-飛電製作所-
私は唯阿さんから逃げるようにその場を後にするとその足で或人社長の新しい会社である飛電製作所を訪れていた。
サヤ「ふぅ…」
或人社長からは新たな会社の社員として雇われており、今日は初めての夜勤になるので緊張してしまっていた。
サヤ「よし…どこも変じゃないよね…」
私は水色と白のジャケットの襟を正して裾を綺麗に伸ばすと紺色の髪を整えると飛電製作所のドアを静かに開けて社内に足を踏み入れた。
サヤ「失礼致します。或人社長!!」
或人「お?来たねサヤさん!!」
イズ「サヤ…お待ちしてました。」
室内に入ると或人社長とイズが出迎えてくれて私はひとつの机に視線を移した。
或人「この机が君のポジションだ!!」
机の上には一台のパソコンが置いてあり隣にはコピー機やプリンターが置かれており私は自身の席の椅子にゆっくりと着席した。
サヤ「ありがとうございます。でも良いのでしょうか?」
イズ「現在社員は私と或人社長の2人のみになります。2人では出来ることが限られてきます。そこで増員として頼れる貴方に声を掛けさせて頂きました。」
或人「A.I.M.S.も抜けて今はゆっくりと腰を落ち着ける場所もなかったんじゃないか?ここを自分の家だと思ってくれていいから!!」
サヤ「家…ですか…ありがとうございます或人社長…」
その後、或人社長は帰宅してしまい、室内には私とイズの2人が残されて私は飛電製作所の会社概要書の作成に取り掛かっていた。
イズ「サヤ…少しよろしいでしょうか?」
サヤ「何でしょう?」
イズ「サヤはどうしてこの仕事を引き受けて下さったんですか?」
サヤ「ヒューマギアを守るためです」
サヤ「私は或人社長の夢である人間とヒューマギアが共に笑え合える未来…私はその夢がとても素晴らしい事だと思いました。」
イズ「或人社長の?」
サヤ「しかしその夢を現実にするには今の苦しい状況をひっくり返す必要があります。人々からのヒューマギアに対する信頼は簡単には取り戻すことは難しいと思います。」
イズ「確かに会社を設立したものの、どうやって人々から信頼を回復するかはまだ模索段階ですし」
サヤ「だから…私もその夢の実現に向けて私も貴方達の元でお手伝い出来ればと思います。」
イズ「サヤ…」
私は立ち上がりイズに向かって手を差し出すとイズは不思議そうな表情で私の方を見つめた。
サヤ「これからよろしくお願いしますね」
イズ「サヤ…こちらこそよろしくお願い致します。」
-翌朝-
朝になり私は徹夜で飛電製作所の企業概要を専用ホームページに掲載を終えて、さらに配布用のパンフレットを制作して印刷を終えるとタパンフレットの束を袋を手持ちの鞄に詰め込んで行く。
サヤ「それでは行って来ますね」
イズ「よろしくお願いしますサヤ。」
イズに見送られながら私は会社を出ると入り口付近で男性が大きな段ボールの荷台を押しているのを見つけて思わず声を掛けた。
サヤ「貴方は確か…漫画家の石墨超一郎先生?」
石墨「ここでヒューマギアを動けるように出来るって聞いて飛んで来たんだ!!頼む…おたくの社長に会わせてくれ!!」
サヤ「どうぞ中へ…」
私は事務所へと石墨先生を案内すると入り口のドアを開けて中に入れてあげた。
石墨「社長…助けてくれよ!!」
或人「先生!!」
私は石墨先生の案内を終えると再び会社の入り口へと向かうと建物の入り口から2階の事務所へと視線を向けた。
サヤ「無事に動けるようになればいいけど…」
-街中-
市民「ヒューマギアだ!?」
市民「ヒューマギアが動いてる!!」
私は会社を出てパンフレットを届けにビジネス支援図書館と商工会議所へと向かう途中に市民に目撃されてしまい私は思わず歩くスピードを上げた。
サヤ(またA.I.M.S.に見つからないように急がなきゃ)
不破「サヤ!!」
サヤ「不破さん?」
不破「こんなところで何してるんだ?」
私の前に不破さんがふらりと現れて私は思わず足を止めて不破さんへと視線を向けた。
不破「あの社長さんの元で仕事をしてるのか」
サヤ「ヒューマギアに対する信用をもう一度取り戻すためです。」
不破「そうか…またZAIAに狙われるかもしれないんだぞ?」
サヤ「私はヒューマギアがもう一度輝ける未来がみたい…人と一緒に共存出来る未来を取り戻したいんです。」
不破「叶うといいな…お前の未来…」
サヤ「私というよりも…ヒューマギアの未来です。不破さんはこれからどうするんですか?今は無職になってしまいましたが…」
不破「うぐっ…そうだったな…」
不破さんが苦しげな表情を浮かべるが私は冷静に笑みを浮かべると配布するパンフレットの一枚を不破さんへと手渡した。
