武力だけは自信があります   作:GSP

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1試合目 

他人を無条件で信用できないというのは、俺の抜け落ちない悪癖(あくへき)の一つだ。

それがたとえ、俺の人生において初めてできた『友人(ゆうじん)』と呼べる相手であったとしても、だ。

 

獅童大和(しどうやまと)

俺の前の席になった縁で、最近よく行動を共にしている男。

 

彼のパーソナリティを正確に把握するため、俺は数日前、支給された端末から密かにその名前を検索にかけてみた。

 

すると、いくつかの総合格闘技(MMA)のアマチュア大会や、ジュニアレスリングの大会記録が容易にヒットした。

 

圧倒的(あっとうてき)な身体能力』『プロ顔負けの打撃センス』『アマチュア無敗の神童(しんどう)』。

 

ネットの海に転がっていたのは、年齢制限のためまだプロライセンスこそ持っていないものの、大人の部の大会で並み居る猛者たちを片端から沈めてきたという怪物(かいぶつ)軌跡(きせき)

 

将来のチャンピオンを嘱望されながらも、ある日突然、格闘技の表舞台から姿を消した未完の大器――それが、彼に関する客観的なデータだった。

 

俺は教室の自席で、目の前に座るその男の背中を静かに観察する。

 

身長はおよそ一七五センチ。

体重は見たところ七十五キロ前後だが、体脂肪率は極めて低く、無駄な肉が一切ない。

少し(くせ)のあるワイルドな髪型をしているが、不良のような威圧感はなく、整った顔立ちと爽やかな笑顔が特徴的だ。

 

だが、打撃の衝撃に耐えるために異常(いじょう)に発達した首回りの筋肉と、わずかに変形した(カリフラワーイヤー)だけが、ネットの情報が紛れもない事実であること――獅童が本物の格闘家(かくとうか)であることを静かに物語っている。

 

 

 

 

 

 

――そして、なぜこうなったのか。

 

 

 

 

 

 

 

特別棟の裏手に広がる、月明かりすら遮られる暗がり。

 

俺から数メートル離れた場所で、ジャージ姿の獅童が、首をコキリと鳴らしながら立っていた。

昼間の「スパーリングだから」という言い訳は、もはや微塵も残っていない。彼から発せられる圧力は、ルールの用意されたケージの中で命を削り合う、本物の暴力の気配だった。

 

 

「お互い、やりすぎれば退学になるぞ」

 

 

俺が最後の警告を発する。

だが、獅童は両腕をだらりと下げたまま、スッと重心を落とした。

 

 

「かもな。正当防衛でどこまで通せるかってラインの話になる。……まぁ、俺はそんなこと、もうどうでもいいんだけどな」

 

「さあ、お喋りすぎるのもよくないよな。負けフラグってやつだ」

 

 

シューッ、と。肺の空気を全て入れ替えるような鋭い呼気が、深夜の冷たい空気に溶ける。

 

両腕をだらりと下げた独特の構えのまま、スッと重心が落とされた。

 

 

 

「清隆。……負けたことはあるか?」

 

「…………」

 

「いいね。奇遇だな。これに関しては―――――俺もない」

 

 

獅童の口元が、さらに深い歓喜に弧を描いた。

 

 

周囲の虫の音すらも遠ざかるような、肌を刺す圧倒的な殺気(プレッシャー)が空間を支配する。

 

 

「――やるぞ」

 

 

言葉が終わるかどうかの刹那(せつな)

獅童の姿が、俺の視界からブレた。

 

ありえない距離からの飛び込み。俺が後方へステップを踏んで躱そうとした瞬間、獅童は滑らかにサウスポーへとスイッチングし、俺の退路を塞ぐように鋭い右ジャブを放ってきた。

ただの牽制ではない。顎の先端を正確に打ち抜き、脳を揺らすための一撃。

 

 

(……速い!)

