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2020.04.01 22:30 UTC / アイスランド・シンクヴェトリル国立公園 視点:レゼフィル
地面が呼吸している。
そんな錯覚を覚えたのは、ここに着いた直後だった。
大地がゆっくりと膨らみ、収縮しているかのように……その裂け目からは微かな蒸気が昇り、仄かに魔力の匂いを帯びていた。
プレートの割れ目。大陸と大陸の狭間。
「世界の継ぎ目」――かつて一部の魔術師は、この場所をそう呼んでいたらしい。
あたし達がやってきたのは「シンクヴェトリル国立公園」という場所だった。
魔術にはあまり詳しくないけれど、それでもこの神秘的な土地がサーヴァントたちの傷を癒すのに最適だということは直感的にわかる。
ランサーとの戦いはとても過酷なものだった。
竜種である彼らの回復速度は目を見張るものがあるが、それでも限界はある。
実際、マスターであるあたし達をあの「攪拌」から庇い続けてくれていたのだ。
気候はアルヴェイル向けの寒冷さだったが、アーチャーの力があれば問題ない。
実際、暑いのが苦手なアルヴェイルに合わせてここを選んだのだろう。
あたしとアーチャーは、高台で風を浴びながら魔力の回復に努めていた。
下の方では、セイバーが地面に寝そべっている。まるで岩山が一つ増えたかのように景色と一体化していた。
一方、アルヴェイルは大地の裂け目……「ギャオ」に満たされた水の中を泳いでいた。
その水は透き通るような透明さで、底まで見通すことができるほど。氷河の水が地下の火山岩を30〜100年かけてろ過されたものであるため、透明度が100メートルを超えることもあるらしい。
後で感想を聞いたところ、「自分以外に生き物が全然いなかった」とのこと。
アーチャー曰く、極端に澄んでいる水ということは「栄養分が極めて少ない水である」。しかも2〜4℃の極めて冷たい水なので、生物が定住するには厳しい環境なのだとか。
その中を悠々と泳げるのは、寒冷地に適応したペンギンならではだ。
彼が普段泳ぐ南極の海はおよそ-2~2℃。むしろ暖かいほどだろう。
それに、アルヴェイルとしては「外敵に怯える必要のない遊泳」という経験は貴重なのではないか。アーチャーはそう言っていた。
子育てのために必死に餌を探す必要もなければ、恐ろしい海獣から逃げる必要もない。
――ただ泳ぐだけ。
それは、彼らにとって最も贅沢な自由なのかもしれない。
そうしていると、アルヴェイルの優雅な泳ぎに触発されたのか、ダルグレインがふらりと水辺に近付いた。
前足で水に触れた瞬間、ひやりとした感触に顔を顰め……そのまま引き返そうとした、まさにその時だった。
足元の岩が、あっけなく崩れ落ちたのだ。
「うぉあああああああああ!? 冷たッ……あああああああああ!?」
見事なまでの溺れっぷりだった。
いくらダルグレインが重厚な毛皮に覆われているといっても、それは冷水に対処できるようにできていない。水中ではその断熱性は大幅に落ちることになる。
一方、ペンギンの羽毛は密に生えており、空気をたっぷり含むことで断熱を果たす上に防水性が高いので、体が直接濡れないようになっている。
しかも分厚い皮下脂肪によって体温を逃さず保温できる――なんて解説している場合かアーチャーッ!!
アルヴェイルもそれに気付き、慌ててそちらに向かっていく。
いや、申し訳ないけどその翼で何ができるのよ!?
