夏休みの課題が終わらないんや!!(やらないの間違い)
皿を片付けたのを取り合えず報告するために、霊夢を探して数分。縁側から声が響き渡って聞こえてきた。
「無い!!絶対に無い!!」
誰かと居るのだろうか。霊夢が大声だすなんて何したんだか。
縁側に座っている霊夢を確認して、近くに寄る。その時に見た彼女の顔は、何処か哀しそうで、涙を目に溜め込んでいた。
彼女は砂が入ったなんて言ってたけど、顔を見れば嘘だってすぐわかる。
―――無理すんなよ。
霊夢にかけた、俺なりに気を使った言葉。彼女に何が合ったのかは分からない。でも、何か困った事があるのは確か。
此処は居候として何かしてあげたいが・・・・・・。困った事に出来そうな事があまり無い。もし人(妖怪)付き合いで何かあったのなら、その相手に話を聞きに行ったりできるんだけど、生憎何で困ってるのか分からないからなぁ・・・・・・。
もしかして好きな人できちゃってたりして。もしそうなら誰だろう。男って行っても里の人位だしな。そういえば香林がいたな。
いや、まて。男が好きって訳でも無かったり。霊夢の付き合いで男は全然いないから、霊夢は同性愛の可能性も。
「まさか俺だったりして~」
変な期待をもちながら用をたし、居間に入る。沙布団を半分に折り畳み、枕代わりにして横になる。先程まで皿の破片が散らばっていた所はすっかり綺麗になっていて、改めて自分が見ると掃除って良いなとか思ったりする。
物音一つも聞こえないこの居間で横になること数分。うとうとと眠くなってきてしまった。少し前まで気絶して寝ていた筈なのに、どうしてここまで眠いのか。
脳裏に霊夢の姿が浮かぶ。
彼女の困った顔は見たくないなぁ・・・・・・
そんな事を思って数分。いつの間にか寝てしまっていた。
「~~~♪」
足をふらつかせながら椅子に座っているフランドールの鼻歌を聴きながら、お嬢様であるレミリアに紅茶を淹れる。いつも通りの風景なのだが、どうも飽きることない風景だった。
妹様は変わられた。それがどんなにお嬢様にとって喜ばしい事なのかは、お嬢様の顔を見れば直ぐにわかる。最近は特に嬉しそうで、妹様が楽しそうに話をすると、それ以上にこやかに笑みを浮かべて笑う。
「フラン、昨日は楽しかったかしら」
鼻歌をやめて部屋から出ていこうとしたフランドールは、不意にかけられた姉の声に立ち止まる。
「うん、楽しかったよ」
館以外での宴会が初めてであったフランドールは、静次から離れることはなかなか無かったが、彼女なりに楽しんでいた。浸しい仲ではない者たちとも少しだけだが話し、彼女なりの居場所を持っていた。
「じゃあ、図書館に行ってくるわ」
軽い足取りで部屋を出ていくフランドールを見送り、紅茶を一口飲むレミリア。紅茶を飲んだ後のレミリアの顔を見た咲夜は、自分の主である彼女の顔の変化を見逃さなかった。
「ねぇ、咲夜」
「何でしょうか」
「アイツは運命を自分の手で変えることはできるのかしら」
レミリアの発言に対して何のことか分かっていない咲夜は、「えっと・・・・・・」など呟きながら、親指を顎に当てて答えた。
「アイツとは、静次のことでしょうか」
「ええ、その通りよ」
残っている紅茶を全て飲み干し、深紅の目で咲夜を捉えた。何かを察知した様な目。何かを見てしまった様な目。
あぁ、彼に何か良からぬ事が起きるのか。
不思議と理解してしまった自分がいた。
「貴女は察しが早いわね」
静かに立ち上がり、咲夜に背を向けて普段見ることのない、何かを恐れている様な表情で静かに口を開いた。
―――静次、貴方が自分の力で運命を変えるのを楽しみにしているわ。
はい、静次に何が起こるんでしょう。
何か忙しいので、また少し更新のペースが落ちます。本当に申し訳ありません。
では、次回!!