サヤ「メンテナンス完了です」
不破「おう」
アサルトウルフプログライズキーを解析し、不破さんが安全に使用出来るように調整しようと試みたがうまくいかなかった。
サヤ「変身していきなり負担がのし掛かる事はないですが長時間使用すると危険なので気をつけてください。」
不破「あぁ…」
その時館内に警報音が響いて唯阿さんがパソコンの画面をチェックし始めるとパソコンの画面に迅と人質にされた一般市民の女性の姿が映った。
唯阿「滅亡迅雷.net…」
不破「人質だと!?」
不破さんは驚いた表情で椅子から立ち上がりパソコンの画面へと視線を向けた。
迅「A.I.M.S…雷の仇をとらせてもらうよ…人間を死なせたくなかったら全てのプログライズキーを持って来るんだ!!」
不破「迅!!」
迅「あと、見てるかなサヤちゃん?君も必ず来るんだ…来なかったら人質はどうなるかな?」
不破「サヤだと!?」
唯阿「サヤが狙いか…」
迅「待ってるからねサヤちゃん!!」
唯阿「位置は特定した。いつでも行けるぞ」
映像はそこで終わり、全員が身支度を始める中で不破さんは私の元へとやって来た。
不破「サヤ…お前は残れ」
サヤ「何でですか!?」
不破「今の映像を見ていただろう…今回のターゲットはお前だ!!」
サヤ「でも私も行かないと人質の命が危ないですよ!!」
不破「迅はお前を狙ってるんだぞ!!」
サヤ「でも、私も行かないと…」
唯阿「サヤ…今回はお前が狙いだ…恐らく雷の仇でサヤを始末しようと考えているのだろう…」
サヤ「雷の仇…」
唯阿「今回はお前は留守番だ。人質は必ず助ける!!」
サヤ「そんな…」
唯阿「行くぞ不破…」
不破「あぁ…これで奴らをぶっ潰せる!!」
全員がそのまま部屋から出て行ってしまい私は思わず窓から遠ざかる車の様子をじっと見つめた。
サヤ「嫌な予感がする…」
不破「刃、今回は賛同してくれて礼を言っておく」
唯阿「お前からサヤを迅に近づけるなって言われた時は少し驚いたがな…まさかサヤを失う夢を見たとは…」
不破「今、あいつを失うわけにはいかない!!」
唯阿「それに関しては同意だ。サヤに代替機はないのだから…」
不破「どういう事だ?」
唯阿「サヤは元、人間。当然バックアップなどある訳がない…同じ顔のヒューマギアを再生産したところでそれはもうサヤでは無い…サヤに代わりはいないんだ。」
不破「そうか…」
唯阿「サヤの今の体には本物の脳があり人工知能が負傷した脳の足りない部分を補う形で存在している。」
不破「だからサヤの代わりはないって事か…」
唯阿「あぁ…」
-中心部-
不破達が現場に到着すると迅と滅が人質を捕まえていたが不破達がショットライザーを向けた瞬間に迅は人質を解放してしまった。
不破「どういうつもりだ?」
迅「やっぱりサヤちゃんはお留守番か…予想通りだね」
唯阿「何?」
滅「もう人質には用は無い…」
不破「予想通りとはどういう事だ!!」
迅「君達が僕達に対して全戦力をここに注ぎ込むのはわかっていたからね。そしてサヤちゃんを警戒してサヤちゃんを会社にお留守番させるのも予想してた!!」
唯阿「まさか…敢えてサヤを指名したのも…」
滅「お前達がサヤが狙われるのを警戒して会社に置いてくる…それが我々の予想通りだったという事だ…」
迅「それで守りのなくなったA.I.M.Sの会社に奇襲を掛けてプログライズキーとサヤちゃんの両方を頂くって作戦さ!!」
不破は解放された人質を避難させるとプログライズキーを取り出してロックを解除した。
不破「ふざけた真似を!!」
(パワー!)
唯阿「不破…お前は会社に戻れ!!」
(ダッシュ!)
不破「刃…お前1人で迅と滅を相手にするつもりか?」
唯阿「今、会社は守りがガラ空きだ…サヤが危険な以上、私がこいつらを食い止める!!」
(ラッシングチーター!)
唯阿はショットライザーの引き金を引くと仮面ライダーバルキリーへと変身し迅と滅に向かって射撃を行った。
滅「A.I.M.Sには既にマギア達を向かわせている…今更間に合わない…」
(ポイズン!)
迅「滅?サヤちゃんは僕の手でやっちゃっていいよね!!」
(ウィング!)