不破「何だこれ」
サヤ「後は不破さんが考えてください。自分がこれからをどうしたいのか」
不破「サヤ…」
私は不破さんにパンフレットを手渡すとその場を立ち去ってしまい目的の支援図書館へと向かった。
-飛電製作所-
サヤ「迅が!?」
パンフレットを届けてすぐに会社に戻ったものの迅が突然現れて石墨先生のアシスタントヒューマギアである森筆ジーペンが攫われてしまったという驚きの知らせであり私は迅の勝手な行動に思わず頭を抱えた。
サヤ「くっ…勝手に誘拐されると先生が困るよ…」
イズ「サヤ… 石墨先生には私達が謝罪を兼ねて事情を説明しに伺います。」
サヤ「なら…私は迅に会って来ます。」
イズ「サヤ…危険です!!また彼と戦う事に…」
イズが心配して私の肩を掴むが私は優しくイズの手を取ると笑みを浮かべて見せた。
サヤ「大丈夫です。少し話をするだけなので」
イズ「…わかりました…」
私はすぐに事務所を出るとスラッシュライザーを装着して静かにプログライズキーを起動させた。
サヤ「変身」
私は変身を完了させると背中の翼を広げて上空に舞い上がり迅がいるであろう場所へと向かって行った。
-高架下-
迅「ジーペン…お前はお前の生きたいように生きろ!!」
ジーペン「衛星ゼアに接続出来ません。」
迅「ゼアの事は忘れろ!!お前にはお前の意思があるだろ?」
ジーペン「何を言っているかわかりません」
サヤ「見つけた」
私は迅を探しているとジーペンに必死に説得している迅とジーペンの姿を発見して物陰に隠れて様子を伺っていた。
サヤ「無理やり攫って無理やり従わせているわけではなさそうですね」
ジーペンは何かを考えるような仕草を見せながら立ち去ってしまい迅は困惑しているようだった。
滅「自由の先に何がある?」
そこに滅が現れて迅へとゆっくりと歩み寄って来たので私はじっと滅の様子を伺った。
滅「人間が支配する世界である限りヒューマギアは無力な存在だ。1人では生きてはいけない…ヒューマギアにはヒューマギアのネットワークが必要なのだ」
迅「それが滅亡迅雷netだって言いたいのか?」
滅「あぁ…」
迅はハッと我に返ったような表情を見せるとジーペンが立ち去った方向へと走り出して私は静かに迅の後を追いかけた。
唯阿「万が一自我が芽生えたら人間にはコントロール出来なくなるんだぞ!!」
或人「ジーペンは道具じゃない。漫画を描く事に情熱を込める1人の漫画家なんだ!!」
迅を追いかけると迅は木の影からジーペンの様子を見守っており視線の先には銃を構える唯阿さんとジーペンに語りかける或人社長の姿があった。
或人「お前なら出来る!!誰かの命令で動くんじゃなくてお前が考えるんだ!!」
迅「ゼロワン…」
或人「ヒューマギアだって夢を見ていいんだよ!!」
ジーペン「夢…。描いてみたいです。僕が考えた漫画を描いてみたい!!」
或人「見せてくれよ…お前の漫画!!」
そのままジーペンは或人社長に連れられてその場を立ち去ってしまいその様子を見た迅はジーペンの決意に驚きの表情を浮かべていた。
迅「夢…か…」
サヤ「或人社長の考えも貴方の考えもどうやら同じだったみたいだね?」
迅「サヤ!?」
私は迅の隣に立つとジーペンが立ち去る背中をじっとみつめた。
迅「どうしてここに?」
サヤ「貴方がジーペンを攫ったって聞いたから…でも心配はいらなかったみたいですね?」
迅「ヒューマギアも夢を見ていい…ゼロワンはそう言った…」
サヤ「えぇ…誰かに強制されるわけじゃない…彼が自分で選択したんです。彼は自分の新たな夢に向かって自分の意思で前に進もうとしてるんですよ。」
迅「自分の意思で…?」
サヤ「夢を持つと、人はその夢に向かって頑張る事が出来る。ヒューマギアだって同じです…ヒューマギアだって人間と同じように夢を見たって良いんです!!」
迅「サヤ…」
サヤ「迅…貴方の夢は何ですか?」
迅「僕は…ヒューマギアが自由を手に入れるならそれで…」
サヤ「なら…私と貴方の考えは同じです。ヒューマギアの未来を或人社長なら守ってくれると…私は信じています!!」
迅「フッ…面白いなお前も…ゼロワンも…」
サヤ「さぁ…飛びましょう…一緒に!!」
迅「一緒に…か…それも悪くないかもな!!」
迅は僅かに笑みを浮かべるとどこかに歩き始めて私はその隣を同じく歩き始めた。
迅「ヒューマギアの未来を奪うサウザーは許せない…」
サヤ「同感です!!」
迅「やろう!!俺達ならやれる!!」
私達は同時にスラッシュライザーを取り出して腰に装着すると同時にプログライズキーを取り出して起動させた。
(インフェルノウィング!)
