◆セイバー
真名:タラスク
属性:秩序・善(マルタへの忠誠を軸にした行動原理)
筋力:A 耐久:A++ 敏捷:B(回転時A) 魔力:A+ 幸運:C+ 宝具:A
保有スキル
〖対魔力:A〗
ドラゴンとしての強靭な魔力耐性に加え、かつて聖女マルタの加護を受けた神聖性が上乗せされている。並の魔術では傷ひとつつかない。
〖騎乗:E〗
本人が「騎乗される側」であったためかランクは低い。クラススキルとして最低限の獲得。移動能力にプラス補正。
〖竜種:A+〗
リヴァイアサンの子として生まれ、神代の存在としての「竜」に属するもの。通常の英霊を超える生命力と再生力を持つ。
〖守護獣:A〗
死後、マルタの守護霊として生涯共に在り続けたことを表すスキル。
一定のバッドステータスを無効化し、悪属性への特攻を持つ。ただし精神的ダメージは受ける。誰よりも一番怖いのは姐さんである。
また、聖女と共に学び、修行し続けた者として深い知恵を持つ。
〖牙獣装甲:A〗
その背中の装甲は矢も刃も通さない。彼を説法(物理)したマルタですら甲羅自体は砕けなかったとのこと。更にサーヴァント化により白い鎧が加わっている。この鎧「エアリアル・ドライブ」はブースターを噴射して本体から分離し、独自に攻撃をすることができる。
タラスクは伝承において燃える糞をばら撒いていたとされるが、これは当時の人間がそう誤解しただけであり実際はドローンのような自律飛行する兵装だったのだ。それが礼装となって昇華したのが現在のそれである。
エアリアル・ドライブについて
リヴァイアサンの血を引くタラスクには、“深海の魔力圧縮機構”と呼ぶべき天然の魔力炉が存在する。
それに付随するのが、生得的な魔力放出兵装――過剰な魔力を凝固・切離し、推進剤として放出するための器官である。
タラスクはこの機構を、機動兵装を兼ねた自律式の“使い魔”として自在に制御していた。
伝承において、タラスクは退却の際、燃えさかる糞をばら撒いたとされている。
しかしそれは、当時の人間が爆薬や燃焼反応の残留臭を理解できず、曲解して記録したものである。
聖女マルタの宝具として召喚されるタラスクは限定的な現界に留まるため、この能力についてはオミットされていた。
英霊として召喚されたタラスクのそれは、概念礼装《エアリアル・ドライブ》という形に固定化された。
普段は推進装置として稼働し、魔力反応炉から出力を得て飛行補助を行う。
だがその真価は、12基の半自律式ドライブユニットとしての分離・制圧戦術にこそある。
一斉展開時、それらはタラスク本体の火炎ブレスに匹敵する魔力砲撃を行うことができる。
〖不屈の護獣:B+〗
致命的なダメージを受けても耐え抜く戦闘続行スキル。また、マスターへの攻撃が行われても幸運判定に成功することで自動的に介入、ダメージを肩代わりすることができる。ただし、ダメージは量でなく割合によるためタラスクにとっては軽微でもマスターにとっては致死…という場合はタラスクへのダメージも大きい。
一度発動すると、再発動までには時間を必要とする。
宝具
・『盾鋼の聖獣(クストーディア・タラスコニス)』:A
種別:対軍宝具 レンジ:0~20 最大捕捉:レンジ内の味方全員
効果: Custodia Tarasconis。
絶対防御の大盾を展開し、一定範囲内の物理・魔術攻撃を完全無効化する。発動時には自身だけでなくマスターを含む味方も守ることができるのが強み。
相手が混沌もしくは悪属性、魔性属性を持つ場合効果が上昇する。逆に、秩序・善属性の相手からの攻撃は防御率が落ちる。
防御能力が最も高まるのは「真名解放時」であるため、いわゆるパリィにも似た使い方となる。
・『聖鋼一閃・忠義の剣(グラディウス・フィデス・サンクタ)』:B+
種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100人
効果:Gladius Fides Sancta。
当然ながらタラスクに「剣士」としての逸話は無い。だが守護獣として、「騎士」としての逸話で彼はセイバーとなった。これはその際に手にした「守護の剣」。
真名解放時、対峙した相手の殺意・加害の意思に反応して自動でカウンターの斬撃を食らわせることができる。
また、タラスクは甲羅に手足を引っ込め回転ジェットで飛ぶことができるが、その際に口にこの剣を咥えて相手に突っ込むという必殺技を持つ。
・『水禍、深淵より来たる(ディルヴィウム・デ・プロフンディス)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:レンジ内全て
リヴァイアサンの息子としての神秘を呼び起こし、“神代の深淵海”そのものを召喚する宝具。これは“創世の海”に近い、あらゆる命の起点となる呪的な水。
そして、この世界がまだ海しかなかった頃の最古の水。
この海に触れたものは宝具・スキルの大幅制限とスタン効果が発生する。
また、あらゆる火炎・熱属性の攻撃を完全に打ち消す力を持つ。
令呪により「若く、尖っていた頃」=リヴァイアサンに「近かった」時の姿を取り戻さなければ使用できない。
装備は黒く刺々しいものに、口調はヤンキーのそれになる。
・『懐想・大海嘯七罪哀歌(リヴァイアサン・ロストエレジー)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:50~100 最大捕捉:500人
ルーラー・ティアマトとの合体宝具。
最終決戦において霊基が「中途半端に幼くなった」ことから『水禍、深淵より来たる』の発動条件を半分クリア。
加えて、リヴァイアサンのモチーフ元とされるティアマトの協力を得て「南極周囲の海水」を使用し、ティアマトを「濾過器(フィルター)」として神秘の純度を引き上げ、大規模な「原始の海」を用意し、タラスクがそれを戦場に出力する。
大津波は渦を巻き、最終的に「水球の牢」を形作り目標を閉じ込める。
これは「地球という星において、生物の移動を最も阻むものは海である」という理を元にした強力な拘束であり、重力を振り切る程の力が無ければ脱出は不可能である。
ただし、「水球の固定」には大量の魔力と集中力を使うため長時間の拘束もできない。
・『荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)』:A+
種別:対竜宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人
厳密にはルーラーとして召喚された際のマルタの宝具。というか、タラスク当人。
竜体で敵を押し潰した後、マルタを模した人間体で「徹し」「寸勁」めいた「盾を貫通して相手だけにダメージを与える打撃」を繰り出す。
そして最後にごと竜体爆発する……という、いろんな意味で捨て身の一撃。
◆ライダー
真名:ファヴニール
属性:混沌・悪
筋力:A 耐久:A+ 敏捷:A+ 魔力:A 幸運:E 宝具:A
保有スキル
〖騎乗:A++〗
あらゆる幻獣・神獣を支配可能。彼の「支配欲」の現れ。自身の飛行時にプラス補正を得る。
〖対魔力:B-〗
元々人間であった影響か、他の竜種よりやや劣る。しかし『孤毒竜の血鎧』の影響によりそれは問題にならない。
〖黄金の呪い:A+〗
ファヴニールが抱え込んだ「強欲」と「呪い」の象徴。所持している財宝や宝具の数に応じて自身のステータスを強化するスキル。
そもそも「宝具が多い」のが特性のライダーのクラスと相性がいいだけでなく、相手の宝具を奪う『簒奪竜の呪欲牙』とのシナジーも併せ持つ。
代償として、凄まじい強欲に振り回されることになる。程々で抑えることなどできない。欲しいもの全てを手に入れなければ気がすまない。
〖悪竜現象:EX〗
身に余る欲望を抱き、邪竜へ変貌した者であることを表すスキル。災厄の具現。〖竜種〗スキルを複合する。
戦闘対象に「恐怖」のバッドステータスを与え、精神耐性を下げる効果を持つ。
これは彼が父から奪った「エーギルの兜」の効果でもある。
かつて彼は人間であったが、莫大な黄金をせしめるために弟と共に父を殺し、更に弟を追放したのち竜に変貌し巣に籠ったのだという。
また、サーヴァントとしてのファヴニールは複数の「悪竜現象」の集合体でもある。
――当人は認めようとしないが、闘いの果てに邪竜へと変貌した一人のホムンクルスも、彼の一部として含まれている。
〖竜の炉心:A++〗
自らの心臓が“魔力工場”と化しているため、常時自己魔力供給が可能。長期戦においても魔力切れの概念が存在しない。
これにより、大量の宝具を惜しみなく行使することが可能となっている。
宝具
・『簒奪竜の呪欲牙(アンドヴァリナウト・グラエイジル)』:A+
種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
効果:Andvaranautr Græðir。破滅の起源となったアンドヴァリの指輪が由来。
父フレイズマルを殺し、黄金と数々の財宝を奪った逸話が宝具となったもの。
牙による攻撃を受けた対象の宝具を簒奪する。発動には対象が精神的なショックか、ファヴニールからの大ダメージを受けている必要がある。また、奪いたい宝具の真名を知っていなければ効果がない。
・『灼熱竜息・万地融解(アカフィローガ・アルグリーズ)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:0〜50 最大捕捉: 1000人
効果:一定以上『簒奪竜の呪欲牙』による宝具の簒奪を行うことで解禁される。
具体的には二つ以上で使用が可能になり、四つ以上で追加効果が適用される。
この世の終焉めいた黒炎のブレスを吐く。焼かれた場所は彼にとっての支配圏「焼けた黄金郷」となり、その地点は物理的・霊的汚染を受ける。
そしてその地点に発生する「灼熱金脈」は「所持している財宝」として扱われるため、更に〖黄金の呪い〗によるステータス増加効果を受ける。
・『毒竜の血鎧(ブロズハムル・ファヴニール)』:B〜A++
種別:対人宝具 レンジ:0~40 最大捕捉: レンジ内全て
効果:Blóðhamr Fafnir。かつて彼を打倒した「竜殺し」が受けた「祝福」にして「呪い」、その根本。
ファヴニールが負傷した部位から流れる血液は即座に呪的な硬質鎧へと変化し、傷口を封じ、攻撃を反射する。その護りはBランク以下の物理攻撃と魔術を完全に無効化し、更にAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させる。
更にその毒血が一定以上流れた場合「呪血の障壁」と呼ぶべき領域が形成され、範囲に入る者は魔力消耗と防御低下のバッドステータスを受ける。この呪いは竜種であっても容易に解呪できず、その身を蝕み続ける。
そして、自身の死亡時にはまともに浴びた相手を即死させる程の呪血を放出する。この際、この宝具のランクは自身を滅ぼすに至った攻撃の威力が高いほど上昇する。
・『黄金貪界・欲竜の宝蔵(グニタヘイズ・アゥズガルズ)』:C
種別:対人宝具 レンジ: 0 最大捕捉:—
効果:Gnitaheiðr Auðgarðr。ファヴニールが所持していた「ラインの黄金」、そして彼のグニタヘイズにあった巣穴が宝具化したもの。
一生遊んで暮らせる「黄金」と、それを自分の手元に置き続けるための「竜の財宝庫」。
本人が念じれば「宝物庫の門」は開き、宝物を出し入れできる。
内部には、ファヴニールがこれまで収集した(主にファヴニールの犠牲者が所持していた)宝物が眠っている。
最も、彼は基本的に溜め込むばかりでそれを活用しないのだが。
・『黄欲絶嵐・咬滅竜焔(フロッティ・エイトルスヴァルト)』:EX
種別:対人宝具 レンジ: 0~50 最大捕捉:1人
ヴァースキから奪った宝具『蛇神咆吼・蒼毒劫火(ニーラカンタ・ハーラーハラ)』を刃に、『黄金貪界・欲竜の宝蔵』内の「ラインの黄金」を柄にした即席宝具。
神殺し/親殺しのための刃。
その中央には「剣の形を保つ」ため、一本の剣が使われている。
◆アーチャー
真名:青龍(チンロン)
属性:秩序・中庸
筋力:B+ 耐久:B 敏捷:A++ 魔力:A 幸運:A 宝具:A
保有スキル
〖対魔力:A〗
霊獣・神獣クラスの魔力耐性。あらゆる魔術を空間そのものの「流れ」として消し去る。
〖単独行動:A〗
「天の使い」としての独立性が強く、マスター不在でも長時間現世に留まれる。
〖神獣:A〗
竜種・神性の複合スキル。天を守護する四聖獣であることを示す。
〖天脈流転:A〗
天地の気を読み、五行の流れを操ることで未来の一瞬先を予知・対応できる。
戦闘時は“相手が次にどう動くか”を先読みでき、回避力・命中率が上がる。
〖天地律令:EX〗
雲を呼び、雨を降らし、雷を落とす。自然の法則を一時的に支配するスキル。
アーチャーの青竜は雷を矢として無尽蔵に打ち出すことができる。
〖東辰守護:A+〗
東方を守護する竜としての加護。味方陣営の防御力・精神耐性を上昇させるフィールド型のスキル。
宝具
『天穿・蒼雷箭(ティエンチュアン・ツァンレイジェン)』:A+
種別:対軍宝具 レンジ:10~99 最大捕捉:レンジ内全て
空一面に広がった暗雲から無数の雷の矢を降らせる。混沌もしくは悪属性の相手への特攻効果を持つ。
この宝具の真髄は「雷が降り注ぎ続けること」にある。本体を止めるか暗雲を払わない限り、攻撃目標は死ぬまで攻撃を受けることになる。