……なんて慌てていると、突如水面が爆発したように盛り上がる。
水面から伸び上がった水流――それはまるで蛇の首のようにうねりながら、ダルグレインを咥えるように持ち上げ、地上に叩き落とした。
事態に気づいたセイバーも急いで駆けつけ、小さなブレスで火を起こしてダルグレインを温める。
だが、あの水流は一体……と思っていると、いつの間にかセイバーの近くに黒い人影が立っていた。
ランサー戦でも見た、長い黒髪に紫の和服姿。アサシンだった。
「うおッ、何故お前がここに……!? いやそれより、まずはダルグレインを助けてくれたことには感謝するぜ……!」
セイバーも火を維持しつつ驚き、そして礼を言った。
前から思っていたが、あの見た目に反して結構器用だし、丁寧な騎士だ。
「……感謝するなら、私のマスターに。面倒だったけど、この子が助けろって言うから」
アサシンが髪に付いていた装飾品を外すと、なんとそれは白い猫になって地面に降り立った。
……というより、猫は「最初からそこにいたのに気付けなかった」というようだった。
「年季の入った礼装だ。櫛として対象を身につけることで姿を誤魔化しつつ身を守る仕組みか。それをお前が持つとは面白い符号であるな、アサシン」
アーチャーはそう言いながらも全く変わらない仏頂面である。
「……やっぱり出てこなければよかったわ。宝具も使っていないのに真名が割れたようなものじゃないの」
「前提条件が絞られている以上、これまでの情報を合わせれば推理はできる。――言わせてもらうならば、和装の蛇かつ“櫛”に纏わる神霊の時点で、分かる者は分かる。格好を変えぬ方が悪い」
「うわー、青い中華風の龍なんて一切隠す気の無い奴に言われたくないわ」
「お前ら何か因縁でもあるのか……?」
「無い」「無いわ」
「あっそう……」
何故かバチバチしているアサシンとアーチャー、それを横目に炎を維持するセイバー。
……ちなみにアルヴェイルは焦って勢いよく水中から地上に飛び出したはいいものの、思ったより遠くに行ってしまったため、ようやく歩いて合流してきた。
「無敵でぶつかったら、ダルグレインを水の外に弾けるかと思って……」
「それで貴重な無敵を消費するつもりだったの!?」
「そ、そうだけど……そうするしかない、と思って」
なんて優しい奴。いつか痛い目に遭いそうで怖いわ。
そのとき、炎のまわりにもう一つ気配が近づいてきた。
アサシンのマスターである、白い猫。
少しこちらを警戒していたが、寒さに勝てなかったのか……彼女はそっと炎の近くに腰を下ろす。
「んで、あなたの名前は? あたしはレゼフィル。こっちの黒いのはアルヴェイル。そっちで震えてるのはダルグレイン」
挨拶に対し、少し間を置いて返答が返ってくる。
「……私はユキネ。前の戦いではアサシンが地下にいる間みんなが上で頑張ってくれてたらしいし、会ってお礼を言いたかったの」
「おお、これはどうもご丁寧に……」
ユキネが頭を下げたのに対して、セイバーも礼を返す。
「あと、ずっと聞きたかったんだけど。アサシンはランサーの宝具に巻き込まれないよう全力で逃げてたけど、セイバーたちはどうやってあれを耐えたの?」
ユキネの直球すぎる質問に吹きそうになる。
でも、言われてみればそうだ。それにセイバーはともかく、アルヴェイルはどうして無事だったのだろう。
「い、いやあのなあ……」
……キラキラとした瞳に見上げられて、セイバーも中々に困っている。
顔を逸らそうにも、横からは無言のアサシンの視線が突き刺さっていた。
「あ、確かに俺もそれは気になる」
――まさかの方向からの追撃。
「なんでアンタが知らないのよ、アルヴェイル」
「だって、セイバーの宝具はライダーに奪われてたんだろ? 回復したって言ってたけど、それでランサーの宝具を耐えられるものなのか?」
……言われてみればそうだった。彼も思ったよりちゃんと考え、成長している。
それは喜ばしいことではあるのかもしれないが、最後には敵対するのだと考えると……難しい。
最終的に、観念してセイバーは話し始めた。
曰く――彼の宝具、
真名解放時には彼のみならず、彼の甲羅を中心とした範囲の物理・魔術的攻撃を完全に無効化することができる。マスターを守れるのはそういうことだ。
更に、セイバーのスキル【不屈の護獣】は、セイバーが致命的なダメージを受けても耐え抜くだけでなく、マスターへの攻撃を制限付きで肩代わりできるという。
(……何よそれ、事実上マスター殺しが不可能じゃないの! 強すぎない!?)
