機動戦士ガンダム:残響   作:片蔵清優

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■観測ログ

■対象

 

ブライト・ノア

 

 

U.C.0060生。

 

 

男性。

 

 

地球連邦軍所属。

 

 

最終階級は大佐。

 

 

一年戦争時、

強襲揚陸艦ホワイトベース艦長を務める。

 

 

当時十九歳。

 

 

士官学校卒業直後という異例の状況下で、

実戦艦の指揮権を引き継いだ。

 

 

以後。

 

 

一年戦争。

 

 

グリプス戦役。

 

 

第一次ネオ・ジオン戦争。

 

 

第二次ネオ・ジオン戦争。

 

 

宇宙世紀主要戦争のほぼ全てへ関与。

 

 

数多くの英雄。

 

 

数多くのニュータイプ。

 

 

数多くの戦場を見届けている。

 

 

特筆すべき能力は存在しない。

 

 

強力なニュータイプでもない。

 

 

卓越した操縦士でもない。

 

 

だが。

 

 

彼は常にそこにいた。

 

 

戦争の中心に。

 

 

歴史の転換点に。

 

 

そして。

 

 

帰るべき場所として。

 

 

 

U.C.0093。

 

 

第二次ネオ・ジオン戦争終結。

 

 

アクシズ・ショック発生。

 

 

アムロ・レイ行方不明。

 

 

シャア・アズナブル行方不明。

 

 

世界は奇跡と呼ばれる現象を観測した。

 

 

だが。

 

 

ブライト・ノアは、

それを奇跡とは呼ばなかった。

 

 

人が願い。

 

人が支え。

 

人が選んだ結果であると理解していたからである。

 

 

その後も連邦軍に残留。

 

 

ロンド・ベル隊司令として活動を継続。

 

 

数多くの後進を育成。

 

 

数多くの戦後処理に関与した。

 

 

しかし。

 

 

現在。

 

 

対象は未接続領域中心部にて確認されている。

 

 

通常であれば、

存在定義の崩壊が発生していてもおかしくない深度である。

 

 

にも関わらず。

 

 

対象の存在情報は極めて安定している。

 

 

原因不明。

 

 

現時点で確認されているレヴナント群とも、

類似性は認められない。

 

 

むしろ逆である。

 

 

周囲構造の方が、

対象を基準として安定している兆候を確認。

 

 

 

■状態

 

未接続領域中心部にて確認。

 

 

深層干渉を受けながらも、

存在定義安定。

 

 

レヴナント侵食率低。

 

 

観測崩壊現象なし。

 

 

異常な安定性を維持。

 

 

■追記

 

観測領域側ではなく、

“現実側基準点”

として機能している可能性あり。

 

 

対象周辺では、

観測構造そのものの安定化傾向を確認。

 

 

戦場構造。

 

記録構造。

 

観測構造。

 

 

その全てが、

対象を中心として収束している。

 

 

現時点では理由不明。

 

 

ただし。

 

 

対象が歴史上、

常に「帰還地点」として機能していた事実との関連性が指摘されている。

 

 

■追加観測

 

記録核内部にて、

戦場構造の一時停止を確認。

 

 

原因不明。

 

 

現在、

“人間側基準点”

との関連性を解析中。

 

 

なお。

 

 

複数の観測記録において、

 

「ブライト・ノアが存在する限り、

完全な崩壊は発生しない」

 

との共通傾向を確認。

 

 

偶然である可能性は低い。

 

 

解析継続中。

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