『竜脈開扉(ロンマイ・カイメン)』:B
種別:対地宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:レンジ内全て
東洋の霊脈・風水思想に基づき、大地の竜脈(エネルギーライン)を操る。
対象地域の地形を変化させたり、エネルギーを解放して大爆発を起こすこともできる。
また、「流れ」という概念そのものに対して限定的にだが干渉することもできる。
もし彼が冬木の聖杯戦争に召喚されれば、即座に龍脈を掌握し大聖杯にたどり着く事ができたかもしれない。
『四象一矢(スーシャン・イーシー)』:EX
種別:対人宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:1人
東西南北を司る四神の力を、一つの矢に結集する神霊級儀礼兵装。
令呪の補助を受けた青龙自身の記憶と霊格により、朱雀・白虎・玄武の力を模倣し、四神の擬似的権能を矢として放つ宝具。
発動時、アーチャーは「全ての方角を掌握する」。全ての吉凶はこの矢とその目標に集い、回避は不可能となる。
しかし、全ての力を発動するためにはその場に“四神”が実在しなければならない。
聖杯戦争において、それは度を越えた偶然が無ければ不可能である。
『天墜星辰・蒼竜降耀(ツァンロン・チャンヤオ)』:A++
種別:対国宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:レンジ内全て
『天穿・蒼雷箭(ティエンチュアン・ツァンレイジェン)』と『竜脈開扉(ロンマイ・カイフェイ)』を組み合わせて発動する宝具。
天の運行(星辰)と地の気(龍脈)を相互に操作し、隕石を落下させる。
成立のためには儀式の陣と詠唱を必要とし、「年に一度、かつ春の季節しか使用できない」という制約がある。
青龍は「蒼龍七宿(そうりゅうしちしゅく)」と呼ばれる七つの星宿(角・亢・氐・房・心・尾・箕)を統括する。これらを天上で結び、「天体の運行を乱す」ことで宇宙のバランスを意図的に崩す。そして宇宙の断片=隕石を引き寄せ、落下させる。
これは単なる隕石ではなく、「星宿の力を帯びた神性の隕鉄」。一つの国を滅ぼせる程の力を持つ。
また、青竜は中国の天文学・五行思想において「春の星座の象徴」である。
そのため、古代中国の存在する北半球における「春」の季節で無ければ「天に干渉する」ことができないのだ。
◆ランサー
真名:ヴァースキ
属性:中立・中庸(神にもアスラにも与したが、どちらにも属さない)
筋力:A+ 耐久:EX 敏捷:B 魔力:A+ 幸運:C 宝具:EX
保有スキル
〖対魔力:B〗
高位の神性を持つ存在であるため、魔術に強い耐性を持つ。
〖神性:A〗
インド神話の聖なる存在、及び日本における九頭竜大神として、極めて強い霊格を持つ。
〖霊海循環:A〗
「乳海攪拌」の伝承により、周囲の魔力を一時的に「かき混ぜる」ことが可能。自身と味方に継続的な魔力回復効果を与えつつ、敵側の魔術効果を攪乱する。
〖多頭意志:B+〗
複数の意思を持つ存在として、多方向同時思考・反応が可能。多対一にも強く、精神干渉への耐性も持つ。
〖地底の支配者:A〗
カリスマスキルの亜種。地下世界パーターラの主であることを示す。数多くのナーガたちを従えている。
〖八大竜王:A〗
天龍八部衆に所属する竜族の八王にして、最上位の竜種であることを示すスキル。
宝具
『原初反転・乳海攪拌(プリマヴァータ・マンタナ)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:レンジ内全て
効果:世界の乳海を掻き混ぜた伝承の再現。天と地、神と魔、善悪すら巻き込み天地を掻き混ぜる巨大な螺旋力。
その身が軸となり、天地を回転させて魔力を撹拌し、世界そのものを“再起動”させるような一撃を放つ。かつて乳海攪拌における綱の役割を果たしたヴァースキの肉体こそがランサーとしての武器なのである。
加えて原初の海たる乳海を再現し、自身の領域として展開する。
そして、この宝具の発動が終わり領域内にいたものは敵味方問わず強制的にランダムな状態変化を受ける。
とにかくスケールが大きい宝具。
『蛇神咆吼・蒼毒劫火(ニーラカンタ・ハーラーハラ)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:0~999 最大捕捉:レンジ内全て
効果:乳海攪拌の際、あまりの苦しみからヴァースキが吐いたとされる「世界を焼き尽くす毒」。
『原初反転・乳海攪拌』発動後から使用可能になる宝具であり、インドの神々でもシヴァ神が飲み干さなければ対処できなかった程強力な毒を行使する。
開けた場所で発動すれば、そのまま地球は死の星になりかねない程の劇物。
あまりにも強力かつマスターを巻き込みかねないため、積極的な発動はしない。
『七界を統べし者(ナーガラージャ・サプタパータラ)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:レンジ内全て
効果:地下世界、パーターラの王としての宝具。
この世界にパーターラそのものを展開する。
また、ヴァースキはあまりにも巨大なため、自身の領域の地下にこの宝具を広げて自身の体を格納している。
更に、ここから眷属のナーガたちを呼び出すことも可能。
ヴァースキはこの宝具内の空間・時間に対して干渉する権限を持つ。例えば「この世界は時間の経過が早く、外における一時間は内部における一日である」などと「設定」したり、「内部の地形を変動させることでナーガの軍隊を自在に出現・撤退させる」ことなどができる。
ただし、大幅な変更は外壁の存在により「完全に外と内側が隔離されている」ことでしか適用できない。扱いとしては固有結界に近しいため、「世界からの修正力」を受けてしまうのだ。
◆アサシン
真名:八岐大蛇
属性:混沌・悪
筋力:A+(人型時はB+) 耐久:A 敏捷:C(人型時はEX) 魔力:A+ 幸運:D 宝具:EX
保有スキル
〖気配遮断〗:A
蛇は音もなく移動し、獲物を捕らえる。まさにその動きの体現。
〖蛇神の神核〗:EX
日本神話における災厄の象徴。氾濫する大河の神。
〖竜種〗:EX
自然の化身として、規格外のランクを持つ。
〖八重の毒魂:A〗
やえのどくこん。
八岐大蛇の八つの首はそれぞれの意思と能力を持っている。が、人型である現在は人格は一つのみが出てきているようだ。
毒・火・風・呪・影・幻・血・水の力を切り替えながら戦うことができる。人型の現在は髪の毛が蛇の首のように変化し能力を行使する。応用力の高さが強み。
①毒:蛇の武器、毒を操る。鉄をも溶かす猛毒であり、竜種相手にも確かな効果を発揮する。
②火:鬼灯の如く燃え盛る火を操作する。八岐大蛇とたたら場の関係から製錬や剣造りの知識も持つ。
③風:厳密には天候に干渉する力。八岐大蛇の頭上には常に暗雲があった逸話からだが、大雑把なことしかできない。
④呪:祟り神の呪術。人間体では髪の毛を用いた呪いを得意としている。応用力が高いため、もっとも使われている能力。
⑤影:蛇の冥界にまつわる者としての力。無生物の影に干渉し、動きを操ることができる。
⑥幻:瘴気による幻術。対象の五感を欺くだけでなく、分身を作り出すこともできる。
⑦血:八岐大蛇の腹は常に血で赤く爛れていたということに由来。自身の血中の魔力を相手に分け与えたり、逆に相手の血から魔力を吸い取ることが出来る。
⑧水:八岐大蛇は大河の化身とされることに由来。自身の触れた、もしくは周囲の水に干渉し操ることができる。
〖山河の膂力:A+〗
怪物としての常識すら超えた怪力スキル。そのため、アサシンでありながら正面からの戦闘を得意とする。
〖戦闘続行(蛇):EX〗
八岐大蛇は8つの個別の魂を持つ。首を切られても、7回までは問題なく蘇生することができる。大量に魔力を補充すれば死んだ首の再生も可能。
また、死んだ首がいても出力は下がるが〖八重の毒魂〗の能力が使えなくなるわけではない。
宝具
『八首八意・斬贄連環(やくびやつい・ざんしれんかん)』:A
種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大捕捉:8人
効果:八つの首がそれぞれ異なる術式/能力を使用する連続多重攻撃。相手がそれをすべて受けた場合、複雑に混ざり合った呪いが一つとなり相手を即死させる。
『八塩折之酒(やしおりのさけ)』:A
種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
効果:八岐大蛇討伐の際、スサノオが使用した酒。アシナヅチ・テナヅチという夫婦の神によって作られており、神や竜種でさえも酔わせ、昏倒させるというれっきとした神造兵器。
酒呑童子もそうだが、もはや「暗殺された側」がこの手の宝具を所持しているのは常識であると言える。
『神剣・草那芸之大刀(しんけん・くさなぎのたち)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:レンジ内全て
効果:日本における三種の神器の一つ。八岐大蛇が自身の尾に秘めていたとされる神剣。
「娘」にして分霊である伊吹童子が振るう際には「八つの谷と峯を切り拓き、八つの大河を新たに生み出す程に恐るべきものであるが、それでもまだ真価ではない」という。
極端に厳しい使用制限がかけられているため、令呪3画の使用でも真の力は解禁されない。
(以下:封印状態)
・『渦巣顕界・幽蛇叢雲(かそうけんかい・ゆうだむらくも)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:0~20 最大捕捉:レンジ内全て
効果:本来アサシンが所持していた宝具ではなく、「夢歩き」の力を持つ猫であるユキネがアサシンの記憶を踏破したことにより見出した「最も古い日本の神話テクスチャ」を再現する固有結界の一種。
そのため、事実上宝具の発動者はアサシンとユキネの両名ということになる。
即ち、それは「名付けられる前の、記紀以前の世界」。
八岐大蛇はこの世界において最も信仰された「蛇神」そのものと定義され、途方もない力を得るだけでなく「この世界において、全ての”名前”は封印される」。
この世界において、「固有名詞」は存在できない。
即ち、宝具の真名解放すらも封印される。
ただ、厳密には「使用不可」ではなく「発動に大幅な制限」となり、霊核に深刻な損傷を負うことを受け入れれば使用はできる。
勿論、そのデメリットを負うのはアサシン側も同じ。
〖戦闘続行(蛇):EX〗でゴリ押しできてしまうが。
・『八重叢雲・草那芸之大刀(やえのむらくも・くさなぎのたち)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:1~9999 最大捕捉:レンジ内全て
効果:日本における三種の神器の一つ。八岐大蛇が自身の尾に秘めていたとされる神剣。
極端に厳しい使用制限がかけられているため、令呪3画の使用でも真の力は解禁されない。
ありうるとすれば、今回の聖杯戦争のような「令呪4画の使用、更に大蛇の意志を上回り体を動かし得るスキル、そして当人の承認」全てが揃ったときのみ。
八岐大蛇当人による最大の真名解放の際、その剣が齎すのは圧倒的な破壊に留まらない。
剣の軌跡は、「あらゆる物理構造・法則」を切断する。一切の防御や宝具、概念は意味をなさず、その地点にあったものは上書きされ消滅する。そしてその対象の世界はかつて「イザナギ・イザナミによる天地創造」が行われる前の「混沌」、即ち無に戻るという。
これは、日本における「蛇への信仰」の古さと神話においてヤマタノオロチが「いつから居たのか」が語られないことから「日本のテクスチャにおける最古の神性の一つである」という解釈、そして「神話においてこの剣は大蛇当人が一度も使っていない」=使ってはならない禁忌の剣としたことに依る。
――何故大蛇はそのような剣を造り出したのか、けして語ることはない。
◆キャスター
真名:リンドヴルム(原初の蛇竜)
属性:中立・中庸
筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:EX 幸運:B 宝具:EX
保有スキル
〖陣地作成:EX〗
土地そのものを自身の“皮膚”として編み直す。あらゆる干渉が可能な超高性能の魔術要塞を築く。
〖道具作成:B〗
スキルとしては保有しているが、必要に迫られない限り活用しない(大量生産や資源の浪費を嫌うため)。
いざとなると、緻密で拘り抜かれた道具を時間をかけて作る。つまり効率は最悪。
〖竜種魔術:EX〗
神秘そのものである竜が行使する、「魔法」一歩手前の魔術。
桁外れの魔術回路と魔力によって放たれる超常の術は、対魔力スキルを容易に貫通する。
〖竜種:EX〗
始まりの竜にして蛇。幻想の頂点に立つもの。
〖記録する者:EX〗
千里眼の亜種スキル。あらゆる並行世界における事象を観測した彼は、そのデータを元に相手のサーヴァントの行動を予測し先手を打つことができる。
ただし、「この世界でしか成立しえない事象」や「あまりにもありえない行動」の前には対応が遅れることもある。
