東方仁無録   作:キーマカレー

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キーマカレーです。最近少し忙しくかなり短いですが、読んでいただけると嬉しいです。
では、どうぞ。


45話 小さな飲み会②

酒の臭いが染みきったこの部屋で、アリスを布団に横にさせると、まだ自我があるのかアリスは一言、ありがとう。と言うと、そのまま寝てしまった。

何本空けたのか分からないが、空になった酒瓶が散乱してあり、中には酒瓶が倒れていて、中に残っていた少量の酒が畳に染みていた。

明日が思いやられるな、と誰に対して言ったわけではないが、酔い潰れた巫女と魔法使いを前にして言った。

「おい、魔理沙。寝るなら布団で寝ろ」

肩を揺すると、手を振り払われた。何度起こそうとしても起きない魔理沙に呆れながらも、諦めずに肩を揺すり続けた。

「ん~~うるざぁいなぁ・・・・・・」

一瞬起きたかと思いきや、また眠りにつく。

もう無理だ。諦めよう。

白黒の魔法使いを無視して、今度は霊夢をターゲットにする。お風呂に入った後に飲んだらしく、霊夢は寝巻き姿で寝込んでいた。

「よぉ~し」

魔理沙を布団に寝かせるのは失敗に終わったが、霊夢こそ寝かせてやろう。

魔理沙と同じように肩を揺すると、案外早く起きた。

「あれ、静次じゃない。どうしたの」

霊夢の顔を見ると、そこまで酔っているわけではなさそうで、頬を朱に染めている以外は普通だった。

「私を襲いに来たの?」

「まさか」

やはり酔っているのは間違いなさそうだ。普段の霊夢なら、こんな事は言わない。霊夢が可笑しくなるのは、酔った時か、何か事件が起こったとき。

「ほら、アリスが廊下で寝てたから、寝かせに来たんだよ。それで霊夢たちが酔い潰れてそうだったから、寝せようと」

「何だ。別に私は大丈夫よ。結構酒に強いから」

「寝てた癖に?」

「五月蝿い」

じゃあ、寝に戻るわ。と言うと、引き留めるように、俺の服を掴む霊夢。

「どうした。何かあるのか?」

「ちょっと縁側で待ってて」

「別に良いけど・・・」

言われた通り、そのまま縁側に行くと、昼間の暑さとは一変。涼しげな風が吹き、酒臭さから自然の匂いに変わる。暗闇を照らす、月明かりに照らされながら、縁側に腰を降ろし、月見をする。

数分すると、寝巻き姿の霊夢が、手に酒瓶を何本か持ちながら、俺の方に向かってきた。

「・・・・・・俺は酒なんか飲まないぞ」

俺の言葉を聞いていないのか、または聞こえるけど無視をしているのか、どちらにせよ、彼女は微笑みながら、隣に座る。

「明日、掃除ちゃんとしろよ」

「分かってるわ。ほら、少しで良いから」

酒が入っている、まだ開けていない小さな酒瓶を、俺に手渡す。

これは飲まないといけないのか、そんな空気になる。

彼女を見ても、俺の顔をじっと見つめ、少しは試してみてと言うだけだった。

まぁ、少しなら試しても良いかなと思い、蓋を開ける。酒の臭いが鼻をつき、一瞬顔をしかめてしまうが、瓶を落とさないようにしっかりと持つ。

一息つき、瓶を傾けた。

むせる覚悟で口に酒を入れると、予想とは違い、不味いと言うつもりが、口が勝手に美味しいと動かしていた。

「あれ、美味しいなこれ」

「でしょ?買って良かったぁ~」

とても嬉しそうに喜ぶ彼女。他の瓶とは一回り小さいこの酒瓶が気になり、霊夢に問う。

「これ、高いやつだったりする・・・?」

「さぁ?そういうのは聞かない方がいいわよ」

月を見ながら一杯。美味しそうに酒を飲む彼女は何処か嬉しそうだ。

ごくごく休みなく飲み続ける霊夢を見ていると、此方が何だか負けている感じがして、酒なんて全く飲めない癖に、一気に酒瓶をあける。

「うぅ・・・あぁ・・・」

「・・・大丈夫?」

心配する彼女を隣にして数分。飲んだ直後はなんとも無かったが、だんだんと眠気が襲い、いつの間にか寝てしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




短いですね。はい。しかも酒なんて飲んだことないのに、酒を飲む所を書くという。(後悔はしない)
次の話からは、少し文字数を多くしますので、これからも宜しくお願いします。
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