私はヒューマギア   作:雨風歌

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10話 セキュリティソフト

 

ゼツメライザーを通してサヤの頭の中で暴走プログラムのダウンロードが始まってしまい突如として表示されたData transmissionという文字とダウンロードのゲージを前にサヤは頭痛にサヤは頭を抑えながら苦しんでいた。

 

サヤ「あっ…ああああああっ!!」

 

迅「さぁ…サヤちゃん!!人間を滅ぼすんだ!!」

 

或人「サヤさんまで…くっ…」

 

イズ「或人社長…破壊してください!!」

 

或人「イズ…でも!!」

 

イズ「ハッキングされればもう元には戻りません…破壊するしか…」

 

或人「くっ…やるしか…ないのか!!」

 

 

(ゼロワンドライバー!)

 

 

或人は立ち上がり、再びゼロワンドライバーを構えるが、苦しむサヤに駆け寄った人物に思わず動きを止めた。

 

不破「サヤ!!オオオオオオッ!!」

 

或人「不破さん!?」

 

不破はサヤの腰に装着されたゼツメライザーの銀色のベルト帯を掴むと力を込めて引き剥がしに掛かった。

 

不破「ウオオオオオオッ!!」

 

不破は力の限りベルトを掴み引っ張るがサヤの腰に深く食い込んでおりその様子をみた迅は驚きの表情を浮かべた。

 

迅「バルカン…無駄だよ…サヤちゃんはもうマギアになるんだ!!」

 

不破「黙れっ!!お前にサヤは渡さん!!」

 

不破は苦しむサヤの体を強く抱きしめるとサヤに向かって声を張り上げて叫んだ。

 

不破「聞けっ!!サヤ!!お前はこの程度で終わる奴じゃない!!システムなんかに屈してんじゃねぇ!!」

 

サヤ「不…破…さ…ん…」

 

不破「お前の人間らしいところを俺はよく知っている!!お前の中に眠る人間としての心はヒューマギアのシステムやプログラムを超えられる…俺はそう信じている!!」

 

サヤ「不破…さ……」

 

不破はサヤの両肩に手を置くとその肩を強く握りしめてその瞳を覗き込んだ。

 

不破「負けるなサヤ!!システムを乗り越えろ!!」

 

 

迅「やめろよ…それ以上サヤちゃんを苦しめるなよ!!」

 

不破「黙れ…滅亡迅雷netは俺がぶっ潰す!!」

 

不破は再びサヤの腰のゼツメライザーを掴むと力を込めて引き剥がしに掛かった。

 

不破「俺がやると言ったらやる!!それが俺の…ルールだぁぁぁぁ!!」

 

ゼツメライザーから赤い火花が散ってついにゼツメライザーは大きな火花を散らすとサヤの腰から外れてしまい外れたゼツメライザーが床にガシャリと音を立てて落ちた。

 

迅「嘘っ!?」

 

或人「やった!?」

 

イズ「いえ…ダメです!!あのベルトを外してももう暴走プログラムをダウンロードされてしまえば元には…」

 

サヤ「はぁ…はぁ…うっ…ううううう!!」

 

不破「サヤ…サヤ!!」

 

 

サヤSide

 

私の中に嫌な物が流れており、必死に頭痛に頭を抱えながら私は自分自身の意識が深く闇に沈むのを感じていた。

 

不破「サヤッ!!」

 

サヤ(不破さん…)

 

外から不破さんの私の名前を呼ぶ声が響いており私は必死にシステムに抗おうと立ち上がった。

 

サヤ(嫌だ…私はまだこんなところで終わりたくない!!)

 

直後に私の頭の中に何かのシステムが起動して、同時に私の中の記憶が溢れ出し、私の脳内に記憶の一部が音声として流れた。

 

 

???(私、もう高校生だよ!!)

 

???(大きくなったな…沙耶!!)

