東方仁無録   作:キーマカレー

52 / 58
夏休みはまだかと呟くキーマカレーです。
今回はテンションが可笑しいです。なんだか書く日のテンションで書く文が変わるという笑
私のテンションが静次に宿っているので、今回は少し注意してください。


51話 西瓜 おいしいです

萃香が手伝ったからだろうか、予定していた時間よりも何時間も早く終わってしまい、後は宴会当日を待つばかりとなった。

博麗神社はもともと大きくは無いので、神社の境内には全員収まらないため、外にもテーブルや椅子を配置し、食材や酒は充分買い足した。

宴会の前日の昼、昼飯を食べ終えて、やることが何も無い。霊夢は隣で昼寝。萃香は縁側で酒を飲んでいる。

雲が一つも見当たらない青い大空には、太陽だけが浮いており、太陽の光を遮る物が一つも無いため、地に容赦なく照りつけていた。

 

「どっかの吸血鬼は嫌がってそうだな」

 

そえいえばフランどうしているんだろうか。いつも遊びに行ったりするが、俺や魔理沙が遊ばない時は何をしているんだろうか。

 

「・・・・・・そうだ、紅魔館に行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言う訳で来たんだけど」

「いらっしゃい」

 

紅魔館に着くと、美鈴を物理的に起こしたと思われる咲夜が、ナイフを数本手に持ちながら立っており、その横で土下座をしている美鈴がいた。

 

「またサボってたのか」

「違いますよ!!目を瞑っていただけです!!」

 

人はそれを寝ていると言う。

紅魔館に来る前に、里で買ってきた西瓜を咲夜に渡す。本当は来る途中にチルノたちにあげようとしたのだが、今日は珍しく湖におらず、渡すことが出来なかった。

 

「切って」

「私は貴方の母親じゃないわよ」

 

と言いながらも切ってくれる様子のメイド長。先程から美鈴が何だかしょぼくれている。なら、この俺が笑わせてやろう。

絶対に笑わせるという謎の自信を持ちながら、咲夜に向かって言い放つ。

 

「お母さん、西瓜切って頂戴!!」

 

突如向けられる冷たい目線。美鈴、咲夜、そしていつの間にか俺の隣にいた、日傘をさしながら佇むフラン。

 

「・・・・・・いや、その、ごめんなさい」

 

返ってきたのは笑いではなく、冷たい目線でした。

 

 

「ねぇ、静次」

「はい何でしょう。咲夜様」

 

西瓜を両手に抱きながら、此方を冷たい目で睨む咲夜。

むしょうに死にたくなるからその目辞めてくれ・・・

時が何とかしてくれるであろうと心の中で証明し、笑顔で返事を返す。

 

「・・・もういいわ。早く入りなさい」

「ありがとう母ちゃん」

 

懲りずに仕掛ける。すると今度は冷たい目線ではなく、足で脛を蹴ってきた。

 

「いっでぇえ!!」

「自業自得よ」

 

紅魔館の前にある花壇の隣に倒れる。

あぁ・・・綺麗な花だなぁ・・・。そうか、ここが天国なのか。

何だか今日はテンションが可笑しい気がする。何故だろうか。元気が湧いてくる。

 

「ねぇ、咲夜。静次どうしたの?」

「きっと可笑しな病にでもかかったのではないでしょうか」

 

不思議そうに俺を除くフラン。その隣で咲夜が俺を見ていた。

どうでも良い話なのだが、幻想郷の住民は肌が白い人が多すぎる気がする。フランやレミリアが肌が白いのは理解出来るが、咲夜は二人に負けず劣らず肌が白い。

倒れて脛を押さえている俺に、手を差し出すフラン。

さすが吸血鬼。あっという間に片手で俺を起こした。

 

「静次、そんなにお母さんが欲しいなら、わ、私が静次のお母さんになる?」

「フランは俺の妹になってくれ」

「まてコラ」

 

若干本気な目で語りかけてくるフランに、冗談で返答する。それに対して、何時もの口調が崩れてしまっている咲夜。

 

「咲夜、冗談だ。ジョークジョーク」

 

西瓜を地面に優しく置き、俺の後ろに立ったと思えば、左手を俺の首にまわし、首を絞めてきた。

 

「ぐ、ぐるじぃ・・・」

「そろそろ頭を冷やしなさい」

 

そろそろ本当にボケるのを辞めないと命を落としそうだ。適当に笑ってその場をやり過ごし、館の中にお邪魔する。

館のなかは外と違い、ひんやりとしていて過ごしやすい気温だった。

三人で館の無駄に広く長い廊下を歩きながら、話をする。

 

「それで、今日は何しに?」

「宴会の準備終わっちゃったから暇で」

 

そう言うと咲夜はあぁ、と呟くと、その場に立ち止まり、口を開いた。

 

「そういえば明日だったわね。お酒とか食べ物とかも持って行くからあまりそっちは負担しなくても良いからね?」

「そうか?まぁ、此方はもう買っちゃったし、食べ物は多い方が良いよな」

「それもそうね」

 

俺と咲夜が二人して話をしていると、俺の隣にいたフランがつまらなそうな顔をしながら、此方を見ていた。

 

「明日フランも来るだろ?」

「ええ、館の妖精メイドとパチュリー様を除いて全員行くわよ」

「ん、パチュリーは来ないのか」

「最近魔法の研究で忙しいらしくて」

 

と言う事は小悪魔も来ないのかな。一応パチュリーの使い魔らしいし。パチュリーも少しは外に出れば良いのに。いつも図書館に引きこもって、太陽の光に当たるという気はないのだろうか。

 

「それじゃあ、西瓜を切ってくるわ。妹様の部屋に行ってて」

 

そういうと、とっとと消えてしまう咲夜。

 

「じゃあ、行こっか」

「うんっ」

 

 

 

 

フランの部屋に移動をし、大きなベットに並んで座る。特にこれといったやることが無く、ただただ駄弁りながら座って、咲夜を待っていた。

数分した頃、ドアからノックが聞こえた。

 

「失礼します」

 

入ってきたのは咲夜だけかと思われたが、珍しくもう一人入ってきた。

 

「おや、レミリアか。珍しい」

「西瓜と聞いてね。久々に食べたくなったのよ」

 

部屋に入ると、そのまま椅子に腰を掛け、すかさず咲夜が皿に西瓜を乗せて、テーブルの上に置いた。

フランと俺にも切った西瓜を手渡し、レミリアの隣で、腰の前辺りで手を揃え、立っている。

流石の従者である。

 

「んじゃ、いただきます」

「いただきまーす!!」

 

レミリアは無言で西瓜を食べ始め、フランは元気良く言うと種を器用に舌で取り、皿に置きながら食べていた。

 

「ん~うまいなぁ」

 

俺の食べる姿を見ていた咲夜が何か疑問に思ったのか、レミリアの隣にたちながら聞いてきた。

 

「あら、静次。貴方種は出さないの?」

「ん、種?」

 

質問を聞きながら、西瓜をかじる。口に入った種はそのまま実と一緒に飲み込む。それを見た咲夜は物珍しそうに見ている。

 

「種取るのめんどくさいし」

「貴方らしいわね」

 

素直に思っている事を言うと、レミリアが西瓜の種を手で一つ一つ取りながら食べているのが見えた。

 

「お前こそ面倒臭くないか」

「別に」

 

どうやら人によって食べ方は違うらしいです。

宴会の前日、紅魔館でのんびりと一日を潰した。

 

 

 

 




何だか西瓜食べたくなってきた笑
さぁ、次は宴会だ。明日か明後日に更新します!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。