東方仁無録   作:キーマカレー

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どうも。最近この小説の先行きが怪しいと思い始めているキーマカレーです。
どうなってしまうんでしょうかね・・・
では、どうぞ


29話 悪魔の妹の気持ち

・・・・と言う訳なのよ」

「はぁ・・・」

紅魔館の一室、床も壁も真っ赤な客室でここの主レミリアによって今日、この悪魔の住む館に呼ばれた理由が説明された。

『今日はフランと遊んで欲しいのよ。』

『いや、まぁ別に良いけどわざわざ呼ぶ必要あったか?』

『あら、私のお願いを断る気なのかしら?』

 

『そういうわけでは・・・』

 

『何か不安なのかしら?』

 

『今日フランにとって何かある日なのか?』

 

『それはね・・・

 

つまり俺は今日一日フランと遊んでればいいと。何かなぁ・・・フランと遊ぶのはいいんだがレミリアの説明が適当に付けた感じだったからなぁ・・・絶対なんかあるだろ。それに、目も途中から泳いでたし。気になるなぁ・・・

「あんた何考え事してるの?」

不意に後ろから声がかかる。

「別に何でもないよ」

「そう?」

カコン、カコン、と廊下に靴の音をたてながら歩く。

紅魔館の廊下の空気は何だか冷たく、身に沁みる。それと真っ赤な館の造りが何とも言えない恐怖心のような物が身を圧してくる。

「それでは私はこれで」

図書館の前に着くと咲夜が御礼し、消える。

大きな木材でできた重い扉をゆっくりと開けるとすぅっ・・・と廊下と同じ空気が風に乗せられ身に伝わってきた。

いつもの図書館は無駄な音を一つと鳴らさず大きな本棚がずらりと並び無人かと思う位の空気を感じさせてくれるが今日は賑やかだった。・・・まぁ、その原因はあいつしか居ないが。

「はははっ!!これもついでに借りてくぜ!!」

「ちょっと待ってください!!それはパチュリー様の大切な魔導書です!!」

「あいつだけにしか読まれない本は泣いちまうぜ?だから私が読んでやる!!」

「それはただの泥棒じゃないですか!!」

さすが魔理沙だ。当然の如く本の盗みを働くなんて。

これでは余りにも小悪魔が可愛そうなので声をかけてあげる。

「魔理沙。そろそろ辞めてやれ」

「お?お前らやっと着いたのか」

「ああ」

此方に気付いた魔理沙は よっ と、手先を揃えて頭の近くで振る。

「あんたは何回盗みを働くつもりなのかしら」

霊夢が若干諦めながらも魔理沙にとう。

「とりあえず此処にある本全部かな」

「それじゃあ死んでも盗みは終わらないな」

冗談混じりに笑って見せると奥の本棚の影からパチュリーが出てきた。

「変な冗談は言わないで頂戴」

「げっ、私はこれで失礼するぜ」

そう言うと魔理沙は風の如く箒に乗り、さっさと去っていく。

「ああ!!逃げたぁ!!もぉ~~!!」

小悪魔は元気だな。

「もう良いわよ小悪魔」

「すいませんパチュリー様~」

とほほと泣きながら謝る小悪魔。それを慰めるかのように言葉を放つパチュリー。

「そういえばパチュリー」

「何かしら」

「フランは何処にいる?」

「フラン?フランなら自分の部屋にいるんじゃない?」

何故か途中でニヤリと笑いながらも答えるパチュリー。

・・・やっぱり何かここの連中企んでるな。

「部屋か・・・すまないが部屋どこある?」

自慢じゃないが俺は覚えが悪い。この館は見た目こそ少し大きめの館に見えるが、中は城かと思うくらい広い。これではタイトル詐欺ならぬ・・・何詐欺だ?

