ではどうぞ。
「うぐ・・・うあ?」
体が重い。誰だ?
布団から上半身を起こし、自分の体を確認する。
「何だ魔理沙か」
昨日は今日そのまま皆で紅魔館に行くことにしていたので魔理沙は博麗神社に泊まることにしたのだ。
「魔理沙~おきろ~」
「~おはよ・・・」
目を指で擦り、大きなあくびをする魔理沙。
・・・てか何で俺の上に寝てんだ。
「・・・あんたたち楽しそうね」
「どうした霊夢」
いつの間にか俺の隣で寝ていた霊夢が此方をジト目で見ていた。
「だから何で魔理沙が静次にくっついて寝てるのよ」
「俺が聞きたい」
「別に私だってわざとじゃ・・・」
魔理沙がそこまで言いかけると口元がいきなりつり上がった。
「いや~私と静次はこれくらい仲がいいしなぁ。なぁ静次」
魔理沙が俺の腰の上に跨がり、俺の背中に手をまわし、頭を胸にくっ付けてきた。
「んなあっ!?」
魔理沙の行動に驚きを隠せない霊夢。
「魔理沙、変な冗談はやめてくれ」
「へへ、すまんな静次」
頭を手で押さえて笑う魔理沙。
「全く・・・霊夢飯を食べよう・・・ぜ」
紅魔館に行く前に朝食を作ろうと台所に行こうとすると霊夢の様子が可笑しいことに気がついた。
顔は赤く染め、目尻に涙を浮かべ手は硬く握られていた。
「ま~り~さぁぁ!!」
「え、ちょ、どうしたんだぜ霊がはぁっ!?」
霊夢は魔理沙に札を打ち、その札は魔理沙にクリーンヒットし、その場に倒れた。
「霊夢どうしたんだいきなり」
魔理沙を布団に横にし、霊夢に聞く。
「知らないわよ!!フンッ」
ドスドスと音を発てながら廊下に出ていく霊夢。
「お前が知らなかったら誰が知ってるんだよ・・・」
「んじゃあそろそろ行くか」
「それじゃあ私は先に行ってるんだぜ!!」
そういい残すともうスピードで行ってしまった。
「全く魔理沙は・・・」
「元気があって良いじゃないか」
「ありすぎても困るのよ」
朝食を済ませ、紅魔館に向かう準備をした霊夢と俺はのんきに駄弁っていた。
「それじゃあ行くわよ」
「ああ」
宙に浮かび、俺のスピードに合わせて移動してくれている霊夢が口を開いた。
「静次・・・その・・・」
と、霊夢が言い手を差し出してきた。
「何だ?」
「手・・・握って・・・」
霊夢が手を握ってと言ってきただと!?これは嬉しいがいきなりどうしてしまったのか。
「別にいいぜ。ほれ」
霊夢の手を握ると小さくて、柔らかく温かかった。
霊夢は顔を紅潮させ、体を近くに寄せてきた。
「れ、霊夢。どうしたんだ?今日は何だかすこし変だぞ」
「き、気のせいよ///」
「そ、そうか」
気まずい・・・実に気まずいぞ。
本当にどうしたんだ霊夢
今朝の魔理沙の行動に私は嫉妬してしまった。
あんな風に好きな人に抱きつけたらどれだけ幸せか・・・
「はぁ・・・」
大好きなご飯を食べている時も、今朝の事が頭から離れなかった。
そして、やってしまった。つい、静次に手を握ってほしいと言ってしまった。恥ずかしい。消えたいくらい恥ずかしい。
そして今、静次と手を繋ぎ体を密着させて幻想郷の大空を飛んでいる。
私も、静次も、何も言葉を発しない。
でも、今の私にはそんなことは関係なかった。手を繋いでいるだけで私の心は満たされた。紅魔館までの距離が遠くのようで、近く感じる。時間の進みが遅いようで早く感じる。
ああ・・・もう着いてしまう。もう少し繋いでいたかったが仕方のないことだった。
手が自然と離れてしまう。
大きな門の前に行くと何時ものように緑色の帽子を被った門番が居た。・・・やっぱり寝てるのね
「おい美鈴おきろ~咲夜呼ぶぞ~」
「さ、咲夜さん!?」
その場からガバッと起き上がる門番。
「せ、静次さん!?」
「おう。遊びに来たぞ」
「いや~咲夜さんじゃなくて良かった~・・・あれ、今日は霊夢さんも居るんですね。」
門番が此方を珍しい物を見るかのようにジロジロと見てきた。
「私がきちゃ悪いかしら?」
「い、いえいえいえ!!そういう訳ではないです!!」
「あっそう」
「静次、霊夢いらっしゃい」
「咲夜!?お、驚くからいきなり出ないでくれよ・・・」
「ふふふ、ごめんなさいね」
・・・このメイド本当に心臓に悪いわね。
「では、此方へ」
「咲夜」
「何霊夢」
「あの門番寝てたわよ?」
「・・・美鈴?」
「ちょ、何で言っちゃうんですか霊夢さん!!」
『 幻符』殺人ドール
「何時もはナイフだけなのに何で今日はスペルカード何ですか!!さくやさ・・・」
最後まで言わないうちにその場に無惨に倒れる美鈴。
あの門番バカなのかしら。
「それでは行きましょう」
この紅魔館の話少し長くなりそうだな・・・
次話は直ぐ更新出きるようにします。