また、行動の予測の際は直接相手を「見る」ことによって微調整を行う必要があり、「予測」は同時に一人に対してしか行うことができない。
そのため、「そもそも相手を見れない」「相手が複数人」「自律攻撃する機械などが相手」「相手が自分の意志以外で動いている」場合には「予測が外れる」ことがある。
〖高速神言(竜):A〗
大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。
それが伝説の竜の力を再現するという、宝具級の魔術だとしても。
宝具
・『始原虚識・零文之書(ゼロ・アーカイブ)』:C
種別:対魔術宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
効果:彼が記録し続けた、ありとあらゆる魔術の理論が記載されているとされる本。
その魔術を行使できるわけではないが、真名解放時には相手の発動したあらゆる魔術を無効化し、成立しなかったことにする。攻防一体の宝具。
限りなく「第二魔法」に近い概念武装。
・『蛇竜展翅・虚滅之翼(スヴァルティル・ヴェンギル・リンノルムス )』:B
種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:50人
効果:Svartir Vængir Linnorms 。
真名解放と共に巨大な蛇竜の翼が出現し、広がる一撃で斬撃を放つ。
この翼には『始原虚識・零文之書』の文字が全面に書き込まれており、命中した相手の魔術やスキル、宝具の効果をキャンセルして攻撃することができる。
……実のところ、「リンドヴルム」にそういった逸話はないため、『始原虚識・零文之書』を元に「ダルグレインに貸し与え、ファヴニールに奪われてもいい宝具」としてでっちあげたものなのだが、「本当に奪われてしまった」ことで逆に「宝具として存在が確立させられた」という出自を持つ。
・『焔輝咆聲・天哭之星(ビャルトグリュム・リンドヴルム)』:B
種別:対軍宝具 レンジ:10~99 最大捕捉:300人
効果:Bjartr Glymr Lindwurm。
リンドヴルムという存在が流星や稲光と結びつけられた逸話が昇華された宝具。
竜種魔術により、流星を召喚・操作する。
「リンドヴルム」という真名を被って召喚されたことにより獲得した。
・『終環記章・竜蛇胎蔵界(ドラゴン・リベレイション)』:EX
種別:対人理宝具 レンジ:0~99 最大捕捉: レンジ内全て
世界の情報構造そのものを“蛇の胎”と見做し、再び産みなおす再誕の大儀式。
儀式のためには念入りな下準備と複雑な手順を必要とする。最低でも「世界を一つ作り直す」分の魔力リソースを必要とするため、宝具発動までの難易度は非常に高い。
その代わり、発動さえすれば儀式とキャスター自身が接続されるため圧倒的な力を得ることができる。
本編においては主にティアマトの『始源の海、幼年の終わり(タムトゥ・エンウム)』を材料として起動した。その合わせ技により、「儀式を守る」ための「名を持たぬ竜」たちを大量に召喚・使役している。
魔方陣はエレバス山を中心として、直径100kmの大きさを持つ。
この宝具の目的は「竜の因子で世界を再構築すること」。
抑止力による「人類の世を続ける」という抵抗、世界そのものによる剪定を振り切り、「ヒトのいない竜の世界」を完成・編纂事象として固定させようとしている。
そもそも、彼の「リンドヴルム」という名前は自身を定義し、聖杯戦争に呼ばれるための殻でしかない。
彼の本性とは、世界において最初に発生した「竜の原型」。幻想の始まり。
世界の裏側に降り立ち、地球の変化を記録する中立の存在となった彼は、あらゆる並行世界を観測し続けた。
そして、彼は数多くの世界における「聖杯戦争」の乱立を見た。亜種聖杯戦争のように小規模に乱発する世界までがあった。
神秘はヒトの道具として貶められ、その意味を辱められ続けた。
それは、自分たち幻想種の根幹をも左右する行いだ。
一つの世界において、人理焼却を超えた「その時点における全人類の消滅」が発生した時、彼は世界の裏側から飛び立った。
その世界を固定し、幻想種による世界を完成させるために。
キャスター・リンドヴルム偽造版ステータス
クラス:キャスター
真名:リンドヴルム
属性:中立・中庸
筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:A 幸運:B 宝具:B
保有スキル
【陣地作成:A】
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げるスキル。
キャスターの場合、洞窟・地下空間・結界内部など、外界から隔絶された空間において特に高い性能を発揮する。即ちそれは、竜が作る「巣」そのものである。
【道具作成:B】
魔力を帯びた道具を作成するスキル。
本人の性質として大量生産には向かず、一つ一つを時間をかけて作り込む傾向がある。
効率は良いとは言えないが、完成した道具の精度は高い。
【竜種魔術:A】
竜種としての魔力炉心を用いた、高密度の魔術行使。
通常の魔術師が行う術式とは根本的に規模が異なり、詠唱を簡略化してなお高い威力を発揮する。
雷、風、流星に関わる術式を得意とする。
【竜種:B】
幻想種としての竜の性質を示すスキル。
リンドヴルムは蛇竜・翼ある竜としての伝承を持ち、魔力・生命力・神秘の面で通常の生物を大きく上回る。
【高速詠唱:B】
魔術詠唱を高速化するスキル。
竜種としての発声能力と高い魔力制御により、複雑な術式を通常より短い工程で発動できる。
特に風・雷・流星に関わる術式の展開を得意とする。
ただし、詠唱そのものを完全に省略できるわけではなく、大規模魔術の発動には相応の準備を必要とする。
宝具
『蛇竜展翅・虚滅之翼(スヴァルティル・ヴェンギル・リンノルムス )』:B
種別:対軍宝具 レンジ:1〜20 最大捕捉:50人
Svartir Vængir Linnorms 。
リンドヴルムの翼を魔力によって展開し、広範囲を薙ぎ払う宝具。
その翼には竜種由来の高密度な神秘が宿っており、命中した対象の魔術・スキル・宝具による防御効果を一時的に乱す。真名解放時は相手の防御魔術や宝具を無効化することすら可能。
単純な破壊力よりも、相手の術式を崩して攻撃を通すことに重きを置いた宝具である。
『焔輝咆聲・天哭之星(ビャルトグリュム・リンドヴルム)』:B
種別:対軍宝具 レンジ:10〜99 最大捕捉:300人
Bjartr Glymr Lindwurm。
リンドヴルムという存在が流星や稲光と結びつけられた逸話が昇華された宝具。
竜種魔術によって天より流星を呼び寄せ、広範囲を攻撃する。
真名解放時には雷光を纏った隕石状の魔力塊が降り注ぎ、地上の敵陣を焼き払う。
ただし、発動には相応の魔力消費を伴うため、連発は困難。
◆バーサーカー
真名:サタン
属性:混沌・悪
筋力:B 耐久:EX 敏捷:B 魔力:A- 幸運:なし 宝具:A
保有スキル
〖狂化:EX〗
悪魔たる彼の狂気とは「神が正気であること」、その正しさの証明である。
何故なら、絶対的な唯一神に対し反旗を翻すなど狂っていなければおかしいからだ。
彼がどれだけ正気であるように見えようと「彼は狂っている」と定義される。
人知無能の存在。手の届く範囲にありながら決して理解できない淵。
〖原罪の明星:EX〗
最上位の悪魔にして、かつて聖なるものであったことを表すスキル。彼の周囲において善悪の基準に意味はなくなり、それを参照する場合正しい効果を発揮しない。
スキルのオンオフは彼自身が自在にコントロールできる。
〖悪魔:EX〗
第六架空要素。人間の願いに取り憑き、その願いを歪んだ方法で成就せんとする存在。もしくは、心の弱い人間に取り付きその「弱さ」を全肯定するもの。
「無辜の怪物」スキルの一種。形容詞として使われ過ぎた「悪魔」の象徴たる彼の正しい形は、本人すら知らない。
また、有史以来悪魔は「善なる人々」や「聖なる力」、「強い心」の前に負け続けている。
しかし悪魔は滅びない。人の心に悪がある限り。そのため、(戦闘を続行できるかはともかく)桁外れの耐久力を持つ。召喚されれば最後、自死もしくは「主人公補正の塊」が相手でもなければマスターを失ったとしても倒されず、消滅しない。
「はけ口としての悪」に死なれては困るのだから。
〖蛇の智慧:A+〗
楽園の蛇として、人類に知恵を授けたことを表すスキル。対象の精神を分析し、その欲望を引き出すことができる。心理学への造詣の深さ。
加えて魔術・神秘・霊術に精通し、高い耐性と解析力を誇る。
また、「契約魔術」なる術を用い、他者の「欲」を媒介として(「魔術」という概念が叶えられる範疇で)おおよその事を実現できる。ただし、「彼自身の願い」を叶えることは絶対にできない。
一度使用すると再発動に時間を必要とし、それが「現実を強く歪める」願いであるほど長引いてしまう。
〖悪魔の証明:EX〗
常識の埒外の情報収集能力。
悪魔は、相手の罪や過去のことを何でも知っている。
物理的に本人が知るはずのないことを、何故か知っている。
不規則に発動するため、当人以外にとっては全くあてにならない。
マックスウェルの悪魔が持つ同名のスキルとは別物。
〖竜種〗:A
竜が悪魔だというのならば、悪魔が竜でないはずは無い。完璧な理論だ。
宝具
・『墜罪の蛇冠(コロナ・セルペンティス・ペッカーティ)』:A
種別:対神宝具 レンジ:0~66 最大捕捉: 666人
効果:地獄の業火そのものを出現させ、攻撃する。
神性、善属性、純白の存在に対して特攻効果を持つ。〖原罪の明星〗により、彼の周囲では善悪の基準に意味はなくなる。即ち全員が「無垢なるもの」として扱われ、ダメージが上昇するのだ。
・『悪魔の契約(パクトゥム・ダエモニウム)』:D
種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
効果:対象と契約を行い、魂を対価に力を与える。
契約のたびにその魂は変質し、削られていく。
また、契約の達人であるサタンは他のサーヴァントやマスターが何を願い契約したのかを知ることができる。
・『禁断の果実(ロスト・エデン)』:EX
種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
効果:対象に「知恵の実」を与える。
その本質は、神の権威の否定。
果実を食した者は「知恵」を手に入れ、強烈な神性特攻効果と「際限のない強さ」を獲得する。始め一組の男女しかいなかった人間が子供を産み、地に満ちていったように…その力は時間経過により倍々ゲームで増え続けていく。
この宝具は一度しか発動できず、かつサタン当人は使用できない。
…そして、これをヒトならざる「動物」が食すことの意味を、サタンは知っている。
中世キリスト教神学では、動物と人間の持つ魂は違うとされた。
人間は「理性的魂」を持ち、それは永遠である。
一方、動物の魂は「感覚的魂」であり、一時的なものだという。
――それは、「道義的責任を負わない」こと。
自由意思によって善悪を選べないということ。
この宝具を使用することを選んだ動物は、その魂を「理性的魂」へと変質させる。
それは神の秩序への否定であり、創造主の権威そのものへの背信。
「選択する自由」を――生きる自由と、死ぬ自由を得ることになる。
それこそが、神を殺す力となる。
霊基変更:アヴェンジャー
真名偽装→ルシファー
保有スキル
〖復讐者:A〗
神への叛逆者。しかし、彼が何故堕天したのかは明確ではなく、様々な説がある。
アヴェンジャーの条件とされる「後世において、復讐する権利がある・復讐を望んでいるに違いないと思われている」という他者の認識の影響を大いに受けている存在。
〖忘却補正:EX〗
創世の時代より現代に至るまで、彼は神と戦い続ける。その一切を忘れることなく。
クリティカル効果を強化させる。
宝具
・『暗夜に咲け、涜神の明星(ブラスフェマ・アポルオン)』:A
種別:対神宝具 レンジ:0~66 最大捕捉: 666人
効果:ルシファー=「暁の明星」が本来持っていた天上の光を呪いとして変換し、槍の形状にして放つ宝具。
神の理そのものを拒絶し、否定し、嘲笑する一撃は神性への特攻効果を持つだけでなく、悪属性を持つ者には体力・状態異常の回復の恩寵を齎す。
・『嘆きの氷河に果ては無く(グラシエイト・コキュートス)』:A
種別:対界宝具 レンジ:0~66 最大捕捉: 666人
効果:ダンテの『神曲』によれば、地獄の最下層「コキュートス」においてルシファーは封じられているとされる。そこは裏切り者の魂が氷漬けになる場所。
その氷を顕現させ、周囲ごと相手を凍結させる。
相手の心の中の「罪悪感」に比例してその威力は上昇し、相手を心ごと封じ込める。
◆ルーラー
真名:ティアマト
属性:混沌・中庸
筋力:A+ 耐久:EX 敏捷:C 魔力:A++ 幸運:EX 宝具:EX
保有スキル
〖対魔力:A+〗
ルーラーとして召喚されたことで、魔術への強固な耐性を持つ。
〖神明裁決:B〗
ルーラーとしての最高特権。聖杯戦争に参加した全サーヴァントに対し、二回令呪を行使できる。
〖真名看破:C〗
直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては幸運判定が必要となる。
えっ、幸運ランクEX…???
