アベコベ少女ノヤンデレ裁判 作:MS
※ネタバレ注意
「やぁやぁお目覚めかい○○くん!眠り王子は気高い姫のキスで目覚めるのが定番なのだが……ふふっ、どうやら待ちきれなかったようだね!なんて可愛らしいんだ!」
うぐっ、なんだ?寝起きに随分デカい声だな……
「あ、起きたんだ!ボクね、○○くんの為にいっぱい頑張ったんだ!だからご褒美がほしいな……って」
くそったれ、ここは何処なんだ?なんで俺は椅子に座っている?
「待ってくださいエマさん!抜け駆けは禁止ですよ?ここは名探偵シェリーちゃんにお任せください!それに○○さんもきょろきょろしてないでちゃんと私を見てくださいよ!また
目が覚めたらいきなり
「そういうあなたこそあんまりはしゃぐんじゃありませんことよ……それより○○さん?早くハンナお姉様の胸に飛び込んできてくださいまし?」
名前は何故かバレてるし……知り合い、なのか?
「あ、あああ、あのあの、お膝が、ケガ、してますよ?いいい今、治療しますから!チッ、運ぶときは細心の注意を払えとあれほど……」
駆けよって来た白い服の少女が俺の膝に手をかざすと、みるみるうちに傷が塞がっていく。魔法ってやつなのか?
「おーこわ、流石のあてぃしもドン引きだわ……にしてもおひさ~。なんで配信見てくれなかったん?毎日毎日毎日毎日毎日○○のためだけに配信してたのにさ~?ちょ~寂しかったんですけど!」
猫耳?を付けた少女がぷんすか怒りながら話しかけてくる、段々冷静になってきたぞ……
「え、ええと大丈夫?まだ混乱してるよね?よかったらおじさんの身体に隠れておく?キミの真似なら一挙手一投足完璧だから気にしないでいいからさ!あぁ早くキミを全身で感じたいよ……♡」
今度は息の荒い金髪の少女……この場所には一体何人いるんだ?囲まれるのは苦手だ。
「おいおっさん!○○を気持ちわりぃ目で見んじゃねぇよ!ったく……気にすんなよ○○?」
ここはリビング?のような場所なのか。とりあえず自分を守るように立ってくれるヤンキー少女にお礼を
『気を付けろ○○、ソイツにされたことを忘れたのか?それにわがはいの【他の女に目移りするな】という命令も忘れているな?』
スケッチブックを持った小さな少女が確認するように文字を見せつけてくる。さっきから俺の知らないところで話が進んでいる気がしてきたな。
「……どうやら記憶が無いみたいね。あんなに愛し合った仲だと言うのに」
いつの間にか肩に触れていた背中に銃を背負った少女がそう告げる、記憶がない?俺が記憶喪失でここにいる全員と知り合いなら…色々辻褄が合うか?
「なんだと?それならこの反応も頷けるか……私の名前は二階堂ヒロ、キミの親友であり将来を約束し合った仲だ。よろしく頼むよ」
頭に赤い花を付けた顔の良い少女が自称するが本当だろうか、こんな可愛くて綺麗な少女がそうなら喜ばしい限りだが……
「あ~ヒロちゃん、それは正しくないんじゃないかな?ノアの○○なんだから嘘付いたらダメだよ~?○○も真に受けちゃダメだからね~?」
最後に話しかけて来たカラフルな少女、これで一応全員から話しかけられた、のか?ていうか俺の話す隙がない……
「ここはシェリーちゃんに任せてください!こういう時はですねぇ……叩けば治るんですよ!さぁ歯を食いしばってください!とおりやぁあぁああ!!!」
おいちょっといきなり殴りかかってく――っ!!!
「はーいみんなー、今日は新しいお友達が増えるよ~!男の子のお友達は珍しいかもしれないけれど、いじめたりしちゃダメだからね~?」
彼との出会いは唐突でした。施設でいつものように繰り返す日々を過ごしていると、まるで天使のように舞い降りてきたんです。
「あーえっと、○○って言います……この施設で唯一の男らしいんですが、仲良く過ごせたらいいなーって思ってます……?」
第一印象は不思議と落ち着いてる大人びた子だなーって感じですね!変にオドオドしてるわけでもなく、大人の女性職員や女の子たちに囲まれても堂々としてて関心しちゃいましたよ!
