私はヒューマギア   作:雨風歌

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12話 ソノ社長、父親にあらず

 

お仕事5番勝負は生け花から住宅販売と連続してZAIAが勝利したようで私はZAIAの社長室にてお父さん。ではなく天津社長に5番勝負について話を聞いていた。

 

天津「順調に勝ちが続いている…1000パーセントの勝率だ!!」

 

サヤ「ねぇ…お父さんどうして相手のヒューマギアを破壊したりしたの?」

 

天津「ん?」

 

サヤ「生け花対決の時も住宅販売の時も…ヒューマギアを破壊したらしいじゃん…どうしてそんな酷い事をするの!?」

 

天津「ヒューマギアが悪意を持って暴走したからだ…アークの影響でね…」

 

サヤ「アーク!?」

 

天津「おっと口が滑ったな…お前が詳しく知る必要は無い…ただお前は見守っているだけでいい…人間側の勝利をね!!」

 

サヤ「一つだけ約束して…もうヒューマギアを破壊するのはやめて…」

 

天津「何?」

 

サヤ「ヒューマギアにだってきっと心がある…こんな事は本当は…」

 

天津「言った筈だ…サヤ!!」

 

サヤ「っ!!」

 

天津「ヒューマギアに心など存在しない…お前はただ私の言う通り見守っていればいいのだ…」

 

サヤ「っ!!」

 

天津「もういい…自分の部屋へ戻りなさい…私は裁判に向けて準備を整えなければ…」

 

サヤ「わかった…」

 

私は必死に説得しようとしたが天津社長には通じず私は背を向けて自分の部屋へと静かに戻っていった。

 

サヤ「やっぱりあの人の言う通りだ…あんな人がお父さんだなんて信じたくない…」

 

その時、私のライズフォンが響いて私は思わず着信に出ると思わず目を丸くした。

 

 

-A.I.M.S-

 

私は不破さんからの連絡を受けてA.I.M.Sへと足を運んでいた。

 

不破「そうか…お前の父親は別にいる…か…」

 

サヤ「えぇ…私の父の知り合いが本当の父を知ってるって言ってました…」

 

不破「ZAIAの社長の娘じゃなくて安心したよ…俺はあいつに負けたからな…」

 

サヤ「すみません…気づけなくて…」

 

不破「お前は悪くねぇよ…それより今日来てもらったのはな…」

 

私はとある監禁室のような暗い場所へとやって来るとそこには床に倒れている滅の姿があった。

 

サヤ「滅…何があったんですか?」

 

不破「ついさっきまで飛電の社長が来てたんだが急に暴れだしたんだ…」

 

サヤ「急にどうしたんでしょうか?」

 

不破「ゼツメライザーをZAIAの社長が持っているとイズが言っていた…それを聞いた瞬間に暴れ出した…」

 

サヤ「なっ…ZAIAがゼツメライザーを!?滅亡迅雷netの物じゃ…」

 

不破「お前なら滅と話せるかもと思って連れて来たが…やっぱり眠ったままか…」

 

しかし私はヒューマギアモジュールを光らせながら私は情報を纏めると1つの答えに行き着いてしまった。

 

サヤ「滅亡迅雷netは…ZAIAに利用されている?装備も全てがZAIAの思うがまま…?」

 

不破「何だって?」

 

サヤ「あの人がもしかして全ての黒幕?」

 

不破「たとえそうだとしても今は手が出せない…それより今は今回の裁判の件で調べなければならない事がある…」

 

サヤ「あの…私も一緒に同行してもいいですか?」

 

不破「サヤ?」

 

サヤ「私も力になりたいんです…貴方の力に…」

 

不破「わかった…内容は移動しながら話す…着いて来い!!」

 

サヤ「はい!!」

 

 

 

不破さんから話を聞くとライオンのレイダーが弁護士ヒューマギアを襲ったとの事で、そのライオンのレイダーの正体を暴く為に多くの人に話を聞いて回っていたが最終的に結婚詐欺の容疑を掛けられた榊遊人を逮捕した刑事へと辿り着いた。

 

-警視庁-

 

