘の話を組み合わせた『存在しない記憶』である、ということも知らずに。
────
───『大樹の迷宮』。
19階層から24階層の別名であり、その特徴を言い表したもの。
雄大な自然世界が広がっており、人々よりも高くそびえ立つ木々や植物がところ狭しと立ち並び、自然の脅威を教え込むかのように冒険者たちへと牙を剥く。
出てくるモンスターも動物や昆虫が主で、状態異常──特に毒──を扱うモンスター、さらには罠も増える。
そんな場所に、彼ら──ベル達は足を踏み入れていた。
24階層へと早々に到達した彼らは、食料庫へと向かう道を進む真っ最中だった。
「・・・・・・本当に大丈夫なのですか、ベル・クラネル」
「はい。もう回復魔法を使ったから痛みはないですし・・・・・・僕のせいで遅れたんですよね?なら、早くいきましょう」
アスフィがベルを気遣う。
そんな気遣いを大丈夫だ、と遠慮する彼の身体と服は、少しだけ埃や血で汚れていた。
彼がそうなったのは、ここへ来る前───リヴィラの街で、逆恨みをした冒険者達から暴行や罵倒を受けたためだ。
治療をする彼に対しての蛮行に、見つけた皆は止めようとしたが。
『気にしないでください。僕なんかでよかったら、貴方達の話を聞きますから』
そう言って真っ向から冒険者達からの蛮行を受け止めた彼は、今も何ともないかのように振る舞っている。
年上として彼を気遣ってはいるのだが、それでも少年は中々の強情で。
気遣いを受け取らずに、むしろ状況を気にするかのように先を急かす。
彼の言い分を完全には否定できないアスフィは、そのまま中衛──指揮──の位置へと戻っていく。
これまでのモンスターの遭遇の際、その殆どがアスフィ達【ヘルメス・ファミリア】が受け持っており、現在のベルとアイズはやることがない状態だった。
脅威の連携力や統率力をもつアスフィ達がそれを十全に発揮し、次々とモンスターを殲滅する中。少年は未だに残っている『ズレ』をどうするか、と考える。
(可能ならすぐにでも直したいんだけど・・・・・・)
本来なら直し終わっていたはずの『ズレ』は、黒衣の人物からの急な冒険者依頼を受けてからはアイズが共にいるため、殆ど戦闘と言える戦闘が存在しなかった。
故に『ズレ』が放置され、さらには【ヘルメス・ファミリア】も予想以上に連携力が高く、そもそものモンスターとの接敵自体が少ない。
そのため、ベルは戦闘と言える戦闘が何もないままここまで来ていた。
せめて食料庫に着く前に直したい、と考えていると───
「アスフィ!前方から敵大型が複数!多いぞ!!」
「左通路からも飛行音3!接触まで20!!」
───前衛のファルガーと、中衛のホセという獣人二人が、モンスターの接近に気づく。
その報せを受け、すぐにでも戦闘態勢に入ろうとするアスフィに、ベルは『お願い』する。
「すみません、一度だけでも前衛をさせてくれませんか?」
「・・・・・・貴方が、ですか?」
突然の申し出に、アスフィは懐疑的な目を向ける。
それに怯むことなく、ベルは『願い』の理由を説明する。
「その、実はまだ『ズレ』が直ってなくて・・・・・・今後食料庫に行くなら、流石に直しておきたいんです」
駄目ですか?と告げられたことを、アスフィは考える。
ベルの戦い方や強さについては一度見ている彼女ではあるが、それでも完全に見たとは言えない。
ならば、ここは調整とともに見るのも一興───だが。
(そもそも、彼の『ズレ』とは一体・・・・・・?前に見たときはそのような雰囲気など一切なかったはず・・・・・・)
疑問には思いつつも、アスフィは了承した。
今後に待ち受けるものが何か分からない以上、不安要素は少しでも無くしたほうがいい、という判断だ。
そうこうしている内に、現れたモンスター達。
前方からはバグ・ベアーが六体にバトルボアが一体、上空からはガン・リベルラが三体。
三M程の大きさの熊型、バグ・ベアー。
『素早いミノタウロス』とも言われ、力と耐久が牛よりも低い代わりに足が速い。
バトルボアは猪型のモンスター。
二Mもの巨体を生かした突進は、上級冒険者であろうと致命傷は免れない。
ガン・リベルラは蜻蛉型。
素早く空中を飛ぶ彼らに対し、地上で戦う冒険者は後手に回る。
それならまだしも、ガン・リベルラは体内で金属製の弾丸を作り、それで撃ち殺して来るのだ。
遠距離砲撃手段を持たない者からすれば、まさに天敵とも言える存在。
そんな存在たちを前に、【ヘルメス・ファミリア】は陣形を組んだ。
前衛が盾や大盾を持ってバグ・ベアー達を阻み、後衛が炎系の詠唱及び道具の用意、そして中衛がガン・リベルラの撃破。
アイズはアスフィの命により静観し、少年は本人の希望で
