Fate/Draco―蛇竜王戦線―   作:ぴーらー

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第2話:簒奪の黒き竜

2020.03.31 23:50 UTC / 日本・北海道・稚内

 

 日本の最北端、稚内のとある町。

 一匹のキタキツネが宝石のついた指輪を咥え、鍵のかかっていない扉を開けて路地裏へと出た。

 

 

 ……昔のことを、ふと思い出した。

 あの時、私は草むらに潜んで餌を探していた。

 目印にするのは、「ふたつ脚で歩く、やかましい獣たち」。

 あいつらの領域に入るのは危険だけど、時々食べ物を分けてくれる奴もいた。

 私なら、「自分のものを渡す」なんて真似は絶対にしない。だからきっとあいつらは、食べ物が余るほどあって、ついでに頭も悪いんだろう。

 今も少し遠くで、二匹の「ふたつ脚」が食事をしながら談笑している。声を頼りに、少しずつ距離を詰め――

(……っ……?)

 その指に、とても美しい「輝き」を見た。

 陽よりも冷たく、けれど目を焼くような光。「ホウセキ」とか、「ダイヤモンド」などと言っていただろうか。

 

 明らかに、それは腹を満たすためのものではない。見るからに固くて、食べられそうにない。

 けれど、その輝きに私の心は囚われた。

 なぜだか――欲しかった。とても、それが欲しかった。

(……一つくらい、いいよね。たくさんあるんだし)

 近づき、置いてあった別の「ホウセキ」に触れた瞬間――怒号が飛んできた。

 大きな声と、酷い痛み。

 奴らは信じられないほどに激昂し、私を害そうとした。……無我夢中で、私は逃げた。

 

 それ以来、私はどうにかあの「輝き」に代わるものを求め続けた。

 ふたつ脚に近づかずとも、危険を冒さずとも、綺麗なものはある。

 だが、私の戦果は何度も奪われた。

 私と同じように、輝きを好む「黒羽」ども。上からこちらを見張り、隙を見ればさっと掠め取っていく卑怯者。

 こっそり後をつけ、私の棲み処を荒らす「ケンキュウシャ」とかいうふたつ脚……特にこいつらは質が悪い。

 悔しさと執着は、私の中で募り続けていった。

 

 だが、ここしばらくは違った。

 奴らの領域に入り込んでも、危険はなかった。あのふたつ脚どもは、いつの間にかどこにもいなくなっていたからだ。

 私は悠々と、「輝き」を集め続けた。集めて、集めて、集めて、集めて――

(ない。ない、ない、ない。ここにも、ここにも、ここにもない……)

 ――限界がきた。

 私の脚では、閉じている「トビラ」はどうにもできない。私の縄張りの周囲に、もう「輝き」は見つけられなかった。

 けれど、離れすぎて縄張りに戻れなくなれば、これまで頑張って集めた意味がない。どうにも、手詰まりだった。

(ああ、せめてあの「黒羽」どものような翼が私にもあれば……)

 そう空を見て願ったとき、不思議な色が浮かんでいたのを見た。青のような、赤のような……私が今まで見たそのどれとも違う「輝き」だった。

 

 ――そしてその輝きを、圧倒的な「黒」が遮った。

 