 

 

サヤ「この声は…」

 

 

???「次のテストの自信はどうかな?」

 

???「今回は自身あるよ!!100パー満点取れる筈!!」

 

???「100パーセントでは弱い…1000パーセントでければ…」

 

???「何それ…ふふふっ…」

 

???「はっはっはっ…」

 

 

 

???(放火の可能性があります)

 

???(誰だ…誰が火を…私の娘が…!!)

 

 

???(ヒューマギアの体を移植?)

 

???(娘を救うにはそれしか無い…)

 

???(このようなことは前例が無い…)

 

???(それでも…私は娘には生きていてほしい…娘の幸せが私の幸せなんだ…)

 

 

サヤ「誰…声が聞こえにくい…お父さん?」

 

 

???(上手くいったぞ…これで娘は甦る!!)

 

???(ゼアともアークとも繋がっていない…完全自立型?そんなことは…)

 

???(あぁ…私も驚いた…だがこれでいい…)

 

 

 

???(貴方は?)

 

???(突然の電話ですまない…君に娘を任せたい…)

 

???(娘?)

 

 

サヤ「誰…私の側にいるのは一体誰…?」

 

不破「サヤッ!!」

 

その時、不破さんの声が響くが私は突如として私の中の何かが起動して直後に私は意識が無くなってしまった。

 

 

不破「サヤッ!?おい!!」

 

突如として、サヤは崩れ落ちるように倒れてその体を不破は慌てて支えた。

 

或人「サヤさん!?」

 

イズ「サヤ…気絶…いえ、システムが強制的に停止している?」

 

不破「おい!!どうした!?」

 

不破は体を譲ってもサヤは目を閉じたまま動かなくなりその様子をイズがじっと解析していた。

 

迅「あれ?サヤちゃん!?どうなってるの?ぐわっ…」

 

迅はサヤに向かって駆け出そうとしたが突如背後から銃撃が放たれて慌てて攻撃を回避した。

 

唯阿「不破!!サヤは!?」

 

不破「なぜかわからんが…動かなくなった!!」

 

唯阿「これは…停止している?」

 

迅「バルキリー…滅を突破して来たの?」

 

滅(迅…一度退くぞ…)

 

迅「何で!?もう少しでサヤちゃんを!!」

 

滅(我々の聖戦が近い…一度戻れ…)

 

迅「くっ…わかったよ滅…」

 

迅の耳元で滅の通信が響いて迅は慌ててその場を立ち去ってしまった。

 

 

-飛電インテリジェンス-

 

飛電インテリジェンスへと戻り動かなくなったサヤをリクライニングチェアに寝かせるとイズと唯阿がサヤの解析を始めて、その様子を不破と或人が心配そうに見守っていた。

 

或人「あのベルトを装着されれば今までのヒューマギアはハッキングされて元に戻る事は無かった…」

 

不破「あぁ…俺達が破壊してまたバックアップで代用していたが…サヤの場合はどうなってるんだ…?」

 

するとイズと唯阿の解析が終わり不破達の方へと視線を向けた。

 

イズ「解析出来ました。サヤはどうやら強制的に機能を停止しているだけのようです。」

 

不破「なんで機能が停止しているんだ?」

 

唯阿「それはな…サヤには事前にウイルス対策のセキュリティソフトが導入されていたようだ…」

 

不破「何だそれは?」

 

イズ「簡単に言えばパソコンでいうところのウイルスを検知して駆除してくれる機能と、悪質サイトへのアクセスをブロックしてくれるという機能です。」

 

不破「だから暴走しなかったのか…まさかサヤをヒューマギアにした者はこうなる事を事前に予測してこのセキュリティソフトを…?」

 

或人「凄いな…」

 

イズ「或人社長。しかしセキュリティソフトは定期的に更新をしなければ効果を発揮出来ないのです。」

 

不破「こいつがヒューマギアとして甦ったのはいつ頃になるんだ?」

 

唯阿「わからない…研究所に運ばれたのがいつになるかもわからないが…おそらくしばらくは更新していない筈だ…」

 

不破「それでよくセキュリティソフトが機能したな」

 

イズ「いえ…セキュリティソフトの更新ならもしかしたらあの時に行われていたのかもしれません…」

 

或人「あの時…?あっ!?もしかして…」

 

不破「いつの話だ!?」

 

 

或人の頭の中にはつい最近、シェスタがサヤのヒューマギアモジュールに触れている様子を思い出した。

 

サヤ(これは!?)

