縁繰リ過《ククリカ》 縁に縛られた影 作:通りすがりの人の心ある邪神
ヤツの事は何も分からん、人間なのか、
「やあ漏瑚!!」
憎たらしい笑みを浮かべてる奴の後ろにヤツがいる
『………』
そもそもヤツはなんなのだ?
ヤツの居るはずの空間に影のみがゆらゆらと浮いており、
触れようとするとするりと抜けてしまう、
恐らく呪力のみで構成された存在でありながら反転術式でダメージを受けている様子もない故、呪霊でもない、
そのような矛盾を体現したような姿形をしておる、
「よくもその殺気を受けて動いていられるなおぬし」
「さすがに1500年ほど毎日受け続けているからね、さすがに慣れているよ」
『…………』
「ずっと黙って居るのは不気味でな、陀艮が怖がって仕方ないわい」
「ぶっぶー」
陀艮と呼ばれている呪霊が木の後ろでブルブルと震える
「それはごめんねー?ほら?影火も謝って?」
『俺は貴様を許したわけではない、縛りの違反とならない以上呪霊とのお遊びに興じる理由はない』
漏湖が怒り浸透といった様子で頭から煙を噴き出す
「お遊びじゃと?!わしらは真剣の計画を練っておるのだ!!
何を考えているかもわからない、おぬしなんぞに鼻で笑われる謂れなどない!!」
『真剣に計画を練っている、か
あのツギハギもか?俺の目には遊んでいるようにしか見えないんだが』
影火と呼ばれた影が目配せした(ように見える)場所を見ると真人が改造人間を変形させて遊んでいた、
「まあ、それはいいとして私は君たちにこれからの計画を伝えに来たんだ、」
夏油は飄々と話し始める、
「私はともかく君たちの目標は、宿儺の完全復活及び宿儺を支配下に置くことで人間の代わりに呪霊が支配者となることだったよね?」
「そうだ、儂らはそのためにお前たちに協力しているのだ」
「そうなれば一番の障害は、両面宿儺の復活を邪魔してくるであろう、現代最強の術師、五条悟だろう、
彼は戦って勝つとか負けるとかそういう次元じゃない、
我々じゃ、そこの影火が協力してくれないと、戦いという土台にすら立てないだろうね。」
夏油は降参のジェスチャーをしながら話す、
「五条悟とやらはそんなに強いのか?」
「どれだけ言ったって強さは分からないだろうし説明するつもりはないよ、
遠くから偵察でもすればいいんじゃないかな?、少なくとも影火が居れば逃げられないということはないだろうし、」
「まあ、それは良い
対策はあるのか?まさかないと言うまいな?」
「あるけど、それをするためには些か戦力が足りない、だから京都校と東京校の交流会の時に帳を下ろす、その時に忌庫から宿儺の指と、ある呪物を取ってきてほしい」
「ある呪物?」
「ああ、受胎九相図だ、彼らは兄弟愛が非常に強いからね、受肉させ、他の兄弟を人質に取れば、私たちの手となり足となり働いてくれるだろう」
「ほう?そんなものがなければ、我々は五条悟などには勝てぬと?」
漏湖がイライラとした様子で夏油に問う。
「勝てないだろうね、彼は私が見てきた中で完全体の宿儺にも引けを取らない」
対する夏油はキッパリと言い放った、
「ならばわしが直接確かめてきてやろう、五条悟とやらを」
漏湖は夏油の話を聞き終えるまでも無く、漏湖が姿を消す、
「それなら注意してほしいことを………って行っちゃった、
しょうがないなぁ影火、もしもの時はお願いできる?」
今頃気づいた夏油は影火に話しかける
『あの火山がいなくなれば戦力的に計画は後回しせざるを、えなくなるだろう、呪霊の味方など不服だが行ってくる』
そう言い終えると、