(否である。推察を含むが、これまでの戦いを見る限りそこまで凶悪なスキルではない……あれは、マスターへのダメージを「割合」で庇うというものだ。例として、一般的な包丁でセイバーを刺した場合とアルヴェイルを刺した場合では、「包丁の殺傷力」は同等でも、結果は大いに異なるであろう。この場合、セイバーは「後者の結果」を庇わねばならない)
アーチャーによる解説。分かりやすいけど例えが物騒ね、しかし。
(……何となく理解したわ。ゲーム的に言うなら、例えばアルヴェイルの体力が100でセイバーが100,000とする。で、敵が100ダメージをアルヴェイルに与えた時、セイバーが【不屈の護獣】でそれを庇ったら、100ダメージだけ受けて残り体力99,900でピンピンしてる……とはならないのね)
(是である。その場合、アルヴェイルにとって100ダメージとは体力の十割。即ちそれを庇ったセイバーも、同等のダメージを負うことになる。しかし、【不屈の護獣】によって無理矢理戦闘は続行できる……ということだ。耐え抜いた間に回復を間に合わせる、という算段であろう)
(……やっぱりインチキくさくない?)
アーチャーの解説を聞いている間も、セイバーの話は続く。
「多分、それに加えて“乳海”の影響があったんでしょうなあ。ワシは原初の海の怪物リヴァイアサンの子である故に、それに耐性があるだけでなく魔力として利用できた。その際に、アムリタのレプリカ……あれの回復力が一時的に引き上げられたんじゃないかと」
「ええー、そうだったの。他には? 他にはどんなスキルがあるの?」
「他か? そうだな……例えばこの鎧についている武装は切り離して独自に攻撃できるんだが……」
すごいすごい、と二匹の歓声が湧く。
……もしかして、ユキネにだいぶ乗せられてない? 最初からそれが狙いだったとすれば、中々の策士だ。
そんな様子を見ていると、アサシンが小声でアーチャーに呟いていたのが聞こえた。
(……どうせ最後には殺し合う関係なんだし、相手のことなんて知らない方がいいと思うのだけどね)
(否である。相手のことを知ってこそ取れる戦術もあろう)
(そうかもしれないけど……ああもう、どこぞの馬鹿の顔を思い出してきたわ)
(……バーサーカーか。悪いが、あれと同類に思われるのは御免被る)
(そこは同感ね。飲みの相手としてはともかく、共闘はもう勘弁してほしいわ)
「ところで、話が流れちまったが何でアサシンがここに? 偶然ってこたぁ無いだろ」
セイバーがこちらに顔を向けたため、こそこそ話はそこで中断した。
「まあ、そうね。わざわざ陸路で移動するのも面倒だし、【気配遮断】してあなた達の移動に便乗したって所よ」
「……休戦が決まった後にどっか行ってなかったか……?」
「そうするつもりだったけど、マスターが“せっかくだし他の陣営とも話したい”って言い出してね。戻ってみたらまだ居たから好都合だ、と」
「……へへ……だから言ったじゃないですか皆様方……アサシンには気をつけたほうがいいって……休戦中じゃなかったら死んでましたぜ……」
ダルグレインが震えながら言う。案外元気ねコイツ。
「ちなみにアーチャーは気付かなかったの?」
「殺気があれば気付けたが、休戦期間故の油断はあった。己の未熟を恥じる」
「ま、せいぜい反省しておきなさい。――知らないわけじゃないでしょ? バーサーカーのマスターが、馬鹿の宝具のせいでサーヴァント級の力を得てるってこと。
それと、さっきのルーラー命令……厳密には【神明裁決】のスキル。アレは、“聖杯戦争に参加したサーヴァントに対して令呪を行使する”もの。――当然、非サーヴァントには効果がない。つまり、休戦なんて関係なく彼女は襲い掛かってくるかもしれないのよ」
……アサシンの言葉に激震が走る。そしてなんと分かりやすい説明。
結果、セイバーとアルヴェイルは開いた口が塞がらなくなっていた。