〖怪力:A++〗
魔物としての能力。自身の筋力を向上させる。ほぼ最上級のもの。黒泥を体とし、竜体として現れたティアマトの筋力は巨人のそれである。
〖女神の神核:EX〗
生まれながらに完成した女神である事を現すスキル。同時に「神性」を含む複合スキルでもある。精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。
〖自己封印:C+++〗
通常時はビーストⅡとしての能力を封印している。だが、緊急と判断されたときに強い感情をキーとして発動。スキル〖ネガ・ジェネシス〗〖獣の権能〗と宝具『始源の海、幼年の終わり』の使用を解禁する。
〖単独顕現:B〗
かつて獣だったことを表すスキル。世界の修正力や人理の消滅の影響も受けず、時間旅行を用いたタイムパラドクス等の攻撃を無効にし、あらゆる即死系攻撃をキャンセルする。
〖獣の権能:C〗
英霊、神霊、なんであろうと「母体」から生まれたものに対して特効性能を発揮する。ティアマトのみならず、彼女から生まれた魔獣全てに付与されるスキル。
〖ネガ・ジェネシス:D〗
現在の進化論、地球創世の予測を悉く覆す概念結界。「旧来の生命を否定し、新たな命を生み出そうとする空間」であり、サーヴァントは入った瞬間に消滅してしまうため「生者」でない限り入ることは叶わない。
ビーストとしてのスキルであり、普段は封印されている。緊急時には使用が解禁されるが、それでも範囲は自身を覆うだけに留まる。
〖自己改造:EX〗
黒い生命の海を用いて自分の霊基を作り替える。通常の霊基状態(ファム・ファタール)から、全長60メートルを超す竜体に成長する。竜体になったティアマトはA++以下の攻撃を無効化する。
〖青き星の瞳:B〗
「星の意志の代行者、あるいは星そのものの化身」という証。一種の魔眼。
視界内の存在全てを対象とし、クリティカルとあらゆる回復行為を封印する。
ルーラーとして召喚されたことで「戦争の監視者」として「遠くの光景を見る」事も可能になった。この星はお母さんに監視されています。
因みにこの「監視」でも真名看破スキルは発動する。
〖赤き星の瞳:B〗
敵意、攻撃に寄った星の魔眼。
自身の攻撃力、魔力属性を変化させ、視界に入る対象全てに強い呪いを付与する。
宝具
『毅き仔よ、創世の理に抗え(ナンム・ドゥルアンキ)』:EX
種別:対界宝具 レンジ:0~99 最大補足:100人
効果:自己改造スキルによって通常状態から60m以上の巨大な体躯を持つ「竜体」に成長し、規格外の純粋な魔力による砲撃を行う。
更にこの攻撃は、命中した相手に対して「スキルや宝具などによる強化を無効化する」バッドステータスを付与する。既に受けている強化をキャンセルはしないが、宝具の「魔力による砲撃」は持続する多段攻撃のため相手は「受けている途中で防御が切れたので張り直す」ことが事実上不可能になる。また、敢えて攻撃を受けティアマトの魔力を逆利用して自己の強化を行う…と言った芸当も封じられる。
『始源の海、幼年の終わり(タムトゥ・エンウム)』:EX
種別:対生命宝具 レンジ:0~40 最大補足:100人
効果:Tamtu Enūma。
ティアマトの本質。あらゆる命の起源であり終着でもある「生命の海」を展開する。
ティアマトの「仔」を無尽蔵に生み出す黒い泥「ケイオスタイド」は「塩基契約(アミノギアス)」により触れた生命体を浸食し、細胞クラスでの意思束縛が結ばれ、強制的に自身の眷属としてしまう。
そして、生命の源そのものの存在であるティアマトは「死」の概念を持たない。
彼女はこの聖杯戦争において、絶対にして不滅の審判者として召喚されている。
…そもそも願いを叶えることを放棄している彼女を、参加者が狙う必要性は一切ないのだが。
『奏で謳うは厄災の調べ(リトニー・ド・ファムファタル)』:C
種別:対人宝具 レンジ:10~99 最大捕捉:レンジ内全て
効果:少女体、通称「ファム・ファタール」状態でのみ使用可能。
様々なバッドステータスを齎す「歌」。
内訳としては攻撃力ダウン、防御力ダウン、回復の阻害、クリティカル率ダウン、宝具の威力低下もしくは使用禁止、スキルの無効化、スタン付与…など。
ティアマトはこれを状況に応じて使い分けることができる。
この宝具の本質は裁定者に攻撃する者への「警告」である。それでも相手が止まらなかった場合は更なる措置を行う。
また、「歌」である性質上聴覚を持つ者であれば敵味方関係なく効果を受けてしまうのが難点。
「シューティングスター・ホライゾン」装備一覧
ティアマトの産み出した11の怪物、即ちムシュマッヘ、ウシュムガル、バシュム、ムシュフシュ、ラフム、ウガルルム、ウリディンム、ギルタブリル、ウム・ダブルチュ、クルール、クサリクをモチーフとした兵装。
それに母艦ティアマト、補佐ユニットにして秘密兵器たるキングゥが加わる。
SSH-000 DTI.AMAT 「母艦」
ティアマト本人。水爆級魔力炉心により、全兵装を同時運用して余りある程の電力供給が可能。
宝具『奏で謳うは厄災の調べ(リトニー・ド・ファムファタル)』を無差別攻撃ではなく、「指向性音響兵器」として運用可能になっている。
SSH-001 MUŠ.MAḪ 「黒翼」
超高機動推進翼。最大加速時には光の粒子を纏い、マッハ十を超える。
粒子は分身としても機能する。
SSH-002 UŠUM.GAL 「主砲」
右腕装備の高火力ビーム砲。連射モードと「溜め」を行い強力な砲撃を行うモードがある。
SSH-003 BA.AŠ.MU 「副砲」
左腕装備のサブアーム。毒の弾丸、もしくは毒液を発射する。
溶解液、神経毒、幻覚毒など、地球上に存在しうる様々な種類の毒を使い分けられる。
SSH-004 MUŠ.ḪUŠ 「大剣」
折り畳み式の大型剣。「聖剣」としての特性を持ち、悪属性に効果が大きい。
SSH-005 DLAḪ.MU 「光盾」
強力な光のシールドを展開する。自分だけでなく味方を守るのにも使用可能。元となった神格「ラフム」になぞらえ、シールド自体が「神性」を纏っている。
SSH-006 U4.GAL.LA 「弾幕」
六連装ミサイル×2。追尾機能を持つ。リロード速度が群を抜いており、事実上ミサイルを発射し続けられる。
SSH-007 UR.IDIM.ME 「魔拳」
左右の掌底部、及び両足裏に内蔵された超高火力ビーム砲。
射程が短いため、零距離攻撃が前提となる。
SSH-008 GIR.TAB.LU.U18.LU 「防壁」
自動防衛システム。一定の閾値を超えるまで、ティアマトへの攻撃を無効化するシステム。
武装が消耗した場合、自動防衛の代わりに自己回復を行うこともできる。
SSH-009 U4.MI DA.AB.RU.TI 「青嵐」
風力制御ユニット。風の動きを操作し、自身を加速させつつ防弾を行う。
風の抵抗や摩擦なども防ぐ役割を持つ。
SSH-010 KU6.LÚ.U18.LU 「流転」
水力制御ユニット。海の化身として、周囲の水を操作できる。
複数の兵装を「流れるようにタイムロス無く運用する」ことにも使われている。
加熱した兵装の冷却も担当。
SSH-011 KU.SA.RIK.KUM 「天殻」
圧縮した光の粒子を、自身を中心として周囲に開放。衝撃波で敵を吹き飛ばす。
強力な分、二度までしか使用できない。
SSH-EX DKIN.GU「旗手」
戦況解析を行い、最適な行動を行うための補佐ユニット。もしティアマトが意識を失った場合にはコントロールを交代し、自律稼働させられるシステムを持つ。
【変容】により、自身が受けたことのある攻撃をコピーして発動できる。
ティアマト本人は「コピー」を1度までしか使用できないが、「キングゥ」がコントロールしている場合は出力自体が下がる代わりに、武装の最適化を行いコピーの回数を増やすことができる。
●キャスター竜種魔術リスト
固有名詞なし
『鱗突(Skaldbiti)』
砕けた物質を竜鱗めいた弾丸へ変質させ、対象へ殺到させる。
物理防御にも魔術妨害にも使える小回りの利く迎撃術。
『逆鱗(Gramfjǫðr)』
自らの全身の鱗を逆向きに生える「鱗の鎧」に変質させる。物理的攻撃を加えてきた相手は傷を負い、更に攻撃によって自分がダメージを受ければ、「逆鱗に触れた」とみなし攻撃されるたびに自らの攻撃力を上げる攻防一体の魔術。
『煌鱗(Glyrskjǫldr)』
全身、または指定部位の鱗を高密度魔力で硬化させる防御術。
『逆鱗』より純粋な防御力に優れるが、反撃・攻撃上昇効果はない。
『登滝(Drakarbrú)』
凄まじく急な滝をその場に出現させる。「登竜門」や「鯉の滝登り」に由来する術。逆説的に、この術の標的になった相手を「この滝を登れない者は竜ではない」と定義してしまう魔術。相手の進行方向を大いに妨害する。
『竜牙弾 (Ormbolti)』
竜の牙を模した弾丸を射出する。
肥沃な土地や神秘の濃い大地に突き刺さった場合、竜牙兵として発芽する。
『毒息瘴(Eitrandvari)』
近辺の水場を毒によって汚染する。この水に入ったり水を飲んだものは毒への対抗判定を行い、失敗したら大体死ぬ。竜が水場を毒や瘴気で汚染する逸話から。
『焔壁(Logvegg)』
竜の炎を壁状に展開する、防御用の竜種魔術。ただし、これは物理的な硬度を持つ「壁」ではなく「炎によってその場を一時的に竜の支配領域として定義する」と言うべき術。
この領域に踏み込もうとするものは、熱・魔力圧・威圧によって侵入を阻まれる。
特に毒霧、瘴気、液体、低位の魔弾など、形を持たない攻撃に対して高い防御性能を発揮し、それらを焼却・蒸発・分解する。一方で、質量を伴う強力な斬撃や宝具級の突撃を完全に止めるには向かず、純粋な物理防御では『煌鱗』に劣る。
言うなれば、竜が巣穴の入口に吐きつける警告の炎。
『龍星群(Drakstjarnaflokkr)』
準備時間をかけ、大量の流星状魔力塊を連続召喚する上位の殲滅術。
『焔輝咆聲・天哭之星』ほど精密ではないが、持続火力と制圧力で勝る。
『竜骨顕現(Ormbeinvakna)』
体内の竜骨を活性化させ、筋力と耐久力を爆発的に上げる。
発動すると骨格の一部が外骨格のように浮き出る。
『血焔鼓動(Blóðlogrhjarta)』
竜の血が沸騰し、熱と魔力を全身に巡らせる強化術。短期間のみ、攻撃力が大幅上昇。
『竜影包身(Ormskuggr)』
竜の影をまとって回避性能を上げつつ、近接攻撃に威圧効果を付与。
『廻天(Ørløgsnúningr)』
ワイバーンなど使い魔に自爆能力を持たせ特攻させる。
「回天」が「天地の運行をも変えるほどの大事業」を意味すること、雷を竜の力と結びつけられること、また日本の特攻兵器に「海龍」「蛟龍」「伏龍」などの名称が用いられたことから構成した術。
『天蓋砲(Himinhvolfskot)』
『燦然たる白亜(レイ・オブ・ジ・アルビオン)』の際に使用する術。
固有名詞あり
神秘と同じく「知られていないことに意味がある」ため、一度使った術は同じ相手には基本的に使用しない。
『龍環閉塞・天地封鎖(ヴリトラ・アーヴァラナ)』
Vṛtra-saṃvaraṇa。水を堰き止め、干魃を引き起こす堰界竜ヴリトラを元にした術。
相手の進行を塞ぎ、防御する三層の概念結界。
特に「海・川」を始めとした「水属性」の力を持つ相手には効果を発揮する。
ただ、ヴリトラの特性上「雷属性」を持つ攻撃に対して若干弱い。