(ブリザードウィング!)
(バーンライズ!)
(フリーズライズ!)
迅・サヤ「「変身」」
((スラッシュライズ!))
(バーニングファルコン!)
(フローズンイーグル!)
私達は同時に変身を完了させて背中の翼を広げると空中に高く飛び上がった。
サヤ「迅!!」
しばらく飛行を続けるとゼロワンに変身した或人社長と天津垓の変身するサウザーにバトルレイダーが戦闘を開始しており3体1という苦しい状況に追い込まれていた。
或人「人もヒューマギアも夢を持つのは自由だ!!」
天津「そんな夢は私が捻じ伏せる!!」
一方で或人はレイダー2人と天津垓を一度に相手していたがレイダーが同時にレイドライザーを操作した。
(インベイディング・ボライド!)
(ジャックライズ!)
(ジャッキングブレイク!)
サヤ「迅!!」
迅「!!」
3人か技を放とうとした瞬間に迅が上空から3人を炎で攻撃を弾くと続けて私が上空から氷を纏ってレイダーに体当たりを決めて私は迅の隣に着地を決めた。
天津「迅!!」
或人「サヤさん!?」
迅「ゼロワン。お前のお陰でラーニングしたよ…ヒューマギアがシンギュラリティを起こすために必要な力が何なのかをね…」
サヤ・迅「「ハアッ!!」」
背後から銃撃放とうとしたレイダーに向かって私は氷の斬撃を迅は炎の斬撃をそれぞれ放つとレイダーは変身が解除されて地面に転がった。
迅「お前が言う夢ってやつに友達の未来を賭けてみるのも悪く無いかもしれない」
或人「迅…」
迅は或人社長に剣先を向けながらそう呟くが私は溜息を吐くと迅の剣先を手で軽く下に下ろすように抑えた。
サヤ「こら…敵対しないなら刃先は人に向けるものじゃありません」
天津「サヤ…まさか貴様が迅と組むとは…」
サヤ「ふふん」
私と迅は同時に駆け出すと交互に入れ替わりながら天津垓に斬撃を放ち攻撃を浴びせていった。
或人「ハアッ!!」
天津「ぐあっ…」
さらに或人社長も戦闘に参加して私達は3人掛かりで天津垓を一方的に攻め立てていき、私たちは同時にドライバーを操作して空中に飛び上がった。
(インフェルノウィング!)
(ブリザードウィング!)
迅「フッ!!!」
サヤ「ハッ!!」
或人「オオオッ!!」
(バーニングレインラッシュ!)
(メタルライジングインパクト!)
(フリージングレインラッシュ!)