 轟音。倒れる木々。崩れる建物。

 突如として現れたそれは、信じられないほど巨大な存在だった。

「……我を呼んだか、契約者よ。矮小なる者よ」

 巨体の主――黒き竜は、自身の爪ほどにも満たぬ私と、私の足元に積まれた宝石の山を見やる。

 私の体は、自然に動いていた。宝石の山に、全身を使って覆い被さり、全霊で訴える。

「お前が何者であろうと、これは渡さない」――と。

 ……彼はその様を見て、大いに嗤った。

「フ――ハハ、ハハハハハハハ!! 巨竜たる我を目前として! その無力な体で! なお自らの欲を譲らぬか!」

 信じられないほど大きな声が、びりびりと空気を震わせる。全身が痛かったが、なぜか恐怖は感じなかった。

「気に入った……気に入ったぞ、契約者よ! 貴様こそ、この我のマスターたるに相応しいッ!!」

 開いたその口には、猛々しい牙が数え切れないほど並んでいた。

 彼は笑いを止めると、再び私に向き直る。

「名乗るがよい、マスターよ。支配者には、名前が必要だ」

 私は少し思案し……不思議と、心に浮かんできた名を答えた。――「シェリト」、と。

 ……口に出していないのに、なぜか思ったことが話せていた。後で知ったが、これは「念話」というらしい。

「シェリトか、よかろう」

 納得したのか、巨竜は満足げに頷く。

「我はサーヴァント、ライダー。真名は……いずれ教えてやろう。聞き耳を立てる者がいてもおかしくはないのでな」

 そう言うと彼は羽ばたき、風が舞った。私の体は浮き上がり、そのまま竜の背に収まる。

 続けて、周囲に透明な壁のようなものが現れたかと思うと――私たちはあの「黒羽」よりも、遥かに高い空を飛んでいたのだ。

「いざ参ろうか、マスターよ。我らが欲を果たすために!」

 ふと気がつくと、私の右前脚には「三つの光」が灯っていた。

 

 この「光」と、ライダーと名乗る黒き竜。

 それさえあれば、私は――この目に映るすべてを、手に入れられる気がした。

 

2020.04.01 12:30 UTC / インド・タミル・ナードゥ州

 

 上位の竜種同士の戦いとは、あまりにも破滅的である。

 一挙手一投足で地形が変わり、周囲の生命は塵芥のごとく吹き飛ばされる。

 そして、それだけでは済まされない。

 竜の背中のマスターたちは、障壁越しでも感じるあまりの熱と光に身じろぐ。ライダーとセイバー、二者のブレスが正面からぶつかり合ったのだ。

 その威力は、全くの互角。

 巻き添えとなった周囲の草木は焼き尽くされ、無残な荒野と化していた。

 仕切り直し、じりじりと移動しながら二者は睨み合う。

「フン、少しは骨のある奴がいるようで安心したぞ。先刻葬ったキャスターはまるで歯応えのない弱敵であった! 哀れゆえ奴のマスターは生かしたが、みっともなく命乞いをしておったわ」

「ああん……? どういうこった、そりゃあ。ワシを含めて七騎が現界しているらしいが、あの機械が壊れてたのか?」

「ほう、そんな便利なものがあったとは。だが、その機械とやらは正確だ。この聖杯戦争には我ら七騎の他に『裁定者』――ルーラークラスのサーヴァントが召喚されている。八より一つ減らし、七騎だということよ」

「……随分な情報収集能力だな。その機動力といい、さてはライダークラスか?」

「別段隠すことでもないがな。貴様は装備を見るに、セイバーといったところか……」

 ライダーは居丈高に振る舞いながらも、冷静に眼前の敵を観察する。

(……背の甲羅に加えて、重厚な装備。数回切り結んだ限りでは「速度を捨てたゆえの防御力」と見ていい)