 

 

顔を逸らして躱し、迎撃のために獅童のジャージの襟首を掴みにいった瞬間――獅童はすでに大きくバックステップを踏み、完全に安全圏へと離脱していた。

俺の指先は、虚しく空を切る。

 

 

「……なるほどな」

 

 

数メートル先に着地した獅童が、自分の拳と俺の構えを交互に見比べ、ニヤリと笑った。

 

 

「打撃じゃなく、ハナから衣服を掴んでの制圧を狙ってきたな? ……となると、軍隊格闘術か。あるいはクラヴマガみたいな、ハナからルール外を前提とした生存特化の技術か。どっちにしろ、最悪の部類だ」

 

 

獅童の瞳に、獲物を分析する猛禽類のような鋭い知性の光が宿る。

 

 

「なんでもありの得体の知れない相手に、不用意に近距離で打ち合うのはリスクが高すぎるな」

 

 

言うが早いか、獅童はジャージのフロントジッパーに手をかけ、一気に引き下げた。

そして、上着を脱ぎ捨て、深夜の林へ無造作に放り投げる。

 

現れたのは、黒のタイトなラッシュガードに包まれた、彫刻のように鍛え抜かれた上半身だった。

 

 

「お前が軍隊格闘術の使い手だった場合、服を掴まれるのは致命傷になるからな。だから俺は、掴まれる可能性のある近接戦を捨てる。……これなら、俺に組みつきにくくなるな」

 

 

合理的な判断だった。

 

衣服を利用されることは、MMAのストライカーにとって最大のデバフとなる。

 

獅童は俺の正体が確定していない現状、あらゆる最悪の可能性を考慮し、自ら掴まれる要素を排除し、戦術をアウトボクシングへと切り替えたのだ。

 

 

(なら、プランを変更する)

 

 

俺は思考を切り替えた。

相手が組まれることを嫌がり、距離を取りたいのであれば、無理にでも距離を潰して圧力をかけ続けるのが正解だ。

 

俺が一気に踏み込み、距離を詰めようとした、その時だった。

獅童の足が、円を描くように滑らかに動いた。

 

(サークリングが上手い。厄介だ)

 

この特別棟の裏手は、障害物のない開けた空間だ。広すぎる。

俺が直線の圧力をかけても、獅童はこの広い空間を利用して、常に俺の死角へと回り込むように間合いから外れ続ける。

 

そして、回り込みながら、俺の顔面に向けて見えないほど速いジャブをパァンッ! と連続で弾き飛ばしてきた。

 

一発、二発。わずかに反応が遅れ、俺の目の上をガード越しに掠める。

 

重いダメージはない。だが、奴の狙いは俺の両目だ。

 

鋭い摩擦で皮膚を切り裂き、腫れ上がらせることで、俺の視野を物理的に潰す気だ。

 

 

(ならば、奴の土俵で黙らせるしかない)

 

 

俺はこれ以上のサークリングを許さず、あえて獅童の放った左ジャブを額で浅く受けながら、強引に奴の懐へと踏み込んだ。

 

「――ッ!」

 

獅童の目が、驚愕に見開かれる。

 

俺は獅童の迎撃の右ストレートをダッキングで躱し、ガラ空きになった左脇腹へ、全体重と捻りを乗せた左フックをねじ込んだ。

 

ゴフッ、と獅童の口から空気が漏れる。

 

 

だが、この怪物は止まらない。

獅童は痛みに顔を歪めながらも、むしろ嬉しそうに口角を吊り上げ、崩れかけた体勢のまま強引な右アッパーを放ってきた。

 

俺はそれを左腕で弾き落とし、ガラ空きの顎へ掌底を叩き込む。

パァンッ、と脳を揺らす乾いた音が響く。

 

しかし獅童は首のバネだけで威力を殺し、即座に両腕を俺の首に巻き付けて、強烈な膝蹴りを腹部へ突き上げてきた。

 