「本当に大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
心配そうに少年を見遣るファルガーを他所に、ベルは自身の得物──短杖とロングナイフをそれぞれ左右の腰から抜き、構える。
そして「【ファイアボルト】」、と少年が呟くと、純白の魔法円が
「───は?」
「───え?」
少年から
二人が記憶する少年は『魔導』を持たないはず。
アイズはレフィーヤ達から聞いた話で、アスフィはその目で、それぞれ確認済みだ。
それなのに、目の前の彼は『魔導』の証である『魔法円』を出した。
まるで『魔導』を発現させるスキルを得たか、あるいはランクアップでもしたかのように。
以前の彼を知らない他の【ヘルメス・ファミリア】の面々は二人とは異なり、どちらかと言えば『無詠唱』で現れた付与魔法自体に驚いていた。
魔法円が現れたこともそうなのだが、それ以前に
炎雷が少年の姿を隠してしまうのでは、と思うほどに吹き荒れる中。
件の彼はそのまま剣を腰だめに構え、まさに走り出す直前のように前傾姿勢となり。
───姿が、消えた。
「───消えた?」
誰かのつぶやきが漏れる中。
ベルを見失わなかった二人──アイズとアスフィは、その速さに驚愕する。
雷による身体能力の上昇、そして足元の炎の爆発による加速。
二つの加速手段による速度は、二人の目には
無論、彼の言う『ズレ』の影響か、少し力加減を誤り地面は抉れすぎているし、何より一歩目で接近しすぎてもいたが。
それでも二歩、三歩と続く度にそれが修正され、最適化されていく。
アイズは彼の付与魔法の性質を、自身の付与魔法のそれと比べていた。
(多分、防御力は私の付与魔法の方がある。でも───)
───攻撃性という点では、彼の持つもののほうが優れている。
詠唱がないが故に出力が低い、ということを加味しても、ベルの付与魔法はそういう性質を持つとアイズは分析した。
先ほども挙げた二種類の加速による速さに、さらには攻撃時の威力向上の効果がある炎雷。
勿論、欠点はある。
先も挙げたように『詠唱がない』故の出力不足もそうだが、攻防一体と謳われるアイズの風は防御面も優れているが、彼の場合はそうではない点等が筆頭だろうか。
それでも、アイズの風以上に一撃離脱に向いていると言えるそれを見て、アイズは少し羨んだ。
勿論、すぐに『今度私の風の凄さを見せよう』、と先輩冒険者の意地(?)のようなものを発揮してフンス、としていたが。
視線の先にいる少年は、まずはバトルボアの元へと向かう。
はたから見ても少年の方が速いと言える一人と一匹の戦闘は、すぐに決着が付いた。
自身の間合いに入り込んだ、と判断した少年は、右手に握るロングナイフを逆手に持ち、そのまま自身から見て猪の左側へと跳びながら、ナイフで横一文字に斬りつける。
ナイフを振るう力と動体視力を雷で強化しながら、突撃してくる猪型の力を利用して通常以上にナイフが深々と猪へと突き刺さる。
さらには、その手に握るナイフと炎雷は
「───バースト!!」
二秒の蓄力によって強化された炎雷。
深々と突き刺さったナイフを起点に炎雷の爆発が発生し、猪型の顔が
深刻なダメージを受けた猪は、その巨体をすぐに灰へと変える。
「───次!!」
敵を倒したことに喜ぶこともせず、そのまま爆発の勢いを利用して、隣にいたバグ・ベアーの胸元へと斬りかかる。
ベルの速さを前に、自身へと迫る危険を認識することもできないまま。熊型は、二回もの回転切りをその身に受けた。
同じ箇所を連続で切られた熊型の胸元は、その奥にある『魔石』をむき出しにした。
それを確認すると、反復横跳びをするかのように今度は逆方向へと跳び、ナイフを順手に持ち替えながら『魔石』へと突き刺し、再び爆発させる。
それによって魔石が砕け、熊型の存在を灰へと変える。
まさに兎の如く跳ね回りながらバトルボアとバグ・ベアーを一体ずつ倒した少年は、残りのバグ・ベアーも流れるように斬り伏せた。
盾を構えていた前衛の仕事を全て奪い、前方のモンスターが全て消えたことで、ようやく少年は止まった。
トン、というブーツの靴音を響かせながら着地したベルは、そのまま自身の左手に握る短杖を上空へと向けた。
指す先には、中衛が担当する蜻蛉──ガン・リベルラの姿が。
悠々自適に空を飛ぶ姿は、未だ中衛の短弓や鞭が間合いに入っていないからだろう、余裕に満ち溢れている。
───故に、その油断を狩れる。
「───バレット」
呟いた途端、彼が握る短杖から
「まさか」、という誰かの呟きを置き、およそ十秒程の蓄力を受けた『炎雷の玉』が、同時に三つ射出された。
それらは一切の減速もなく、蜻蛉型の元へと真っ直ぐに飛んで行く。