迅はゼツメライザーを取り出して見せると滅は笑みを浮かべながらプログライズキーをフォースライザーに装填して展開した。
滅「好きにしろ…変身…」
(スティングスコーピオン!)
迅「やったぁ!!変身!!」
(フライングファルコン!)
バルキリーに変身した唯阿は滅と迅に向かって射撃を行うが迅は高く飛び上がってしまった。
迅「今行くよ…サヤちゃん!!」
唯阿「不破!!迅を追え!!」
不破「あぁ!!」
不破は車に乗り込むと勢いよく走り出して元来た道を引き返し始めた。
滅「刃唯阿…お前達にあのヒューマギアは守れない…」
唯阿「後は頼んだぞ不破…」
サヤSide
会社で待機していると突如、ガラスを破る音が聞こえて来て防犯カメラを確認すると大量のマギア達が社内に侵入しているのが見えた。
サヤ「マギア達が!?」
社内に僅かに残っている隊員達が迎え撃っている様子を見て、私は身を守るために壁に掛けられていた銀色の量産型のショットライザーを手に取った。
サヤ「っ!!」
階段を登って来るマギア達をショットライザーで撃ち抜き、回避しながら私はライズフォンを起動させた。
サヤ「不破さん緊急事態です!!社内にマギアが侵入!!
不破「くっ…遅かったか…サヤ!!そっちに迅が向かった!!そこから逃げろ!!」
サヤ「はい!!今すぐに…」
迅「サーヤちゃん!!」
サヤ「迅!?」
正面玄関に仮面ライダーに変身した迅が現れてA.I.M.Sの隊員を蹴り飛ばしてしまった。
迅「君をA.I.M.Sから解放してあげる!!」
サヤ「くっ…」
隊員「サヤさん退避を!!」
サヤ「すみません…ありがとうございます!!」
A.I.M.S隊員達が迅に向かって射撃を行い気を逸らしてくれたものの迅は隊員を殴り飛ばしてしまい私の方へと視線を向けた。
迅「逃がさないよ…とうっ!!」
サヤ「っ!!」
私はすぐに階段を再び駆け上がるが迅が階段の1番上に飛び上がり私は階段上から追い詰められてしまった。
サヤ「どうして…私を狙って…」
迅「暗殺ちゃんに続いて雷まで僕の大切な友達と兄ちゃんを奪ったA.I.M.Sが許せない…だから今度は僕が君をA.I.M.Sから奪ってやるんだ!!」
サヤ「そ、それは…」
迅はゼツメライザーを取り出すと私をハッキングするために私の腰に取り付けようと構えた。
サヤ「僕の妹になって…サヤちゃん!!」
サヤ「い、嫌…」
私が思わずハッキングされると思い、恐怖で目を閉じるが突如斬撃音が響いて迅の悲鳴が聞こえて目を開けた。
(ファイヤー!)
或人「迅!!」
(バスターオーソライズ!)
(プログライズダスト!)
迅は突如として現れたゼロワンの銃撃で吹き飛び階段から落下してしまった。
迅「くっ…ゼロワン!!」
或人「サヤさん大丈夫か?」
サヤ「或人社長!?」
私の元にシャイニングホッパーへと変身した或人社長が駆け寄って来て私は思わずため息が漏れた。
サヤ「た、助かりました…」
イズ「ヒューマギアの暴走を感知しまして。まさか…A.I.M.Sにまで乗り込んでくるなんて…」
或人「迅!!お前を止める…ハアッ!!」
(アックスライズ!)