サヤ「貴方が榊遊人さんを逮捕した刑事さんですね?」

 

不破「捜査法の可視化の為、撮影をさせて貰う」

 

鳴沢「わかります。同業者ですから…」

 

不破さんはライズフォンで撮影を始めるとすぐに事情聴取を始めた。

 

不破「例の裁判の件、初公判が終わった時間に裁判所に行ったそうだが何しに行ったんだ?」

 

鳴沢「裁判を傍聴しようと思ったんですが渋滞で遅刻してしまったんですよ。」

 

ビンゴ「ビンゴ!!不破さん!!」

 

サヤ(解析が早い…流石は弁護士ヒューマギアですね…)

 

裁判所にいる弁護士ヒューマギアであるビンゴからの合図を受けて不破さんはゆっくりと立ち上がると首を鳴らしながら大きく回した。

 

不破「ビンゴ」

 

鳴沢「は?」

 

不破さんは鳴沢刑事へとゆっくりと歩み寄るとその手を掴んで拘束しようとしたので私はこっそり不破さんの側から離れて鳴沢刑事のデスクへと向かって端末を回収した。

 

不破「今回の真犯人はお前だったんだな?」

 

鳴沢「何?」

 

不破「今は裁判所と中継中だ…弁護士ヒューマギアにお前の顔を見せれば解析なども容易い…」

 

鳴沢「何を仰っているのかわかりませんが…」

 

サヤ「不破さん見つけました!!彼の端末です!!」

 

不破「急いで起動させろ!!ビンゴが待っている!!」

 

鳴沢「ちっ!!」

 

サヤ「きゃっ…」

 

私が端末を起動させた瞬間に鳴沢刑事が私の首を掴み壁に叩きつけるが不破さんが間に割って入り、鳴沢刑事を掴んで床に叩きつけた。

 

サヤ「急げ…急げ…」

 

私は不破さんが落としたライズフォンを構えて端末へと向けるとビンゴが素早く端末の情報を解析していた。

 

鳴沢「余計な真似を!!」

 

不破「サヤッ!!」

 

サヤ「はあっ!!」

 

不破さんを蹴り飛ばした鳴沢刑事が私の背後に迫るが私は鳴沢刑事の腕を掴みそのまま背負い投げで床に叩きつけた。

 

鳴沢「ぐあっ…」

 

不破さんが鳴沢刑事の腕を掴み無理やり立たせると私は証拠となるプログライズキーを探すために鳴沢刑事の懐の確認に入った。

 

サヤ「ありました!!」

 

不破「よくやったぞサヤ!!」

 

赤色のダイナマイティングライオンと書かれたプログライズキーが見つかり私は証拠として回収し、端末を脇に抱えた。

 

不破「一緒に来て貰うぞ…ライオン野郎!!」

 

私達は大急ぎで裁判所へと走り出して鳴沢刑事は悔しそうな表情を浮かべていた。

 

 

-裁判所-

 

裁判所に入った私達は法廷に続く扉の前に辿り着くと、中でビンゴが大きな声で説明している声が聞こえて来た。

 

ビンゴ「この事件には真犯人がいます!!」

 

裁判長「静粛に!!弁護人…審理はもう終わっています」

 

一森「そうだ!!大体、真犯人がどこにいると言うんです?」

 

ビンゴ「それは…」

 

私達は顔を見合わせると法廷のドアを勢いよく開けて鳴沢刑事を前に部屋の中に押し込んだ。

 

不破「それはこいつだ!!」

 

ビンゴ「彼は被告人を逮捕した警視庁サイバー犯罪対策課の刑事です!!彼なら被告人から押収したライズフォンのデータをこのようにでっちあげる事が可能です!!」

 

不破「その証拠はこの鳴沢の端末から見つかったもんだ」

 

ビンゴ「被告人は無実です!!」

 

裁判長「弁護士は勝手な発言は慎んでください…弁護人及びその関係者に退廷を命じます!!」

 

一森「いえ裁判長!!審理をやり直すべきでしょう!!危うく冤罪を生んでしまうところでした…」

 

