アベコベ少女ノヤンデレ裁判   作:MS

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※ネタバレ注意&ヤンデレ注意



桜羽エマは救わない その①

「それじゃあエマ、ユキと○○のこと……頼んだぞ」

 

「うん!ボクに任せておいて!ヒロちゃんの分まで二人ともしっかり守ってみせるからね!」

 

「男のオレが守られる前提かよ?」

 

まぁまぁそう言わずに、アナタはか弱いのですから仕方ありませんよ

 

 

 いつものように今にも落ちそうな屋上の縁に座って話してたんだ。ボクとヒロちゃんと○○くんと……あれ、誰だっけ?

 

 

「お、おい、二人がいるんだからやめろって……」

 

ふふっ、口ではそう言っても身体は期待しているようですが?

 

「……私の別れの時だと言うのにイチャつくのはやめてくれないか?いくら横並びとは言え少し目線をズラせば丸わかりだ」

 

 

 そうだ思い出した、ユキちゃんと○○くんは付き合ってて、だからボクの横で見せつけるみたいに手を重ね合ってて……胸がズキズキするんだ。

 

 

羨ましいのでしたら貸してあげましょうか?

 

「ええっ!?ぼ、ぼぼぼボクはそんな……!」

 

「あんまりエマをからかうな、彼女は純粋なんだぞ」

 

「おいおいオレの意思は無視かよ、ひどいなぁ全く」

 

 

 だってボクの方が○○くんと先に出会ってて、先に好きになったんだから。ユキちゃんと出会ったのは……あれ?いつ出会ったんだっけ?

 

 

あらあら、昨夜はユキの好きにしてっ♡もっとめちゃくちゃにしてっ♡離さないでっ♡と言っていたではありませんか?

 

「ゲームでな!?誤解を招く言い方はやめろ!」

 

「はぁ……エマ、今日はもう帰ろう。こんな正しくない関係の二人は放っておくんだ」

 

 

 ボクとヒロちゃんに○○くんはずっと昔からの友達で、中学生になったらヒロちゃんと別々のクラスになったから自然と二人でいる時間が増えて……そうだよね。ヒロちゃんが留学に行っちゃうから二人でずっとずっとずぅ~っとこの先も一緒に過ごすって決まったんだ。そのハズなんだ!

 

 

「どうしたエマ?早く行くぞ、口の中が甘くなってしまった……帰りにカフェにでもよってコーヒーを嗜んで行くとしよう」

 

「う、うん!そうだね!お似合いの二人を邪魔しちゃ悪いもんね、それじゃあ二人ともまた明日!」

 

ええ、また明日会いましょう」

 

「また明日な~……ば、バカ手を出すのが早いぞ」

 

 

 あ、あれおかしいな。ボクはいじめられててそれを○○くんに助けてもらって、男の子に守ってもらうなんてってヒロちゃんに言われたけど頼もしいからつい甘えちゃって、でも○○くんもそれでいいって頭を撫でてくれて……

 

 

 

 

 

 

 

         

       

     

   

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい起きろー?もう昼休みが終わるぞ~?午後の授業に遅れてしまうぞ~?」

 

「んっ、んん……あと30分くらい……」

 

「結構強欲なのやめろ、てか膝が限界だからさっさと起きてくれ!痺れてきてる!」

 

 

 ふわぁああ……ええっとここは、屋上?

 そうだ!ボクがお昼ご飯を○○くんと一緒に食べて、眠くなっちゃったから膝枕してもらってたんだ!

 

 

「やっと退いたか……おはようエマ」

 

「おはよ~、いや~相変わらず○○くんの膝は最高の寝心地だね!あとマットレスと毛布があれば言うこと無し!」

 

「お前は学校をなんだと思ってるんだ?」

 

 

 目を細めながらボクを見つめてくる……うん!どんな表情でもカッコいい()()()()()だね!

 

 

「あと15分程で昼休みが終わるけど、もう教室に戻るか?」

 

「え~、ずっと○○くんと屋上でイチャイチャしてたいな。戻ってもいじめられるだけだし」

 

「その度に守ってやってるだろ?卒業するまでの辛抱だから、な?」

 

 

 安心させるように頭を撫でてくれる……えへへ。ボクこれだ~い好き!欲を言えばぎゅ~ってされながら背中ぽんぽんもされたいけど、学校じゃやってくれないからな~

 

 

「みんなもオレの前ではエマのことを露骨にいじめたりはしないし、同じクラスだから帰るまで一緒にいられるし……いざとなったら戦うしな」

 

「それはダメだよ!女の子の方が成長が早いんだよ?それに数でも負けてるし……戦うなんてダメ!」

 

「お、おうスマン……ヒロがいれば案外何とかなりそ「どうしてヒロちゃんの名前が出てくるのかな?ボクと話してる時は他の女の子の名前出しちゃダメなんだよ?それもよりにもよってヒロちゃん?あーやっぱりヒロちゃんの方がいいんだそうなんだねスタイルもいいし頭も性格もやれることだってぜ~んぶボクより上だもんね結局ボクは()()()の代わりでしかな

 

わー!落ち着いてくれ!