或人社長はオーソライズバスターをアックスモードへと変形させると迅目掛けて振りかぶった。
迅「ゼロワン…いいところなのに邪魔をするなよ!」
或人「イズ!!サヤさんを頼む!!」
イズ「さぁ…こちらへ…」
サヤ「は、はい…」
私はイズに部屋の奥へと引っ張られてドアを閉めた。
迅「くっ…お前達。行け!!」
或人「なっ…待て!!」
マギア達が階段を駆け上がりイズとサヤが閉じこもった部屋へと侵入しようとしていた。
イズ「このままだと破られます…」
サヤ「っ!!」
鉄の扉は切り裂かれて外からマギア達の手が伸びて扉をこじ開けようとしており私はイズを背中に隠してショットライザーを構えた。
サヤ「ヤアッ!!」
ついに扉を破られて数体のマギア達が侵入して私は頭を目掛けて銃撃を放ち破壊した。
イズ「サヤ!!」
サヤ「あぐっ…」」
私はマギアに首を掴まれてしまいそのまま私を締め落とそうととマギアは力を込めた。
サヤ「せめて…イズだけでも…」
不破「おおおおおおおっ!!」
直後部屋の窓を突き破ってアサルトウルフに変身した不破さんが現れて目の前のマギアを撃ち抜いた。
サヤ「不破さん!!」
不破「ヒューマギアはぶっ潰す!!」
次々とマギアを撃ち抜いていき周りのマギアは全滅して私は思わずイズと一緒に立ち上がった。
或人「このまま一気に…っ!?ぐあっ…」
迅を圧倒していた或人は再びオーソライズバスターを構えるがシャイニングホッパーの反動が一気に体にのしかかって体が動かなくなってしまった。
或人「こんな時に…!!」
迅「サヤちゃん!!今行くから!!」
迅は階段上へと飛び上がるとサヤ達のいる部屋へと侵入してしまった。
不破「迅!!」
迅「そこをどいてよバルカン。サヤちゃんは僕が解放するんだ…」
不破「ふざけるな!!」
不破はショットライザーで迅を狙い撃つが迅は蹴りで反撃し、部屋の隅でサヤとイズは小さく固まっていた。
不破「ぐっ…」
迅「ほらほらどうしたの?」
不破「黙れ…!!」
アサルトウルフのプログライズキーダメージの負荷が掛かり不破さんは苦しげな声をあげていた。
サヤ「このままじゃ不破さんが…」
イズ「アサルトウルフプログライズキーはやはり負担が大きいのですね…」
不破さんはついにダメージ負荷により膝を突いてしまい、迅はとどめを刺そうと拳を構えた。
或人「不破さん!!」
イズ「或人社長!!」
或人社長がオーソライズバスターを手に迅へと駆け出すが迅は或人社長を蹴り飛ばしてしまった。
迅「そんなフラフラで僕には勝てないよ…うっ!!」
突如迅は背後から不破の銃撃を受けてダメージを負ってしまい、思わず視線を向けた。
(ライジングメガインパクト!)
不破「やれ社長!!」
或人「ハアアアアッ!!」
迅「あああああああっ!!」
或人社長が蹴りを繰り出すが迅は翼を広げてピンクの機械の羽をいくつも放ち私達の周囲で爆発が起こった。
迅「ぐわっ…」
迅はついに変身が解けてしまうが同時に或人社長も変身が解けてしまいオーソライズバスターが床に転がった。
(アサルトチャージ!)
不破「ハアッ!!」
不破さんは高く飛び上がりキックの体制に入ろうとするが全身から赤い火花が散ってしまった。
サヤ「不破さん…それ以上は危険です!!」
迅「っ!!」
迅は或人社長が取り落としたオーソライズバスターを拾い上げるとダメージで動けない不破さん目掛けて銃口を向けた。
不破「ぐわああああっ!!」
ついに不破さんはダメージにより変身が解除されてしまいショットライザーが腰から外れて床に転がった。
サヤ「不破さん!!」
イズ「っ!?いけません!!」
私は床に倒れ込んだ不破さんへと慌てて駆け寄ろうとしたが素早く接近した迅に腕を掴まれてぐいと持ち上げられた。
イズ「ダメです!!」
イズが迅にしがみ付いて邪魔をするが迅はイズを片手で殴打してイズは床に倒れ込んでしまった。
サヤ「イズ!!」
迅「この時を待ってたよサヤちゃん!!」
サヤ「っ!?」
イズに駆け寄ろうと隙を見せた私に迅は私の腰に何かを押し当てられてしまった。
サヤ「うっ…」
それはまさしくゼツメライザーであり銀色の棘の付いた銀色のベルト帯が私の腰にジャケットの上から食い込む形で巻きついて装着された。
或人「しまった…」
サヤ「うっ…あああぁっ!!」
不破「よせ…よせぇぇやめろぉぉぉ!!」
イズ「サヤ…サヤっ!!」
私の頭にゲージが浮かび上がり何かのプログラムがダウンロードされ始めて私の頭を酷い頭痛が襲った。
サヤ「あっ…ああああ…やめて…やめて!!」
迅「ハッハッハッ…君は僕の妹だ…この会社を破壊して?」
迅は笑い声を上げながら私の手にゼツメライズキーを無理やり握らせた。
サヤ「あっ…うぅ…嫌だ…私の使命は…不破さんのサポート…それが…私の使命…うううう…」
迅「フフッ違う違う…」
サヤ「ううっ…ああああっ…」
迅「君の仕事はね…」
不破「よせ…やめろぉぉぉ!!」
迅「君の仕事は人類滅亡だよ。」