「……呆れた。それで休戦の協定を真に受けてマスターたちを遊ばせてたわけ?」
「アーチャーがいれば何とかなると思って……」
「右に同じデス」
「ワシも実はそう思ってた」
「旦那方さぁ……」
ダルグレインとアサシンが呆れる。
……話がひと段落した頃、今度はバーサーカーの話題になった。
「アイツ、一体何者なんだ? だいぶいい性格しているらしいのは言葉の端々から伝わってくるが……それと、ランサーの分霊相手に“ワシらが勝って宝具が解除されるまで粘り続ける”っていうのがいまいち一致せん。よっぽど強さに自信があるってんなら分かるが、あいつ宝具解除の時にはボロボロだったぞ。あれで“計算通り”ってんなら、余計に得体が知れんわ」
セイバーが言う。ライダーがランサーの
彼女は強襲してきたライダー相手にバーサーカーと訳あって共闘し、ライダーを追い詰めたところでダルグレインの狼煙を理由にバーサーカーが停戦を持ち掛けたらしい。
その際のライダーへの誘い文句が「世界を滅ぼせる宝具、欲しくないか?」だったとか。
……手に入れてどうすんのよ、そんなものを。
「具体的な目的などなく、度を超えた物欲・支配欲によるもの……と余は考えている。支配者や独裁者は得てしてそういった“力”を欲しがるものである。その欲を刺激することで、
アーチャーが推察を口にする。確かに「あの国全部」を奪えるのなら、それはそれで大変なことになりそうだ。「ナーガたちをコントロールできるか」どうかまでは未知数だけど。
「……その発想は無かったけど、とにかく“どこまで真面目にやっていて、どこから真面目にやっていないのか分からない”のがアイツなのよね。全部が計算づくという可能性すらあるわ。出雲での釣り勝負も、ネゼミアに勝たせて自信をつけさせるためだったとか……?」
「何をしとったんだお前らは」
「敵の陣地に踏み込んで議論してた奴らに言われたくないわ」
「それは本当にそうなんだが……」
謎は深まるばかりだった。
アーチャーとしては真名に心当たりがあるらしいが、確信に至っていないのか教えてくれなかった。
というより、「この聖杯戦争自体」に何か気になっていることがあるらしい。
「人の滅びし世において、人類の英霊が召喚されぬことは理に適う。奴のような英霊が召喚されうることも、十分有りうる。竜種のみの聖杯戦争だというのならば尚更だ。だが、だとしても何かがおかしい。奴は……一体何だ?」
あの聡明なアーチャーですら、理解ができないという相手。
休戦期間が終わったら、それと戦うことになるという事実。
……少しだけ、時間が過ぎていくのが怖いような気がした。
その沈黙を破ったのは、やはりというべきか、アルヴェイルの呑気な声だった。
「そういえば、セイバーは人間の姿になれるのか?アーチャーやアサシンみたいに」
「えっ」
いきなり、アルヴェイルから爆弾発言が飛び出す。
間を置かず、ユキネもそれに続いた。
「あ、それ私も知りたーい。前にアサシンから聞いたよ、セイバーってかなり高位の竜なんでしょ? だったら変身くらい余裕なんじゃ?」
「いやあの、そちらさんとワシとはカテゴリが違うというか……」
セイバーは困ったように、アーチャーに助けを求める視線を送る。
「余やアサシンの身体変化は、人の世に紛れ馴染むための術法によるもの。例えば余のそれは、
そう言いながら、アーチャーは竜の姿から人の姿、そしてまた元の姿へと自在に変化してみせる。
まさに、お手本のような見事な転身だった。
「だがキリスト教圏において、竜は“悪しき存在”とされる。ならば、タラスクが聖マルタから類似の術を教わることがないのは必定である」
「ああ、“人外が人間に化ける術”って教義的にアウトでしょうね。ましてや竜だもの。というか、それができたなら化けて逃げればいいことになる。“タラスクがわざわざ死ぬ意味”が無くなるわね」
アーチャーの意見に、アサシンも納得する。