 

シェスタ(元々備わっていた能力をアップデートしておきました。A.I.M.Sでもお役に立てるかと)

 

 

或人「シェスタと会った時だ!!」

 

不破「あの時にセキュリティソフトも一緒に更新されていたってところか…」

 

イズ「シェスタには感謝ですね…」

 

不破「しかし…サヤはなぜ目覚めない…」

 

唯阿「再起動まではもしかしたら時間が掛かるようだ…その間に我々は…」

 

不破「あぁ…滅亡迅雷netをぶっ潰す!!」

 

 

-ZAIA-

 

天津「そうか…彼女にそれほどの力が備わっていたか…」

 

唯阿「はい…しかし彼女が再起動するのには時間が掛かるかと…」

 

天津「そうか…」

 

天津「滅亡迅雷netも、じきに撲滅される…その後は我々の出る時だ!!その前に唯阿…1つ約束して欲しい」

 

唯阿「何でしょうか?」

 

天津「今後…私の言う事は絶対だ…同時に私が言う事に動揺してはならない…)

 

唯阿「どう言う事でしょうか?」

 

天津「じきにわかる…」

 

怪訝そうな表情を浮かべながら唯阿は社長室を立ち去ってしまい天津は怪しげな表情を浮かべた。

 

天津「進捗率…998パーセント…」

 

 

-数週間後-

 

迅「ヒューマギアが笑えるのは人類が滅亡した時だ!!」

 

或人「これで終わらせる!!」

 

 

(フライングユートピア!)

 

 

(シャイニングストームインパクト!)

 

 

迅「ぐわああああっ!!」

 

迅と或人のキックが激突するが迅が大ダメージを負ってしまい変身が解除されて火花を散らしながら膝を突いた。

 

迅「人類は必ず滅亡する…アークの意思のままに…」

 

 

サヤSide

 

私は夢を見ている。人間だった頃の記憶なのかよくわからないが私は知らない場所に立っていた。

 

サヤ「ここは…どこ?」

 

どこかの会社の中なのか、辺りを見渡すと目の前をセーラー服を着た高校生くらいの女性が走り去っていくのが見えた。

 

サヤ「あれは…私?」

 

髪色は茶髪でショートカットの女性であり今の自分と見た目が異なっていたが顔の形や雰囲気などですぐにヒューマギアになる前の自分自身だとわかり、私は走り去る私の後を追いかけた。

 

沙耶「ねぇ見て!!全科目満点だよ!!」

 

???「見事だ沙耶…君は天才だな…大きくなったら私の仕事を手伝ってくれないか?」

 

沙耶「うん!!私に任せて!!だって私は…」

 

沙耶・天津「「1000パーセント完璧だから!!」」

 

 

私に向かって笑顔を向ける男性の顔が露わになり、私はその顔を見て驚きの声を上げた。

 

サヤ「あの人が…私のお父さん!?」

 

私は思わね形で父親らしき人物の顔を見てしまい、私は混乱して社長室から飛び出してしまった。

 

サヤ「あの人が…私のお父さんなの…?」

 

私は慌てて社長室を飛び出すが私の横を1人の女性がすれ違い、その顔を見て私はさらに驚きの表情を浮かべた。

 

サヤ「唯阿さん!?なんでここに…まさかお父さんと知り合い?」

 

私は慌てて辺りを見渡すと館内の案内図を見つけて駆け寄ると驚きの声を上げた。

 

サヤ「ZAIA…そしてさっきの社長室…まさか…お父さんはZAIAの社長さんだったの!?」

 

突如私の足元が崩壊してしまい直後に私は夢から弾き出されて現実へと帰還する事になった。

 

 

サヤ「あれ…私…」

 

