『Fate/Zero -Anomaly Log---彼岸に落ちる二重螺旋』 作:りー037
■基本情報
名前:黒瀬陽
性別:男
種族:人間?(現時点では)
年齢:17歳
生年月日:1947年9月25日
決戦の日:巫女狐との邂逅
■魔術
系統:虚数魔術、位相接続術
属性:虚
特性:不明
魔術刻印:なし
■特異体質
魔眼:妖精眼?(分類不明)
キャスターは、この瞳について幾度となく考察を重ねてきた。彼はもともと先天的に妖精眼を持って生まれ、それが起源、および魔術属性「虚」との異常共鳴によって、通常とは異なる特殊な瞳へと変質したのではないか——というのが、彼女の辿り着いた仮説だ。
だが、それは誤りだった。
彼は、魔眼など持っていない。
■魔術回路
質:C
量:D+
編成:異常(二重螺旋構造)
現実側の回路と虚数空間側の回路が螺旋状に絡み合い、常時接続された状態を維持している特異な編成。現実と虚数の両側に跨がる「橋梁構造」。この編成が崩壊した場合、肉体の現実帰属が完全に失われる危険性がある。
■外見・第一印象
一見すると、温和で普通の少年。けれど視線を合わせ続けていると、輪郭のどこかが薄く滲んでいくような、この世界に完全には定着しきっていない儚さに気づかされる。
その儚さは、瞳にも表れている。普段の瞳は感情の色をほとんど映さない。ただし意識を裏側へ向け、虚数との接続が深くなる瞬間だけは違う。瞳の奥が、異様な極彩色を帯びて明滅するのだ。
その兆候は、もはや瞳だけに留まらない。虚数への接続が深まりすぎた副作用として、肉体そのものが世界から「Null化(参照切り)」され始めているのだ。「足音が■■■■」「■に■が映らない」「意識しなければ■■を■■抜ける」「監視■■■が彼を■■しなくなる」——外見という、最も基本的な物理法則からの逸脱が、すでに進行している。
■性格・気質
控えめで物静かな青年、というのが、彼に対する最初の印象になるだろう。自ら積極的に会話を求めることはなく、常に一定の低いテンションを保ったまま、ふんわりと柔らかい空気を纏っている。
だが、この"柔らかさ"の正体は、感情の起伏のなさにある。人を褒める時も、慰める時も、そして強烈な毒を吐く時でさえ、トーンはあまり変わらない。それもそのはずで、彼の言葉には最初から善意も悪意も込められていないのだ。ただ「事実」を淡々と出力しているだけなので、聞く者はそこに不思議な冷たさと透明感を覚える。
もっとも、彼は誰とでも話を合わせる柔軟性を持ち、困っている人間には手を差し伸べる社会性も備えている。しかしそれは、あくまで後天的に学習した処世術に過ぎない。その内側では、すべての人間に対して等しく距離を置いたままであり、彼が自ら特別に親しい相手を作ることは、決してない。
■精神構造・世界認識
彼の意識は、常に「境界線の向こう側」へと向いてしまう。それは感情に先立って「認識・理解」が働くためで、世界というシステムをただ解剖したがる、極端な観察者気質に起因する。
この気質を裏付けているのが、眼と虚属性の共鳴だ。彼は現実の景色を見るのと同時に、その裏側に重なる虚数領域を、常に観測し続けている。だからこそ幼少期から「他人と見ている世界が違う」という事実を抱えざるを得ず、それは決定的な疎外感と孤独として、彼の内側に静かに沈殿してきた。
この孤独は、やがて自己同一性そのものを揺るがし始める。「自分がここに存在している気がしない」「世界が薄い」——そう感じる日が、もはや日常になっている。現実世界への執着や物欲が、彼の中から完全に欠落しているのも、根はここにある。
だからこそ、彼は危険なほど未知に惹かれる。肉体が自壊する苦痛も、存在が消滅する恐怖でさえも、「その先を知るための燃料」として歓喜に変換してしまう——それこそが、彼という存在に内包された、本質的な狂気の正体である。
■両親
父:生存。1994年時点で75歳。
母:死去。享年25歳(1977年)。