神の都合で全てが変わる世界で主人公探してます 作:ラ メ ル テ オ ン
この世界の神は物語に関わってないと俺を巻き込んでくるほど俺に注目している。きっと今もこの状況をポップコーンでも片手に楽しんでるはずだ……そして結局俺が犯す危険は変わりない、
「少し見ない間に随分とゴツくなったの〜采花」
「そりゃあ成長期だから……な訳ねえだろマヌケ。お前はまんまとハズレを引いたんだよ魔法使い」
ならできるだけ胸熱シーンにして楽しませてやるよ。この物語が終わった後またすぐ世界が変わらないように…采花やユウジとの平穏な学生生活を送れるようにそんな想いを込めた俺の渾身の決め台詞は、
「そうか……奴隷2号そいつの指を折れ」
「え?」
「かしこまりました!」
「ッ……!?」
とんでもない代償を払うことになった。自分の体の中から響いてくるボキッっと言う鈍い音と指に心臓ができたのかと思うくらい脈打つ血管が俺の右手の人差し指が使い物にならなくなったことを知らせる。
痛ってえ!?は!?いきなり指折る?折るにしても普通もうちょい尋問とかするだろ!なんとか声は抑えたが…やばい……指と一緒に心まで折れそう…けどカッコつけた手前ここでモルグに泣きつくのは側から見なくてもダサすぎる……だから俺は、
「ったく……10本しかないんだからもっと大事に扱ってくれよ」
洋画のキャラクターになりきって心に鎧を纏う。
「安心して良いぞ〜足の指も含めれば20本じゃ。奴隷2号もう一本折れ」
「かしこまりました!」
「ふっ……」
でかい鼻に身の丈にあってないほど長いマントを引きずって歩いていた男は俺の言動など気にしてないのか冷徹に奴隷2号さんに命令を下す。そうして折りたたみ椅子に縄で拘束されてる俺の右中指に奴隷2号さんの手が触れた時、
「すみません!映画みたいなカッコいいセリフ言いたかっただけなんです!マジで勘弁してくだあああ!痛だあああ!!」
俺の心の鎧は弾け飛んだ。全然間に合いませんでしたが……痛いよ…手に心臓が2個できてる…指がドクドク脈打ってんの感じるよ…そして何よりモルグが怖い……初めて会った時の秘密を知られてしまった時の采花でもここまで問答無用じゃなかった。あの交戦的な采花が戦う事すら考えもせずに逃げるのも分かるくらいに無茶苦茶だ……そんな怯える俺を見て、
「ブハハハ!!なっさけないの〜あいつはワシの元を離れてこんなの連れて歩いておるのか?だとしたらセンスないの〜」
洗脳魔法を使い俺の周りにいる10人の一般人を操っている男、モルグは俺と采花を馬鹿にしながら笑っている。モルグの笑い声が響き痛みと恐怖が場を支配してる状況で俺は考える。
采花は言っていた『モルグは魔王カイザーの師匠』と、そんなラスボス候補みたいな奴物語が始まってから1,2週間で出ていい奴じゃない…今のやりとりでわかった情報だけでも言葉のままに人を操っている。この感じ……詠唱で洗脳魔法を使ってるでいいんだよな?詠唱って魔力消費が激しいって話じゃねえのかよ!どんな方法を使ってんのかは知らないがおそらく魔王とかいた魔力の多い時代から生きてるお陰で保有魔力の少ない現代人は簡単に操れるくらいに魔力量が半端ないくらい多いって事だろう…
なら一ノ瀬が来てくれたとしても1人じゃ負ける可能性が高い……だから分析してモルグが使う魔法の仕組みを考察しろ。一ノ瀬の勝率が少しでも上がるように、もし勝ち目がないなら撤退させれるように…そしてその狙いを気付かれないように今感じている恐怖に身を委ねて暴力に怯える高校生を演じろ。今俺にできることはそれだけだ…俺の状況整理が終わった時モルグも自分の力は十分に見せたと判断したのか、
「……さて憂さ晴らしついでに立場もわかってもらったところで…色々と聞きたいことに答えて貰おうかのお〜」
「は、はい!何でも答えます!だから命だけは助けてください!」
「素晴らしい変わり身の早さじゃ。変わりゆく世界を生きていく上で一番大事なことをわかっておるの〜じゃあ一つ目の質問じゃ。お前のその格好は何じゃ?」
首を傾げてでかい鼻のついた顔面を近づけながら尋問を始める。まあ……そうなりますよね。普通に考えて高校生が女装しながらゲーセンで遊ぶわけもないし……モルグが納得できるこの状況になった嘘が必要だ……俺は必死に頭を回した後、
「采花に騙されました!」
「ほほう……続けよ」
咄嗟に考えた嘘を話し出す。
戦闘内容を考えてなくて構成考えるのに手間取りました笑
でもその分面白いものにはなったと思うので次回から期待しててください!多分1週間くらいで続き出ます!