 そして、ブレスの威力。互角のようだが、ライダーは「少しだけ押し負けた」と直感する。

 即ち相手は、自分を上回りかねない神秘を秘めた、混じり気なしの「神代に生まれた竜」の類だとも。

「ならば――戦法を変えるとしよう!」

 ライダーは飛翔し、セイバーに突撃をかける。

 それに続く、両爪と尻尾による連打。その意図を、セイバーはすぐさま理解する。

「やはりそう来たか! 狙いはマスターだなッ……!?」

 この聖杯戦争において、基本的にマスターはサーヴァントへの魔力供給すらできない。魔術師ならざる、普通の動物だからだ。

 しかし、マスターを失えばサーヴァントは消滅する。その基本原則に変わりはない。

 竜種が自己生成する魔力は膨大であるため、供給がそもそも必要ないとしても、彼らを現世に繋ぎ止める「楔」を失ってはならないのだ。

 そして、竜種の戦闘規模において「少し遠くで隠れている」くらいでは全く安全ではない。

 そのため、マスターを自身の背に乗せて戦うのが定石と言えるが――

 ライダーは高速で移動しながら、ひたすらにセイバーのマスターがいる場所の魔力障壁の一点を狙い続けた。その甲羅がどれほど硬くとも、マスターさえ倒せば関係ないと言わんばかりに。

(……セイバーの動きは鈍重だ。高速機動するライダーには、追いつけない!)

 彼の背に座すシェリトもそう考え、自らのサーヴァントの勝利を確信する……が。

「――甘いぜぇっ!」

 突如、セイバーは二足歩行に移行する。

 そして、これまでの動きとは比較にならない素早さで、ライダーの攻撃に対応し始めた。

「フェイント、だとッ!?」

 突然の速度変化に、ライダーの反応が遅れる。二足歩行になられては、「背中のマスター狙い」もままならない……!

 さらに、セイバーの背の白い鎧が分裂し、ライダーに襲いかかる。魔力のジェット噴射で飛びかかった礼装は、ライダーの翼を抑え込んだ。

 もちろんそれは、ライダーの飛行を数秒押しとどめただけに過ぎない。

 だが、セイバーにはその数秒があればよかった。

「喰らえ、我が忠義の刃――『聖鋼一閃・忠義の剣』(グラディウス・フィデス・サンクタ)ッ!!」

 セイバーは、宝具たる剣を口に咥える。

 続けて手足を甲羅に収め、高速ジェット回転しながらライダーへと突っ込んだ――!

「うおらぁあああああッ!!」

 剣が黒い鱗を裂き、肉に深く食い込む。――だが。

「なっ……!?」

 次は、セイバーが驚愕に動きを鈍らせる番だった。

 流れ出る黒い「血」が、渾身の一撃を堰き止めていたのだ。

「残念だったな、セイバーよ。凡百の竜であれば、今の一撃で両断されていただろうが……我は違う。そしてこの流血こそが、貴様への反撃と知るがいい……!」

 黒き竜の血は溢れ出るとともに、強固な鎧となる。

 それは剣の威力を大幅に減少させ、さらにセイバーへの呪いとなっていた。

『毒竜の血鎧』(ブロズハムル・ファヴニール)……まだ終わらんぞ。抉れ、『蛇竜展翅・虚滅之翼(リンドヴァール・シュヴァルツ)』!」

 真名解放の刹那、ライダーの翼が明らかに別の竜の形に変わる。

 その翼による一撃は、セイバーの魔術的防御を簡単に叩き割った。

「……フン、マスターを守ったか。当然ではあるが」

 流血が大地を染めていく。セイバーは背のマスターのため、強固な甲羅ではなく腹部で攻撃を受けていた。

「お前……まさか、キャスターの宝具をッ!?」

「察しがいいな。そして、貴様にこれから起こることも理解できただろう……!」

 ライダーはセイバーの首に噛みつくと、血を吸うかのごとく――その「宝具を奪った」。

 彼の守りの要たる、『盾鋼の聖獣(クストーディア・タラスコニス)』を。

「が、あ……ッ……!」

「絶望するがいい。これこそが、我が第二宝具――『簒奪竜の呪欲牙』(アンドヴァリナウト・グラエイジル)ッ!!」

 もはや、その真名を隠す必要はないだろう。

 『ニーベルンゲンの歌』に語られし大英雄「ジークフリート」によって討伐されたものの、彼をして「どうやって勝ったのかまるで覚えていない」と言わしめた怪物。

 災厄の具現。「悪竜現象」――ファヴニール。

 

 