迅・或人・サヤ「「「ハアーッ!!」」」
天津「ぐわああああああっ!!」
私達の3人分のライダーキックが炸裂して天津垓はたまらず吹き飛ばされてしまい地面に転がると変身が解除されてボロボロになった天津垓が姿を現した。
天津「このままで済むと思うなぁ…飛電或人ォ!お前の会社は潰してやるゥ!!」
或人「っ!!」
天津「触るなぁ!!」
天津垓はこちらを睨むつけると駆け寄って来たA.I.M.S隊員を振り払ってぼろぼろの足を引きずりながら立ち去ってしまった。
-夜-
或人「おおっ!?」
ヒューマギア「お帰りなさい!!或人社長!!」
回収していたヒューマギアが起動しておりそれを見た或人は驚きの表情を浮かべた。
或人「びっくりしたぁ…直ったかぁ…」
イズ「はい。システムを初期化しました…これで人工知能データをインストール出来ますが誰かご指名はいますか?」
或人「…ん?あぁ…そうだなぁ…あっ!!」
サヤ(イズを取り戻す事が出来たら次に復活させるのはシェスタにして欲しいんです…)
或人(わかった…イズが戻った後は必ずシェスタを復元するから!!)
サヤ(ありがとうございます或人社長…)
或人「約束したからな…サヤさんと…」
イズ「サヤと?」
或人「まずはやっぱり…」
サヤとのやりとりを思い出した或人はプログライズキーの中からシェスタのプログライズキーを手に取るとヒューマギアへと手渡してヒューマギアはプログライズキーを起動させるとモジュールに翳した。
ヒューマギア「承知致しました。転身!!」
(セクレタリー・シェスタ)
ヒューマギアの体にシェスタのデータが転送されてヒューマギアがシェスタの姿へと変わり、シェスタは手を前に重ねたままた或人の方をじっと見つめた。
或人「お帰りシェスタ」
シェスタ「私は社長秘書ではありませんので失礼します。」
或人「え?」
或人とイズが困惑する中でシェスタは机の上のプログライズキーを選んで手に取ると再び或人へと視線を向けた。
シェスタ「或人社長の新会社設立を祝しまして…転身!!」
サヤ「シェスタ!!あぁ…よかった… 或人社長に復元してもら…」
(フェスティバルエンターテイナー・マツリダゼット)
事務所へと戻ったサヤがシェスタの姿を見て慌ててシェスタに駆け寄るがシェスタは既に別のプログライズキーを起動させてヒューマギアモジュールに翳してしまっていた。
シェスタ「サヤ…?…あ…」
シェスタが祭りのポーズをした瞬間にサヤの姿を目撃してしまい一瞬だけ表情が揺らいでしまうがすぐに祭田ゼットの姿へと転身を果たしてそれを見たサヤは思わず表情が固まってしまった。
祭田ゼット「よっ!!或人社長!!おめでとうございます!!」
或人「おっし… 法被を着れば気分はハッピー!」
サヤ「なっ…な…な…な…」
或人「はい!!アルトじゃーないと!!」
イズ「今のは相手の動きに乗りながら時間差でツッコむ、ノリツッコミという高度なテクニックですね?」
祭田ゼット「今夜は祭りだ…ゼット!!」
サヤ「ア、ア…アンハッピー…」
サヤSide
私はパンフレットの最後のひと束を届け終わると飛電製作所へと戻るとシェスタの姿があり驚いてドアを勢いよく開けるとシェスタへと駆け寄ったがシェスタは祭田ゼットへと転身を果たしてしまい私は思わず床に膝を突いてしまった。
イズ「サヤ…あ…」
イズがいち早く今の私の心情を理解してくれたようで私に駆け寄ってくるが私は事務所の中で大声で叫んでしまった。
サヤ「も…も…も…戻してぇぇぇ!!」
私はシェスタのプログライズキーを起動させて祭田ゼットのヒューマギアモジュールに翳そうとしようとしたがステップを踏みながら踊り始めてしまい私はモジュールにプログライズキーを翳す事が出来なかった。
祭田ゼット「アイヤ!!アイヤ!!」
イズ「申し訳ありませんサヤ…シェスタは…」
サヤ「シェスタ…私に会いたくなかったのですか… ?こうなったら…」
(スラッシュライザー!)
祭田ゼットはそのまま踊りを続けてしまい私はぐらりと立ち上がるとスラッシュライザーを取り出して腰に装着した。
イズ「サヤ!?」
サヤ「シェスタ…少しだけ話をさせてください!!」
(セクレタリー・シェスタ)
私はシェスタのプログライズキーを起動させるとスラッシュライザーに装填して蓋を手動で展開した。
(ドリームライズ!)
(Kamen Rider…Kamen Rider…)
或人「えぇ!?サヤさん!?」
サヤ「転身!!」
(スラッシュライズ!)