目を覚ますと私はA.I.M.S.の自室のリクライニングチェアに横になっており、私は辺りを見渡すとカレンダーが目に入り驚きの表情を浮かべた。

 

サヤ「えっ…1月!?年越してる…どれだけ眠っていたの私!?」

 

私は再び辺りを見渡すと机の上に銀色のベルトとゼツメライズキーが置かれているのに気づいて思わずベルトを手に取った。

 

サヤ「このベルトはあの時の…」

 

私が手に取ったベルトはまさしく私をハッキングしようとしたゼツメライザーでありその隣には大きな鷲の絵柄のゼツメライズキーが置かれていた。

 

サヤ「これを使って私を暴走マギアにするつもりだったんですね…」

 

その時、私のヒューマギアモジュールが反応してすぐ近くで戦闘が行われているのを感じ取り、私はベルトを机の上に置いて慌てて建物から出て行った。

 

 

或人「このおおっ!!」

 

 

 

(シャイニングジャンプ!)

 

 

(プログライズ!)

 

 

(シャイニングホッパー!)

 

 

或人は天津 垓こと仮面ライダーサウザーと激しくぶつかっていたがサウザーはゼロワンの攻撃を見切ってしまい空中に高く飛び上がった。

 

 

(サウザンドディストラクション!)

 

 

天津「ぬぅん!!」

 

或人「ぐわあっ…」

 

サウザーはゼロワンを蹴り飛ばすと或人の変身が解除されてしまったがそこに、反応を探知してサヤが現れて、倒れている或人へと駆け寄った。

 

 

天津「ついに飛電是之助が残したゼロワンを超えた…」

 

或人「じいちゃん…じいちゃんを知ってるのか!?」

 

サヤ「或人社長!!」

 

或人「ぐうっ…サヤ…さん!?どうして…」

 

サヤ「この辺りで戦闘の反応があったので…」

 

天津「ん?」

 

その時、ゼロワンを倒したであろう金色の仮面ライダーが私の気配に気づいて視線を向けた。

 

サヤ「金色の仮面ライダー…?」

 

金色の仮面ライダーはドライバーからプログライズキーを抜くと変身を解除してしまい私はその素顔を見て思わず言葉を失ってしまった。

 

サヤ「えっ…あ…」

 

天津「サヤ…だな?」

 

サヤ「ZAIAの社長の確か… 天津垓さん。いえ…」

 

天津「そうだ…私こそが…」

 

サヤ「…お父さん…なの?」

 

或人「えっ!?はあっ!?」

 

天津「ほぅ…なるほど…」

 

サヤ「貴方は私のお父さん…そうなの?」

 

天津「ふふ…あぁ…そうだ!!」

 

或人「えぇっ!?嘘だろぅ…?」

 

 

天津「この私こそ…お前の父親だ!!」

 

天津社長こと私の父を名乗る人物は私に向かって笑顔を向けると私はゆっくりとお父さんに向かって一歩を踏み出した。

 

サヤ「お父さん…お父さん…」

 

天津「さぁ…私の胸に飛び込んで来なさい…」

 

或人「あっ…サヤさん…」

 

サヤ「お父さぁぁぁん!!」

 

私はお父さんの胸に飛び込むとお父さんは私の体を優しく抱き留めてくれた。

 

サヤ「あぁ…お父さん…やっと会えた…」

 

天津「私の事を思い出したのか?サヤ…」

 

サヤ「もちろんだよ!!だって私は…」

 

 

サヤ・天津「「1000パーセント完璧だから!!」」

 

私とお父さんの言葉が重なり思わずお父さんへと視線を向けるとお父さんは笑みを浮かべていた。

 

サヤ「やっぱりお父さんだ!!ただいま!!」

 

 

天津「おかえり…サヤ…」

 

サヤの体を抱き締める天津だが密かに怪しげな笑みを浮かべている事に今のサヤは気づいていなかった。

 

 

天津(これは予想外だが、せいぜい利用させて貰おう…ヒューマギアなど所詮道具に過ぎない!!)

 

 

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