俺は両腕をクロスして防御するが、七十五キロの質量が乗った鉄の膝が、ガード越しに俺の腕の骨を激しく軋ませる。

 

 

「ハハッ! 重いな清隆! 最高だ」

 

 

互いの息遣いが届く至近距離で、拳と肘、膝が高速で交錯する。

俺が的確に急所を狙い打ち、獅童が野生の勘と圧倒的なタフネスでそれを受け止め、規格外の馬力で打ち返してくる。

 

打撃の精密さにおいては俺に分がある。だが、純粋な殴り合いの経験値と耐久力においては獅童が勝っている。

 

俺が急所への連撃を叩き込んでも、獅童はそれを致命傷にならないようミリ単位でズラし、重いフックで俺のガードを強引に弾き飛ばそうとしてくる。

 

 

(……いや、それだけじゃない)

 

 

ガード越しに骨が軋むような痛みを感じた瞬間、俺の脳内に強烈な警鐘が鳴り響いた。

 

ここは高度育成高等学校だ。明日も普通に授業がある。

もし俺の顔面や腕にこれ以上の打撃の痕跡が残れば、教師の目を誤魔化すことは不可能になり、面倒な事情聴取を受けることになる。

 

俺の望む『平穏な日常』を守るためには、絶対に傷を作ることなく、この戦闘を『今すぐ』終わらせなければならない。

 

 

(すぐやるしかない。……だが、待て)

 

 

焦燥に駆られてさらに連撃を叩き込もうとした瞬間、俺は目の前でガードを固めながら笑う獅童の、楽し気な瞳と目が合った。

 

 

(この俺の心理すらも、奴に利用されているんじゃないか?)

 

 

傷を残すわけにはいかないという俺の学園のルールに縛られた弱み。

獅童はそれに気づいた上で、あえて至近距離の殴り合いに付き合い、俺の焦りを誘発しているのではないか。早く終わらせようと俺が大振りの一撃を放ってきたところに、本命のカウンターを合わせるための壮大な罠。

 

ただの格闘バカではない。

学園という環境の特殊性すらも盤面に組み込む、異常なまでの格闘IQ。

 

一〇キロ以上の体重差。上着を脱がれたことによる組技の封印。

果てしない広さを利用したアウトボクシングからの、タフネスを活かした泥沼の殴り合い。

そして、学園のルールを利用した心理的な時間制限。

 

俺が培った経験や技術をもってしても、この不利な条件を全て覆して無傷で制圧するのは、極めて困難だ。

 

(素手でやり合うのは、俺にとって非合理的すぎる)

 

俺は獅童の強引なフックを捌き、身体を捻って大きく後方へ飛んだ。

そして着地と同時、スラックスのバックルに手をかけ、滑らかな動作で黒い革ベルトを引き抜く。二つに折りたたみ、右手にバックル側を握り込んで鞭のように、あるいは相手の首を絞めるロープのように構えた。

 

 

「素手でやり合うのは無理だと判断した。……卑怯か?」

 

 

学園の生徒なら激昂し、表の格闘家なら武器なんて聞いてないとドン引きする場面だ。

だが、獅童大和は数秒俺の手元を見た後、顔の半分を隠すように片手で前髪を掻き上げ――深夜の林に、腹の底からの笑い声を響かせた。

 

 

「……よく言われるよな。格闘家なんて、武器を持たれたら敵わないとか。剣道が最強だとか、ナイフや銃を持てば素手なんて意味がないとか」

 

 

獅童の目元が歪に細められ、口角が三日月のように吊り上がる。

それは、これまでで最も凶悪で、最も純粋な戦闘狂の笑みだった。

 

 

「論外だよな。クソくだらねぇ」

 

獅童が、スッと重心を落とす。

 

 

「MMAこそ最強だ。あらゆるジャンルに適応し進化し続ける。今もだよ清隆。――さあ、それで俺をどうにかしてみろよ」

 

 

くる。

その圧倒的な殺気を受け、俺の脳内の演算(えんざん)が限界まで加速する。

 