サヤ(よかった…)

 

一森検事はザイアスペックを取り外して或人社長の方へと視線を向けた。

 

一森「ヒューマギアは非常に優秀のようだ…」

 

或人「一森さん……何の恨みがあって榊さんを?」

 

鳴沢「別に誰だってよかった…俺の検挙率さえ上げられれば…」

 

或人「無差別に冤罪をでっち上げて自分の手で逮捕してたって事ですか?」

 

サヤ「そして…この人がライオンのレイダーの正体です。」

 

私はダイナマイティングライオンのプログライズキーを取り出すと不破さんへと手渡して不破さんはプログライズキーを見せつけるように掲げた。

 

ビンゴ「ビンゴ!!私を襲ったのは一森検事に疑惑の目を向けさせる為!!」

 

鳴沢「っ!!」

 

ビンゴが声を上げた直後に鳴沢は私を突き飛ばすと不破さんの手にあったプログライズキーを奪い取り逃走してしまい私と不破さんは慌てて後を追う為に走り出した。

 

不破「この野郎!!」

 

私と不破さんは廊下を走りながら不破さんはショットライザーを取り出して腰に装着しながら私の方を向いた。

 

不破「サヤ…後は任せろ!!」

 

サヤ「私も一緒に行きます!!ただ…ウルフのキーを貸してください!!」

 

不破「あぁ…ほらよ」

 

私はレイドライザーを取り出して腰に巻き付けると不破さんは一瞬だけ驚いた表情を向けた。

 

不破「レイドライザー?なぜお前が!?」

 

サヤ「天津社長から護身用に預かったんですよ…」

 

私はウルフのキーを受け取りながら階段を駆け降りていく鳴沢刑事の先回りをする為に階段を一気に飛び降りた。

 

サヤ「ふっ!!」

 

鳴沢「うわっ…」

 

 

(バースト!)

 

 

鳴沢刑事はプログライズキーを起動させながら不破さんを蹴り飛ばしてしまった。

 

不破「うわっ…」

 

 

(レイドライズ!)

 

 

(ダイナマイティングライオン!)

 

 

先に鳴沢刑事がライオンレイダーに変身してしまい私は不破さんの隣に立つと同じくシューティングウルフのプログライズキーを起動させた。

 

 

(バレット!)

 

 

(アサルトバレット!)

 

 

私と不破さんは同時にプログライズキーを起動させると鳴沢刑事の放つ銃撃を躱しながら私はレイドライザーにプログライズキーを装着した。

 

 

(オーバーライズ!)

 

 

不破「変身っ!!」

 

サヤ「実装!!」

 

 

(ショットライズ!)

 

 

(レイドライズ!)

 

 

(レディーゴー!アサルトウルフ!)

 

 

(シューティングウルフ!)

 

 

私達は同時に変身を完了させると私はライフルのような武器を手に不破さんの後ろから鳴沢刑事へ向かって射撃を行いながら不破さんのフォローに入った。

 

不破「ハアッ!!」

 

銃弾が飛び交う中で私達は一歩も引かず、鳴沢刑事を不破さんが容赦なく撃ち抜いてダメージを与えると私はすかさずレイドライザーのボタンを押し込んでライフルを構えた。

 

 

(シューティング・ボライド!!)

 

 

サヤ「はっ!!」

 

鳴沢「ぐわあっ…」

 

私の射撃が鳴沢刑事を撃ち抜きダメージを与えてすかさず不破さんが追い打ちをかけるが私はすぐ近くで戦闘が繰り広げられているのに気づいて視線を向けた。

 

 

(メタルクラスタホッパー!)

 

 

或人「うわあああああっ!!」

 

サヤ「不破さん!!」

 

不破「うわっ…」

 

或人社長は銀色のゼロワンへと変身しており銀色のバッタが私達に向かって放たれて私は咄嗟に不破さんを突き飛ばして押し倒すと銀色のバッタを回避した。

 

サヤ「ぐあああああっ!!」

 

不破「くっ…サヤ!?」

 

私は少しダメージを受けて地面に倒れてしまい同時に腰のレイドライザーが外れて地面を転がってしまい私は変身が解除されてしまい、不破さんは私を抱え起こしてくれた。

 

天津「これがアークの力…是非手合わせ願おう!!」

 

サヤ「こんな時に何言ってるの!?」

 

私は鳴沢刑事がぼろぼろの状態で倒れてさらに、或人社長の様子がおかしいのを確認すると、天津社長へと叫んだ。

 

不破「奴に何言っても無駄だ…」

 

 

(バースト!)