「ちょっとちょっと、あれヤバいんじゃないの!? 宝具を奪う宝具なんて洒落にならないわよッ!?」

「静観するつもりであったが、これ以上は座視できぬか。流石は“悪竜現象”である」

 ブレスも、毒血も届かないような遥かな「高所」。

 そこから戦場を睥睨し、彼らは一つの決断を下す。

「では、これより戦場に介入する。良いな、マスター?」

「勿論! あんたの力、見せてやりなさい――アーチャー!!」

 

2020.04.01 13:32 UTC / インド・タミル・ナードゥ州

 

「……何だ?」

 突如、重苦しい雲が天を覆い、激しい豪雨が地を打つ。炎は吹き消え、地を染めていた呪血を洗い流す。

 セイバーから距離を取り、ライダーが周囲を見渡した――その途端、雷撃が音よりも早く黒竜の傷を貫いた。

 命中したその一点を、神が指差したかのような的確さで。

「ガ……ッ!?」

 『毒竜の血鎧』(ブロズハムル・ファヴニール)の護りは、Bランク以下の物理攻撃と魔術を無効化し、さらにAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させる。

 セイバーの一撃が防がれたのは、彼の攻撃ランクが届かなかったためだった。

(即ち、あの雷の威力は最低でもAランク以上……ッ!!)

 そしてそれを文字通り、「雨あられのように降らせることができる」……そんな相手が自分を狙っているのだと、ライダーは負傷しながらも理解する。

「退くがよい、ライダー。戦力の均衡を鑑み、余はセイバーの側につくことにする」

 風に乗って声が響く。その声は、平凡ならざる威厳と魔力に満ちていた。

「……フン、よかろう。セイバーの宝具を奪った以上、既に我が目的は果たされている。誰かは知らぬが――安全圏にいられるままだと思わぬことだな」

 ライダーは宙に舞い上がり、即座に戦場を離脱する。

 そのまま暗雲を突き抜け、この場を去っていった。

 

2020.04.01 13:34 UTC / インド・タミル・ナードゥ州 / 視点:コウテイペンギン

 

 どうやら、危険は去ったらしい。

 黒い竜は遠くに見えなくなり、辺りは静かになり始めていた。

「あだだだだ……いや酷い目にあった。大丈夫ですかい、マスター……」

 セイバーはひどい傷を負ったが、なんとかまだ動けるようだ。その傷も少しずつ塞がり始めている……が、途中で止まってしまう。

 あの「ライダー」の血や噛みつきは、それほど恐ろしいものだったらしい。「宝具」を奪われた、というのが大きいのだろうか。

 

 俺は、左の翼に宿る「令呪」を見る。

 セイバーが言うには、これによって三度まで、彼が嫌がっても「言う事を聞かせられる」らしい。

 もしくは、セイバーの力を強めたり、「傷を回復したりする」ことができるとか。

 だが、それを今使うべきなのか……

「当然、否である。よしておくがいい、セイバーのマスターよ」

 それは、先程「風に乗ってきた」のと同じ声だった。

 雲の上から、「長くて大きな何か」が降りてきた。

 セイバーやライダーとは、全く違う姿の「竜」。

 翼もないのに「空を泳いでいる」ようで、音も全く立てない。

 その色は、青。

 海のような、空のような……とにかく、見たことのない青だった。

「そうよ止めときなさい! てかアンタ可愛いわねぇ! そんな体じゃ飛べないでしょ! 初めて見たわアンタみたいな鳥! いいわねぇ凄いキュートよ!」

 ……すごいやかましいのが、その肩にいた。そいつは、青い竜とまるで違う「赤さ」をしていた。

 だが、その声にはなぜか惹かれるものを感じる。

「あたしゃレゼフィルってーのよ! ニンゲンが言うにはヨウムって鳥らしいわ!

こいつはあたしのサーヴァント、アーチャー!

あたしの後ろにいるのは、さっき拾ってきたキャスターの元マスターだっていうダルグレイン!

