人の気持ちとかって言葉に表しづらい物がありますよね。
「あんたら遅いわよ」
まったくと言いながらアリスと俺の分のご飯を盛る霊夢。テーブルにはもうすでにどれも美味しそうな料理が並べられていた。魔理沙と天子は自分に盛られていたご飯を食べ終わりそうになっていた。
・・・はやくないか?俺とアリスは少し遅れて来たけど余りにも食べるスピードが早すぎる。
「「ごちそうさん(さま)!!」」
「やったぜ。私の方が食べるの早かった」
腕を組、自慢げに天子に言い張る魔理沙に対して天子は
「私の方が早かったわ」
と、どちらも勝ちを譲らない態度だった。そもそも何故食べる早さを競っているのかと疑問に思うが気にしないでおこう。
俺の隣でアリスは呆れた表情で席に座った。
「ほらアリス」
「ありがと」
ご飯を霊夢から受け取ったアリスはお礼を言い、おかずと一緒に食べ始めた。
「霊夢、俺にも」
自分の分も頼もうとすると霊夢が俺と目を合わせて此方にこいと人差し指をくいくいと動かした。
「何だよ」
早く飯を食べたい所だが何かとても言いたそうだったので仕方なく霊夢に近寄った。
すると、申し訳なさそうに
「ごめん、アリスが来るとは思わなかったから貴方の分少なくなるわ」
「へ、へー」
申し訳なさそうにしている霊夢だが少し疑問が頭に浮かんだ。
「あれ、霊夢の分も減らしたのか?」
「は?」
何か言ってはいけない事を口にしてしまったのかと疑問に思うが霊夢は眉に皺を寄せ、口をぽかんと開けていた。
「何で私のを減らさないといけないの?」
「ですよね」
「わかればよろしい」
自分のご飯の量に少しがっかりしながら席に着くと隣に座っているアリスが手を合わせて申し訳なさそうにしていた。それを俺は無言で顔を横に振り、いただきますとご飯を食べ始めた。
「それじゃあ私帰る」
昼食を食べ終わり少しゆっくりしてから天子は突然言った。
「あっそ」
それに対して霊夢は素っ気ない返事で見送った。
天子はそれを気にすることもなく靴を履き、外に出ようとしていた。
「天子」
俺が声をかけると天子は頭だけを動かし「何」と少し急いでいる感じに返事をしてきた。
「また、来いよ」
意外な言葉だったのか天子は目を見開き少し驚いた顔つきになる。
「・・・気が向いたらね」
少し間のある返事だったが表情がどこか満足そうだったので頷くだけにした。
天子が出ていった後に続くようにケラケラと笑う魔理沙の姿があった。
「それじゃあ私も帰るぜ~」
「ああ、またな」
天人に続き魔法使いが出ていった博麗神社にはいつも通りの静けさが戻った。
「・・・何だか今やっと帰ってきた
気がするな」
そんなことを考えながらも今霊夢たちが居るであろう縁側に行く。するとそこには日の光りに当たりながら楽しそうに話している霊夢とアリスの姿があった。
「それでね上海がね・・・」
「霊夢少しいいか?」
会話を止めてすまないと謝りながら少し遠慮気味に霊夢を呼ぶ。
「何かしら」
会話を中断させられたからか霊夢は少し不機嫌になりながら面倒くさそうに俺を見た。
「もう食材が余り残ってないだろ?早いうちに買ってくる」
「そうね。頼もうかしら」
さっきまで不機嫌な様子だった霊夢が今は嬉しそうにしている。
「それじゃあ行ってくる」
さてと、さっさと買ってくるかな。
短めですいません。何か春休みなのに忙しい・・・(課題を溜めてたとは言えない)
それでは次話で