『丸胴潜影(がんどうせんえい)』
何故か「昔から目撃例が沢山あるのに全然捕まらない」事に定評のあるUMA、ツチノコ及び「野槌」を元にした術。
対象一つを選び、それの隠密性をAランクの気配遮断に相当する程度に上げる。
気配遮断と同じく、「攻撃時」には解除される。
『緘毒の凝視(イビルアイ・バジリスク)』
視線を合わせた相手を石化(もしくは即死)させるバジリスクの伝承を元にした術。
どのような手段であれ「視線を合わせる」ことが発動する条件であり、どれだけ距離が離れていても構わない。
『蛇道境界橋(アマル・パチャ・チャカナ)』
Amaru Pacha Chakana。
「竜の世界の橋」。インカ神話に伝わる竜「アマル」を元にした魔術。
アマルは二つの巨大な首、鳥のような脚と翼を持ち、地下世界に住むとされ、地下世界とこの世を自由に渡ることができると信じられていた。
その伝承を元にした、「転移」を行う魔術。
『黒猫竜の偸盗(アイトワラス・ユオダ・カテ・ヴァギステ)』
Aitvaras juoda katė vagystė。
リトアニアの伝承における、小さなドラゴン「アイトワラス」の伝承を基にした術。
アイトワラスは家の中では黒猫ないし黒い雄鶏の姿をしているが、外に出ると空を飛ぶ翼を持ったドラゴン、あるいは火の尾をもつ蛇になる。
「アイトワラスが居付いた家は(周りから盗んでくるので)豊かになる」とされることを元に、「他者から何かを盗む」という術。相手がそれを認識していないほど成功率は上がる。
ただし、盗んだ後には対価として「オムレツを捧げる」必要がある。
『秘宝暴きし双頭の魔(ヴァラク・テザウルス・セルペンス)』
Valac thēsaurus serpens。
『ゴエティア』における72柱の魔神の一柱「ヴァラク」の伝承を基にした術。
ヴァラクは双頭のドラゴンに乗った天使の翼を持つ少年の姿であらわれ、蛇を支配する力と隠された財宝を発見する力を持つという。
このことから、「下級、もしくは傷ついて弱った蛇(竜種)をコントロール」するか「財宝=宝具のコントロールをする」術として機能する。
ただし、宝具を奪取できるわけではない。せいぜい「敵の宝具の妨害」や、「持ち主がいなくなった宝具を自分のものにできる」程度。
『樹上伏撃の竜槍(イアキュルス・インシディアエ・ラミス)』
Iaculus ramis insidiae。
叙事詩「ファルサリア(Pharsalia)」に言及されている翼のある巨大な蛇、「イアキュルス」の伝承を基にした術。
高い木に登り、枝の中に身を潜め、獲物が通りかかると背中に飛び乗って首に噛み付き息の根を止めるとされ、イアキュルスという名前は「槍」を意味する。
ここから、「自分の姿が見えていないとき、敵への背後からの奇襲を絶対に成功させる」術となっている。ただし、「この術を知らない相手にしか効果が無い」「あくまで奇襲を成功させるだけで、その後は術者次第」という制約がある。
『契闘の竜印(サンヴィド・コアトル)』
Saṃvid Coātl。
「遮断する竜」ヴリトラと「羽毛ある蛇」ケツァルコアトルの力を元にした魔術。
相手との一対一の決闘を強いる闘技場。
どちらかが斃れるまで、他者からの物理的影響を遮断する「律」を敷く術。
発動には「両者による決闘への同意」が必要となるが、「術者に対して攻撃を行うこと」は「決闘への同意」と見做され、その時点で術が発動してしまうという抜け道がある。
あくまでも「意思を持つ者による物理的影響=攻撃など」を防ぐだけ。
要は両者が金網かガラスで覆われたリング上に上がるようなもの。
副次効果として、「炎の加護」により両者の戦闘能力・闘争本能が底上げされる。
『赤蛇絶環(クチ・クルシェドラ)』
Kuqi Kulshedra。
短時間、「闇・悪・自然破壊の象徴」にして混沌たるクルシェドラの力を纏う。その間術者はあらゆる攻撃から身を守り、無敵となる。 ただしこの無敵には例外があり、「drangue(ドラングエ)」と同じ特徴を持つ者が相手だと、共通している特徴があるごとにその「無敵」の力が弱まる。 ドラングエ:半人半神・翼を持つ・光や善・雷の属性を持つなど
『無窮千生(レルナイア・ヒュドラ)』
Lernaia Hydra。
レルネーの沼地に住まうヒュドラの伝承を元にした術。
自己再生の魔術。自らの死に匹敵する攻撃を受けているとき、魔力を消費して肉体を再生できる。
『竜闘法・七重の螺旋(ムチャリンダ・プラーナ)』
「竜虎相搏」の故事及びナーガラージャの一体、竜王ムチャリンダの伝承を基とし、カラリパヤットと功夫を織り交ぜた格闘術。
「大自然そのもの」、即ち竜の形象拳。呼吸・血流・思考・視線・動作・魔力・因果全てを螺旋の如く繋げる、「循環と連鎖」の闘法。
ムチャリンダがブッダに七回巻き付き、七日の雨風から護ったことに由来し、『竜爪』『竜骨』『竜翼』『竜尾』『竜頭』『竜牙』『画竜点睛』の七種発動が前提となる。
同名の
1『竜爪・起螺(カイノス)』掌打による開幕の一撃。両手を螺旋状に振り上げ、上昇気流を生むように敵を打ち上げる。
2『竜骨・護螺(ガルバ)』前の「起螺」で生まれた渦を体軸に吸収し、両腕を交差して流す。
打撃を受け流し、同時に骨のような“支柱”を形成する。
3『竜翼・翔螺(ヴァーユ)』防御から即座に跳躍・旋回。翼を広げ、風の螺旋を纏って空中へ。
4『竜尾・廻螺(ナーガ)』地上に再び降り立ち、長尾を振るうが如く回転蹴り。
5『竜頭・識螺(ヌース)』頭突き、もしくは視線を交える“識”の技。
6『竜牙・滅螺(カーラ)』噛み砕くような連撃。牙の如き貫手・掌打・拳撃。
7『画竜点睛・完螺(サムサーラ)』最後の一撃――あるいは“打たない”一瞬。
という技の「型」が存在する。『竜爪・起螺』から始まり『画竜点睛・完螺』まで繋げ、そこから再び『竜爪・起螺』へと繋げ続けることで「螺旋は循環し続ける」。
『八首贄法(やつこうにえのほう)』
八岐大蛇の伝承を元にした呪術。
自身が死亡しても、「八つの首のうち自分以外が死んだ」ことにして耐える、人柱のような呪法。
自身の死を曖昧にし、どの死が本体の死か曖昧にすることで「因果処理を遅延させる」。
性質上七度しか使用できず、八度目で自分が死ぬことになる。そのため連続攻撃には弱い。
アサシンとの戦いを経て完成した術。
『灼風創界・虚空廻天(テュフォン・アナゲネシス)』
Typhon Anagenesis。
ギリシャにおける怪物の祖にして機神の竜、テュフォンを基にした術。
指定した環境の書き換え、即ちテラフォーミングを行う。
その地が南極であろうと、森林への変更すら可能。
『三首は咆動す(ゴルィニシチェ・トレーグラス)』
Gorynych Troeglas。
3方向に分裂した魔力射線を同時展開し、それぞれ異なる属性(火・風・雷)で襲い掛かる。
スラヴ神話の三頭竜、ゴルィニシチェを元にした魔術。
『園護蛇環(ラドン・ペリボロス)』
Ladon Períbolos。
無数の蛇状魔力線が術者を中心に円環を描き、侵入者を感知次第自動で迎撃する“自律防衛陣”。
ギリシア神話。ヘスペリデスの園を守る多頭の竜、ラドンを基にした術。
『黒翼の嵐刃(フェルニゲシュ・ヴィハルカール)』
Fernyiges Viharkár。
ハンガリーの民話に登場する竜王フェルニゲシュを原型とした攻撃魔術。
ワタリガラスにも似た黒い翼をはためかせ、風の刃をぶつける。
『竜魂は荒天に翔ぶ(ズドゥホヴァ・ドゥーシャ)』
Zduhova Duša。 Dusha=魂
スラブ・バルカン地方に伝承される竜人、Zduhać(ズドゥハチ)を基にした術。
伝承によればZduhaćは天候や風雨、嵐を司るとされ、寝ている間に魂が抜けて空を飛び、悪天候を操る存在と戦う」とされる。
この術の使用中は、魂を分離もしくは体の一部を霊体化・分離して自律操作させることができる。
『蒼雷天翔(ツァンレイ・ティエンシィアン)』
Cāng Léi Tiān Xiáng。
風を巻き起こし、雷光を纏うことで空気抵抗を打ち消す。
四神の一角、青竜を基にした身体強化の竜種魔術。
飛行速度・旋回性・反応速度が大幅に上昇。
周囲の空気を帯電させ、物理的攻撃をしてきた敵の動きを鈍らせる副効果を持つ。
『蛇咬摂命(ビショーネ・ディヴォラトーレ)』
Biscione Divoratore。
敵の生命力や魔力を“呑む蛇”として吸収する。物理接触不要、視線の射程内で吸引可能。
イタリア・ミラノの象徴にして、「人を呑む蛇」のビショーネを基にした術。
『無尽にして無終(アナンタ・プラヴァーハ)』
Ananta Pravāha。
ヒンドゥー神話における無限の蛇、アナンタを基にした防御魔術。
受けた攻撃を「宇宙と同じ大きさの蛇の体内」で循環させ、その中でエネルギーを摩耗・消滅させる。
ただし、「自分の体内に呑み込んでいる」事実に変わりはないので、それ以前の口内や喉などは自然とズタズタになる。
『石牢の視線(ゴルゴネイウ・リトゥー・ブレマ)』
gorgoneiou lithou blemma。
ギリシャ神話に登場するゴルゴン三姉妹の末妹、メドゥーサの伝承を元にした術。
視界に捉えた相手を「石化」させる魔眼。ただしこの聖杯戦争におけるサーヴァント相手には効果が薄いことから「麻痺、重圧」のバステを与えることに特化させている。
『天攪の索(ヴァースキ・パリヴァルタ)』
Vāsuki Parivarta。
乳海攪拌の綱の役割を果たしたナーガラージャ、ヴァースキを基にした竜種魔術。
伸縮自在の綱を出現させ、武器として操る。この綱は「千年間、宇宙の中心にある海をかき混ぜられる」ほどの強度を持ち、その長さまで伸ばすことができる。
ただ、「武器として扱える物理的限界」があるためキャスターが伸ばせるのは事実上数キロまで。
『炎化還生(サラマンダー・メタレプシス)』
Salamander Metalepsis
炎に呑まれた対象を“新たな形で蘇らせる”術。攻撃にも治癒にも転用可能な、両義的な炎。
錬金術における「火の精霊」、サラマンダーを基にした術。
『蛇託寂声(ピュートーン・テオマンティア)』
Python Theomantia。
神託を行い、未来を「視る」術。
術者にとって良い未来でも悪い未来でも、その時点で見た景色は未来において「確定」してしまう。解釈次第でそれは己の望む形へと調整できるかもしれないが、「完全に無かったこと」にはできない厄介な術。
『呑星贖環・竜胎終界儀(ファヴニール・オムニウルス・オロボロス)』
Fáfnir Omnivorus Ouroboros
貪欲なる「ファヴニール」と、自らの尾を噛む永遠の蛇のシンボル「ウロボロス」を元にした術。
効果範囲内の生命を全て喰らい、魔力へと変換し続ける。
土地や海の持つ魔力すらも強引に。
そしてそのエネルギーは、すべて『終環記章・竜蛇胎蔵界(ドラゴン・リベレイション)』を無理矢理「進めるため」に供給され続ける。
(儀式を進めるためのリソースは、『終環記章・竜蛇胎蔵界』由来の魔力では賄えないため。たとえそれが無限であったとしても)
『蝕呑螺環/日輪廻転(アポピス・ヘカ・ジューロン)』
エジプトの日食を操る蛇神「アポピス」と、古代中国の地理書「山海経」に記載された蛇神「燭龍」(燭陰)を元にした術。
昼と夜の戦いを再現し、最大三日間「時間を進める」。昼と夜は三回進むことになる。
『黒咒・双声相噛(アンフィスバエナ・ドゥオルム・ウォクム・インヴェルシオ)』