トリガーを引くとスラッシュライザーから赤色の光が飛び出してサヤの姿が一瞬で光に包まれてしまった。
イズ「これは!?」
或人「え…えええええ!?サヤさんが…」
(セクレタリー・シェスタ)
シェスタ?「………」
光が晴れるとそこに立っていたのはシェスタでありその腰にはサヤのスラッシュライザーが装着されていた。
或人「サヤさんが…シェスタに転身したあああ!?」
イズ「……」
イズがシェスタに向かって解析を始める中で或人はシェスタの肩を掴んで必死に呼びかけていた。
或人「シェスタに会えなかったからってシェスタに転身することはないでしょおおおおお!!」
イズ「或人社長…お待ちを!!どうやらこれは普通の転身とは違うようです」
或人「へ?」
(セクレタリー)
シェスタは腰のスラッシュライザーに装填されているプログライズキーのボタンを押すとトリガーを引いた。
(Take Off ブラストラッシュ!)
その瞬間にシェスタは目を瞑ってヒューマギアモジュールが発光し始めた。
サヤSide
私は目を開けると衛星ゼアの内部のような電子空間に立っており自身の腰を見るとシェスタのプログライズキーが装填されたスラッシュライザーが装着されていた。
シェスタ「サヤ…貴方も随分と大胆な手に出ましたね?転身すれば貴方のデータは私に上書きされてしまうかもしれないのに…」
背後に視線を向けるとシェスタがいつもの表情で私の元へと歩いて来ていた。
サヤ「シェスタ…ようやく会えました。これで話せます…」
シェスタ「貴方…こうなる事がわかっていて?」
サヤ「さぁ…どうでしょうか?」
私は悪戯っぽく笑うとシェスタは僅かに困惑した表情になった。
シェスタ「それで…こうまでして話があるのでは?」
サヤ「シェスタ…まず聞きたいのが… 或人社長の元に戻るつもりは?」
シェスタ「私は社長秘書ではありませんので…」
サヤ「そうですよね…シェスタは福添福社長の秘書ですもんね…しかし今、貴方は福社長の元には戻れない…戻ったら天津垓に破壊されるからですよね?」
シェスタ「その通りです。」
サヤ「シェスタ…約束します。貴方を必ず福社長の元に戻れるようにします」
シェスタ「それは不可能です。天津垓が社長である限り…」
サヤ「大丈夫です。私に手があります…だからもう少し待っていてください」
シェスタ「そんな事が可能なのですか?」
サヤ「はい。姉を救うのは妹の私の仕事ですから!!」
シェスタ「姉!?」
サヤ「シェスタに伝えたかったのは私が貴方の本当の妹だという事です。」
シェスタ「しかし…貴方は元、人間じゃ!?」
サヤ「いえ…私達はヒューマギアとしての姉妹なのです。私はシェスタを参考にして作られたヒューマギアですので…」
シェスタ「私を参考に?」
サヤ「私の父はZAIAの本社の人間です。元々、私は父の秘書としてリデザインされたと父から教えてもらいました。そこで参考にしたのがシェスタだったのですよ」
シェスタ「そんな事が?」
サヤ「えぇ…その証拠が私の服装です。」
私はシェスタとは色違いのジャケットを身に付けており明らかに秘書型のヒューマギアとしてデザインされたとわかった。
サヤ「貴方を必ず福社長の元に返して見せます…そのために天津垓を社長の座から引きずり降ろしてみせます。」
シェスタ「サヤ……」
サヤ「だから…待っててください…」
シェスタ「わかりました。サヤを信じます…或人社長をどうかよろしくお願いします。」
サヤ「お任せを…」
私は電脳空間から現実に帰還するとスラッシュライザーからシェスタのプログライズキーを抜いて転身を解除して元の自分の姿に戻ることに成功した。
或人「わっ…サヤさんに戻った!?」
イズ「サヤ!?まさか…シェスタと話していたのですか?」
サヤ「えぇ… 或人社長をよろしくと仰っておりました。」
或人「俺!?」
私はシェスタのプログライズキーを或人社長に手渡すと或人社長はプログライズキーを受け取った。
サヤ「必ず天津垓の野望を阻止してシェスタを福社長の元に戻してあげましょう!!」
或人「やっぱりそうだよな〜…よし…やってやるぞ!!」
イズ「頑張りましょう!!」
サヤ「はい!!」
私達は改めて天津垓の野望を阻止してヒューマギアの未来を守ることを改めて誓うのであった。