とにかくこの館の構造何て全然と言っていいほど覚えていない。覚えているとすれば図書館位だ。

「そう。なら小悪魔、フラン呼んで来て頂戴」

「分かりましたパチュリー様」

そう言うと小悪魔はふよふよと宙を飛びながら図書館を出ていった。

「それとパチュリー。お前ら何か企んでるのか?」

今思っている疑問をストレートに聞く。すると

「・・・さぁね」

・・・お前もか。

「どうでも良いけど何か食べ物無いかしら」

俺とパチュリーの会話を静止させる霊夢。

「客の癖に生意気言うのね」

「客をもてなすのが住人の仕事でしょ?」

「貴方は呼んではいないけどね」

正論を言うパチュリーに霊夢は五月蝿いわねと言いながらもパチュリーがお茶の時に食べていたクッキーを霊夢に渡す。

「あら、このクッキー美味しいわね」

「当たり前よ。この館の自慢のメイドが作った物だもの」

やっぱり咲夜は凄いな。家事も掃除も面倒見も良い何て。

くだらない会話を続けているとこの図書館の扉を勢い良く開ける音がこの大きな大図書館に響き渡った。

入ってきたのは少し息を荒くしながら宝石の様な物を何個もぶら下げている翼を持つ金髪の子、フラン。

フランは此方を見ると軽い足取りで近づいてきた。

「こんにちわ静次」

「おうこんにちわ」

挨拶を済ませると何かを思い出したように顔の表情をハッとさせ、俺の目を見つめるフラン。しかし直ぐに頬を赤くし照れ臭そうに俯くフラン。

「フランどうしたんだ?」

「え、えぇ~と、その・・・」

何かを必死に思い出そうとしているのか頭を押さえてうーんと声を出しながら考え込むフラン。その様子にパチュリーは苦笑い、霊夢は頭を傾げていた。

「ちょ、ちょっと待ってて!!」

何かに焦りながら近くにある大きな本棚の陰に隠れる。

「パチュリー、フランのやつどうしたんだ?」

「さぁね」

またしても何かを隠すように言葉を告ぐパチュリー。

そうすると本棚から少し大きめの帽子と金髪のサイドテールを揺らしながら顔を赤くし、此方を覗くフラン。

「その、静次!!」

本棚に体を隠しながら俺の名を呼ぶ。

「何だフラン?」

「そのす、す、すぅ~~・・・」

最初は何かを言うぞという覚悟を決めた顔が途中から目を泳がせながらも何かを必死に伝えようとする顔に変わるフラン。

そして、重そうな口を開き口に出す。

「好きな「アハハハハハッ!!!」・・・」

が、最後まで言うことは出来なかった。高らかに笑ういつの間にか居たレミリアの笑い声によって。

「あ・・・・・・」

事態を察するレミリア。しかし時はすでに遅し。

「お姉さまのばかぁぁぁあぁぁあ!!」

手から大きな炎の大剣を造りだし、レミリアに斬りつけるフラン。それを当たるまいかと必死に逃げる姉、レミリア。

「はぁぁぁ・・・」

パチュリーが大きな、大きな溜め息を吐き、この一方的な喧嘩が終わるのを待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

時はすでに日が沈む頃、フランは図書館の奥の椅子に膝を抱えて座っていた。

「フラン。あの時なんて言おうとしてたんだ?」

「・・・もう良いわよ」

拗ねてるな・・・。この感じは懐かしい。外の世界では良く兄弟して喧嘩したもんだ。

「あんなに必死に伝えようとしていたのにか?」

「・・・うん」

「俺にはちゃんと『好きな』まで聞こえてたぞ?」

「え!?」

「それで、何て言おうとしたんだ?」

「うぁ・・・え・・・う~・・・」

何これ可愛い・・・

「な、何でもないわよ!!」

と言い、いきなり立ち上がる。

「そうか・・・」

結局何を伝えたかったんだ?好きな食べ物?好きな本?

「で、でも・・・つたえたいことが・・・一つだけ、ある、の・・・」

「なんだ?」

「私はお姉さまも咲夜もパチェも魔理沙も大好きだけど静次もだ、大好きだからね」

カァ~と顔を朱に染める。

「ああ、俺もフランのこと大好きだぞ?」

「うん!!」

俺の答えを聞くと小さな両手で俺に抱きつくフラン。

フランの体は吸血鬼だから丈夫なのは承知だが、どこか脆く、か弱かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む・・・」

「あら、どうしたのかしら?」

にやっと笑いながら霊夢に疑問を投げつけるパチュリー。

「何でも無いわよ」

「貴女も釣れないわね」

「・・・」

 




夢中で書いていたらそこそこの字数になりました。いつもこれくらい書ければいいんですが・・・
それと見直して見ると誤字が多いですね・・・ちゃんと確認してから投稿しなければ。
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