外縁宙域。
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二つの現実は、
まだ壊れていない。
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だが、
それは“安定”ではなかった。
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■均衡ではなく、摩擦の継続
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フィロメラガンダムが揺れる。
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サイコフレームは、
赤と白を同時維持したまま脈動していた。
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だが。
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その境界へ、
微細な“ノイズ”が走る。
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白でもない。
赤でもない。
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“欠けた色”。
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■レイジ
「……まだ分かれてる」
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その瞬間。
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艦内警報。
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■■■■■■■■■■
「第3層座標、欠損」
「外部ユニット、消失」
■■■■■■■■■■
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■レイジ
「……は?」
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⸻
■ミライ・ノア
「今の……通信じゃない!」
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モニターを見つめたまま、
顔色が変わる。
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■ミライ・ノア
「存在データが……
抜けた!」
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■セラーナ・カーン
「違う」
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低い声。
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■セラーナ・カーン
「“消された”のよ」
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ジョブ・ジョンが、
静かに目を細める。
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■ジョブ・ジョン
「来たな」
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一拍。
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■ジョブ・ジョン
「観測じゃない」
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■ジョブ・ジョン
「開始だ」
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外縁宙域。
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空間が、
薄く“剥がれる”。
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まるで。
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世界の表面だけが、
削られていく。
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その瞬間——
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■ジム隊(層A)
一機、消失。
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爆発なし。
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残骸なし。
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最初から、
そこに存在しなかったように消える。
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■レイジ
「……おい」
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■レイジ
「今の……
どこ行った……?」
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■セラーナ・カーン
「記録ごと抜けてる」
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モニターの一部が、
白く欠ける。
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■セラーナ・カーン
「戦闘じゃない……」
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■セラーナ・カーン
「“欠落”よ」
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■アマテラス艦橋
モニター上に、
異常空白領域が発生する。
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■ミライ・ノア
「観測ログに空白が……!」
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「そこだけ……
“存在してない”!」
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■ギラ・ドーガ(層B)
静止状態のまま、
一機消失。
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今度は、
戦闘中ですらない。
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ただ。
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“優先順位から外された”
ように消える。
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■レイジ
「動いてねぇのに……!」
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■レイジ
「なんで消えるんだよ!!」
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■シャア残響
『見えるな』
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■アムロ残響
『始まった』
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だが。
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今の声は、
“過去”ではない。
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もっと近い。
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もっと、
現在へ寄ってきている。
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■セイラ・マス(干渉)
「……もう、
削り始めている」
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地球。
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白い館。
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窓の向こうで、
海が静かに揺れていた。
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セイラは、
遠い宇宙を見つめている。
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見えている訳ではない。
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だが。
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確かに感じていた。
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何かが始まった事を。
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■少女
「お母様……?」
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セイラが振り返る。
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そこには少女が立っていた。
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その表情には、
隠しきれない不安が浮かんでいる。
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■マルク・ハインツ
「お嬢様」
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静かな声。
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だが。
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マルク自身も、
事態の変化を感じていた。
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■少女
「レイジが……?」
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セイラは答えない。
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答えられない。
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まだ遠すぎる。
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まだ届かない。
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だが。
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確かな事があった。
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■セイラ・マス
「急がないと」
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少女が息を呑む。
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■少女
「私も行く」
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■マルク・ハインツ
「お嬢様」
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即座だった。
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■マルク・ハインツ
「危険です」
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■少女
「分かってる」
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一拍。
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■少女
「でも」
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「レイジが呼んでる」
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沈黙。
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マルクは言葉を失う。
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セイラは、
ただ少女を見つめていた。
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■セイラ・マス
「そうね」
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少女が顔を上げる。
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■セイラ・マス
「迎えに行きましょう」
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風が吹く。
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遠い宇宙。
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届かない場所。
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そこではもう。
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何かが削られ始めていた。
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■レイジ
「またこの声……!」
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■ジョブ・ジョン
「違う」
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小さく首を振る。
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■ジョブ・ジョン
「今のは“中”だ」
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■ミライ・ノア
「中……?」
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■セラーナ・カーン
「外部じゃない」
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一拍。
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■セラーナ・カーン
「戦場そのものが、
侵入されてる」
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ブライト領域。
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拘束艦体が、
わずかに軋む。
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空間負荷が、
急速に上昇していた。
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■ブライト・ノア
「……やはりか」
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■レイジ
「ブライトさん!」
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■レイジ
「何が起きてるんだよ!!」
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■ブライト・ノア
「現実が、
“選別”を始めている」
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■レイジ
「選別って……
誰をだよ」
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■核
沈黙。
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だがその沈黙は、
明確な“判断”を含んでいた。
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■シャア残響
『残すか』
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■アムロ残響
『消すか』
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■レイジ
「ふざけんな……!」
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■レイジ
「そんなの、
勝手に決めんな!!」
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外縁宙域。
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空間が、
一瞬だけ停止する。
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時間ではない。
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“認識”が止まる。
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そして次の瞬間。
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■ジム・コマンド(層A)
消失。
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今度は、
戦闘直前。
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引き金を引く前に、
存在そのものが消える。
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■ミライ・ノア
「また……!」
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「間引かれてる……!」
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■セラーナ・カーン
「違う」
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低く否定する。
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■セラーナ・カーン
「“存在の優先順位”を
決められてる」
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■ジョブ・ジョン
「侵食じゃない」
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空間の奥。
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まだ名前を持たない“影”。
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だが。
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もう、
“見ているだけ”ではない。
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■ジョブ・ジョン
「意思だ」
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■レイジ
「……来てる」
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■ブライト
「いいか、レイジ」
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■レイジ
「なんですか」
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■ブライト・ノア
「これは戦争じゃない」
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一拍。
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■ブライト・ノア
「“削除だ”」
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■レイジ
「削除……?」
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微小ノイズ。
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アマテラス艦内通信が、
一瞬だけ乱れる。
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⸻
■ミライ・ノア
「今、消えたの……
何機目……?」
⸻
沈黙。
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誰も答えられない。
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記録だけではない。
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認識そのものが、
削れている。
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⸻
■核
わずかに反応。
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■“選別継続”
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フィロメラのサイコフレームへ、
黒いノイズが混ざる。
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白。
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赤。
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そして。
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“欠落”。
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『外部干渉:侵入確定』
『戦場層:局所欠損進行』
『存在ログ:削除発生』
『レヴナント:選別フェーズ』