Amphisbaena Duorum Vocum Inversio。
双対にして逆位の竜、アンフィスバエナの伝承を基にした黒魔術。
自身の血肉を糧に、もう一本首を生やす。この首は本体と同等の脳を持ち、同時に二つの詠唱を行うことが可能になる。
首は一時的にしか増えず、最終的に増えた方の首は腐り落ちる。
脳に自我が宿るとするならば、それは自分が一度死ぬことと同義だろう。
なら「全く同じ自我にしなければいいのでは?」と思うかもしれないが、それでぴったり息が合う訳が無いのだ。
ただ、制限時間の存在は首の増加により自己に関する問題を起こさないためのリミッターでもある。
「どちらも自分である」とするならば、一つの魂が二つに裂かれてしまうことになるからだ。
『喰らい啜る運命の根(ニーズヘッグ・ウルザル・ロート)』
Níðhǫggr Urðar Rót。
世界樹ユグドラシルの根を喰らう蛇、ニーズヘッグの伝承を元にした魔術。
ニーズヘッグを「時空構造の根幹に干渉し、不要とされた時間軸(剪定事象)を“啜り上げる”竜」と解釈。
「剪定され、消滅したはずの過去・未来・世界線の“断片”を引きずり出し、現実世界に一時的に重ねる」術。
『織界補天・五彩錬石(ニューワー・リェンシー)』
上記の『滅界嚙根(ニーズヘッグ・ヴェルド・ルート)』で吸い上げられた情報を基に、断片を物質として固定、実在化させるための術。
天を繕い、破れを塞ぐ――世界構造を“形あるもの”として縫い戻す、道教における創造の女神・女媧の伝承を元にした術。
『恋執の竜瞳(れんしゅうのりゅうどう)』
情念の末に蛇竜となった少女、清姫の伝承が基となった術。
いかなる遮断・偽装もすり抜け、嘘を看破し、対象を「存在として認識」し見逃さない執念の目。
『白蛇応元(バイシェ・インユエン)』
中国の民間伝承「白蛇伝」に登場する齢千年の白蛇の精、白娘子を基にした術。
白蛇が世に合わせ姿を変えた伝承に基づく、仙術型竜種魔術。
外界のあらゆる環境――物理的・霊的・概念的――に即応し、
自身の構造と存在位相を最適化する適応術。
それは白娘子の物語が変遷し続ける中で、最終的に「倒されるべき怪物」ではなく「愛されるヒロイン」として定着したことに由来する。
『悪咒・毒胤咆嗤(アジ・ダハーカ・アエシャマ)』
Aži Dahāka Aēšma。
自分の「悪と定義される感情」(怒り、憎しみなど)が一定以上なければ使用不可能。
自身に「善なるものは近付くだけで傷つき、ダメージを与えられても使い魔を大量に召喚する状態」を短時間付与する。
『その嫉妬は海哭のように(レヴィアタン・インヴィディエ・マリス)』
Leviathan Invidiae Maris。
「嫉妬」を司る竜、レヴィアタン(リヴァイアサン)の伝承を基にした竜種魔術。
「他者と自己の境界を溶かし、己を他者と同質化する」概念操作。
発動者は身体を完全流体化し、対象への“嫉妬”を媒介にして、自分より相手が上回るステータスがあれば「自分も同じステータスになる」(自分がすでに上回っているものがあれば、それはそのまま)
身体が流体化しているため、通常物理攻撃・刺突・斬撃を完全無効化。
ただし、無敵貫通攻撃や高温(炎)・低温(氷)・真空など“形を保てぬ環境”には極端に弱くなり、長時間の使用は自己を保てなくなる危険を伴う。
『滅毒の螺撃(バシュム・ムシュ)』
Bashmu Mush。
メソポタミア神話の毒蛇、バシュムを基にした術。魔力を凝縮し、螺旋状の毒の奔流として撃ち出す。物理的破壊よりも「魔力系統の侵蝕・汚染」により相手の耐性を下げることを主目的とする。
『稲妻の劇毒(タールネナハ・ナ・ヴェイヒレ)』
Tàirneanach na Beithire。
スコットランドの伝承に登場し、雷や激しい嵐といった自然現象を具現化したともされる怪物、ベイヒル(Beithir)の毒を行使する。
凄まじく致命的な毒を行使する。この毒に侵された場合、両者から最も近い川や湖などの最も近い水場が「清浄の水域」となる。犠牲者が術者より先に水域に辿り着き、水に触れるか摂取すると解毒できる。 しかし術者が先に水に直接触れた場合、毒の犠牲者は即死する。
この一連の流れは、ベイヒルの伝承に基づいている。
『九の終律(エイトル・ヨルムンガンド・ニオ)』
Eitr Níu Jörmungandr。
北欧神話に登場する巨大蛇、ヨルムンガンドの猛毒。
強大な雷神すらも殺しきる毒「エイトル(Eitr)」を行使する。この毒に侵されたものは、解毒しなければ「九歩しか歩くことができず、九歩歩いた時点で即死する」状態になる。本編のように、ベイヒルをモチーフとした毒の術と同時に用いれば、相手は「術者より先に最も近い水場に急がなければならないのに、九歩しか歩けない」という恐ろしい事態に陥る。
『天命記す竜筆の書版(ドゥブ・ナムタルラ・シド・ウシュム)』
Dub Namtarra Šid-Ušum。
ティアマトは神々との戦いの際、「天命の書版(DUB.NAM.TAR.RA)」と呼ばれる「全ての神々の役割や個々人の寿命が書き記された、最高神の権威」の石板をキングゥに授けたとされる。
即ち「天命の書版は本来ティアマトの持ち物・能力であった」という解釈を元にした魔術。
「天命の書版」は所持神が「天命の印」を押すことで、記述された内容が有効になると信じられており、この魔術によって出現した石板に書き記した内容は新たな世界法則となる。
ただし、以下のような弱点(制約)を持つ。
・他者を直接害することはできない。個人に対してではなく世界に対して書き込む。
・内容次第では「世界の修正力」という相応の反動が発生する。
・所持者に「最高神としての権限」がなければそもそも発動しない。
・本来の所持者ティアマトは、書き込まれた内容について異議を申し立て、無効にする権限を持つ。
『不壊なるや辰神の軍律(パジュラ・マハーセーナーパティ・アクシャヤ・ヴィナヤ)』
Pajra Mahā-senāpati Akṣaya Vinaya。
夜叉の頭領の一人で十二神将の一画、十二支のうち未ないし辰の神とされる「波夷羅大将」(サンスクリット名でパジュラ・マハーセーナーパティ)の力を元にした術。
波夷羅大将は信仰上の性格として「規律を厳守させる」ことから、「自身の肉体に対して“崩れてはならない、倒れてはならない”という規律を敷く」疑似的な防御の術となっている。
『繁孽胎動・万蛇蠢生(エキドナ・プロゲノシス)』
Ekhidna Progenesis。
『灼風創界・虚空廻天(テュフォン・アナゲネシス)』と対になる術。
テュフォンによって書き換えた世界の中で、大量の「子」を産み出す。「継続して産み続ける」ことはできず、「一度に大量に産み落とす」ことを得意とする。
厳密には以前から「用意」しておく必要があり、それを一気に解放したような形。流石にティアマトの宝具のようにはいかない。
産み落とす竜には何らかのスキルを付与することができるが、高度なスキルは使用できないためパッシブスキルの〖狂化〗の付与が一番やりやすい、とキャスターは判断したようだ。
『大地を呑め、夢時の虹(ユルルングル・ワンガル)』
Yurlunggur Wangarr。
オーストラリア・アボリジニの「虹蛇」ユルルングルの伝承を元にした術。
術とともに、銅の体を持ち虹色の色彩を纏う巨大な蛇(ユルルングルの化身)を召喚する。この蛇は体が金属でできているだけあり高い耐久力を持つ。
このユルルングルの化身は、定期的に傷ついた味方を呑み込み、吐き出す。 吐き出された味方は損傷を回復する。
ただし、この化身はそこまで目が良くない。 そのため、敵対者を誤って呑み込み、吐き出すことで回復してしまう可能性もある。
『流転せよ、五弦の妙音(サラスヴァティ・パンチャタントリー・ナーダ・プラヴァーハ)』
Sarasvatī Pañcatantrī Nāda Pravāha。
仏教における知識と技芸・音楽・福徳や財宝を司る女神「弁財天」及びその源流となる「サラスヴァティ」を元にした術。
金運のコントロール、財宝に関わる魔術全般の補助を行う。
また、最大開放時は一度だけ「最も価値ある効果」を引き寄せる因果律の操作を可能とする。
ただし、「禍福は糾える縄の如し」と言う通りに何らかの形で「プラスとマイナスは釣り合う」ものである。
『穿天壊地・傾界洪禍(ゴンゴン・ヌーチュウ・ブージョウシャン)』
Gōnggōng Nùchù Bùzhōushān。
中国神話に登場する悪神、洪水を齎す黒き竜「共工(Gonggong)」の伝承を基にした術。
水神の共工は、帝位をめぐって顓頊(せんぎょく)と争ったが敗れ、怒りのあまり不周山に頭をぶつけたという。
怒れる共工は不周山を串刺しにし、天を支える柱を折り、世界の流れを傾けてしまった。そのために天も西北に傾き、星々も西北に移動し、大河は東南に流れるようになったという。この神話の題名を「共工怒触不周山(ゴンゴン・ヌーチュウ・ブージョウシャン)」といい、その伝承を元にした術の本質は「世界法則そのものへの干渉」。
一定の範囲における「流れ」の全てが一つの川のように「一本化」する。
天地を傾かせ、星々にすらも干渉する巨獣に対して、その間はいかなるものも干渉できない。
ただし、その術が関係した攻撃が終わった後は干渉が可能となる。
『湖に首長竜は存在せず(ノー・ディフィニティブ・エビデンス・オブ・ア・モンスター)』
No definitive evidence of a monster。
スコットランド、ネス湖に棲むと「された」非常に有名なUMA、ネッシーの伝承を元にした隠密術。
しかし調査の積み重ねにより、ネス湖に巨大な水生生物が生息するという「決定的証拠は存在しない」と否定され続けてきた。
近年の環境DNA調査を主導した研究者(Neil Gemmell)は、少なくとも得られたデータからはプレシオサウルス説は成り立たない、また爬虫類由来の配列証拠がない旨を述べている。
Gemmellは報道で“we have found no definitive evidence of a monster.”、「決定的証拠は見つからなかった(=不在証明が積み重なった)」というコメントを残している。これが由来である。
この術はその「不在証明」を盾にし、ネッシーの「不在を確信する」観測者から術者の姿・気配・魔力反応を不可視化する。
ただし、術者は(存在を証明してしまうため)その間攻撃できず、「ネッシーの不在が証明されていることを知らない、子供や動物などは簡単に発見できる」という弱点が存在する。
「神秘」を是とするキャスターからすれば皮肉極まりない術。
特に「知恵者」たるバーサーカーからは絶対に発見できなくなる。
『時を視る蛇の大公(ボティス・スペクタートル・テンポリス)』
Botis, spectator temporis。
『ゴエティア』における72柱の魔神の一柱「ボティス」(17番)の伝承を基にした術。
ボティスは醜悪な毒蛇の姿であらわれ、過去と未来についての知識を与える力を持つという。また、「敵同士を和解させる」事もできるという。
このことから「何かについての過去・未来を知る」術となっている。
ただし、未来については不安定+ブレやすいため「変動することが無い」過去について優先してみることになるだろう。
「敵同士の和解」は「和解」の定義が曖昧であるため使用が難しいのだが…?