で、あんたのお名前はなんてーの!?」

 ……名前、か。

 確かに、少し前に何か思いついたような……

 いや、ちょっと待て。

「キャスターの元マスターだと!? ファヴニールが倒したって言ってたキャスターのか……!?」

 セイバーも、同じように驚く。

 アーチャーの背には、灰色の四本足の生き物が掴まっていた。

 後でレゼフィルから聞いたところによれば、「オオカミ」という生き物であるらしい。

 彼女はやたらと物知りだった。

 ダルグレイン、と呼ばれた彼はアーチャーの背から降り、こちらに近づいて挨拶する。なんだか上手く言えないが、変な雰囲気だった。

「ご紹介にあずかりました通り、あっしはダルグレインと申します。いやあ……へへ、同情しますよ旦那方。全く酷い奴でしょう、あのライダーは。

あっしのキャスターもそう弱くはなかったんですがねえ、奴の前じゃどうしようもなくて……」

 確かに、彼の背には微かに令呪の「痕」があった。

 サーヴァントが負けて消えると令呪は消えるとセイバーは言っていたが、それのことなのだろう。

 彼もまた、アーチャーたちに助けてもらったらしい。

「……ところでアーチャー、一応確認するが共闘の申し出ってことでいいんだな?」

「是である。この聖杯戦争の参加者は、規格外のサーヴァントばかり。ましてあのような“既に宝具を最低でも二つ簒奪している者”までいる始末。最終的に争うとしても、ここは手を組むべきと判断した」

「……ですってよマスター。どうします? まあ、選択の余地は無いと思いますが」

 セイバーに問われ、俺もひとまずそうだと伝える。

 難しいことはともかく、味方は多い方がいいに決まっている。

(……あ、あれ?)

 ……少し安心したところで、急に体の力が抜けていくのを感じた。

 あまりの激戦と展開に忘れていたが、自分が「ぐったりしていた」のをようやく思い出す。

「そうだった、ワシのマスターは暑さに弱いんだ! 話し合いたいところ悪いが、まずは場所の変更を――」

「子細無し。対処しよう」

 アーチャーがそう言うと、急に「自分の周りが丸ごと変わった」。

 寒くもないし、暑くもない。体が一気に楽になった。

「マジかよ、文字通り“空気そのもの”を変えやがった……!?」

「さっきも見たでしょ、うちのアーチャーは天気を弄る力があるのよぉ!

……それでアーチャー、セイバーの傷についてはダルグレインの言っていた“心当たり”でいいのね?」

「是である。案内するがいい、ダルグレインよ」

「ええ、はい。もちろんですとも。ちょいと歩きますけどね、セイバーの旦那の傷と呪いを癒せるかもしれない――そんな場所が森を越えた先にありまして。

アーチャーの旦那、よろしければですけど……その、セイバーのマスターさんも背に乗せていただけると助かります。きっと霊体化できるほうが都合がよろしいでしょうし……ね?」

「お、おお……そうさせてもらえるなら助かるが、いいのか?」

「無論である」

「……あーもう! “セイバーのマスター”呼びとかめんどくさいわねえ!

ダルグレイン! あんたのせいでこの子の名前の話が飛んじゃったじゃないの! 飛べないのに!」

「あ、ああ、そいつは失敬! いやあ、お怒りごもっともで……」

「なんでこんなに腰が低いんだ、こいつは……?」

 ダルグレインについては一旦置いておき、俺はさっき浮かびかけた言葉を思い出す。

 ……名前。そうだ、セイバーの召喚を行ったときに「誰かに贈られた」名前。

 けれど、たしかに自分の中にあった名前。

 

 俺は、念話によってそれを伝える。

 ――「アルヴェイル」。

 それが、俺の「個」としての名前だった。

 

 




ファヴニールの防御宝具って多分すまないさん以上なんじゃね?と考えた結果こうなりました
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