 

 

(サウザンドライズ!)

 

天津社長は銀色のゼロワンに攻撃を続行するが次々と跳ね返されてしまい鳴沢刑事が落としたプログライズキーを武器に装填して反撃に出た。

 

天津「ぐわああああ…」

 

天津社長の奮闘も虚しくダメージを受けて吹き飛ばされると変身が解除されてしまった。

 

不破「それ以上はやばいぞ!!」

 

不破さんが暴走する或人社長へと駆け寄るとゼロワンドライバーを掴み無理やり引き剥がした。

 

不破「うわっ…」

 

ベルトがついに外されて或人社長が変身が解けた状態で姿を現して私は慌てて或人社長へと駆け寄った。

 

サヤ「或人社長!!しっかり…」

 

唯阿「ゼロワンが進化した…」

 

不破「ゼロワンじゃない…あれは別の何かだ!!」

 

天津「フッハッハッハッハッ…」

 

サヤ「!?」

 

天津「アークは最高の芸術作品だ…これでZAIAのシナリオもクライマックスを迎える!!」

 

私はみんながぼろぼろの中で1人だけケラケラと笑う天津社長に対して怒りが込み上げて来て、思わず天津社長に駆け寄ると胸倉を掴んだ。

 

イズ「サヤ!!」

 

不破「サヤ!?」

 

天津「何のつもりだサヤ?父親に向かって…」

 

サヤ「貴方って人は!!自分の野望のために多くの人を犠牲にするなんて…」

 

天津「何だと?」

 

サヤ「貴方はどれだけ自分が酷い事をしたかわかってるの!?」

 

天津「この私に説教する気か?父親に向かって…」

 

サヤ「貴方なんか父親じゃ無い!!そんなのとっくに気づいてたよ!!」

 

天津「そうか…なら!!」

 

サヤ「あうっ…」

 

私は天津社長に殴打されて地面に崩れ落ちてしまい倒れた私に跨ると私のジャケットの襟を乱暴に掴み上げた。

 

天津「精々私の駒使いとして利用するつもりだったがお前は欠陥品だな…」

 

不破「貴様!!」

 

サヤ「かっ…うううう…」

 

天津「所詮お前も他のヒューマギアと同じで道具だ…いや道具以下だ…そんな物は廃棄に限るな!!」

 

私は首を絞められながら必死に不破さんの方へと視線を向けながら手を伸ばした。

 

サヤ「不破…さ…ん…」

 

不破「サヤッ!!」

 

天津「まぁ…今日はここまでにしておきましょう…」

 

天津社長は私から離れるとその場からゆっくりと立ち去ろうと私達に背中を向けた。

 

天津「楽しかったですよ…貴方との家族ごっこはね…」

 

イズ「貴方って人は…」

 

天津「そうそう1つ教えてあげますよ…貴方の本当の父親についてです…」

 

不破「サヤの父親だと…?」

 

天津「サヤ…君の父親はもうこの世には居ない…」

 

サヤ「そんな…嘘…」

 

天津「まぁ…今だに父親の名前も思い出せなければそれが真実かどうかも確かめようが無いでしょうが…」

 

サヤ「くっ…お父さん…お父さん…」

 

天津「フッフッフッ…ハッハッハッハッ…」

 

私は疲労と精神的なショックもあり、意識が遠くなっていき不破さんとイズが私の抱き起こすが私は不破さんへと必死に視線を向けた。

 

イズ「サヤ!!」

 

不破「おい…しっかりしろ!!」

 

直後に私の意識はなくなり、私の意識は黒く深い深淵へとゆっくりと落ちて行った。

 

 

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