つまり、変化の術をセイバーは知らないし使えない――というだけの話なのだった。
そんな中、ユキネが聞き捨てならないことを言い始める。
「ふーん。……その術って、自分にしか使えないの?」
「えっ!?」
一気に場の空気がざわつき始める。
「質問の回答自体は、否である。余が他者に術をかけることは可能」
おお、と反応しかけた数名を抑えるように、淡々とアーチャーの言葉が続く。
「ただし、これは外見を誤魔化すだけの幻術とは異なり、構造そのものを変質させる高等術。術の維持には、“変身後の肉体の強いイメージ”を恒常的に保ち続ける必要がある。変化後の肉体を操作する訓練も必要だ。即ち――長期かつ過酷な修練を経て初めて使いこなせる、事実上の個人専用術である」
そっかあー、と約二名の落胆する声。
だがアーチャーは、続けてさらなる実演に移った。
「加えて、このような事故も起こり得る」
突如、彼がセイバーに指を向ける。
その先から、謎の光が迸った。
「ちょ、何を――」
光に包まれたセイバーの影が、急激に縮んでいく。
「前述の通り、この術の核は“変身後のイメージを保つこと”である。だがそれが不完全な場合、“自らにとって最も印象的な人間像”を自動的に参照することになる。セイバー・タラスクの場合は――」
光が晴れる。
その中にいたのは、甲羅を背負った竜ではなかった。
――紫の髪に、露出度の高い服と金属のグローブを身につけた成人……もとい、聖人女性の姿だった。
「いや何してくれとんだァーッッッ!!」
可愛らしい怒号を上げて、アーチャーに高速で殴りかかるセイバー。
彼はアーチャーが言うような「長期訓練」なんてしていないはずだが、そのパンチは妙に気合の入ったものだった。
もしかしたら、自分が喰らうことで何度も見た動きだからなのかもしれない。
一方アーチャーはその敏捷性を活かし、最小限の動きで攻撃を全て回避していく。
まるでボクシングの試合を見ているかのよう。何だこれは。
「……確かに、強烈なイメージって言ってたもんな」
突然の戦闘風景に呆然としながら、アルヴェイルが呟く。
確かに、タラスクにとって聖マルタという存在は切り離せないものなのだろう。
……良くも悪くも。
「俺はどうなるんだろうなあ。レゼフィルはどう思う?」
「あんたホントマイペースね。ちなみに変化の具体的なイメージはあるの?」
「……無い」
「でしょーね。もしかして人間サイズのペンギンになるんじゃないの?」
「それはちょっと嫌だなあ……」
数分後、地面には息を切らしたセイバーが仰向けで倒れ込んでいた。
その姿は再び光に包まれ、元の竜へと戻っていく。
「お、お前らしくもねぇ……何でこんなことを……?」
特に息も乱さず、アーチャーは答える。
「アルヴェイルとユキネが望んだ故、叶えたまで。強いて問題も無いと見込んだ。これで十分か、アサシン?」
「そうね、随分面白いものを見せてもらったわ。満足よ」
「ワシの尊厳とかそういう問題はスルーですかねぇ!?」
なんというか、さっきまで割と本気で悩んでいたのが馬鹿馬鹿しくなってきてしまった。
ふと、このくだりの間ずっと黙っていたダルグレインと目線が合う。
何とも言えない表情で、彼は目を逸らした。
まあ、あいつには乗れる話じゃないわよね……と、納得することにした。
「そういや、ライダーはあの術食らったらどうなるんだろうね?」
「まだその話続けるんスか!?」
……アルヴェイルの好奇心、恐るべしであった。
ランサーの「学校」、どうにかして残しておくべきだったかもしれない。
16話にしてようやくタグの「性転換」要素を回収!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちなみにライダーが化形転位を受けた場合「人間だったころのファヴニール」の姿になるか、低確率でジークの姿になります
いずれにせよその姿を見てしまった相手は死ぬ