 

(待ちでは駄目だ)

 

 

武器を持っているからといって、カウンター狙いで待てば、再びあの悪夢のようなステップで距離を支配される。

 

自分から圧力をかけ続けなければ、またパンチか、カーフキックか、タックルか……絶対に外せない三択を押し付けられ、どれかを外せば致命傷になる。

 

俺はベルトの先端を鋭く鳴らしながら、自ら一歩、死地へと踏み込んだ。

だが、やはり獅童は組みには来ないという予感がある。

ベルトでの絞めを警戒しているはずだ。ならば、打撃だ。

 

 

ドンッ! と、アスファルトが爆ぜるような音がした。

恐ろしく速い踏み込み。常人の動体視力では消えたようにすら錯覚する踏み込み。

だが、そのフォームからでは、まだどの三択の答えか分からない。

 

 

(ならば心理を読め。奴の思考を、このコンマ数秒もない時間で読め)

 

 

俺が中距離から牽制でベルトを振るう。それに対する、奴のカウンターの右。

 

――いや、違う。ベルトの軌道をダッキングで避けてからの低いタックルだ。

 

俺の脳が、獅童の次の動作を完全に確定させた。

予測に基づく迎撃の動作へ、俺の筋肉が完全に連動した、まさにその瞬間だった。

 

ギチッ……! と、靴底が地面を擦る異音。

 

 

「――ッ」

 

 

俺の視界の中で、信じられない光景が起きた。

 

トップスピードでタックルに踏み込んできた獅童の身体が、俺の目前わずか数十センチの距離で、一瞬にして急停止したのだ。

 

あり得ない。

 

あれほどのトップスピードと質量を乗せた加速から、途中で、しかも一切のバランスを崩さずにピタリと止まるなど。生体工学の限界を超えた、バネのような筋肉の制動力。

 

だが、獅童はそれをやってのけた。

俺の予測は、目の前に敵がいないことで完全に空を切った。

思わぬ行動に、俺の身体が硬直する。

 

ほんの一瞬。時間にして、わずか〇・一秒にも満たない、致命的な脳の停止。

 

やられた。

完全に、思考とタイミングを外された。

 

急停止した状態から、獅童の身体が再びバネのように弾け飛ぶ。

俺の硬直した死角から、完璧な軌道で放たれる重い右のオーバーハンド。

 

 

(躱せない)

 

 

そう判断した瞬間、俺は防御と回避を完全に捨てた。

右の拳が俺の顔面を打ち抜くタイミングに合わせ、俺は右手に握り込んだベルトの硬い金属バックルを、獅童の右眼球へ向けて相打ち覚悟で直線的に突き出す。

 

ピタリ、と。

夜の林の時間が、止まった。

 

俺の鼻先のわずか数ミリの空間で、獅童の太い拳が、恐ろしいほどの制動力をもって静止していた。拳が空気を叩く風圧だけで、俺の前髪がフワリと揺れる。

 

そして俺の突き出したバックルもまた、獅童の右眼球の直前で、寸分の狂いなく止まっていた。

 

完全に同タイミング。

相打ちの寸止めによる、致死のチェックメイト。

 

「……ふぅーっ」

 

獅童は大きく息を吐き出すと、ピタリと止めていた拳をスッと下げ、構えを解いた。

それに合わせて、俺もベルトを引く。

 

「引き分けだな」

 

獅童が、憑き物が落ちたようなスッキリとした顔で笑った。

 

「最後、そのまま殴り抜こうとしたら、お前がバックルで俺の目ん玉狙ってくるのが見えてな。本能的に急ブレーキかけちまった。俺のビビりだ」

 

俺は静かに呼吸を整えながら、淡々とその顔を見返した。

 