「おおー!生の男の子って私初めて見ました!あ、自己紹介がまだでしたね!私の名前は橘シェリーっていいます!」
「オレも初対面でそんなガツガツくる女の子は初めてだ……まぁよろしくな。てか橘さん、アザが凄いけどそんな活発に動き回ってるのか?」
「シェリーちゃんと呼んでください!このアザは……えへへ、動き回るのが好きなのでついつい作っちゃうんです!なのでお気になさらず!」
あの頃の私は職員さんに色々やられてましたからね~、それを言わなかったのはわずかに残っていた乙女心のせいでしょうか?
「それじゃあこのシェリーちゃんがここを案内してあげます!さぁ付いて来て下さい!」
「おいそんな強く引っ張るなって!腕がちぎれる!」
「そんな大げさな……ほら早く行きますよ!」
あのまま私が代わりになっていれば……若き日の過ちとは認めたくないものですね!過ちとは何かって?それはですねぇ……
「いや~最近気分がいいですね!○○さんが来てからというもの職員さんに
彼がいればつまらない毎日も色鮮やかになる、嫌なこともされなくなったし他のみんなもいつもニコニコ!まさに充実した日々ってやつでしたね……でもそれは文字通り彼の身を捧げた献身によるものの上に成り立っていたんです。
「あ、ですが素晴らしい明日を迎える前にお手洗いへ……」
彼が来てから数か月が経った頃の夜、お手洗いに向かおうとした時にその道中にある部屋が少し開いていたんです。そこから声が漏れていて……シェリーちゃんイヤーはそれを聞き逃しませんでした。
「うぐっ、も、もうやめてください……」
「もう何回もシてるんだし今さらじゃない?」
「こ、このくそったれ女めっ!地獄に落ちろ!」
「ふーんそんなこと言うんだ……別にいいんだよ?キミで発散できないならそれはそれでね。でもなぁ、代わりに別の子で発散しないといけなくなっちゃうなぁ~……例えばお友達のシェリーちゃんとか」
幼い私には二人の会話がどういったものかよく分かりませんでした。ですが扉の隙間から聞こえる声とほんの少し見える中の様子からして……よくないことで彼が嫌がってるのは分かりました。
「わ、分かりました……な、なのでシェリーには、施設に来て一人だったオレに優しくしてくれた、いいやつなんです……」
「うんうんいい子ね……♡男なんてこの先味わえるか分からないし、ましてやこんな小さな子を自分好みに出来るなんて……ね♡」
「シェリーちゃんパーンチ!」
次の瞬間にはぐしゃっと肉が潰れる音して、目の前に広がる血の海や返り血が服に着いちゃって、掃除が大変だな~とか思ってましたね。
「あ、は、えっ?しぇ、しぇりー、おまえ」
「あれれ、大人って子供のパンチでこんな形になるんですっけ?」
「そんな、なんで、ひと、しんで……!?」
知ってますか?この世で一番深い関係性は『共犯者』らしいですよ!○○さんを守るために頑張った私と、そんな私を守るために誰にも話さない○○さん……あぁなんてステキな二人なんでしょうか!
「お怪我はありませんか○○さん?」
「う"、お"え"っ、え"ぁ"あ"……!」
「だ、大丈夫ですか!?だ、誰かー!○○さんが苦しんでますー!早く来てください―!」
私と彼の馴れ初めはこんな感じですかね……ここからさらに紆余曲折あるのですが、それはまた休憩した後に!長く語ってる内に喉が渇いちゃいました!一旦水分補給としましょう!
次のヤンデレは誰に……?
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桜羽エマは救わない
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黒部ナノカは疑わない
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佐伯ミリアは奪わない
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蓮見レイアは縛らない
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沢渡ココは覗かない
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宝生マーゴは語らない
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二階堂ヒロは適さない
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紫藤アリサは揺らめかない
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城ケ崎ノアは描かない
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氷上メルルは癒さない
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夏目アンアンは操らない
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遠野ハンナは浮かれない