 

 

 はあっ……はあっ……ああまたやっちゃった嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた!!!

 

 

「ご、ごめんね○○くん……ちょっとボク、最近、なんかダメみたいで」

 

「いい、いいんだ……!大丈夫、オレがそばにいるから、な?落ち着いて深呼吸しろ深呼吸……」

 

 

 ひっひっふー、ひっひっふー、○○くんが抱きしめながら背中をぽんぽんしてくれるから上手く吸えて来た……やっぱりこれ好き……♡○○くんの匂いと温かさでいっぱいになるや……♡

 

 

「すぅ……はぁ……ご、ごめんね。もう落ち着いたから離していいよ?」

 

「ダメだ。もうしばらくこのままでいるぞ」

 

 

 さらにぎゅっとされておっきな胸板に顔を埋めちゃう……男の子らしい腕に抱かれて安心するなぁ……

 

 

「ボク、ダメな子なのかなぁ」

 

「そんなことないさ。エマは誰よりも優しくて勇気があってそれに可愛い!オレの自慢の彼女だから自身持ってくれ」

 

「えへへ……もっともっと褒めてくれなきゃイヤ」

 

 

 優しくて勇気があってカッコいいのは○○くんの方だよ?いじめられてる女の子を庇う男の子なんて他にいないんだから……そんな○○くんの()()()()()()になれて嬉しいな!このまま高校とか大学も一緒に行ってゆくゆくはお嫁さんに……

 

 

――キーンコーンカーンコーン

 

 

「あ、チャイム鳴っちゃったね」

 

「もう面倒だしこのままサボってるか……でもずっと屋上ってのも暇だしどっか遊びに行くか?」

 

「そうだね!なら映画館に行こうよ!最近面白いラブコメディがやってるんだってさ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

   

     

       

         

 

 

 

 

 

 

 

『もし私が死んだとしても他の女の子と付き合っちゃダメですよ?お盆にバケて出ますから』

 

『ならお盆は家を盛大に飾り付けておかなきゃな』

 

「す、すっごい情熱的な二人だね……!」

「映画館では静かになエマ。だが確かにお熱い二人だ」

 

 

 ……正直、笑えない映画だ。お盆まではまだまだあるが、ユキなら本当にバケて出て来そうで怖い。

 

 

「そ、そんな見つめてきてどうしたの?も、ももももしかしてキスしたくなっちゃった?ダメだよ映画館は暗いからってそ、そんな……!」

 

(でも相手がエマなら許してくれそうだが……いややっぱダメそうだ。正座で説教されてる姿が浮かぶ)

 

 

 いつからだったか、確かユキが自殺して傷心中だったオレをエマが慰めに来て……なんだ、名前が思い出せない。そもそもオレはエマが初めての彼女だったはずだ。いつも遊んでいたのもオレとエマとヒロの三人、他には誰もいなかったハズで……

 

 

『これはおまじない、いや呪いかも?』

 

『おいおい彼氏に呪いをかける彼女がどこにいる』

 

「呪いかぁ……ボクは魔法の方をかけたいな」

 

 

 オレはエマとヒロの幼馴染で、いじめられるエマを二人で守ったりしながら……三人で笑い合って楽しい日々を過ごしてたんだ。ヒロが留学に行ってからエマに告白されて付き合って、今日も映画館デートに来て……

 

 

「○○くん?もう映画終わったよ?」

 

「あ、あぁ悪い……映画が面白くて余韻に浸ってた」

 

「面白かったよね~!ボクが一番興奮したのはやっぱりあのキスシーンかな?キスと言ったら呪いを解いたりするイメージだけど、逆に一生忘れられない呪いをかけちゃうだなんて……ああいう愛もいいよね!」

 

 

 全然覚えてないが、彼女のエマが楽しそうならなんでもいいか。今日はこのまま家まで送って解散して……寝落ち通話をして終わりだろうか。かれこれ一時間は話すから寝不足になるんだが、やめられないんだよなぁ

 

 

「今日も楽しい一日だったね!たまにはサボっちゃうのもいいかも!いや毎日サボりたい!」

 

「つくづく強欲だな……それじゃ家まで送っていくよ。可愛い彼女が襲われたら大変だからな」

 

「ちょっと待って!いつも送ってもらってるけど気を付けるのは○○くんの方だよ!ボクより力が強いと言っても外を男の子一人で歩くなんて言語道断なんだから!今日こそはボクが家までエスコートします!」

 

「それならお言葉に甘えるか……よろしく頼むよ」

 

 

 




 ユ~キッキッキ!私を生贄に捧げることによって彼の心に私を深く刻み込みつつヤンデレエマをアドバンス召喚するユキねぇ!そして感想高評価を貰えたらさらに嬉しいユキねぇ!

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