「……いや、俺の負けだ」

「は? なんでだよ。同時の寸止めだったろ」

「俺はベルトという、リーチと殺傷力に優れた武器を持っていた。素手に対して、本来ならその絶対的な優位性で俺が勝つべき盤面だったんだ。それを身体能力と技術だけで覆され、あまつさえ相打ちにまで持ち込まれた。……実質的な俺の完敗だ」

 

俺が冷徹な自己評価を下すと、獅童はきょとんとした後、呆れたように肩をすくめた。

 

「お前、どんだけ自分に厳しいんだよ。俺からすりゃ、あのタイミングで防御を捨てて俺の目を潰しにくる胆力の方がバケモノじみてるけどな」

 

そう言うと、獅童は俺に向けてドンッと拳を突き出した。

 

「今日はマジで、ありがとうな。おかげでスッキリした」

 

暗闇の中。俺は獅童の顔を静かに見つめた。

てっきり、俺の勉強を見ろ、代わりにお前の暴力の代行者になってやる、といった互いの弱点を補うための合理的な取引を持ちかけてくるものだとばかり思っていた。

お互いの秘密と実力を知った今、それが最も論理的な落とし所だからだ。

 

だが、獅童から紡がれた言葉は、俺の演算を心地よく裏切るものだった。

 

「俺、普通にお前のことが好きだからさ。これからも、ただの友達としてやっていけたらいいなって思うんだけど」

 

損得勘定の一切ない、純粋な好意。

 

俺の異常性に触れ、武器の優位性を覆すほどの実力を示しながら、一切の詮索をせず、ただ友達になりたいと笑う男。

 

(…………ああ)

 

俺の胸の奥底で、ひどく冷え切っていたはずの感情の欠片が、熱を持ったように微かに震えた。

 

俺は手にしたベルトを腰に戻し、突き出されたその拳に、自分の拳を軽く合わせようとして――。

 

「……おい。なんだその顔、笑うなよ」

 

不意に、獅童が怪訝そうな顔で俺の顔を指差した。

 

俺は自分の顔に触れる。

 

「……俺は、笑っていたのか?」

「ああ。ひどく不気味だったけどな」

 

獅童が呆れたように笑い返す。

 

そうか。俺は、笑っていたのか。

 

白色の部屋の監視下でも、この学園の喧騒の中でも、一度も自発的に動くことのなかった表情筋が。

 

こいつのあまりに真っ直ぐで馬鹿げた言葉に、無意識のうちに緩んでいたらしい。

 

計算でも、演技でもない。俺という人間の内側から湧き出た、本物の感情。

 

 

「……そうか」

 

 

俺は静かにそう呟くと、改めて獅童の拳に自分の拳を合わせた。

 

 

「ああ。よろしく頼む、大和」

 

 

極限の死合いは終わった。

損得を越えた、ただの友達ができた瞬間。と思っていいのだろうか。

 

夜の静寂が戻った、数秒後――。

 

グゥゥゥゥ……。

 

深夜の林に、獅童の腹の虫が盛大に鳴り響いた。

 

 

「…………」

「…………」

 

 

俺が呆れたように視線を向けると、獅童は照れ臭そうに頭を掻いた。

 

 

「んで、腹減ったからなんか食べ行かないか? カロリー消費しすぎてマジで死にそうなんだ」

 

「こんな時間だぞ。それに、放り投げたそのジャージを回収しろ。見回りの教師に見つかったら面倒なことになる」

 

「おおっと、危なっ。忘れてたわ」

 

獅童は林に落ちていた上着を拾い上げて肩にかけると、ニカッと笑った。

 

「とりあえず寮に戻ってシャワー浴びて、コンビニで弁当とチキン買い占めようぜ。俺が奢るからさ」

 

俺は小さくため息をつきながらも、どこか足取り軽く、獅童と共に闇夜を後にした。

この厄介な学園での俺の日常は、こいつのせいで少しだけ騒がしく、そして――ひどく退屈しないものになりそうだった。




なんだろうこれは

主人公君は伝統派空手な動きもできちゃうイリア・トプリアのようなスタイルです。
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