勿論それを前にして黙って受けるほど、ガン・リベルラは甘くない。
すぐに当たらない方へと移動しようとし───
「サンダー」
『─────ギ?───ギギィィィギィァ!!??』
───三条の稲妻が炎雷よりも速く過ぎ去り、ガン・リベルラの身体を痺れさせる。
一瞬とは言え身体を硬直させた蜻蛉に、炎雷の玉が着弾。
蜻蛉を中心にして炎雷が吹き荒れ、その肉体を蹂躙する。
不快なまでの金切り声を上げながら、蜻蛉は堕ちる。落下している最中にも、炎の熱によって外骨格が燃え、雷によって体内が焦げる。
そんなものに、いくらモンスターでも耐えられるわけがなく。
ガン・リベルラは、そのまま地面に触れることすらなく、姿を灰へと変えた。
シーーン、と。
後に残ったのは、モンスターの灰と、固まる少年以外の者たち。
残心を解いた彼が「ふぅ」、とため息をつきつつ炎雷を消せば、皆がようやく口を開いた。
「見えた?」「いいや、駄目だ。早すぎる」「そもそも強すぎない?本当にLv2?」「治療師であることすら怪しい」「魔法剣士・・・・って言ってたし、そうと言えなくもないけど・・・・・・これはもっと違うやつなんじゃ・・・・・・」「そもそも俺達構える必要無かったな」「わ、私、要らない子ないんじゃ・・・・・・」「お、落ち着いて、メリル・・・・・・」「こいつヤバい」
「え、えっと・・・・・・?」
皆が口々に先程無双した少年への評価を下す中。
アスフィは自身の『疑問』を解消するため、質問をする。
「ベル・クラネル。貴方、
「?はい、しましたよ。今の僕はLv3です」
なんで今更そんな事を聞くんだろう?と思う彼を他所に、【ヘルメス・ファミリア】はさらに自分たちの少年への評価を書き換える。
───主に、治療師の癖に前線に立てる奴、という方向で。
そんな彼らに反し、アスフィはよくよく考えれば当然か、と納得する。
アスフィは最後の方は(眠気が)限界を超えたことで眠ってしまったために、見た訳では無いが・・・・・・それでも、主神からベルが起こした『偉業』──そして支払ったであろう『代償』について聞いた。
まさに英雄譚に記された『英雄』の如き『偉業』を成した少年が───情報が本当なら、一ヶ月でLv2になった彼が。
『アンタレス』を『矢』を使わずに倒し、さらには女神アルテミスを助け出したのなら。それは文字通り大いなる『偉業』と言える。
それこそ、ランクアップすら可能になるほどに。
(ありえないだろう、と考えから除外してましたが・・・・・・しかし、こうして目の当たりにした以上は仕方がありません。受け入れて作戦に組み込みましょう)
取り乱すことがないように冷静に分析しつつ、少年の立ち位置に迷う。
彼の動きや強さを考えれば、可能なら前・中衛にも置きたい。
けれど、そこで『状況に合わせて範囲を変更できる治療師』であることが、足を引っ張る。
高速戦闘時における回復を担う者が前線に出ては本末転倒──けれど、彼の強さは【ヘルメス・ファミリア】から見ても上澄み───
(いっそ、彼が複数人いれば簡単なのですが・・・・・・)
───結局。
悩んだ末に、他と比べると薄い後衛で『回復魔法』だけでなく『遠距離攻撃』を担当してもらうことにし。
アスフィ達は、今度こそ食料庫へと向かって行った。
尚───
「どうしたら、そんなに早くランクアップできるの?」
「え、えと・・・・・・人助けをしてたら?」
アイズは何もすることがない状況を利用して、ベルからランクアップの秘訣のようなものを聞きだそうとしていたが。
突然振られた質問に困惑しながら出した答えが、まさか"ベルにとっては最適解"であることなど、この場の誰も──ベル自身も──思わず。
アイズは「なるほど・・・・・・?」と首を傾げながらも、参考にしよう、と脳内のメモ帳に書き記す。
先程までも特異の目で見られていたが、それ以上の視線の嵐に包まれながら。
少年は、食料庫への道を歩いた。
※ お義祖父ちゃんの話題や本人がいなければ、フィルヴィスさんは普通の態度になります。
逆に言えば、お義祖父ちゃん関係でだけ様子がおかしくなります。
・・・・・・責任を負う者について、話したことがありましたね。お義祖父ちゃん?
◯ベル君の強さ
・特に敏捷と魔力はLv3になったばかりでも同位の中位程はある(貯金のお陰)
・炎雷ありだとLv4にすら届く
・実は一番低い数値は力
・そもそも付与魔法という性質上、魔力含め全てが上がりやすいベル君と相性・・・・・・相性?がいい
悩みましたがこんなものかな、と。
やり過ぎな気もしますが、ちゃんと敵が強すぎてこれでも死にそうと言いますか・・・・・・上位勢とか才能溢れる強者には劣ると言いますか・・・・・・。