『地殻破断す深潭の蛇(ナーガ・パドハ・サムドラ)』
Naga Padoha samudra。
東南アジア神話における巨大な海蛇、「ナーガ・パドハ」の伝承を基にした術。
創世神話において、シヴァの化身とされる英雄バタラ・グルが最初の地面を作ろうとし、それを壊そうとしたのがナーガ・パドハである。バタラ・グルが抑え込むことで海蛇は海底に沈んでいったが、逆に言えば「シヴァがいなければ大地を破壊することができる」のだ。
術の発動後、自身が触れた大地を「振動・隆起」させ、破壊することさえできる。
ただし、この術は「シヴァの関係者」もしくは「シヴァに類する、もしくは匹敵する力を持つ者」であれば抵抗し抑え込むことができるという縛りがある。
『火の冥山に坐すもの(カイア・マトゥピット)』
Kaia Matupit。
ニュー・ブリテン島ガゼル半島のトライ(Tolai)文化圏で信じられている蛇の神(精霊)、カイアを基にした術。
カイアは火山の神であり、火口の下に棲み、火山の噴火はカイアの霊力の発現とされ恐れられているという。また、世界の始まりには創造者であったらしい。
この術は「火山地帯はカイアの棲み処である=そこを自身の領域とする」。
溶岩の影響を受けず、一瞬で溶岩・火山内部に潜航することも可能。
『雷奏狂鳴(サカーニィ・ヴィハルハング)』
sarkany ViharHang。
空気振動と雷撃を重ね合わせ、敵陣に“音の衝撃波”を放つ。
ハンガリー伝承の竜、サカーニィを基にした竜種魔術。
「空気そのものが帯電する」ため、この術を受けた者だけでなく、その地点を通った相手はスタン状態となる。
どこぞのエリちゃんの影がちらつくが、源流はこっちである。
『双渦の咢(イルルヤンカ・シャルマ)』
Illyanka Saruma。
かつて嵐神プルリヤシュを倒し心臓と眼=神としての力を奪ったイルルヤンカシュの逸話を元に、激しい竜巻や嵐を伴ったブレスを叩きつける。
それ以外に特殊な効果を持たないが、むしろ変に効果を付けるより「単純に威力を強めた」術もある方が良い、とキャスターは考えている。
『隆起せよ、悠久の丘(ティエン=ティエン=ヴィル・アンツ)』
Treng-Treng Vilu Antü。
南チリ・アルゼンチンの先住民族 Mapuche(マプチェ)の神話に登場する「大地を司る蛇神」、ティエン=ティエン=ヴィル(トレントレン・ビルー)を元にした術。
伝承においてティエン=ティエン=ヴィルは海を司る蛇、カイカイ=ヴィル(カイカイ・ビルー)と対立しており、海の蛇が人間の不義・感謝なき態度に激怒して大洪水を起こした際、地の蛇であるティエン=ティエン=ヴィルが大地を盛り上げて人々を守ったという。
このことから、「海から大地を隆起させて地面を増やす」だけでなく、「海神・水神及びその関係者」への特効攻撃となる「大地の槍」を地面から隆起させる術となっている。
『六月呑みしは彎曲の蛇竜(バクナワ・アニムブアン)』
Bakunawa Anim Buwan。
フィリピンの神話・民間伝承に登場する竜、バクナワを元にした術。
ヴィサヤ地方ではかつて七つの月が空にあったが、バクナワがその月を次々と呑み込み、人々は月を守るために鍋や金属を叩いて大音響を起こし、バクナワを驚かせて月を吐き出させた…という伝承がある。
しかし、現在月が一つしかない以上「六つはバクナワが呑み込んだまま」なのである。
即ち、バクナワは「月六つ分の重力を有している」ことになるため、その重力によって「相手を引き寄せる。海の満ち引きは月の重力によって操作している以上、「海の属性を持つ相手」に対しては覿面に効果を発揮する。
『虚の黒神はここにありて(ジルニトラ・ファウシヴィ・チャルヌィ・ブラスク )』
Zirnitra, fałszywy czarny blask 。
スラヴ系の民族、ヴェンデ人の伝承に語られる竜神「ジルニトラ」が元になった術。
「黒い竜」にして「魔術・呪術の神」、ジルニトラの図像は「ヴェンド‐サクソン戦争」においてヴェンド側の旗印として掲げられていたという伝承を基にした、軍団の運用の際に使用する黒魔術。
ただし、ジルニトラは「実在した古代スラヴの竜神」ではなく18〜19世紀の学者・作家が断片的情報を再構成し、考案した「疑似神話」であるとされる。
故に、虚構の神が真に齎すのは「加護」ではなく「他者を害する」という呪い。
人が創り、人が利用し、人が忘れた罪への報復。
「加護」を受けた自身の「配下」を倒した者に、与えたダメージをそのまま返す。
『竜顔楼壁の百咆(ガルグイユ・オ・サン・ルジスマン)』
Gargouille aux Cent Rugissements。
フランスの聖人、ルーアンのロマヌスによって討伐された竜「ガルグイユ」の伝承を基にした術。
ガルグイユは口から火を吹き、水を吐き出して洪水を起こすことで恐れられた――が、ロマヌスはガルグイユを捕らえたのち焼き殺したが、首から上が焼け残ったためにその首をルーアンの市壁の上に晒した。これが「ガーゴイル」の起源だという。
術の発動後「中世教会に並ぶガーゴイル像」のような石竜頭が次々と設置され、それぞれが「火炎のブレス」や「水流のブレス」をランダムに、もしくは術者の命令によって一斉に、敵に向けて放射する。
『冥廟震わす竜哭の大波(ブネ・ラメンタティオ・スピーリトゥム)』
Lamentatio Spirituum。
犬・グリフォン・人間の、三つの頭部を持つドラゴンの姿で現れるとされる、『ゴエティア』における序列26番の悪魔、大侯爵ブネを基にした術。
ブネは「死体を移動させたり、召喚者が用意した墓地に配下の悪魔を集結させたりする力を持つ」ことから、死者の念や死霊などを集結させて、「竜の咆哮+死者の呻き、絶叫」として叩き付ける。
『夜刀神・怨屍還噛厄祟式(やとのかみ・かえりばみたたりがえし)』
『常陸国風土記』行方郡の条に登場する蛇神、角の生えた大蛇「夜刀神」の伝承を元にした術。夜刀神は谷・低湿地に群れて棲み、その姿を一目見ただけで一族郎党滅びる、もしくは夜刀神を殺そうとした家は必ず滅びる/頭を落としても頭だけで仇討ちに来る、とも伝えられる。
『常陸国風土記』には「谷の葦原を新田として開墾しようとしたところ、夜刀神が群れをなして現れ、耕作を妨害した」と書かれている。
この術の発動時、「自身を見た相手」に対して祟りの印を刻み、継続ダメージを与える。
祟り印をつけた対象のうち、誰かが術者に致命打を与えた、及び殺害した場合にこの術は真価を発揮する。
祟り印を媒介に、術者の怨念・魔力が加害者の背後へと流れ込み、蛇の群れが絡み合うようにして術者の肉体を再構成。一度だけ、背後からの奇襲攻撃を行う(奇襲攻撃の成否にかかわらず、祟りの印はその時点で外れる)。
この際、相手が「神の領域を侵す者」、すなわち神秘=聖域や自然を開発・侵食するための技術や兵器を手にした存在であれば、奇襲への抵抗力は大きく低下する。
『竜胆爆涛(ホロファグス・ヴァヴェルスキ)』
Holophagus Wawelski。
ポーランド・クラクフに伝わる「ヴァヴェルの竜」を基にした術。
この竜はかつて「ホロファグス(ラテン語で丸呑みするものを意味する)」と呼ばれていたことが術名の由来。
伝承によれば、人や家畜を食う龍を倒すために一人の靴職人が「動物の皮に硫黄を仕込んだもの」を龍に食べさせたという。仕込まれた硫黄や松脂などが龍の内側で燃え、龍は強烈な喉の渇きを覚えて、近くの川へ大量に水を飲みに行き、水を飲みすぎた/燃えている硫黄を水が消しきれなかったために、竜は内側から爆発して死亡した……
ということで、それを元にした「自爆の術」である。
これまで負ったダメージや状態異常を概念的に炸裂させる。
その後、再生系の術で復活する必要がある。そうしないと普通に死にます。
『宝殻の竜鱗(クエレブレ・ガルディオン)』
Cuélebre Guardión。
スペインの伝承にある竜クエレブレを元にした術。その鱗は非常に硬く、ほとんど無敵とすら言われるが、腹部・喉元など一部は脆いとされる。
この術も同様に、肉体(鱗)を硬化させてあらゆる攻撃を防ぐが、代償として、クエレブレと同じく腹部・喉元に弱点が設定されてしまう。
『竜を剥ぎ、人へ脱す(モニョヘ・メツィ・レトラロ)』
Monyohe Metsi Letlalo。
南部アフリカ、特にソト族に伝わる蛇神、モニョヘの伝承を基にした術。
モニョヘは“巨大な蛇の皮を纏った存在”として語られ、最後には人間の姿に変わるという話が多くみられる。
即ちこの術は、「竜(蛇)の皮を剥いで人の姿へと変える」=人の姿へと化ける術でもあり、逆に竜相手に使うことで「竜を人へと貶め、その力を失わせる(分離させる)」としても機能する。
「対竜」としてのメタを張った術。
『万蛇王権・七層の神秘(シャーマラン・ヒュクム・イェディ・カトル・イェラルトゥ)』
Şahmeran’ın Hükmü・Yedi Katlı Yeraltı。
中東・アナトリア一帯に伝わり、千夜一夜物語等に登場する半人半蛇の女王、知恵の女神「シャーマラン」を元にした術。
術者自身を「蛇の王」として定義し、別の術式を自身の配下の蛇に移植・委託して使用させる術。(「知恵を授ける」ということ)
今回の場合、『大地を呑め、夢時の虹(ユルルングル・ワグィル)』によって召喚した「ユルルングルの化身」が術の代理人となる。
更に、自身の配下たる蛇たちと霊的に接続する。
術の発動条件:シャーマランの存在や「蛇の王国」は本来秘されている。そのため、秘密が漏洩する状態では使用できない→今回の場合「ユルルングルの体内」が術式の場であるため、それを「第三者が見ていない」限り「露見」は起こらない。
秘密が暴かれた場合、術は効力を失うことになる。
ただし、シャーマランの秘密を暴いた者には伝承の通り災厄が降り注ぐことになる。
(暴いた者には「猛毒の上澄み」たる死の呪詛が襲い掛かる)
想定運用:配下の竜種たちに『竜を剥ぎ、人へ脱す(モニョヘ・メツィ・レトラロ)』及び『宝殻の竜鱗(クエレブレ・ガルディオン)』を適用する。
それはユルルングルが「呑み込む」ことによって行われ、シャーマランの話に登場する「青年」が水に入らないように言われていたが浴場に入れられた際「蛇の鱗がびっしりとついていた」事が分かるという話もある通り、「鱗の付与」というのは相性がいい。
『火花散る七首の怯迫(テジュ・ジャグア・ポチ・サピカ)』
Teju Jagua Pochy Sapica。
パラグアイを中心とするグアラニー神話に登場する、悪霊タウと人間の女性ケラナの最初の子「テジュ・ジャグア」の伝承を元にした術。
神話によればテジュ・ジャグアは七つの犬の頭を持つトカゲであり、目からは炎が迸る、視線そのものが恐怖の対象となる、七体の怪物の兄弟の中で最もおぞましい怪物だという。
これは月の女神アラシーが、悪霊タウがケラナをさらったことを怒り、 「その子孫は皆、醜く怪物的な姿になる」という呪いをかけたため。
――なおその実態は、果実や蜜を主食とする温和で基本的に無害な存在である。
術が発動すると、術者の背後に「テジュ・ジャグア」の影が現れ、相手を睨みつける。
それは空気を歪ませ、火花を散らすほどの恐怖の視線であり、耐えられないものは逃げ出すだろう。
しかし、その醜悪さ・恐怖は尋常なものではない。「反射的に目を逸らす」か、「思わず注目してしまう」。無反応ではいられない。
人間の脳は進化的に、危険・異常・醜悪なものに対して強い注目反応を示すようにできている。ネガティビティ・バイアス(負の情報への優先的注意)と呼ばれる現象で、危険そうなものを無視したら死ぬので、脳が勝手に「見ろ、確認しろ」と注目を奪うわけだ。
つまり、いずれにせよ「テジュ・ジャグアの視線に晒されたものは、最低でもワンテンポ反応が遅れてしまう」ことになる。
『天をも喰らえ、奈落の熾焔(ナール・アル=ファラク)』
Nār al-Falak(نار الفلك)。
イスラム伝承における、地獄の最下層に棲む竜、ファラクを基にした術。
ファラクは「もし神の恐れがなければ、上のすべて(天地・人間・天界)を呑み込んでしまうだろう」と言われている。
ファラクは神を恐れて抑え込まれているが、「竜の世界」が真となったならば……もはや彼を留めることはできない。その怒りの炎を具現化した術。
「神」が作った既存の秩序を全て破壊せんとする、地獄の炎。
『夏の禁忌、燼咬の霊蛇(ホヤウカムイ・ラマㇳカシ)』
アイヌに伝わる翼を持つ蛇神、ホヤウカムイを元にした術。
ホヤウカムイには「サクソモアイェプ/サキソマエップ」=「夏には言われぬ者」という別名があり、夏や火のそばで力を増し、寒さに弱いとされる。
近づくだけで草木が枯れ、人間は皮膚が腫れたり、毛が抜け落ち、時に焼けただれて死ぬ猛毒や悪臭を放つという。
この術は季節が「夏」、もしくは一定以上の気温が無ければ発動できない。
猛毒のオーラを纏い、自身を強化する。
このオーラ気温が高ければ高いほど強化され、竜なら耐えられるがヒトなど通常の生物では、効果範囲内に入ってしまうと運が悪ければ即死する。
