東方仁無録   作:キーマカレー

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夏よ来るなと連呼しているキーマカレーです。
今日は過ごしやすかったですが、これからの夏暑くなるので、皆様も体に気を付けて下さいね。
では、どうぞ。


46話 二日酔いからの紅魔館

「ほら魔理沙。早く片付けてくれ」

太陽が顔を完全に見せ、真上から光を照らす時に、二日酔いで苦しんでいる魔法使いを、無理やり働かせている静次がいた。

酒の臭いが充満している部屋の障子を開けて、空気の入れ換えをする。空気を入れ換えている最中に、散らかっている酒瓶やら、酒の摘まみが無くなってしまった円上の皿を、魔理沙と片付けていた。

この部屋の隅には、赤色のカチューシャを着けた金髪の魔女、アリスがまだぐっすり眠っており、それを良いなと言わんばかりの表情で見ている魔法使いがいる。

それを尻目に、言葉を告ぐ。

「魔理沙。早く片付けろ。俺だって頭痛いんだ」

「だってさぁ~」

朝目が覚めた後に聞いた話なのだが、アリスはそこそこ酒には強いらしく、滅多に酔い潰れたりはしないのだが、昨日の魔理沙の悪乗りで、かなり強い分類の酒を飲ませたらしく、多分暫くは起きないとの事。実際に霊夢自信も飲んだらしいが、強すぎていつの間にか寝ていたらしい。

「てか、そのアリスをあそこまでさせた酒の入手元は何処なんだ?」

「ん?あれか。あれは鬼から貰ったんだぜ」

「鬼?」

「ああ。飲んだくれだ」

鬼から酒を貰うのか。幻想郷の妖怪は以外に友好的な人が多いのか。

片付けをしていると、いつの間にか一時間と少したっており、一段落したところで廊下から霊夢が歩いて此方に来た。

「此方は終わったわよ」

昨日の洗っていない食器などの片付けを担当していた霊夢も、なんとか終わることができたようだ。

「何か食べる?」

一応、朝昼と何も食べていないので、霊夢が聞いてきた。何時もは食べると言ってあるのだろうが、何だか食べる気が起こらない。

「いや、遠慮する」

「良かった」

霊夢自信も面倒くさいのだろう。今の状態で、四人分のご飯を作るのは。

その場に横になる。畳の上は少し固いが、外から入ってくる風が心地よく、自然と目を瞑ってしまう。

「良いわね。私も寝るわ」

俺の隣に横になる霊夢。彼女も風が心地良いのか、目を細め、欠伸をしている。魔理沙はアリスの隣に座り込み、アリスの頬を軽くつねったりして遊んでいる。

「今日、仕事休みで良かった・・・・・・」

「・・・あんたの仕事って、休日多くない?」

霊夢が痛いところを突いてくる。

「それりゃあ、俺は寺子屋の裏仕事で書類を書いたり、授業の補助したりするくらいだし」

「へぇ・・・」

 

 

 

いつの間に眠ってしまったのだろうか。鳥の囀ずりを隣にして、目が覚める。辺りを見渡すと、霊夢が隣で、自分の腕を枕がわりにして寝ている。一方魔理沙は、伏せるようにして寝ていた。そして、俺を見る魔女が一人。

「おはよう。アリス」

「ええ、おはよう・・・」

「大丈夫か?」

「え、ええ・・・」

アリスも頭が痛いのか、頭を押さえながら此方を見ていた。

「頭痛いなら、無理しないで横になっとけって」

そういうと、アリスは素直に横になり、一瞬此方を見て作り笑いすると、そのまま目を瞑った。かなり重症らしい。

午後の空気が流れ込む。それと同時に、外の方から誰かが近づいてきた。

「少し良いかしら?」

「分かってる。少ししたら行く」

そういうと、訪問者の咲夜は一礼した後、まるでその場にいなかったかのように消えてしまった。

咲夜を見て思い出したけど、フランと遊ぶ約束普通に忘れてた。館に行く時に何か持っていこう。

そういうと、台所にある棚の引き出しを開ける。するとそこには、包装された饅頭が数個入っており、その中から、四個ほど取った。

神社を出て数分ほどすると、霧の湖が見えてきた。本当に最初の頃は、此処に来るだけでも、何十分もかけていたのに、我ながら素晴らしい成長ぶりだ。

霧のせいで見通しが悪いこの場所は、毎回の如くここを通ろうとすると、決まって急に温度が低くなる。

今の季節だととても嬉しいのだが、冬だけは勘弁してほしい。

「せーじ!!どこいくんだ?」

「すいません。毎回毎回チルノちゃんが迷惑かけて・・・」

「いいよ別に」

て言うか、まだチルノは何もしてないぞ。

ほれ、とチルノと大ちゃんに持ってきた饅頭を一つずつあげる。

「悪いですよ、静次さん」

「良いって良いって。チルノ、それやるから今日は 普 通 に通らせてもらうぞ」

「いいよ!」

自称最強、可愛い生徒たちを過ぎた後は、真っ赤な館と、それを囲む真っ赤な塀と門が出迎える。

門に降りると、決まって美鈴が腕を組、寝ている。筈が、今日は寝ていなかった。

「あれ、どうしたの。珍しく起きて」

「静次さん。それはどういう・・・」

珍しく起きている美鈴をからかっていると、館の大きな扉が勢い良く開かれ、その中から、ピンク色のフリルが付いた可愛らしい日傘をさしたフランが、走りながら此方に来た。

「静次いらっしゃい!!」

日傘を放り投げ、俺の腹に手を回して抱き着くフラン。一応、塀の陰に居たので、太陽の光を浴びることがないが、一応のために、フランが放り投げた日傘をキャッチし、右手で日傘を持つ。

「フラン、危ないぞ」

「静次が守ってくれるから大丈夫~」

随分と嬉しいことを言ってくれるが、貴女の方が何倍もお強いですよと、心の中で呟く。

「それじゃあ、美鈴。俺は中に入るから」

「ずるい・・・」

俺よりも、頭二つ分位小さなフランに抱きつかれながら、日傘をさし、真っ赤な館のなかへと入っていった。

 




どうでしたでしょうか。
実際にチルノみたいな子がいたら、今からの季節はクーラー無しで過ごせそうですね
誤字や感想がありましたら、お気軽にどうぞ。
では、また次回で。
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