逆に、雪や氷によって冷やされると無効化されてしまう。
『生者よ、母なる土へ還れ(コアトリクエ・テテオイナン)』
Cōātlīcue Tēteoh īnnān。
アステカ神話に登場する地母神、「蛇の淑女」を意味する名を持つコアトリクエの力を得る術。
コアトリクエは農業と植物を司り、「絡み合う無数の蛇によって織り上げられたスカートをはき、切り取られた人間の手と心臓が交互に並び真ん中に頭蓋骨がぶら下がった首飾りをつけている」、人間を常食する神である。
これはアステカの世界観、「生命は大地から生まれ、生きるが、それ生命が尽きた時に還る場所も大地」というところから来ている。大地に帰った生命は次の生命をはぐくむ糧となる。生命は大地の顎からは逃げられない。
自身に強力な「対人・対生命」特攻を付与し、「対人」ダメージ値のプラス補正をかける。
また、この術の詠唱後、コアトリクエが単独で出産したことで知られる軍神「ウィツィロポチトリ」の化身を召喚することで、「シウ・コアトル」を使用し、術の詠唱を代行させることができる。
『霊路踵紐→独坐無辺(エインガナ・マリクンゴル・トゥーン)』
Eingana Malikngor Toon。
アボリジニのポンガポンガ族の神話に登場する虹蛇、「エインガナ」の伝承を元にした術。
エインガナはこの世の始め、たった一人で無限の砂漠に横たわっていたとされる。彼は退屈し、この世の全てを生み出し、最後に人間を産んだ。しかし人間がエインガナのことを考えず逃げ出そうとしたため、人間のかかとの部分をひもで縛った。エインガナは今でもこのひもを握っており、手を離すと人間は死ぬとされている。
この術はエインガナの伝承を部分的に再現しており、術の発動と共に術者の手に紐が出現する。 それは、効果範囲内にいる任意の人間のかかとを縛った状態で結ばれている(紐の先端は見えるが、中間は見えない)。
術者は術を解除しない限りこの紐を手放せないが、ひもを引っ張るなどで相手の動きを縛ることができるだろう。一方、ひもを縛られた対象が自らこの紐をほどいてしまった場合、即死する。他者が解呪した場合は何も起こらない。
『楽園剥落・豊穣の断絶(カハウシブワレ・バウロ)』
Kahausibware Bauro。
南太平洋・ソロモン諸島に伝わる、蛇の姿をした女の精霊「カハウシブワレ」を基にした術。
かつて「大地に果実がたわわに実っていた」頃、彼女は人間や動物、木々を作ったとされるが、しかし、人に死を齎すのもカハウシブワレだという。
最初の女が産んだ赤子を預かった際、泣き声に耐えかね、思わずとぐろで絞め殺してしまう。怒った女に斧で切り刻まれても身体を元に戻し、「これから一体誰があなたを助けるのだ?」と言い捨てて去った後、人は労働で糧を得ねばならなくなった。
即ち「楽園の終焉・労働の強制」と「加護の剥離」を齎す領域を展開する術。
範囲内にいる自分以外の者の動作を重くし、疲労と魔力消耗を増大させる。
加えて「神から与えられた力」を削ぎ、加護や恩寵由来の能力を弱体化する。「人間」の属性を持つ者ほど効果が重い。
『画卦開理八卦定式(フーシー・バーグア・シエンティエン)』
古代中国神話に登場する蛇身人首の神、「伏羲」の伝承を元にした術。
伝説において、伏羲とその妹「女媧」は人類の始祖になっただけでなく、伏羲は様々な文化を初めて作った「文化英雄」としても知られる。
この術は伏羲が「八卦」「書契(文字)」「網(鳥網・魚網)」「婚姻制度」を発明したとされることから、「目標同士を“同じ枠組み”に入れて、結びつけ、まとめて扱う」。
八卦は本来、世界の現象を8種類の基本カテゴリに分けるための「定式(分類ルール)」。これによって「印を刻んだ」対象を「結びつける」。これは物理的なものであっても概念的なものであっても可能。
先天八卦(せんてんはっけ)は、八卦(乾☰・兌☱・離☲・震☳・巽☴・坎☵・艮☶・坤☷)を、「天地がまだ動き出す前=根源的な秩序(宇宙の原理)」として配置した体系・並び方のこと。
『四海啸天(スーハイ・シャオティエン)』
Sìhǎi Xiàotiān。
中国の神話において四方の海を治めるとされる、四海竜王(敖廣・敖欽・敖閏・敖炎)を元にした術。
東・南・西・北の方角を司る四頭の幻龍を顕現させ、同時にブレスを放つ。目標となった相手の「四方」から同時に襲いかかるため、回避はほぼ不可能となる。
『燧は堅く、海は退かず(ウンセギラ・ワンヒ・ムニワンチャ)』
Uŋȟčéǧila waŋhí mniwáŋča。
アメリカのネイティブアメリカン、スー族やラコタ族に伝わる蛇の怪物、「ウンセギラ」の伝承を基にした術。ウンセギラは炎のような目と牙を持ち、定期的に津波を起こし、水を塩水に変えて人間が使えなくしてしまうという。
更にウンセギラの体は火打石の鱗で覆われ、唯一の弱点である「胴体の、裏側に心臓がある“七番目のスポット”」を刺さなければ殺すことはできない。
術者は「火打石の鱗の鎧」を纏い、防御力が跳ね上がるだけでなく攻撃を受けると「鱗が着火し、巨大な火花が散る」ことで自動反撃を行う。
また、目から炎…というよりビームを放てるようになる。
『甲殻陣・重装不退(テストゥード・タラスカエ)』
testūdō Tarascae。
亀甲陣:ローマ軍の防御隊形 testudo formationのこと。
タラスクの伝承を基にした防御の術。「亀甲陣」の如く防御を固め、敵に向けて前進する。
本家タラスクの『盾鋼の聖獣(クストーディア・タラスコニス)』は「自分と味方を守る」盾の宝具だが、こちらは「自身の守りを徹底的に固める」術と言える。
キャスターがセイバー相手にこの術を使わなかったのは「竜種魔術の伝承の元ネタ相手では無効化されやすい(神秘は「知られていない」時が一番強いため、相手は自分自身のことを良く知っている=既に知られてしまっている術は効果を発揮しにくい)
『輝ける八条の瞳珠(ヴィーヴル・エスカルブークル)』
Vouivre escarboucle。
フランスに伝わる怪物、ヴィーヴルの伝承を元にした術。ヴィーヴルの額には紅い宝石が宿っており、彼女にとっては「瞳」でもあった。水浴びや水を飲む際に宝石が濡れることを嫌い、外して手元に置くとされる。
この宝石は「宝石魔術」の器としても使用可能であり、『画卦開理八卦定式(フーシー・バーグア・シエンティエン)』と合わせて術式を最大八つまで封じ込めておくことが可能。
エスカルブークル(カーバンクルとも):深い赤色の宝石(ガーネットなど)の意。中世文学・伝承では「燃える炭のように輝く魔性の宝石」として扱われた。
蛇や竜の額(あるいは頭部)にある宝石としても語られる。また、紋章学では「8本の放射状の棒またはスポークからなる紋章」を指す。
『優雅なる玉虫の彩(スキタリス・スキトゥルス・ヴァリエガートゥス)』
Scitalis scītulus variegātus。
中世、中世以前のヨーロッパにおいて、動物寓話集などに描かれた怪物「スキタリス」を元にした術。その名前はラテン語の「優雅な(scitulus)」を元にしている。
玉虫色に発色する美しい体を持つこと、体温を極寒でも維持することが出来、冬期であっても冬眠しないとされることから、「人間相手の「魅了」バッドステータス付与成功率をアップ+魅了を行う」「術の発動中は極寒、凍結状態でも活動可能になる」術として成立している。
『不着の殻城(ルー・カルコル・ド・アスタング)』
Lou Carcolh de Hastingues。
フランス南西部ランデ県の町 アスタング(Hastingues)の地下洞窟に棲む巨大な殻を背負ったヌメヌメした“カタツムリ状の蛇、ルー・カルコルの守りを得る術。
殻による防御力上昇に加え、全身を覆う粘液が攻撃を「ぬめらせ、滑らせる」ことで命中精度を著しく低下させる。触れた武器や手足も粘着して動きを鈍らせ、攻撃力を削ぐ。
加えて、この粘液の「滑る」性質は熱や衝撃といった物理現象すら「受け流す」概念効果。
炎が触れても熱が定着せず、Aランク以上の攻撃でなければ焼き切ることも蒸発させることもできない。
相手の「防御貫通」系攻撃にも一定のダメージカット効果を及ぼすため、見た目の滑稽さに反してきわめて堅牢な守りを誇る。
『雷鳴よ、鎧衣となれ(カンナカムイ・イメル・カムレ)』
Kanna Kamuy imeru kamure。
アイヌに伝わる雷神、雷を衣装としてアイヌモシリ(人間界)に現れるとされる大蛇カンナカムイの伝承を基にした術。
伝承のように、雷で出来た「鎧」を纏う。この鎧は質量を持たず、被弾した瞬間に雷が爆ぜる反作用で防御を行う。
そのため、攻撃を弾くたびに鎧は自壊していく。
『顕現・急瀬水廊(ミシッピゼウ・ギチガミ・ジービ)』
Mishipizheu Gichigami-ziibi。
スペリオル湖周辺に住むネイティブアメリカン、オジブワ族に信じられている非常に重要な精霊(マニトゥ)、「ミシッピゼウ」の伝承を基にした術。
発動と同時に、術者を中心として地表に大規模な川が出現する。これはミシッピゼウの支配圏たるセントルイス川の一部の召喚である。
「川幅・水深・流速・渦の発生を任意に操作」、「水面、水中の高速移動」、「攻撃を受けた際の流血・欠損・飛散が大量の小蛇へと転じる」といった効果を適用する。
後述の術との連携を前提とした構成。
『黒蛇眼胎:水底より満つ(ボイウナ・オリーニャ・グラヴィダ)』
Boiúna Olhinha Grávida。
ブラジルのアマゾン川流域を中心に語られる蛇の女神、「ボイウナ」の視線を元にした術。
「自分が川の中にいる」時にのみ発動可能。
術者の光る目によって睨まれた人間女性は、性行為を伴わずに「妊娠した状態」になってしまう色んな意味で恐ろしい術。
これは光を介して「呪術と竜の因子による“疑似的な胎"の構築」を行うため、相手がエーテル体で出来ているサーヴァントでも基本的に効果を及ぼす(霊基に「霊的構造体が食い込んでいる」状態に近い)。
・適用対象は「人間の女性」のみ。神格や人外に効果があるかは個別判定。
・目標は戦闘行動全般に大幅な行動制限(体調変化/腹部違和感、体重増加/集中力喪失など)、精神的負荷を受けることになる。
・対魔力スキルによってレジスト可能。
・解呪によって無効化できるが、そうした場合「お腹の子はどうなるのか?」は術の対象が選んでもよい。
本作における方向性としては、『西遊記』における「子母河の水」に近い。
『紅罪融す墜天の薔薇(ルブラ・ペカトゥム・カタクラズマ)』
Rubra Peccatum Cataclysm。
黙示録の赤い竜、バビロンの大淫婦が基となった術。
ヨハネの黙示録が示した十本の角と七つの頭とは、ローマ帝国と皇帝……即ち、人類の権力・傲慢・暴虐を示したものだという。
この定義を元に、赤く七つの頭を持つ巨竜が出現する。その竜の重さは、人類史が積み上げてきた罪の総質量となる。
「傲慢・暴食・怠惰・強欲・嫉妬・色欲・憤怒」――
それら七つの罪を、形なき質量として現実空間に転写し、ヒトの世を押し潰す「罪の重力場」を形成する。射程範囲は「赤き竜の影」の中。そのため、影の外に出れば術の影響から逃れることができる。
また、この術を受けた当人が「善なるもの」ならば、その清らかさが重量を軽減する。
(この性質は「人類が乗り越えなければならない災厄」たるビーストⅥ/Sを参照したために生まれてしまった、強さを保証するための制約のようなもの)
『竜碑呼泉(ヴィシャップ・カール・ジュル)』
Vishap Kar Jur。
アルメニア高原の神話に登場する水竜、およびヴィシャップ石(Vishapakar)という実在するモニュメントを元にした術。
ヴィシャップ石は紀元前2000〜1000年ごろの巨石碑で、水の精霊、あるいは竜神を象徴するトーテム的石碑とされる。
即ちこの石碑は「竜の霊力を封じ込める器」であり、「封印された竜を呼び戻す碑」。
キャスターはこれを、「アルビオンの力を呼び戻す」のに使用する。
『終演の黄昏(ドゥームズデイ・ヴォーティガーン)』
ブリテンの白い竜の化身にして人間を滅ぼす終末装置、ヴォーティガーンの力を纏う術。
複雑な過程を経て『燦然たる白亜(レイ・オブ・ジ・アルビオン)』と共に使用可能になる。
自身に時間制限付きの、まさしく「無敵」に等しい強化バフを付与する。
聖剣の光をも喰らう魔竜の鎧はあらゆる攻撃を弾き、終末を齎す奈落の闇はあらゆる護りを貫くほどに自身の攻撃力を著しく上昇させる。
ただし攻撃の終了後、この術の効果を含む全ての強化状態が解除され、術者は無防備になる。
夢の終わりが訪れる前に、全てに決着を付けなければならない。
『燦然たる白亜(レイ・オブ・ジ・アルビオン)』
原初にして神秘の光。
地下80㎞に眠る「霊墓」より光を導き、天からそれを敵に向けて放射する。
簡単に言うならサテライトキャノン。
その光は、始原にして滅び。
曇りなく純粋な、白亜の輝き。
それはすなわち46億年分の神秘でもあり、耐えられるとしたら同レベルの神秘しかあり得ない。